道诡异仙

きりしま つかさ

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第0614話 被災民

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稀たれ音が絶えず、ウサンは群衆の中に腰を下ろし、大きな椀で中身をすすりながら飲んでいた。

**(小米高粱粥)**という薄い粥に野菜(白萝卜の葉や山芋の芽など)が混ざっている。

しかし、その味はウサンにはたまらなかった。

一生分の最高のご馳走だ。

椀をぺろりと舐め尽くし、ウサンは群衆から出て**(粥棚)**の方へ恐る恐る近づいていった。

彼が牛心村の郷士たちに気付かれるのは時間の問題だった。

瘦せた体つきとは裏腹に背丈が高いウサンはすぐに彼らの視線を集めてしまった。

「何だ!そこで止まれ!」

数名の郷士が槍を向けながら厳しく言った。

彼らも内心では不安を感じていた。

こんな平和な村に災民が来るなど、全く予想外だったのだ。

「あの、お方様……一人二杯ってことですか?もう一回だけいいですか?」

ウサンは首を縮めて懇願した。

粗末な粥が椀に注がれると、ウサンは頭を下げて群衆の中に戻り、再び粥をすすり始めた。

かつて軍隊で什長(小隊長)だった自分とは思えぬほど、食糧があれば何でもする気になっていた。

またしても椀を空にし、ウサンは隣の村を見やった。

これまで見た廃墟とは違い、この村には生命の息吹が溢れていた。

大災害で大斉(当時の国名)の人口が十中八九減っているのに、ここだけが無傷だったのは何か特別な理由があるに違いない。

「もしかしたら、**(高人)**が守ってくれているのか?」

すると遠くの田畑の方から、空に裂けた隙間から赤い道袍を着た若い道士が現れた。

ウサンは直感的にその仮説が正しいと確信した。

彼はその道士が自分たちを見つめながら、**(怪人)**と一緒に村に入っていくのを目撃した。

しばらくすると、その怪人が群衆に向かって背中を向けたまま指差し始めた。

「お前、お前、お前、そしてお前!」

四人は災民の中でも体格が良い方だった。

ウサンもその中に含まれていた。

「聞いてくれよ!俺の師匠は優しい心根で大きな善人だ!人が苦しむのを見ると我慢できないからこそ、この粥を提供したんだ」

「しかし百人近くいるのにどうやって管理するか分からない。

だからお前たち四人はこの群衆の責任者になる。

仲間が林にトイレに行くように注意させろ。

悪さをする奴は見つけて、その日の分の粥を半減させる!」

「はいはい」

四人がウサンらしく頭を下げると、怪人は満足そうに笑みを浮かべた。

「リカワグン師匠、これは良いことだね。

我々も余裕があるからいいけど、これだけ増えてくると忙しいかも……」

リカワグンは災民を見やりながら低い声で言った。

「増えないはずさ。

大斉の人はもうほとんど死んでいるんだ」

彼は大齊を調べたばかりだ。

周囲数十里に人がいるのはこの一帯だけだろう。

その時馬の蹄音が響いた。

李火旺は春小満が数名の郷兵と共に馬に乗って戻ってきたのを見た。

独臂が缰を引き、春小満が馬から降りると、李火旺に向かって言った。

「李師兄、お前の推測は当たっていた。

この村だけでなく他村や県にも難民が逃げてきているようだ」

「白頭巾の人がいるか?」

「いるが少ない。

捜した結果三五人だけだった」

その言葉を聞いた李火旺の心が重くなった。

大齊人の現れは偶然ではない。

高志堅はかつて大齊の皇帝だったが、今は大梁の龍脈に連なっている。

大齊が過去の歴史であろうと関係ない。

とにかく大齊の人々が次々と大梁にやってきているのだ。

当初诸葛淵が考えた方法が効果を発揮し、大齊の百姓は救われていた。

ただ特別な形でだけだ。

そして同時に来たのは大齊の百姓だけでなく……高志堅に早く知らせる必要があった。

「うむ」

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