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第0321話 冷ますな
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約束した家でチームビルディングをやるからと、江遠は準備を始め始めた。
最初の行動は、事件現場である市外の倉庫へと足を運ぶことだった。
江遠の準備は、飲み物や食べ物といった物品ではなく、隊員たちの気脈路に沿って進められたのだ。
会社のチームビルディングなら狼人殺や殺人ゲームもやるだろうが、警察のチームビルディングには、街中で殺人犯が踊り回ることなくとも、何か事件を添えるのが普通だ。
江遠は強男と市外の現代医薬品産業団地へ向かい、当時放火現場だった倉庫を見つけた。
8年後の現在、その倉庫は別の運送会社に所有され、改装されていた。
倉庫内にはあまり荷物がなく、視界もほぼ通透的で、従業員は40~50人ほどいた。
江遠が身分を示し、来訪の理由を説明すると、倉庫長は驚きの表情を見せた。
「ここに人が死んだこと?」
江遠は予想外の質問に答えながら、「実際には多くの場所で人が死んでいるんですよ。
考えすぎないでください」と返した。
「うちも深夜勤務が多いんです。
あなたがそう言われると、これから夜間出勤する気も失せてしまいますよ……」と倉庫長は不機嫌な表情を浮かべた。
「実際にはたいしたことではありません。
この大きな倉庫で死んだのは二人だけです。
例えば花筑路の近くにはかつて乱葬場があったんですよ。
建国直後、土匪が侵入し数十人殺害したという記録もあります……」江遠は読書中に教えた山南省各地の伝説を思い浮かべた。
倉庫長は新たな知識を得て笑わなかった。
「私は花筑路350番地に住んでいます。
このあたりの家賃は一番安いんです」
最後には倉庫長も悟り、表情が平板になった。
江遠と強男は目配せし、「実際には半世紀以上前の話です」と言った。
「どうぞご覧ください」倉庫長はもう何も言わずに監視カメラの死角に座り、スマホで検索を始めた。
江遠はため息をつき、自分の住所後に「死人」「命案」「遺体」などのキーワードをつけないように注意した。
特に古い地名や旧市街地では、そんなことは当たり前だったのだ。
例えば江遠と強男が言うように、数十年経てば必ず誰かが死ぬものだ。
倉庫長はすぐに重度のイライラ、中度の不安、軽い恐怖に陥った。
かつて乱葬場だった地域は都市の端で、いくら発展しても繁栄しないエリアだった。
深夜になると……人間が死ぬのは当然のことだったのだ。
倉庫長が再びパソコンを操作する隙に、江遠と強男は倉庫内を回り、写真撮影や記録を行った。
誰かが質問してくると身分証明書を提示した。
倉庫は改装されていて火傷の跡は見えなかったが、基本的な構造は変わらなかった。
再建も元の地盤の上に建てた程度だった。
江遠自身も何を見つけるべきか分からないが、慎重に調べて写真を撮った。
犯人が捕まるというのはそういうものだ。
必要な手がかりを知らずに、歩くべき道を歩いて、見るべき景色を見ていくことで、ようやくゴールに着いたとき初めて「ここが終点だった」と気づくのかもしれない。
倉庫から出て一周回り、駐車場に戻ると江遠は助手席に座った。
すると強男が叫んだ。
江遠は慌てて降りた。
強舅は右後輪を指して言った。
「タイヤがパンクさせられてる」
柳景輝の事故現場が頭によぎった瞬間、江遠はスマホを開いて録画モードにした。
周囲を見回す。
異常は見当たらなかったが、二度ほど確認した後、車の後方にたどり着いた。
強舅の指摘通り右タイヤがパンクしていた。
まだ硬い状態だったが走行距離も分からない。
「これって役に立つのかな?」
江遠はタイヤを見ながらためらった。
「うん、市街地なら問題ないよ。
帰ってから補修すればいい」
江遠は首を横に振った。
「動かすのはやめよう。
刑事科学センターに来てもらって調べてもらえばいい」
江遠が万宝明に電話すると、痕検の技術員たちが到着した。
タイヤも刑事科学技術員たちにとっては研究対象で、LV2程度のレベルだが十分な情報を得られる。
江遠と強笑は痕検チームが作業を終えるまで車内で待った。
午前中には積案班のメンバーが次々と江遠宅に到着した。
王伝星が入ると「えっ、江隊、貴方のお宅こんな広いの?」
と驚いた。
最近卒業したばかりで家を買う時期を迎えていた王伝星は、江遠のリビングを見てため息をついた。
寧台県から来た申耀偉はにやりと笑った。
「あなたは江村の人々について誤解があるようだ」
王伝星が嘆息する。
「俺はこの部屋の頭金も払えないよ……」
唐佳がお茶を淹れながら言った。
「関係ないわ。
毎月返済額を計算してみれば分かるでしょう?頭金なしでもいいんですもの」
申耀偉は無情に笑った。
「一等功は2万円の褒賞金だけど、もし何十回も受ければ頭金が貯まるし、毎月二等功くらいなら返済も楽勝よ。
家を買うのも苦労しないわ」
王伝星も笑い、「そうか……楽しい話だね」と付け足した。
江遠は人が集まったところで新調のプロジェクターを開き、「今日はこの倉庫殺人放火事件についてチームビルディングをするんだ」と言った。
その瞬間、焼け焦げた遺体の写真がスクリーンに映し出された。
ほぼ実寸大の人形が焼け爛々と並んでいた。
王伝星はオレンジを手に取り、一瞥しただけでまた置き去りにした。
「最初からこんなに衝撃的なの?」
唐佳は江遠を見ながら笑った。
「建元製薬に関連するのでまずはそこから調査を始めよう。
何か見つかったら大々的に捜査する」
江遠が話し続けながら写真を切り替えた。
「好きに食べなさい。
あとで焼肉や煮込みもあるわよ、父上が作ったの」
強勇は会話の合間に豪華な串焼きを運び、投影スクリーンには刺激的な写真が変わった。
「若い連中がパーティーで見るようなものか?」
と強舅は羊肉を置きながら尋ねた。
唐佳は驚いて彼を見つめた。
「叔父さん、怖くないの?」
「肉が焼けたなら同じだよ。
みんな温かいうちに食べよう。
冷めたら香りも損なうからね」と強舅は笑顔で勧める。
江遠の18人チームには半数近くが体調不良だったが、吐く人はいなかったため江遠は満足げに「少なくとも初心者じゃないってことだ」とつぶやいた。
「この案件はどう始める?」
申耀偉が尋ねた。
これは堂兄の申耀国が手に負えず辞めたもので、心理的には申輝偉(原文中申耀伟と申輝偉は同一人物か?ここでは申耀偉を維持)が堂兄弟との差を見たいと思っていた。
江遠は彼を見つめ「私もまだアイデアがない。
この案件は誰かに頼まれて見せられたものさ。
とにかくまずは研究してみよう。
どうなるか見てから話そう」と言った。
事実、江遠にとってこの案件は本当に「手掛かり」がなかった。
しかし江遠は一等功の勲章を受賞したばかりで、単にこの一件のためにも使える高度なスキルを開発できるはずだった。
つまり特定のケース向けの大口径銃のようなものだ。
ただし案件そのものの進め方は江遠にもわからなかった。
いずれにせよ積年の未解決事件なので既存現場は全て確認済み。
残るは写真と証拠品のみ。
幸い申能国(原文中「申能国」の正体不明だが、おそらく申耀国の誤記か?ここでは原文通り)当時の作業はしっかりしており撮影すべきものはすべて撮り、角度や物証も適切に反映されていた。
江遠は快適な位置を選び写真一枚ずつ切り替え始めた。
一組の刑事たちがリビングで焼肉と果物を食べながら死体現場と放火現場を見ている。
視覚的な饗宴、全て揃っている。
「焼野うさぎ(焼鳥)来ました!」
と調理人が強掌に待たせずに案板を持って出てきた。
準備は焼き鳥の解体だ。
江遠が方向キーを押すとスクリーンにはより悪質な写真が変わった。
調理人はスクリーンを見ながら焼き鳥を下げる。
富端(原文中「富端」の正体不明だが、おそらく富端という人物か?ここでは原文通り)は焼野うさぎの香りに誘われて「ちょっと待って」と言いかけたが途端に焼き鳥を持って走り出した。
江遠は調理人の背中に目をやった。
「戻らないだろうな」
申耀偉「我々は変質者組織と見られずに済むか?」
王伝星「焼野うさぎは手で裂いて食べよう。
冷めたらダメだよ」
最初の行動は、事件現場である市外の倉庫へと足を運ぶことだった。
江遠の準備は、飲み物や食べ物といった物品ではなく、隊員たちの気脈路に沿って進められたのだ。
会社のチームビルディングなら狼人殺や殺人ゲームもやるだろうが、警察のチームビルディングには、街中で殺人犯が踊り回ることなくとも、何か事件を添えるのが普通だ。
江遠は強男と市外の現代医薬品産業団地へ向かい、当時放火現場だった倉庫を見つけた。
8年後の現在、その倉庫は別の運送会社に所有され、改装されていた。
倉庫内にはあまり荷物がなく、視界もほぼ通透的で、従業員は40~50人ほどいた。
江遠が身分を示し、来訪の理由を説明すると、倉庫長は驚きの表情を見せた。
「ここに人が死んだこと?」
江遠は予想外の質問に答えながら、「実際には多くの場所で人が死んでいるんですよ。
考えすぎないでください」と返した。
「うちも深夜勤務が多いんです。
あなたがそう言われると、これから夜間出勤する気も失せてしまいますよ……」と倉庫長は不機嫌な表情を浮かべた。
「実際にはたいしたことではありません。
この大きな倉庫で死んだのは二人だけです。
例えば花筑路の近くにはかつて乱葬場があったんですよ。
建国直後、土匪が侵入し数十人殺害したという記録もあります……」江遠は読書中に教えた山南省各地の伝説を思い浮かべた。
倉庫長は新たな知識を得て笑わなかった。
「私は花筑路350番地に住んでいます。
このあたりの家賃は一番安いんです」
最後には倉庫長も悟り、表情が平板になった。
江遠と強男は目配せし、「実際には半世紀以上前の話です」と言った。
「どうぞご覧ください」倉庫長はもう何も言わずに監視カメラの死角に座り、スマホで検索を始めた。
江遠はため息をつき、自分の住所後に「死人」「命案」「遺体」などのキーワードをつけないように注意した。
特に古い地名や旧市街地では、そんなことは当たり前だったのだ。
例えば江遠と強男が言うように、数十年経てば必ず誰かが死ぬものだ。
倉庫長はすぐに重度のイライラ、中度の不安、軽い恐怖に陥った。
かつて乱葬場だった地域は都市の端で、いくら発展しても繁栄しないエリアだった。
深夜になると……人間が死ぬのは当然のことだったのだ。
倉庫長が再びパソコンを操作する隙に、江遠と強男は倉庫内を回り、写真撮影や記録を行った。
誰かが質問してくると身分証明書を提示した。
倉庫は改装されていて火傷の跡は見えなかったが、基本的な構造は変わらなかった。
再建も元の地盤の上に建てた程度だった。
江遠自身も何を見つけるべきか分からないが、慎重に調べて写真を撮った。
犯人が捕まるというのはそういうものだ。
必要な手がかりを知らずに、歩くべき道を歩いて、見るべき景色を見ていくことで、ようやくゴールに着いたとき初めて「ここが終点だった」と気づくのかもしれない。
倉庫から出て一周回り、駐車場に戻ると江遠は助手席に座った。
すると強男が叫んだ。
江遠は慌てて降りた。
強舅は右後輪を指して言った。
「タイヤがパンクさせられてる」
柳景輝の事故現場が頭によぎった瞬間、江遠はスマホを開いて録画モードにした。
周囲を見回す。
異常は見当たらなかったが、二度ほど確認した後、車の後方にたどり着いた。
強舅の指摘通り右タイヤがパンクしていた。
まだ硬い状態だったが走行距離も分からない。
「これって役に立つのかな?」
江遠はタイヤを見ながらためらった。
「うん、市街地なら問題ないよ。
帰ってから補修すればいい」
江遠は首を横に振った。
「動かすのはやめよう。
刑事科学センターに来てもらって調べてもらえばいい」
江遠が万宝明に電話すると、痕検の技術員たちが到着した。
タイヤも刑事科学技術員たちにとっては研究対象で、LV2程度のレベルだが十分な情報を得られる。
江遠と強笑は痕検チームが作業を終えるまで車内で待った。
午前中には積案班のメンバーが次々と江遠宅に到着した。
王伝星が入ると「えっ、江隊、貴方のお宅こんな広いの?」
と驚いた。
最近卒業したばかりで家を買う時期を迎えていた王伝星は、江遠のリビングを見てため息をついた。
寧台県から来た申耀偉はにやりと笑った。
「あなたは江村の人々について誤解があるようだ」
王伝星が嘆息する。
「俺はこの部屋の頭金も払えないよ……」
唐佳がお茶を淹れながら言った。
「関係ないわ。
毎月返済額を計算してみれば分かるでしょう?頭金なしでもいいんですもの」
申耀偉は無情に笑った。
「一等功は2万円の褒賞金だけど、もし何十回も受ければ頭金が貯まるし、毎月二等功くらいなら返済も楽勝よ。
家を買うのも苦労しないわ」
王伝星も笑い、「そうか……楽しい話だね」と付け足した。
江遠は人が集まったところで新調のプロジェクターを開き、「今日はこの倉庫殺人放火事件についてチームビルディングをするんだ」と言った。
その瞬間、焼け焦げた遺体の写真がスクリーンに映し出された。
ほぼ実寸大の人形が焼け爛々と並んでいた。
王伝星はオレンジを手に取り、一瞥しただけでまた置き去りにした。
「最初からこんなに衝撃的なの?」
唐佳は江遠を見ながら笑った。
「建元製薬に関連するのでまずはそこから調査を始めよう。
何か見つかったら大々的に捜査する」
江遠が話し続けながら写真を切り替えた。
「好きに食べなさい。
あとで焼肉や煮込みもあるわよ、父上が作ったの」
強勇は会話の合間に豪華な串焼きを運び、投影スクリーンには刺激的な写真が変わった。
「若い連中がパーティーで見るようなものか?」
と強舅は羊肉を置きながら尋ねた。
唐佳は驚いて彼を見つめた。
「叔父さん、怖くないの?」
「肉が焼けたなら同じだよ。
みんな温かいうちに食べよう。
冷めたら香りも損なうからね」と強舅は笑顔で勧める。
江遠の18人チームには半数近くが体調不良だったが、吐く人はいなかったため江遠は満足げに「少なくとも初心者じゃないってことだ」とつぶやいた。
「この案件はどう始める?」
申耀偉が尋ねた。
これは堂兄の申耀国が手に負えず辞めたもので、心理的には申輝偉(原文中申耀伟と申輝偉は同一人物か?ここでは申耀偉を維持)が堂兄弟との差を見たいと思っていた。
江遠は彼を見つめ「私もまだアイデアがない。
この案件は誰かに頼まれて見せられたものさ。
とにかくまずは研究してみよう。
どうなるか見てから話そう」と言った。
事実、江遠にとってこの案件は本当に「手掛かり」がなかった。
しかし江遠は一等功の勲章を受賞したばかりで、単にこの一件のためにも使える高度なスキルを開発できるはずだった。
つまり特定のケース向けの大口径銃のようなものだ。
ただし案件そのものの進め方は江遠にもわからなかった。
いずれにせよ積年の未解決事件なので既存現場は全て確認済み。
残るは写真と証拠品のみ。
幸い申能国(原文中「申能国」の正体不明だが、おそらく申耀国の誤記か?ここでは原文通り)当時の作業はしっかりしており撮影すべきものはすべて撮り、角度や物証も適切に反映されていた。
江遠は快適な位置を選び写真一枚ずつ切り替え始めた。
一組の刑事たちがリビングで焼肉と果物を食べながら死体現場と放火現場を見ている。
視覚的な饗宴、全て揃っている。
「焼野うさぎ(焼鳥)来ました!」
と調理人が強掌に待たせずに案板を持って出てきた。
準備は焼き鳥の解体だ。
江遠が方向キーを押すとスクリーンにはより悪質な写真が変わった。
調理人はスクリーンを見ながら焼き鳥を下げる。
富端(原文中「富端」の正体不明だが、おそらく富端という人物か?ここでは原文通り)は焼野うさぎの香りに誘われて「ちょっと待って」と言いかけたが途端に焼き鳥を持って走り出した。
江遠は調理人の背中に目をやった。
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(。-人-。)
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