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第0242話 第2の遺体 無料閲覧
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腐敗した物体が発する臭いは、普通の湖では見られないものだった。
通常の水質には魚類・エビ類・藻類や微生物が豊富に存在するが、この坑道からはほとんど生き物が確認されず、またその生態系も非常に単一化されていた。
たまに生き残る生物は極めて弱々しく、湖のような健全な生態を形成することは不可能だった。
そこに捨てられたゴミは分解される速度が異常に遅く、大型機械の作業が始まった時点で既に日光で腐敗し始め、その臭いが立ち上っていた。
坑道の管理者たちはさらに険しい表情になった。
ゴミ処分を禁止するわけではなかったが、一定の規制があった。
例えば紫峰町にある協力組合が共同開発した浅層露天炭鉱は早くに枯渇し、その跡地が公式なゴミ処理場として指定されていた。
ここには防水対策費用も必要だった。
しかしこの坑道へのゴミ投棄は厳格な基準を満たしておらず、管理者の違法行為が後で問題になることは明らかだった。
徐泰寧らはそのことに構わず、大型機械が上層部のコンクリートを切り崩すのを見守りながら「法医は先に下ろせ。
警犬は待て」と指示した。
警犬の足先は破損したコンクリートや配線、鉄筋などに傷つく可能性があったためだ。
法医には問題なかった。
江遠はすぐさま作業服を着込み、隣の岩壁から吊り籠で降下した。
坑道内の備品は豊富だが、年久れの設備が崩落する危険もあった。
約50メートル(13階分)の深さに到達すると、底面の恐怖度はさらに増していた。
薄い泥と粘着質な感触、突然現れる鉄筋や廃棄機材、煤炭……巨大コンクリートブロックが周囲を不気味に取り囲んでいた。
「こんな現場最悪だよ。
まだ遺体も見つけてないのに、まずは捜索から始めるべきじゃない?」
装備を固めた法医の王澜がぼやき始めた。
江遠は既に同僚の牛法医と連絡済みで、二人とも本日出動したばかりの補助要員だった。
事件発生地である清河町には省庁から多くの支援人員が派遣されていたが、主力はやはり地元警察だ。
数名の法医たちは装備を確認し合いながら作業を開始した。
王澜は愚痴を言いながらも手際よく、まず安全な場所から足を進め、徐々に範囲を広げていく。
深すぎる部分では旗でマークをつけ、必要なら直接手で捜索する。
たちまち全員の足が腐った泥に埋まって動きが取れなくなった。
特に背丈の低い牛法医は太腿まで沈み込んでいた。
「機械で掘り返すのはどう?」
王澜が牛法医の隣へ近づいて提案した。
牛の法医はためらいがちに言った。
「やっぱりやめた方がいい。
匂いがおかしい気がする」
「死臭い感じ?王澜が確認した。
「あると思う」牛の法医はマスクを外し深呼吸して頷いた。
法医にとって嗅覚自体が重要な判断基準だ。
例えば死臭に甘ったるさを感じたら毒物による死亡を疑う。
映像作品では匂い表現が難しい上、一般人が死臭を恐れるため描写は少ない。
しかし現実には人間の死臭への敏感度は生まれつきのものだ。
遺体放置の最大の障害も匂いである。
家で亡くなるか道路に捨てられる場合、最も早く発見されるのは匂いによるものだ
水辺の泥は元々無臭だが日光を浴びて様々な匂いが立ち上る。
江遠と他の若い法医たちは活性炭マスクで大部分の匂いを遮断し王法医と牛法医の会話を聞きながら特に嗅ぎに行く必要もなかった
江遠は犯罪現場検証LV4を持つため視覚情報から得られるデータがより多い。
匂いで得られる追加情報を補う手段として触覚がある
江遠が腰をかがめ手でゆっくりと引き上げたのは腕だった
犯罪現場検証の時こういった特殊な検証効果が出るのだ
「人間だ」江遠は確認して叫んだ
これだけでは洞底の法医たちだけでなく坑道上の群衆も騒然となった
「人類の遺骨があると王澜が即座に答えた
遺骨があるのは悪いことだが少なくとも長時間続いたこの作業が単なる冗談ではないことを証明した
白いワイシャツの人々は安堵の息を吐いた
徐泰寧がスマホを取り電話をかけ始めた
数千人動員し莫大な人力物力を費やしても凶殺事件を解決できればそれで良い
もちろん柳景輝が生きていたら見つかることが重要だ
徐泰寧が隣の人とささり声で会話をした後対講機の向こうから「死亡時刻は一週間以上前ですか?」
これが柳景輝かどうかを直接聞く代わりに尋ねたものだった
王澜が対講機をつついて答えた「屍蠟がある。
少なくとも10ヶ月以上の死体だ」
屍蠟は比較的稀な死後現象で水か湿った土の中で脂肪変性や皂化した時に形成される
屍蠟を持つ遺体は保存型遺体と呼ばれる。
有名なものに木乃伊や楼蘭の女尸がある
保存型遺体となる条件は厳しく時間も長くかかるが形成されれば長期保存できる。
木乃伊や楼蘭の女尸のように千年以上経っても伝統的な遺体とは違い腐敗し白骨化しないのだ
ふと、具体的時間はどれくらいかという問題が浮上した。
徐泰寧(じょたいねい)は柳景輝(りゅうけいかい)の遺体ではないと悟ると、「捜索を続けよう」と指示した。
そこで白服の技術員たちとさらに協議を重ねた。
坑口周辺の雰囲気が明らかに明るくなったのは、警犬の黒子(くろこ)と大壮(たいそう)が落ち着いて座り込んでいたからだ。
まるで田舎の公務員のように平然としている。
次々と技術者が吊り籠で下送りされ、事務室勤めだった者たちも泥を掘る作業に従事するようになった。
江遠(こうえん)が腕を切断された場所を中心に、深く掘り進めていく。
既に触覚的な探索は不要だ。
膝までの濁流の中で、一人ずつ鉄板を持ちながら汚泥を運び出す。
大食堂で使われる一メートル超の長さ、半メートル幅の鉄板は、大量の汚泥を収容できる。
満杯になると崖際に運び、バケツに移し替えられる。
やがて小型のミニユンボが現場に加わった。
半メートル幅の小掘り部品は玩具のように見えるが、働きぶりは頑張っている。
正真正銘の生産性向上機器だ。
「脚だ」
新たな発見があった。
他の遺体断片も次々と現れるが、頭蓋骨だけが見当たらない。
疲れた者は吊り籠で休ませられ、回復したら再び下に送られる。
残業手当などは議論の余地もなく、ただひたすら掘り続ける。
その緻密な作業により、別の腕と足指も発見された。
次々と物資が引き上げられると坑内は賑やかさを増す。
江遠が再び吊り上げられたときにはもうぐったりだった。
坑内の歩行は普通の地面とは比べものにならず、疲労度が増していた。
汚泥の中から物資を運ぶ際も腰を曲げながら作業し、重荷を担うことも多かった。
さらに引き揚げたものの種類を識別する必要もあり、「本当にゴミだ」という感想は自然に口に出る。
江遠がシャワーを浴びてから戻ると、スマホのグループチャットで遺体についての議論が始まっていた。
「切断されたのは油圧チェーンソーのようなものだろう。
前回のダム事件の遺体と似ている」
「分身は輸送しやすくするためだ。
解剖学の知識がないように見える」
「それとも容器に収めたのか。
分身を多くすれば、知らない者でも分かるようになる」
現場が大型調査場所になりかけたとき、坑下から騒動が発生した。
休息中の法医たちがそれぞれ隠れていた場所から飛び出した。
坑底から灰色の旅行バッグが掘り出された。
「第二遺体」という声がぼんやりと聞こえた。
国民法医 最速更新は→ブラウザで「精华書閣」を検索
通常の水質には魚類・エビ類・藻類や微生物が豊富に存在するが、この坑道からはほとんど生き物が確認されず、またその生態系も非常に単一化されていた。
たまに生き残る生物は極めて弱々しく、湖のような健全な生態を形成することは不可能だった。
そこに捨てられたゴミは分解される速度が異常に遅く、大型機械の作業が始まった時点で既に日光で腐敗し始め、その臭いが立ち上っていた。
坑道の管理者たちはさらに険しい表情になった。
ゴミ処分を禁止するわけではなかったが、一定の規制があった。
例えば紫峰町にある協力組合が共同開発した浅層露天炭鉱は早くに枯渇し、その跡地が公式なゴミ処理場として指定されていた。
ここには防水対策費用も必要だった。
しかしこの坑道へのゴミ投棄は厳格な基準を満たしておらず、管理者の違法行為が後で問題になることは明らかだった。
徐泰寧らはそのことに構わず、大型機械が上層部のコンクリートを切り崩すのを見守りながら「法医は先に下ろせ。
警犬は待て」と指示した。
警犬の足先は破損したコンクリートや配線、鉄筋などに傷つく可能性があったためだ。
法医には問題なかった。
江遠はすぐさま作業服を着込み、隣の岩壁から吊り籠で降下した。
坑道内の備品は豊富だが、年久れの設備が崩落する危険もあった。
約50メートル(13階分)の深さに到達すると、底面の恐怖度はさらに増していた。
薄い泥と粘着質な感触、突然現れる鉄筋や廃棄機材、煤炭……巨大コンクリートブロックが周囲を不気味に取り囲んでいた。
「こんな現場最悪だよ。
まだ遺体も見つけてないのに、まずは捜索から始めるべきじゃない?」
装備を固めた法医の王澜がぼやき始めた。
江遠は既に同僚の牛法医と連絡済みで、二人とも本日出動したばかりの補助要員だった。
事件発生地である清河町には省庁から多くの支援人員が派遣されていたが、主力はやはり地元警察だ。
数名の法医たちは装備を確認し合いながら作業を開始した。
王澜は愚痴を言いながらも手際よく、まず安全な場所から足を進め、徐々に範囲を広げていく。
深すぎる部分では旗でマークをつけ、必要なら直接手で捜索する。
たちまち全員の足が腐った泥に埋まって動きが取れなくなった。
特に背丈の低い牛法医は太腿まで沈み込んでいた。
「機械で掘り返すのはどう?」
王澜が牛法医の隣へ近づいて提案した。
牛の法医はためらいがちに言った。
「やっぱりやめた方がいい。
匂いがおかしい気がする」
「死臭い感じ?王澜が確認した。
「あると思う」牛の法医はマスクを外し深呼吸して頷いた。
法医にとって嗅覚自体が重要な判断基準だ。
例えば死臭に甘ったるさを感じたら毒物による死亡を疑う。
映像作品では匂い表現が難しい上、一般人が死臭を恐れるため描写は少ない。
しかし現実には人間の死臭への敏感度は生まれつきのものだ。
遺体放置の最大の障害も匂いである。
家で亡くなるか道路に捨てられる場合、最も早く発見されるのは匂いによるものだ
水辺の泥は元々無臭だが日光を浴びて様々な匂いが立ち上る。
江遠と他の若い法医たちは活性炭マスクで大部分の匂いを遮断し王法医と牛法医の会話を聞きながら特に嗅ぎに行く必要もなかった
江遠は犯罪現場検証LV4を持つため視覚情報から得られるデータがより多い。
匂いで得られる追加情報を補う手段として触覚がある
江遠が腰をかがめ手でゆっくりと引き上げたのは腕だった
犯罪現場検証の時こういった特殊な検証効果が出るのだ
「人間だ」江遠は確認して叫んだ
これだけでは洞底の法医たちだけでなく坑道上の群衆も騒然となった
「人類の遺骨があると王澜が即座に答えた
遺骨があるのは悪いことだが少なくとも長時間続いたこの作業が単なる冗談ではないことを証明した
白いワイシャツの人々は安堵の息を吐いた
徐泰寧がスマホを取り電話をかけ始めた
数千人動員し莫大な人力物力を費やしても凶殺事件を解決できればそれで良い
もちろん柳景輝が生きていたら見つかることが重要だ
徐泰寧が隣の人とささり声で会話をした後対講機の向こうから「死亡時刻は一週間以上前ですか?」
これが柳景輝かどうかを直接聞く代わりに尋ねたものだった
王澜が対講機をつついて答えた「屍蠟がある。
少なくとも10ヶ月以上の死体だ」
屍蠟は比較的稀な死後現象で水か湿った土の中で脂肪変性や皂化した時に形成される
屍蠟を持つ遺体は保存型遺体と呼ばれる。
有名なものに木乃伊や楼蘭の女尸がある
保存型遺体となる条件は厳しく時間も長くかかるが形成されれば長期保存できる。
木乃伊や楼蘭の女尸のように千年以上経っても伝統的な遺体とは違い腐敗し白骨化しないのだ
ふと、具体的時間はどれくらいかという問題が浮上した。
徐泰寧(じょたいねい)は柳景輝(りゅうけいかい)の遺体ではないと悟ると、「捜索を続けよう」と指示した。
そこで白服の技術員たちとさらに協議を重ねた。
坑口周辺の雰囲気が明らかに明るくなったのは、警犬の黒子(くろこ)と大壮(たいそう)が落ち着いて座り込んでいたからだ。
まるで田舎の公務員のように平然としている。
次々と技術者が吊り籠で下送りされ、事務室勤めだった者たちも泥を掘る作業に従事するようになった。
江遠(こうえん)が腕を切断された場所を中心に、深く掘り進めていく。
既に触覚的な探索は不要だ。
膝までの濁流の中で、一人ずつ鉄板を持ちながら汚泥を運び出す。
大食堂で使われる一メートル超の長さ、半メートル幅の鉄板は、大量の汚泥を収容できる。
満杯になると崖際に運び、バケツに移し替えられる。
やがて小型のミニユンボが現場に加わった。
半メートル幅の小掘り部品は玩具のように見えるが、働きぶりは頑張っている。
正真正銘の生産性向上機器だ。
「脚だ」
新たな発見があった。
他の遺体断片も次々と現れるが、頭蓋骨だけが見当たらない。
疲れた者は吊り籠で休ませられ、回復したら再び下に送られる。
残業手当などは議論の余地もなく、ただひたすら掘り続ける。
その緻密な作業により、別の腕と足指も発見された。
次々と物資が引き上げられると坑内は賑やかさを増す。
江遠が再び吊り上げられたときにはもうぐったりだった。
坑内の歩行は普通の地面とは比べものにならず、疲労度が増していた。
汚泥の中から物資を運ぶ際も腰を曲げながら作業し、重荷を担うことも多かった。
さらに引き揚げたものの種類を識別する必要もあり、「本当にゴミだ」という感想は自然に口に出る。
江遠がシャワーを浴びてから戻ると、スマホのグループチャットで遺体についての議論が始まっていた。
「切断されたのは油圧チェーンソーのようなものだろう。
前回のダム事件の遺体と似ている」
「分身は輸送しやすくするためだ。
解剖学の知識がないように見える」
「それとも容器に収めたのか。
分身を多くすれば、知らない者でも分かるようになる」
現場が大型調査場所になりかけたとき、坑下から騒動が発生した。
休息中の法医たちがそれぞれ隠れていた場所から飛び出した。
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