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第0380話 七叔
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江遠積案専門班事務室。
王伝星と唐佳らがファイルを見ながらノートに書き込みを続けている。
彼らは事件を探すのが任務だが、近隣の春節という制約もあり選別作業が少し難儀していた。
隣のデスクでは申耀偉が数人を連れて報告書を作成中だった。
「破案一時爽(破案一時爽)報告補到饱(報告補到飽)」
彼らは銃器を使用し爆発物対策部隊も動員したが、結局銃撃戦など発生しなかったため書類作成は逃れられない。
当然江遠は少し余裕があり本を読みながら自己啓発に励んでいた。
午後の事務室は暖かく背中に日光が当たると寿命が延びるような感覚があった。
江遠がパソコンで微信グループを開き時折会話を見ていた。
『相亲相爱一家人(相談家族)』と『江村人(江村人)』のグループでは年貨や爆竹について話していた。
『山南指纹交流群(山南指紋交換群)』では報告書作成や評価制度に関する雑談が続いている。
近い春節のため犯罪者も早めに休んでいるのだろう。
考えてみれば努力して成果を上げた犯罪者は二ヶ月前から準備しているので非常に適切だ。
違法行為を選んだ以上労働時間は短く時給は高いはずだ。
調休表で年を越すならネジを締める方がましだろう。
もちろん今年の業績が不十分だった者やさらに向上させたい者はいるし、多くの人々が不安定な状態にあるため零細な事件は発生する。
そのような事件は激情犯や侵奪目的のものが多く準備不足で破獲しやすい。
破獲できないものは…それは年明けに回すしかない。
江遠が微信を見ながら本を読み始めるとすぐに眠気に襲われた。
半時間ほど仮眠した江遠は顔を拭いて体勢を正した。
毎日寝て過ごすなら家でいればいいのに、出勤する理由はないではないか。
江村人が消費を促進することは国家に貢献しているのだ。
残り少ない出勤時間を昼寝に使うのは無駄だ。
江遠がパソコンを弄り直し画面を見ると『江村人』のグループでは数人が愚痴をこぼしていた。
【「うちの車庫にあった酒はどこ行ったのかこの人はそのまま持っていったんだよ?」
】
【「凄いのは二度も運びに来た。
最初手で運んだのが疲れたと言ったから自転車を持ち込んだんだぜ」】
【「あー、私も監視カメラの記録を確認しないと。
私の車庫にある物が合わないんだよ。
ある日工具箱を探したら死ぬほど疲れたんだ。
でも我々の監視カメラには穴があるんだな!(監視カメラに穴がある)」】
江遠は「監視カメラに穴がある」という部分を見て一瞬意識を覚めた。
江村地区の監視システムは彼が設計し指導したものだ。
穴があるなどあり得ないはずだった。
江遠が急いで立ち上がりスマホを取り父親に電話をかけた。
数人の敏感な警官たちがその動きに気付いて耳を澄ませた。
すると江遠が口を開いた。
「父さん…
一同は落胆の表情を見せた。
江遠が部屋を出て行くと同時に質問した。
「私がグループで見たように監視カメラに穴があるというのはどういうことですか?」
江富町は大笑いしながら言った。
「老七という奴……車庫の明るさを改善するため、ライトアップ工事を依頼したんだ。
業者が出入りしている間に、老七が車庫に20~30箱の酒を積んでおきながら運び上げなかった。
作業員が何人かそのうち数箱を持ち去ったらしい」
「警察に届けたのか?」
江遠が尋ねる。
「一箱三千円以上の酒で、5~6箱分だから2万円だ。
届けるべきか?」
「届けた方がいいだろう。
二万円なら刑事部隊も動くはずさ」江遠はそこで言葉を切った。
「それじゃあ僕が見に来てみようか」
県警の刑事部隊にとって、二万円は大規模な事件だ。
県内の窃盗被害ではスマホや自転車が主流で、通常は2000円以下の損害がほとんど。
ただし3000円を超えるとほぼ確実に立件される。
その場合、単品ではなく複数の物品を盗まれた可能性も出てくる。
江富町は江遠を活用するのは当然だと考えていた。
他の家の子供なら調理師や修理屋になるが、警察官になった江遠は村で事件解決に携わるのが筋というものだ。
しかも正月直前というタイミングも手伝い、村の英雄たちが腕を振るう時期だった。
江富町は考えてみた。
「それもありかねない。
おじさんのところでは最近七婆さんに怒られていて、飲食店経営者として客に酒を提供するのは当たり前だが、怠けて車庫に置き忘れたのは問題だ。
僕がおじさんにお知らせしておこう。
君はいつ頃来る?一人か複数で?」
「僕は数人連れて帰る」江遠は技術員として現場検証が必要だが、補助者もいる方が良いと考えていた。
「それと単独行動は避けるべきだ。
安全面でも証拠の整合性を取るためには」
江富町は自然に「帰りなよ」と返した。
彼の無意識では、息子がおじさんを助けたように、七婆さんの息子がチキン屋で働くのも同じようなものだった。
江遠がスマホを取り上げると、牧志洋を呼び出した。
「僕のおじさんの家から酒数箱が盗まれたようです。
約二万円の被害です。
警察に届けた頃合いでしょう。
二人で見に行ってみようか。
晩ご飯はうちでどうかな」
「ハイ!」
牧志洋は即座に同意した。
王伝星が立ち上がろうとしたその時、隣の唐佳が江遠隊長に向けてピッチを上げて言った。
「江隊長も僕らと一緒に来てください」
「私も行きたい」董冰も負けじと声を出した。
江遠はためらいを見せた。
「二万円の被害……」
「ただ江隊長から学びたいだけです。
規模は関係ないわよ」唐佳は無邪気に言った。
「私も」王伝星が付け加えた。
話さないと順番に回らないと感じていたようだ。
董冰は江遠に迷いの余地を与えない。
「江隊長、寧台県ではみんな寮暮らしで夕食も食堂です。
むしろ僕らを村まで連れて行ってください。
うちの班には事件がないので、動画視聴より捜査したいんです」
「私も」王伝星が続いた。
「行きますか」江遠が時計を見ながら立ち上がり、「人数を数えて車両数を確認します」
「僕と一緒に行きましょう」柳景輝も立ち上がった
江遠は少しほじけた表情で言った「柳課長、この件は**の事件です……」
「僕も一人暮らしの部屋があるんです……」柳景輝が手を広げてみせる
「申し訳ありません……」江遠が謝りながら続けた「では今日はご馳走にしましょう。
父に野菜を調達させますよ」
江家の鍋は常に肉料理だが、野菜だけは別途用意が必要だった
午後。
五台の車が江村マンションに到着した
江富鎮が直接地下駐車場まで来て迎え、そのまま五台の車を駐車場内へ案内した
青い塗装の駐車場には照明ベルトが取り付けられ、明るく見えた。
中央部分はオープンスペースで個人用と一時駐車用の駐車場が混在していた
周囲の壁面にはロールシャッター付きの専用駐車場があり、ほぼ全戸に設置されていた。
その中には車を停めている家もあれば、物資を保管している家もある
七叔の駐車場は後者だった
江遠らが車を止めると、マンション前スーパーの住民たちは全員駐車場へと集まり、興味深げに見つめていた
警服姿の江遠が咳き込んでから牧志洋を連れて七叔の駐車場へ向かい、捜査を開始した
他の警察官も一斉に降り、十七八人が手を背中合わせやポケットに入れたりしながら、中央の空きスペースをうろうろしていた
住民たちは警服姿の江遠の後ろ姿と多数の警察を見て囁き始めた
「老七家は何か失ったのか?」
「何が無くなったんだこんなに人が集まるの。
魂まで盗まれたのか?」
「老七死んでないか……」
「分からないな、もしかしたら息子に殺されたのかも」
「奥さんに殴られたんじゃないかな」
「分身術で切り刻まれたとか……」
王伝星と唐佳らがファイルを見ながらノートに書き込みを続けている。
彼らは事件を探すのが任務だが、近隣の春節という制約もあり選別作業が少し難儀していた。
隣のデスクでは申耀偉が数人を連れて報告書を作成中だった。
「破案一時爽(破案一時爽)報告補到饱(報告補到飽)」
彼らは銃器を使用し爆発物対策部隊も動員したが、結局銃撃戦など発生しなかったため書類作成は逃れられない。
当然江遠は少し余裕があり本を読みながら自己啓発に励んでいた。
午後の事務室は暖かく背中に日光が当たると寿命が延びるような感覚があった。
江遠がパソコンで微信グループを開き時折会話を見ていた。
『相亲相爱一家人(相談家族)』と『江村人(江村人)』のグループでは年貨や爆竹について話していた。
『山南指纹交流群(山南指紋交換群)』では報告書作成や評価制度に関する雑談が続いている。
近い春節のため犯罪者も早めに休んでいるのだろう。
考えてみれば努力して成果を上げた犯罪者は二ヶ月前から準備しているので非常に適切だ。
違法行為を選んだ以上労働時間は短く時給は高いはずだ。
調休表で年を越すならネジを締める方がましだろう。
もちろん今年の業績が不十分だった者やさらに向上させたい者はいるし、多くの人々が不安定な状態にあるため零細な事件は発生する。
そのような事件は激情犯や侵奪目的のものが多く準備不足で破獲しやすい。
破獲できないものは…それは年明けに回すしかない。
江遠が微信を見ながら本を読み始めるとすぐに眠気に襲われた。
半時間ほど仮眠した江遠は顔を拭いて体勢を正した。
毎日寝て過ごすなら家でいればいいのに、出勤する理由はないではないか。
江村人が消費を促進することは国家に貢献しているのだ。
残り少ない出勤時間を昼寝に使うのは無駄だ。
江遠がパソコンを弄り直し画面を見ると『江村人』のグループでは数人が愚痴をこぼしていた。
【「うちの車庫にあった酒はどこ行ったのかこの人はそのまま持っていったんだよ?」
】
【「凄いのは二度も運びに来た。
最初手で運んだのが疲れたと言ったから自転車を持ち込んだんだぜ」】
【「あー、私も監視カメラの記録を確認しないと。
私の車庫にある物が合わないんだよ。
ある日工具箱を探したら死ぬほど疲れたんだ。
でも我々の監視カメラには穴があるんだな!(監視カメラに穴がある)」】
江遠は「監視カメラに穴がある」という部分を見て一瞬意識を覚めた。
江村地区の監視システムは彼が設計し指導したものだ。
穴があるなどあり得ないはずだった。
江遠が急いで立ち上がりスマホを取り父親に電話をかけた。
数人の敏感な警官たちがその動きに気付いて耳を澄ませた。
すると江遠が口を開いた。
「父さん…
一同は落胆の表情を見せた。
江遠が部屋を出て行くと同時に質問した。
「私がグループで見たように監視カメラに穴があるというのはどういうことですか?」
江富町は大笑いしながら言った。
「老七という奴……車庫の明るさを改善するため、ライトアップ工事を依頼したんだ。
業者が出入りしている間に、老七が車庫に20~30箱の酒を積んでおきながら運び上げなかった。
作業員が何人かそのうち数箱を持ち去ったらしい」
「警察に届けたのか?」
江遠が尋ねる。
「一箱三千円以上の酒で、5~6箱分だから2万円だ。
届けるべきか?」
「届けた方がいいだろう。
二万円なら刑事部隊も動くはずさ」江遠はそこで言葉を切った。
「それじゃあ僕が見に来てみようか」
県警の刑事部隊にとって、二万円は大規模な事件だ。
県内の窃盗被害ではスマホや自転車が主流で、通常は2000円以下の損害がほとんど。
ただし3000円を超えるとほぼ確実に立件される。
その場合、単品ではなく複数の物品を盗まれた可能性も出てくる。
江富町は江遠を活用するのは当然だと考えていた。
他の家の子供なら調理師や修理屋になるが、警察官になった江遠は村で事件解決に携わるのが筋というものだ。
しかも正月直前というタイミングも手伝い、村の英雄たちが腕を振るう時期だった。
江富町は考えてみた。
「それもありかねない。
おじさんのところでは最近七婆さんに怒られていて、飲食店経営者として客に酒を提供するのは当たり前だが、怠けて車庫に置き忘れたのは問題だ。
僕がおじさんにお知らせしておこう。
君はいつ頃来る?一人か複数で?」
「僕は数人連れて帰る」江遠は技術員として現場検証が必要だが、補助者もいる方が良いと考えていた。
「それと単独行動は避けるべきだ。
安全面でも証拠の整合性を取るためには」
江富町は自然に「帰りなよ」と返した。
彼の無意識では、息子がおじさんを助けたように、七婆さんの息子がチキン屋で働くのも同じようなものだった。
江遠がスマホを取り上げると、牧志洋を呼び出した。
「僕のおじさんの家から酒数箱が盗まれたようです。
約二万円の被害です。
警察に届けた頃合いでしょう。
二人で見に行ってみようか。
晩ご飯はうちでどうかな」
「ハイ!」
牧志洋は即座に同意した。
王伝星が立ち上がろうとしたその時、隣の唐佳が江遠隊長に向けてピッチを上げて言った。
「江隊長も僕らと一緒に来てください」
「私も行きたい」董冰も負けじと声を出した。
江遠はためらいを見せた。
「二万円の被害……」
「ただ江隊長から学びたいだけです。
規模は関係ないわよ」唐佳は無邪気に言った。
「私も」王伝星が付け加えた。
話さないと順番に回らないと感じていたようだ。
董冰は江遠に迷いの余地を与えない。
「江隊長、寧台県ではみんな寮暮らしで夕食も食堂です。
むしろ僕らを村まで連れて行ってください。
うちの班には事件がないので、動画視聴より捜査したいんです」
「私も」王伝星が続いた。
「行きますか」江遠が時計を見ながら立ち上がり、「人数を数えて車両数を確認します」
「僕と一緒に行きましょう」柳景輝も立ち上がった
江遠は少しほじけた表情で言った「柳課長、この件は**の事件です……」
「僕も一人暮らしの部屋があるんです……」柳景輝が手を広げてみせる
「申し訳ありません……」江遠が謝りながら続けた「では今日はご馳走にしましょう。
父に野菜を調達させますよ」
江家の鍋は常に肉料理だが、野菜だけは別途用意が必要だった
午後。
五台の車が江村マンションに到着した
江富鎮が直接地下駐車場まで来て迎え、そのまま五台の車を駐車場内へ案内した
青い塗装の駐車場には照明ベルトが取り付けられ、明るく見えた。
中央部分はオープンスペースで個人用と一時駐車用の駐車場が混在していた
周囲の壁面にはロールシャッター付きの専用駐車場があり、ほぼ全戸に設置されていた。
その中には車を停めている家もあれば、物資を保管している家もある
七叔の駐車場は後者だった
江遠らが車を止めると、マンション前スーパーの住民たちは全員駐車場へと集まり、興味深げに見つめていた
警服姿の江遠が咳き込んでから牧志洋を連れて七叔の駐車場へ向かい、捜査を開始した
他の警察官も一斉に降り、十七八人が手を背中合わせやポケットに入れたりしながら、中央の空きスペースをうろうろしていた
住民たちは警服姿の江遠の後ろ姿と多数の警察を見て囁き始めた
「老七家は何か失ったのか?」
「何が無くなったんだこんなに人が集まるの。
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