闘破蒼穹(とうはそうきゅう)

きりしま つかさ

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第1494話 浄蓮妖聖?

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遮天の炎の陣が、二つの巨大な炎の皿のように上下に広がり、その空間を覆っていた。

蕭炎らはその両方の巨皿の中の塵のような存在に見え、何の重みも感じさせない。

「彼は……浄蓮妖聖が設けた大陣を操っているのか」

魂魔老人は信じられない目でこの変化を見つめ、一瞬遅れて我に返り、遠くゆっくりと回転する空間通路へ視線を向けた。

そこは中州への道だった。

「逃げろ!」

彼の目がちらつくと同時に、その身体は空間通路に向かって爆発的に駆け出した。

この大陣は浄蓮妖聖が設置したもので、かつて魂族の一任の族長ですら敵わないほどの超強者だった。

その名は無数の歳月を経ても人々の記憶に深く刻まれ、忘れられることはない。

魂魔老人の動きを見て、魂殿の三人の殿主たちは一瞬ためらいを見せたが、すぐに歯を食いしばり、渋々と後に続く。

その前の人物ですら犬のように逃げ惑っている様子を見れば、この大陣は本当に恐ろしいものだと悟ったようだ。

魂魔老人が先に逃亡したことで、多くの人々が驚きの声を上げた。

遠古種族の長老たちも顔色を変え、わずかに迷いながらも牙を剥いて後に続く。

浄蓮妖火の誘惑は大きくても、それを享受するだけの運があるかどうかだ。

「どうしたの?蕭炎お兄さん」

薰儿がその様子を見て急いで尋ねた。

彼女はすぐに蕭炎の方を見やったが、後者は額を押さえながら苦しそうにしていた。

「我々も逃げよう」萧炎は歯を食いしばりながら言った。

頭の中の激しい揺れと、そこから溢れる破壊的な力を感じていた。

この大陣の正体は分からないが、その力を放たれれば周囲の人間は一瞬で消滅するだろう。

「ふっ、今さら逃げようとは遅い!私は皆を私の炎奴に煉化してやる」

浄蓮妖火が万丈の高空から哄笑し、手を指すと下方の大陣から乳白色の岩流のような炎柱が驚異的な勢いで空間通路を突き刺した。

その衝撃で通路は完全に破壊されてしまった。

散った空間通路の前に現れた魂魔老人の顔は暗く、この浄蓮妖火は誰一人逃がさないつもりだと悟らせた。

「どうする?」

追いついた三人の殿主が眉をひそめた。

「私は知っているか!この妖火空間は浄蓮妖聖が構築したものだ。

彼はその時代に最も近い斗帝と呼ばれた存在で、構築した空間は大陸全域から強行突破する者がいない」

魂魔老人の顔は険しかった。

「本当に死ぬのか?」

副殿主が歯を食いしばって尋ねた。



魂魔の老人が冷やかに笑った。

すると、その目は丹塔老祖に向いた。

「お前の言う通りだ」と低い声で言い放つと、「煉天大陣を掌握している今、単独戦闘では勝てないぞ」さらに鋭く言った。

「天地二面の大陣なら、私が天陣に立ち向かう。

地陣はお前に任せる」

丹塔老祖はその迅速な判断に反応せず、ただ「よし」と短く返した。

「蕭晨、太虚古龍の小娘、古南海、四人とも来い。

天陣を相手にするぞ」

丹塔老祖が軽く声をかけた瞬間、四人は同時に頷き、その場から動いた。

空間通路はすでに浄蓮妖火に消し去られていた。

このままでは全員が炎の奴隷になってしまう。

彼らは無言で頷き合った。

魂魔老鬼は可能な限り四星斗聖級の強者を召集した。

彼らは彼の気分を害していたが、今は命の方が大事だ。

「腕利きが邪魔するな」という諺通り、彼らもまた炎の大陣に怯えていた。

「煉天古陣 煉天為奴」

浄蓮妖火が天空に浮かびながら乳白色の炎を全身から噴出させた。

その炎は大陣の中に注ぎ込まれた。

「轟!」

一声合図と共に大地が震えた。

天地の大陣がゆっくりと回転し始めた。

半聖級の強者たちの顔色が白くなり、吐血する者が続出した。

この大陣の威力は想像を絶していた。

「煉天古陣 煉天為奴」

浄蓮妖火の指先から乳白色の光柱が誕生した。

その中には破壊的な力が満ちていた。

「煉!」

炎の化身が手を下ろすと、大陣の端から中心に向かって乳白色の光環が広がり、最終的に百丈規模の光柱となった。

天陣と地陣は丹塔老祖と魂魔老人に向け噴出する。

「同時に攻撃せよ」

その凄まじい攻撃を見た瞬間、丹塔老祖の顔色が引き締まった。

「喝!」

一滴の半青半金色の血が指先から飛び出し、数百丈規模の大円盤となった。

その周囲に蕭晨たちも強力な斗気を纏い、乳白色の光柱を迎え撃った。



下方、魂魔老人らも全身の力を尽くして光柱に突進したが、その衝撃はたちまち地獄のような爆発を引き起こし、熔岩海原に数十万丈規模の巨大な坑洞を作り出した。

その熔岩は数万丈先まで押し流された…「ははは、抵抗するなど無益だ!」

空高く、浄蓮妖火の目が赤く輝きながら、彼は狂気じみに両手を下方へと突きつけた。

苦しこう抗っていた血色の光球や魂魔老人たちの妨害は一撃で粉微塵にされ…「バチッ!」

消滅した障壁を突破し、二つの光柱が驚異的な速度で空を駆け抜け、丹塔老祖と魂魔老人らが集まる地点へと衝突した。

遥か上空から、浄蓮妖火は爆発の中心点から広がる炎の輪に目を凝らせば、ついに我慢できずに天高く笑い声を上げた。

今や誰も彼を阻止できない——

「浄蓮妖聖よ!貴様などこの私が滅ぼせんか!私は天地の神物、天地は必ず私を護る!」

数千年の封印から解放された瞬間、狂喜に身を震わせる浄蓮妖火。

しかし突然、彼は低く眉根を寄せ、下方の光柱交差点を見つめる。

そこには複数の気配を感じ取った——「生きているのか? どうして…」

乳白色の炎が空を包み込みながら徐々に消え、その中心に淡い光輪が現れた。

光輪の中では蕭炎と丹塔老祖、魂魔老人ら全員が狼藉な姿で、しかし致命的な傷はなかった。

この光景に驚愕するのは浄蓮妖火だけではない。

丹塔老祖たちも互いに目を見合わせ、その脆弱そうに見える光輪が六星斗聖級の衝撃波を防いでいることに理解不能だった——「これは…」

視線が集まる先で、薰は突然叫んだ。

「蕭炎さん!?」

皆の視線が向けられると、意識不明のまま横たわる蕭炎の体から微かな光輝きが発せていた。

その光が徐々に凝縮し、ある人物の虚ろな影を形作る——「浄蓮妖火!?」

「違う! 净蓮妖聖だ!」

丹塔老祖は驚愕の目で蕭炎の外側を見つめながら叫んだ。

この数千年前に滅びた伝説の強者、どうして今や蕭炎の体から?

皆が呆然とする中、意識を取り戻した蕭炎は身を震わせ、ゆっくりと目を開いた。

その漆黒だった瞳孔は乳白色へと変化し、視線が周囲に向けられるたび、魂魔老人のような強者すらも膝まずきたい衝動に駆られていた——「浄蓮妖聖…」かつて最も斗帝に近づいた伝説の存在が、この形で再臨した。



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