国民の監察医(こくみんのかんさつい)

きりしま つかさ

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第0268話 しっかりやれ

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褒賞に値する功績なら三等功が適切だろう。

王伝星の高学歴を考慮すれば、彼はようやく快進撃コースに入ったと言える。

江遠らが王伝星について会議室外へ向かうと、他の精鋭班警官たちは少々不満げだった。

常服姿の若い警察官が先に尋ねる。

「江法医さん、次はどの事件を担当されますか?」

前回PPT作成後の反省から、今度はあらかじめPPTを作成する必要があると決意した。

513事件のように犯人が逮捕されてから慌てて穴埋めするのは避けたい。

江遠がまだ答える前に別の警官が言う。

「江法医さん、特定のルートを決められたら我々が適切な案件を探します。

効率的です。

例えば血跡分析や足跡鑑定に適した事件ですか?それとも他の条件も考慮されますか?例えば最近発生した事件か、詳細な捜査資料があるものかなど。



意外にもPPT作成が上手いだけでなく、ポイントを正確に掴む人もいる。

江遠の足が一瞬止まった。

前回万宝明に伝えた要求を再確認し、「やはり最近の事件の方が良いですね。

できるだけ難易度の低いものを選びたいです」と付け加える。

この回答は予想外だったため、唐佳が笑みを浮かべた。

「私は江法医さんが高難易度案件に挑戦したいと思っていたのですが」

「いいえ、今は単純に事件を解決したいだけです」江遠は法医としての立場から被害者の気持ちを知っている。

難しい事件を解決できれば喜ばしいが、核心は事件を解決することだ。

ある者は死刑判決書に名前を残す程度の存在かもしれない。

……

長陽市公安局の宿泊所。

一般的なイメージとは異なり、現在ではほぼ社会化している。

客への礼儀や笑顔サービスも当たり前に、オンライン予約や評価にも対応する。

ただし、大きな部屋は一定数確保されている。

今回は支隊長余温書の指示で江遠が豪華な広間を与えられた。

江遠はそのままベッドに倒れた。

513事件はそれほど消耗したわけではない。

少し疲労感はあるものの...

次の案件となると、単なる事件だけでなく人間関係も複雑化するかもしれない。

江遠には予備策もないので、まずは睡眠を取ることにした。

目覚めたのは翌日の午後だった。

カーテンを開けると眩しい日差しが射し込む。

大きな伸びをしてから、今日はまだ仕事日だ。

誰かが食事を催促するようなノックもなく、江遠は自分が一定の尊重を得たことを悟った。

しかし特別な権威者ではなく、単に人間としての普通の尊重を得ただけだ。

この社会ではそれが非常に難しいことだった。

スマホを開くと大量の未読メッセージが表示された。

最上位には父・江富鎮と黄強民からの通知があった。



父からの手紙はいつものように簡潔で、食事はどうか、睡眠はどうか、疲労はあるか、仕事が順調かを尋ね、生活費として6万円が送られたことを通知していた。

江富镇氏は浪費的な生活様式に警戒心を持ち、子供への金銭援助も控えめで慎重だった。

百万単位の高級車を購入するようなことはあっても「使わなくなった車は売却する」のが原則だ。

小遣いも同様に、江遠が生活費不足に苦しむことを心配しつつも、彼が奢りに走る可能性を考慮し、江遠名義の土地収用分の家賃は金や不動産資産購入に充てられるだけだった。

江遠は父の教育方針に同意していた。

大学時代から浪費的な消費を避け、就職後もその姿勢を変えなかった。

当然、出張先では多少緩和される。

江遠は高級レストランで6000円の外食を注文し、自分へのご褒美として楽しんだ。

その後、黄強民からのメッセージを開封したが、やはり「空きがあれば連絡するように」という内容だった。

江遠は父の教育方針に同意していた。

大学時代から浪費的な消費を避け、就職後もその姿勢を変えなかった。

(続く)

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