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第0269話 出前
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夜がふける頃に、唐佳は便服姿で外食配達員の背中を追って部屋に入り込んだ。
「江法医、外食は体に悪いわ。
私がご飯をご馳走しましょう」
「いいえ、私はちょっとだけ食べればいいでしょう」江遠が断固として拒否する
唐佳が唇を尖らせて告げる「最新情報よ、513事件の加害者・齊勇斌が自白したんですわ」
江遠が舌打ちをして驚きの目で見る「あなたはそんなに詳しいの?」
「齊勇斌の動機を知りたいですか?」
唐佳も案件を調べていたのでその手が江遠の興味を引きつけると確信していた
江遠が一瞬迷った後、何と言わずに頷く
唐佳はあえて謎めかさず「実は簡単なんです。
嫉妬」
「誰に?」
「死んだ人が幸せそうだったから、退職金があるから、息子が順調に働いてお金を儲けているから」唐佳がテーブルに近づき江遠の外食を手伝う
「ありがとう」江遠は特に驚かず感謝する
唐佳が笑いながら袋の中身を一つずつ取り出す「長陽に来てくれたので、地元の特産品をご馳走します……」
その時上段の容器を開けた瞬間、拳よりも大きな鮑が現れた
「干鮑?あなたは干鮑を注文したんですか?」
唐佳は高級食材を見分ける目を持つ
江遠が不審に思うように反論する「彼らが先に売り出したから私が買ったんだ」
唐佳が上下から江遠を観察する「二千円くらい?割引で」
江遠が答える「二千三百円くらい。
割引した」
「鮑一匹二千三百円……あなたは騙されたわ。
その領収書で経費に計上できるはずないでしょう。
支隊長さんも我慢して認めるとしても、必ず呼び出しを出すわ」
「私の負担です。
父が『事件を解決したらしっかり栄養補給しなさい』と言ったんです」江遠は外食の容器を開け続けた
次に同じ干鮑が現れ、野菜と肉、そして大鍋に入った咸肉粥(塩味の肉粥)が並ぶ
唐佳が呆然と見つめる江遠を見て「二匹も鮑を食べたら、若い娘二人分くらいは買えるのに。
残りの金で朝粥にも使えるわ」
彼女は皮肉の調子を捨てて鋭い声で告げる「あなたはよく知っているんですか?」
唐佳が鼻を鳴らして答える「私が潜入捜査した風俗店の仲介人より、あなたが見た若い娘の方が少ないわ」
彼女が腰に手を当て脚を組むと態度が一変する
江遠は暗に思う「潜入捜査員ならこういう状況でもすぐに戦略を変えられるのか。
この状態の唐佳の方が協力しやすいかもしれない」
江遠も県警本部に駆け込む気はなかった。
女性職員と親密になり、結局何の得にもならず、逆に身を危うくするだけだ。
彼が求めているのは、堂々としていて実力があり、社交能力もある刑事だった。
残念ながら唐佳は最初から間違った道を選んだ。
江遠はもう機会を与えるつもりもなかった。
その場で「長陽に来たら、万主任と王隊の下で働くことになるだろう」と言い放った。
王隊とは王伝星を指し、「課長」を示すために「隊」を付けたのだ。
県警の警察官たちにとって省庁への赴任は誰もがリーダーとなる機会だった。
「でも私は適切な案件を持ってきている」と唐佳は強調した。
江遠は笑って椅子に座り、「食事にするよ」と言った。
案件は個人のものではなく、彼の意思表示は明確だった。
唐佳はちらりと見つめ、唇を尖らせて背を向けて去った。
能力があり金持ちで容姿も良い人物には演技すらしたくないほどだ。
少なくとも、その手の罠は効かない。
江遠はゆったりと夕食を楽しんだ。
外食の鮑は南アフリカ産網鮑で日本産に劣るが、七日間かけて煮込んだ高級食材だった。
外食ならそれなりの要求もできない。
鮑のタレかけご飯、切り身の鮑肉、野菜を添えると健康的な感じがして、穏やかな日常が続くようだ。
現在の長陽市公安局刑事部も同様の状況だろう。
唐佳が「適切な案件がある」と言い出した時点で江遠はもう興味を失っていた。
彼女のような年齢では重大事件に携わる資格はない。
彼女だけが知り、他人には分からないというケースだ。
もし彼女が適切な案件と言えば、他の人も提示するはずだと江遠は確信していた。
案件が少なければこそ。
実際、江遠は多くの選択肢があると信じていた。
ここは山南省の省庁都市で、毎日人が死んでいる大都会だ。
長陽市では各地区が年間200件以上の非自然死を抱え、忙しい法医学班は月に20体以上解剖する。
様々な殺人事件や未解決案件も山積みだった。
江遠は夕食をゆっくり食べ終えるとソファでスマホを弄り、そのまま寝入った。
翌日。
江遠は昼近くになってようやく刑事部に出勤した。
前日の大会議室の看板が「積案対策班」と変わっていた。
彼は笑って中に入った。
まず目に飛び込んできたのは暗い顔々で、明らかに睡眠不足だった。
万宝明だけが元気な様子だった。
「江遠来たか、選んだ案件を見てみろ」
「直接任務を割り振ってくれればいい」江遠は遅刻したものの態度は良好だった。
万宝明は満足げに笑い、「優先度はどれも同じだから、自分が力を発揮しやすいと思うものを選んでくれ」と言った。
「どの案件の現場写真が鮮明で詳細か?」
江遠は礼儀を尽くした後、業務モードに入った。
江遠の話し方が次第に硬直になってきた:
「ファイルを手に入れて……」
「証言を探せ……」
「法医報告書は?」
会議室の刑事たちが最初は戸惑っていたが、すぐに慣れた。
刑事という職業は性質も荒々しい。
事件そのものが人間関係に刃を向けやすく、解決プロセス自体も快適なものではない。
仕事のベストコンディションは能力が業務内容をやや上回る状態だ。
心の流れ状態はこの場合最も持続しやすい。
しかし犯罪捜査というものは非常に不粋な作業である。
殺人鬼は誰にも好ましい形で犯行するものではないし、同僚たちもそれぞれに判断と意見を持ち歩く。
特に未解決事件の場合、通常のルートや楽な道はほとんど通れない。
もし通るなら現行犯捜査の刑事が既に解決済みだろう。
奇抜なアプローチを取れるのは少数で、多くの者はその要求に耐えられない。
そこで担当刑事は焦りと苛立ちを感じ、同時に他人にも同じように苛立たせる必要がある。
「この事件から始めよう」江遠は最初のファイルを手元に置いた。
万宝明が意外そうに尋ねる:
「これだけでいいんですか?他の案件も見ておくべきでは?」
江遠は答えた:
「必要ない。
これができるなら、まずはこれを処理し、残りは後に回す」
その場で誰かがプロジェクターに映像を表示した。
事件に関わった刑事の一人が立ち上がり説明する:
「これは二年前の事件です。
被害者は25歳の女性研究生で、自宅マンションで発見されました。
現場には殴打や乱暴の痕跡はなく、ドアロックも完全に施錠されていました」
「腹部内出血1000cc、右手小魚骨に2.5×0.6cmの創傷……通常の安眠薬や覚醒剤では検出されませんでした」
「現場には複数の血痕がありますが凶器は発見されていません。
当初は激情殺人を疑い、被害者の交友関係から犯人の特徴に合う人物を探しましたが」
事件に関する説明が終わり、その刑事は席に戻った。
会議室の全員が江遠を見つめる。
「まずは現場再現をやろう」通常の刑事なら殺人事件ではまず人間関係調査から始める
理由は明白だ。
殺人の段階に至るほど激しい感情の動きがあるため、外見的には些細でも当事者にとっては意味のあるものであれば十分である。
その場合、人間関係調査が最も容易な道なのだ。
しかし江遠はそのルートを無視し、即座に現場再現作業を始めた。
ベッドルームには血痕の幾つかと点々とした血滴があった。
少ない血痕では一般的な血痕分析の基準を満たさないが、江遠はその血滴を見つめながら考え込んでいた。
「江法医、外食は体に悪いわ。
私がご飯をご馳走しましょう」
「いいえ、私はちょっとだけ食べればいいでしょう」江遠が断固として拒否する
唐佳が唇を尖らせて告げる「最新情報よ、513事件の加害者・齊勇斌が自白したんですわ」
江遠が舌打ちをして驚きの目で見る「あなたはそんなに詳しいの?」
「齊勇斌の動機を知りたいですか?」
唐佳も案件を調べていたのでその手が江遠の興味を引きつけると確信していた
江遠が一瞬迷った後、何と言わずに頷く
唐佳はあえて謎めかさず「実は簡単なんです。
嫉妬」
「誰に?」
「死んだ人が幸せそうだったから、退職金があるから、息子が順調に働いてお金を儲けているから」唐佳がテーブルに近づき江遠の外食を手伝う
「ありがとう」江遠は特に驚かず感謝する
唐佳が笑いながら袋の中身を一つずつ取り出す「長陽に来てくれたので、地元の特産品をご馳走します……」
その時上段の容器を開けた瞬間、拳よりも大きな鮑が現れた
「干鮑?あなたは干鮑を注文したんですか?」
唐佳は高級食材を見分ける目を持つ
江遠が不審に思うように反論する「彼らが先に売り出したから私が買ったんだ」
唐佳が上下から江遠を観察する「二千円くらい?割引で」
江遠が答える「二千三百円くらい。
割引した」
「鮑一匹二千三百円……あなたは騙されたわ。
その領収書で経費に計上できるはずないでしょう。
支隊長さんも我慢して認めるとしても、必ず呼び出しを出すわ」
「私の負担です。
父が『事件を解決したらしっかり栄養補給しなさい』と言ったんです」江遠は外食の容器を開け続けた
次に同じ干鮑が現れ、野菜と肉、そして大鍋に入った咸肉粥(塩味の肉粥)が並ぶ
唐佳が呆然と見つめる江遠を見て「二匹も鮑を食べたら、若い娘二人分くらいは買えるのに。
残りの金で朝粥にも使えるわ」
彼女は皮肉の調子を捨てて鋭い声で告げる「あなたはよく知っているんですか?」
唐佳が鼻を鳴らして答える「私が潜入捜査した風俗店の仲介人より、あなたが見た若い娘の方が少ないわ」
彼女が腰に手を当て脚を組むと態度が一変する
江遠は暗に思う「潜入捜査員ならこういう状況でもすぐに戦略を変えられるのか。
この状態の唐佳の方が協力しやすいかもしれない」
江遠も県警本部に駆け込む気はなかった。
女性職員と親密になり、結局何の得にもならず、逆に身を危うくするだけだ。
彼が求めているのは、堂々としていて実力があり、社交能力もある刑事だった。
残念ながら唐佳は最初から間違った道を選んだ。
江遠はもう機会を与えるつもりもなかった。
その場で「長陽に来たら、万主任と王隊の下で働くことになるだろう」と言い放った。
王隊とは王伝星を指し、「課長」を示すために「隊」を付けたのだ。
県警の警察官たちにとって省庁への赴任は誰もがリーダーとなる機会だった。
「でも私は適切な案件を持ってきている」と唐佳は強調した。
江遠は笑って椅子に座り、「食事にするよ」と言った。
案件は個人のものではなく、彼の意思表示は明確だった。
唐佳はちらりと見つめ、唇を尖らせて背を向けて去った。
能力があり金持ちで容姿も良い人物には演技すらしたくないほどだ。
少なくとも、その手の罠は効かない。
江遠はゆったりと夕食を楽しんだ。
外食の鮑は南アフリカ産網鮑で日本産に劣るが、七日間かけて煮込んだ高級食材だった。
外食ならそれなりの要求もできない。
鮑のタレかけご飯、切り身の鮑肉、野菜を添えると健康的な感じがして、穏やかな日常が続くようだ。
現在の長陽市公安局刑事部も同様の状況だろう。
唐佳が「適切な案件がある」と言い出した時点で江遠はもう興味を失っていた。
彼女のような年齢では重大事件に携わる資格はない。
彼女だけが知り、他人には分からないというケースだ。
もし彼女が適切な案件と言えば、他の人も提示するはずだと江遠は確信していた。
案件が少なければこそ。
実際、江遠は多くの選択肢があると信じていた。
ここは山南省の省庁都市で、毎日人が死んでいる大都会だ。
長陽市では各地区が年間200件以上の非自然死を抱え、忙しい法医学班は月に20体以上解剖する。
様々な殺人事件や未解決案件も山積みだった。
江遠は夕食をゆっくり食べ終えるとソファでスマホを弄り、そのまま寝入った。
翌日。
江遠は昼近くになってようやく刑事部に出勤した。
前日の大会議室の看板が「積案対策班」と変わっていた。
彼は笑って中に入った。
まず目に飛び込んできたのは暗い顔々で、明らかに睡眠不足だった。
万宝明だけが元気な様子だった。
「江遠来たか、選んだ案件を見てみろ」
「直接任務を割り振ってくれればいい」江遠は遅刻したものの態度は良好だった。
万宝明は満足げに笑い、「優先度はどれも同じだから、自分が力を発揮しやすいと思うものを選んでくれ」と言った。
「どの案件の現場写真が鮮明で詳細か?」
江遠は礼儀を尽くした後、業務モードに入った。
江遠の話し方が次第に硬直になってきた:
「ファイルを手に入れて……」
「証言を探せ……」
「法医報告書は?」
会議室の刑事たちが最初は戸惑っていたが、すぐに慣れた。
刑事という職業は性質も荒々しい。
事件そのものが人間関係に刃を向けやすく、解決プロセス自体も快適なものではない。
仕事のベストコンディションは能力が業務内容をやや上回る状態だ。
心の流れ状態はこの場合最も持続しやすい。
しかし犯罪捜査というものは非常に不粋な作業である。
殺人鬼は誰にも好ましい形で犯行するものではないし、同僚たちもそれぞれに判断と意見を持ち歩く。
特に未解決事件の場合、通常のルートや楽な道はほとんど通れない。
もし通るなら現行犯捜査の刑事が既に解決済みだろう。
奇抜なアプローチを取れるのは少数で、多くの者はその要求に耐えられない。
そこで担当刑事は焦りと苛立ちを感じ、同時に他人にも同じように苛立たせる必要がある。
「この事件から始めよう」江遠は最初のファイルを手元に置いた。
万宝明が意外そうに尋ねる:
「これだけでいいんですか?他の案件も見ておくべきでは?」
江遠は答えた:
「必要ない。
これができるなら、まずはこれを処理し、残りは後に回す」
その場で誰かがプロジェクターに映像を表示した。
事件に関わった刑事の一人が立ち上がり説明する:
「これは二年前の事件です。
被害者は25歳の女性研究生で、自宅マンションで発見されました。
現場には殴打や乱暴の痕跡はなく、ドアロックも完全に施錠されていました」
「腹部内出血1000cc、右手小魚骨に2.5×0.6cmの創傷……通常の安眠薬や覚醒剤では検出されませんでした」
「現場には複数の血痕がありますが凶器は発見されていません。
当初は激情殺人を疑い、被害者の交友関係から犯人の特徴に合う人物を探しましたが」
事件に関する説明が終わり、その刑事は席に戻った。
会議室の全員が江遠を見つめる。
「まずは現場再現をやろう」通常の刑事なら殺人事件ではまず人間関係調査から始める
理由は明白だ。
殺人の段階に至るほど激しい感情の動きがあるため、外見的には些細でも当事者にとっては意味のあるものであれば十分である。
その場合、人間関係調査が最も容易な道なのだ。
しかし江遠はそのルートを無視し、即座に現場再現作業を始めた。
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