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第0544話 できると言えばできる
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洛晋市刑事警察支队。
若い刑事たちが軽やかに部屋に入っていく。
挨拶を交わしながら、遠くからポンキチオの姿を見つけると「ポン大隊長、おはようございます」と声をかけた。
ポンキチオは幽霊のようにカップを手に持ちながらゆっくりと動いていた。
動きが遅すぎればコーヒーがこぼれそうだった。
若い刑事たちが近づき「ポン大隊長、おはようございます」と大きな声で言った。
「あ……おはよう……おはようございます」ポンキチオはようやく顔を上げて短い返事をした。
表情は硬かった。
若手刑事たちは階段を上りながら笑いながら小声で話し合った。
「ポン大隊長は何か問題があったみたいだね。
目が真っ直ぐなんだ」
「五キロ走った後の感じと同じだよ。
何も考えられなくなるし、頭も回らないんだ。
ただぼんやりとエネルギーが来るのを待ってるだけさ」
「受験前の状態に似てるよね。
特に補講の時、先生が一生懸命教えてくれてたけど、一時間終わると頭がパンパンになる感じだよ」
「君は頭だけがパンパンになってるといいね……」
会議室。
全員が揃うと支隊長は即座に二次性暴行侵犯罪の事件分析会を開いた。
現行犯の圧力がない分、この専門捜査班は「一一〇」で名付けられた案件を洛晋市が最も早く解決したいものだった。
事件そのものが非常に悪質なだけでなく、未処罰の加害者が再び犯罪に走る可能性が高いからだ。
現在の中断には様々な理由があるかもしれない。
犯人が車に轢かれて死んだとか、急死したとか、焼き肉屋に向かう途中で車に轢かれ、そのまま病院へ向かう途中でまた轢かれ、その痛みで救急車内で息を引き取ったとか。
あるいは、犯人が何か問題を抱えているが死亡していなくても、環境の変化と共に再び犯罪を起こす可能性もある。
連続強暴と連続殺人同様に加害者は多少なりとも心的問題を持っている。
自分の意志や他の理由で自然に停止するなどは現実的ではない。
捕まえて処罰するのが最も合理的な解決策だ。
席には洛晋市刑事警察支队のメンバー以外にも、中央省庁から崔小虎と李浩辰が参加していた。
法医学植物学は珍しい分野だが、中央省庁でも活用されるものの使用頻度は少ない。
江遠のような警察官のように一発で解決できるケースは稀だ。
中央省庁も江遠に高い期待を寄せている。
この技術がうまくいけば解明可能な未解決事件は非常に多く、遡及期間も長い。
DNA技術が登場した後ならナポレオン時代の事件まで検証可能になったように、過去の案件にも光が当たるかもしれない。
簡単な説明を終えた江遠がマイクを押すと「
『この事件は地域特徴が比較的明確です。
加害者は八つの現場周辺に非常に詳しく、少なくとも事前に下見していたはずです。
時間が経過しているとはいえ監視カメラのチェックをお願いします』」
支隊長が即座に答える「了解だ。
四課に任せるぞ、ポンキチオ」
「あの……」江遠は以前なら隊長の配置を口にすることなどなかったが、今回は任務を帯びていたため頑張って言った。
「王支隊、僕とポン大隊が最近仲良くなったので、ポン大隊と一緒に捜査を続けさせていただけませんか」
王支隊は視線を向ける。
ポン継東の顔は真っ白で透明な目をしていて、最近江遠から色々と教わって頭が一杯だったようだ。
仲良くなったかどうかは分からないが、脳みそが熱い状態になった後は知り合いかもしれないと思ったのかどうか。
「構わないさ、ポン大隊が好きなら続けさせてやるよ」王支隊は素直に受け入れた。
「それじゃあ新人を映像監視の担当に回す」
洛晋市局には専門の画像捜査班がない。
人員配置も技術者を多く抱えられないから、今は普通の警察が監視カメラを見ながら画像捜査をしている。
そのため超常識的な成果は期待できない。
江遠はそんなことは求めず続けた。
「もし皆さんの了承を得られれば、犯人が近くに住んでいる場合、僕にはもう一つ犯人を発見する方法があります」
「言ってみろ」王支隊が目を輝かせて見る。
彼は江遠の報告書を机で何時間も見ていても犯人を捕まえる手掛かりが浮かばなかったが、江遠から新たなアイデアが出たことに驚いていた。
江遠は少し考え込んでから言った。
「我々は四人の被害者の衣服に付着した胞子(※注:原文の**を「胞子」と補完)で8つの現場を特定しました。
しかし別の角度から分析すると、被害者の衣服上の胞子は犯罪現場からのみならず、一部は加害者つまり犯人自身のものも含まれている……」
王支隊が目を見開いて尋ねた。
「それで犯人の位置を特定できるのか?」
「大まかな範囲は絞り込めるが、複雑で誤差が出る可能性がある」江遠はポン継東の方に向き直った。
「ポン大隊、僕が先日話した犯人捜査の方法について王支隊に説明してほしい」
知識を押し付けるだけでは定着しない。
質問やテストが必要だ。
ポン継東は少し呆れていた。
これは自分が発揮する場面ではないか? なぜ僕に聞くのか……いや、どうやら本当に何か知っているようだった。
ポン継東はまだ芽生えたばかりの頭を撫でながら眉をひそめた。
「老ポン?」
王支隊が促すと、
ポン継東は咳払いをして言った。
「江隊長の話では、胞子図譜以外にも別の胞子図譜があるらしい。
大きなものと小さなものの差額が犯人から来ている……そういうことかな?」
彼は江遠に向き直って確認した。
「正確ではないけどそれでいいか……そのように使ってほしい」江遠はポン継東が法医学植物学を完全に掌握することなど期待していなかった。
必要なのは、法医学植物学の範囲を知り、何ができるのか、できないのかを理解していることだった。
当然、原理的な知識についてはポンキチヨウも知っているはずで、その程度の判断はできる。
例えばDNAと足跡という二つの手がかりがある場合、明らかにDNAの方を優先すべきだ。
なぜならDNAの方が確実性が高いからだ。
法医学植物学ではさらに複雑な要素が絡む。
花粉のパターン(ポルカ)の確信度は高いが、単一の花粉だけでは低い。
大量と少量ではまた異なるし、風媒花粉より虫媒や藻類の方が確信度が高い。
「具体的にどうやって犯人を捜すんですか?」
王支は我慢できなくなった。
ポンキチヨウはぼんやりと江遠を見た。
「あなたから聞いてください」江遠は機会を与えた。
「俺が知ってるもんか……でも、もし現場周辺なら、その差異の花粉パターンに合う場所を探せば犯人を発見できるかもしれない?」
ポンキチヨウは頭を叩いた。
自分が知らないはずのものが脳内で繁殖している気がした。
王支が江遠を見ながら尋ねた。
「可能ですか?」
江遠は頷き、付け足す。
「大体その通りですが、犯人の身に付いている花粉源を考えると、家や位置だけでは限界があります。
つまり正確な場所を特定するのは難しいんです」
「それでも十分です」王支の表情が和らいだ。
ポンキチヨウを見ながら笑った。
「老庞は意外と頑張ってるじゃないか」
会議室にはポンキチヨウの同僚たちもいた。
彼らは彼の成長を認め、それぞれ頷いた。
「最近江隊長についているから色々聞けるんだよ」ポンキチヨウは照れくさそうに言った。
「俺も少しは学んだけど、まだまだ」
江遠がシステム画面を見たが、タスクは完了していなかった。
つまり彼の学習量は不十分だった。
ポンキチヨウの言葉を受けて江遠は続けた。
「俺が教える時間が短すぎたからね。
最近数日間ポン大隊と組んでいるので、できるだけ時間を確保する」
ポンキチヨウの笑顔がゆっくりと固まった。
「そんなことないよ……」
彼が嫌っているのは強制的な指導法であり、意識を失うような学習方法だったのだ。
周囲からは賞賛の声が湧き出した。
「老庞凄い!」
「老庞は凄いね、パートナーの良さを活かしてる」
「これから洛晋市の植物学ナンバーワンはポンキチヨウだよ!」
ポンキチヨウは慌てて手を振った。
「そんなもんじゃない……俺はもう年だから」
「構わないよ。
ポン大が学びたいなら俺は一生懸命教える。
犯人を捕まえに行こうか」江遠はポンキチヨウの肩に手を置いた。
親しげな態度だった。
ポンキチヨウは否定しようとしたが、同時に「やめろ」とも言えなかった。
捜査は止めるわけにはいかないのだ。
若い刑事たちが軽やかに部屋に入っていく。
挨拶を交わしながら、遠くからポンキチオの姿を見つけると「ポン大隊長、おはようございます」と声をかけた。
ポンキチオは幽霊のようにカップを手に持ちながらゆっくりと動いていた。
動きが遅すぎればコーヒーがこぼれそうだった。
若い刑事たちが近づき「ポン大隊長、おはようございます」と大きな声で言った。
「あ……おはよう……おはようございます」ポンキチオはようやく顔を上げて短い返事をした。
表情は硬かった。
若手刑事たちは階段を上りながら笑いながら小声で話し合った。
「ポン大隊長は何か問題があったみたいだね。
目が真っ直ぐなんだ」
「五キロ走った後の感じと同じだよ。
何も考えられなくなるし、頭も回らないんだ。
ただぼんやりとエネルギーが来るのを待ってるだけさ」
「受験前の状態に似てるよね。
特に補講の時、先生が一生懸命教えてくれてたけど、一時間終わると頭がパンパンになる感じだよ」
「君は頭だけがパンパンになってるといいね……」
会議室。
全員が揃うと支隊長は即座に二次性暴行侵犯罪の事件分析会を開いた。
現行犯の圧力がない分、この専門捜査班は「一一〇」で名付けられた案件を洛晋市が最も早く解決したいものだった。
事件そのものが非常に悪質なだけでなく、未処罰の加害者が再び犯罪に走る可能性が高いからだ。
現在の中断には様々な理由があるかもしれない。
犯人が車に轢かれて死んだとか、急死したとか、焼き肉屋に向かう途中で車に轢かれ、そのまま病院へ向かう途中でまた轢かれ、その痛みで救急車内で息を引き取ったとか。
あるいは、犯人が何か問題を抱えているが死亡していなくても、環境の変化と共に再び犯罪を起こす可能性もある。
連続強暴と連続殺人同様に加害者は多少なりとも心的問題を持っている。
自分の意志や他の理由で自然に停止するなどは現実的ではない。
捕まえて処罰するのが最も合理的な解決策だ。
席には洛晋市刑事警察支队のメンバー以外にも、中央省庁から崔小虎と李浩辰が参加していた。
法医学植物学は珍しい分野だが、中央省庁でも活用されるものの使用頻度は少ない。
江遠のような警察官のように一発で解決できるケースは稀だ。
中央省庁も江遠に高い期待を寄せている。
この技術がうまくいけば解明可能な未解決事件は非常に多く、遡及期間も長い。
DNA技術が登場した後ならナポレオン時代の事件まで検証可能になったように、過去の案件にも光が当たるかもしれない。
簡単な説明を終えた江遠がマイクを押すと「
『この事件は地域特徴が比較的明確です。
加害者は八つの現場周辺に非常に詳しく、少なくとも事前に下見していたはずです。
時間が経過しているとはいえ監視カメラのチェックをお願いします』」
支隊長が即座に答える「了解だ。
四課に任せるぞ、ポンキチオ」
「あの……」江遠は以前なら隊長の配置を口にすることなどなかったが、今回は任務を帯びていたため頑張って言った。
「王支隊、僕とポン大隊が最近仲良くなったので、ポン大隊と一緒に捜査を続けさせていただけませんか」
王支隊は視線を向ける。
ポン継東の顔は真っ白で透明な目をしていて、最近江遠から色々と教わって頭が一杯だったようだ。
仲良くなったかどうかは分からないが、脳みそが熱い状態になった後は知り合いかもしれないと思ったのかどうか。
「構わないさ、ポン大隊が好きなら続けさせてやるよ」王支隊は素直に受け入れた。
「それじゃあ新人を映像監視の担当に回す」
洛晋市局には専門の画像捜査班がない。
人員配置も技術者を多く抱えられないから、今は普通の警察が監視カメラを見ながら画像捜査をしている。
そのため超常識的な成果は期待できない。
江遠はそんなことは求めず続けた。
「もし皆さんの了承を得られれば、犯人が近くに住んでいる場合、僕にはもう一つ犯人を発見する方法があります」
「言ってみろ」王支隊が目を輝かせて見る。
彼は江遠の報告書を机で何時間も見ていても犯人を捕まえる手掛かりが浮かばなかったが、江遠から新たなアイデアが出たことに驚いていた。
江遠は少し考え込んでから言った。
「我々は四人の被害者の衣服に付着した胞子(※注:原文の**を「胞子」と補完)で8つの現場を特定しました。
しかし別の角度から分析すると、被害者の衣服上の胞子は犯罪現場からのみならず、一部は加害者つまり犯人自身のものも含まれている……」
王支隊が目を見開いて尋ねた。
「それで犯人の位置を特定できるのか?」
「大まかな範囲は絞り込めるが、複雑で誤差が出る可能性がある」江遠はポン継東の方に向き直った。
「ポン大隊、僕が先日話した犯人捜査の方法について王支隊に説明してほしい」
知識を押し付けるだけでは定着しない。
質問やテストが必要だ。
ポン継東は少し呆れていた。
これは自分が発揮する場面ではないか? なぜ僕に聞くのか……いや、どうやら本当に何か知っているようだった。
ポン継東はまだ芽生えたばかりの頭を撫でながら眉をひそめた。
「老ポン?」
王支隊が促すと、
ポン継東は咳払いをして言った。
「江隊長の話では、胞子図譜以外にも別の胞子図譜があるらしい。
大きなものと小さなものの差額が犯人から来ている……そういうことかな?」
彼は江遠に向き直って確認した。
「正確ではないけどそれでいいか……そのように使ってほしい」江遠はポン継東が法医学植物学を完全に掌握することなど期待していなかった。
必要なのは、法医学植物学の範囲を知り、何ができるのか、できないのかを理解していることだった。
当然、原理的な知識についてはポンキチヨウも知っているはずで、その程度の判断はできる。
例えばDNAと足跡という二つの手がかりがある場合、明らかにDNAの方を優先すべきだ。
なぜならDNAの方が確実性が高いからだ。
法医学植物学ではさらに複雑な要素が絡む。
花粉のパターン(ポルカ)の確信度は高いが、単一の花粉だけでは低い。
大量と少量ではまた異なるし、風媒花粉より虫媒や藻類の方が確信度が高い。
「具体的にどうやって犯人を捜すんですか?」
王支は我慢できなくなった。
ポンキチヨウはぼんやりと江遠を見た。
「あなたから聞いてください」江遠は機会を与えた。
「俺が知ってるもんか……でも、もし現場周辺なら、その差異の花粉パターンに合う場所を探せば犯人を発見できるかもしれない?」
ポンキチヨウは頭を叩いた。
自分が知らないはずのものが脳内で繁殖している気がした。
王支が江遠を見ながら尋ねた。
「可能ですか?」
江遠は頷き、付け足す。
「大体その通りですが、犯人の身に付いている花粉源を考えると、家や位置だけでは限界があります。
つまり正確な場所を特定するのは難しいんです」
「それでも十分です」王支の表情が和らいだ。
ポンキチヨウを見ながら笑った。
「老庞は意外と頑張ってるじゃないか」
会議室にはポンキチヨウの同僚たちもいた。
彼らは彼の成長を認め、それぞれ頷いた。
「最近江隊長についているから色々聞けるんだよ」ポンキチヨウは照れくさそうに言った。
「俺も少しは学んだけど、まだまだ」
江遠がシステム画面を見たが、タスクは完了していなかった。
つまり彼の学習量は不十分だった。
ポンキチヨウの言葉を受けて江遠は続けた。
「俺が教える時間が短すぎたからね。
最近数日間ポン大隊と組んでいるので、できるだけ時間を確保する」
ポンキチヨウの笑顔がゆっくりと固まった。
「そんなことないよ……」
彼が嫌っているのは強制的な指導法であり、意識を失うような学習方法だったのだ。
周囲からは賞賛の声が湧き出した。
「老庞凄い!」
「老庞は凄いね、パートナーの良さを活かしてる」
「これから洛晋市の植物学ナンバーワンはポンキチヨウだよ!」
ポンキチヨウは慌てて手を振った。
「そんなもんじゃない……俺はもう年だから」
「構わないよ。
ポン大が学びたいなら俺は一生懸命教える。
犯人を捕まえに行こうか」江遠はポンキチヨウの肩に手を置いた。
親しげな態度だった。
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