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第0754話 素朴
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清々しい小灌木が陰気な林の中でわずかに陽光を得て育った。
その僅かな光はドローンの目を欺き、重大な危険を招く。
「カチッ」と音を立てたのは、二人の刑事が鋤で斬りつけ始めた時のことだった。
若々しい灌木は抵抗もなく切り倒された。
「保護植物ではないから移植の要求もないわ」植物学者たちは異議を唱えない。
林の樹は密集し、避ける場所を作れば逆に空き地ができてしまうのだ。
「ワン」と警犬が二度吠えた。
刑事は振り返り笑いながら鋤を激しく振るう。
農作業に慣れていない様子で十数回斬りつけた結果、灌木の外側部分だけが切り出された。
三分四か時、地表に浅い穴を作った。
水浸しにならない程度なら小便二杯分。
酒を注ぐ基準では男四杯分が限界だった。
「結構疲れたわね、一人じゃ無理よ」鋤を次に待機していた刑事に渡すと、後者は黙って受け取り鋤を振るい始めた。
疲れたら交代し続けた。
範囲が広がった頃には別の刑事が鍬で土を掘り出す。
この過程は退屈さから長く感じられたが、カメラ越しに観察する学者たちにとっては苦もなく続いた。
この場所、この位置は江遠と皆の協力で法医学植物学技術で発見したのだ。
植物学者にとってこれは新たな領域の拡張だった。
実際には80年代に既に進展していたが、江遠のようなレベルを世間に示すのは初めてのことだ。
「ジョー生莉」が指導教授スレアの隣で周囲の専門家たちを見ながらささやいた。
「見つからなかったらどうしよう……」
「実験で結果が出ない場合どうする?」
スレアは反問した。
「冷凍庫にでも入れとく?」
「まあ同じようなものよ」スレアは生徒を一瞥した。
面接時にジョー生莉の熊大を見逃したことを後悔していた。
彼女が社会経験のない無知な発言をするたび、つい苛立んでしまう。
ジョー生莉は少々退屈に感じていた。
「見つかったらカッコいいよね」
「そうだわ、多くの植物学者が興味を持つはずよ」スレア自身もその分野に関心のある研究者だった。
現在の状況では関心を持つ人が増えているのは悪いことではない。
ジョー生莉はより個人的なことを考えていた。
「法医学植物学がDNAのように普及したら、どれだけの職場が生まれるだろう。
警察署が植物学者を競って招聘するようになるわ。
専門学校卒で警備技術員とか、楽チンよ」
「尽想好事、DNAが普及するにはまずPCRのような機器の普及が必要だわ。
植物学なら顕微鏡くらいかしら?花粉は人が拾うしかないんだもの。
江遠が皆に死体を掘り出す見せ物をしている理由、知ってる?」
ジョーセリが驚いて訊く。
「彼は人間たちに花粉を拾い集めさせたいの?」
「当然よ。
死体を掘り出したところで事件解決にはならないわ。
解決するには植物学が必要なの。
この地表の状況を見れば、連翹がこんな太さになるまで5年くらいかしら?そんな古い死体なら、事件は解決しないんじゃない?」
ジョーセリは腕組みをして江遠を見上げ、周囲の専門家たちをちらりと見た。
「じゃあ貴女は皆が江遠の意図を知っていると言っているのかい?」
「みんな推測しているはずよ」
「それでも参加する人がいるのはなぜ?」
「関係者からの招待だからさ。
断ればいいだけだし、無理に来させられないわ。
江遠が見せ物をするなら、技術で引きつけるんだもの。
あくまで自発的に来る人間だけだわ」
「逆に正大になったのかな?」
スー・レイは笑った。
「でも時間と労力をかけて学ぶ必要があるからね。
法医植物学の問題点もそこにあるのよ。
研究内容や範囲がまだ明確でないからこそ、機会なんだわ。
もし標準化されたら、専門家を呼べばいいだけさ」
ジョーセリは唇を尖らせた。
指導教授に批判されるのは日常茶飯事だ。
スー・レイは周囲の学者たちを見回しただけで口を閉じた。
発展期の分野には利益があるもの。
法医植物学が盛んになれば、プロジェクト資金の問題もすぐに解決するわ。
もしジョーセリが言う通り全国の警察が法医植物学に依頼すれば、DNAのようなレベルではなく微量証拠検査室のように各県に一つ設立されるくらいで、無数の共同研究が生まれるはずよ。
異なる都道府県の植物の鑑定、分布……さらに大きなプロジェクトとして、全省の植物をデジタル化する作業……
「ワン」とスピーカーから犬の鳴き声が響いた。
スコップを持った警察官たちも次々と動きを止めた。
「何か見つけたぞ」一人の警官が土に手を突っ込んだ。
「灰白色のものが出てきたわ」
「カメラを近づけて」と言いながら、彼は同事にカメラを引き寄せさせつつ掘り続けた。
数度揺らすと、会議室のプロジェクターに骨の画像が映し出された。
警官たちが手でかき分けているうちに、露出した骨は20~30センチほどあった。
「人間の?」
会議室の中で最も焦っているのはチー・チャン・エーだった。
しかし、骨が見つかってもプロの刑事として即断はできない。
人骨である確率は経験的にも数学的にも低いからだ。
喜好吃素(ベジタリアン)の友人は白い牛腿骨を線で切って塩漬けにしアルミホイルで包んで生焼けにする姿を見たことがない。
猪筒子骨くらいは見たことがあるはずだが、そのような骨が人間のものと誤認されるケースも少なくない。
深山老林(やまぼそりん)に埋まった遺体が人間ではないという根拠は? 神経病患者と殺人犯の割合を議論する必要があるからだ。
場の植物学者たちは江遠を見つめる。
彼らもベジタリアンで、こんなに肉食的な光景を目にする機会が少なかったのだ。
「もう少し掘り出して比率を見てみよう」江遠は即断せず慎重に答えた。
カメラの解像度は高くなく土の中の骨は全貌を見せない…江遠は九割の確信を持っていたが、焦る必要はない。
死体もそう思っているだろう。
学者たちが興味津々で我慢しているのは承知だ。
現場の数名の警察官たちは手袋を着けて膝まずいて手掘り作業に従事するのみ。
警犬訓練士だけは不用心な動作を見せないよう特別扱いされる。
なぜなら犬の爪が傷つくと困るからだ。
やがて新たな小骨片が出てきたところで江遠はマイクに向かって「基本的には人間の遺体だと判断しました。
我々が最初に疑った埋設場所を確定した!」
下方の緊張した空気が一気に緩和される。
人々は声の大きさも様々に議論し始めた。
「殺人死体ですか?」
専門用語を使わない質問が飛び出す。
江遠は「ほぼ犯罪に関連していると見ている。
殺人かどうかは帰って調べないと分からない」
「植物学をこんな風に使うとは…文献で見たことはあるが、実際の現場で見るというのは本当に目から鱗だ」学者が感嘆し賛同の声が続出する。
「でも全体的に見れば発見は難しい。
植物の生育環境と遺体の関係は十分条件ではない」
「そうはいかない。
法医学植物学は実践的な学問だから、今日のように警犬や刑事の人的投入を組み合わせれば100%の確信を得なくてもいいんだ」
「そうだね。
江遠さんが複数の場所を特定したのは明らかにこの森にはそれだけの遺体があるわけではないからだ」
学者たちが笑い出す。
戚昌業は笑わず重い表情をしている。
彼はその土地の住所が報告書で何度も登場していたのに、その関連性に気づかなかったのだ。
若い博士生が興味深げに「江法医(さん)人間の遺体と見分けたのはなぜですか? 私も少し法医学を学んだことがあるのですが、長骨や小骨だけでは判別しにくい気がする…」
「先ほど掘り出した小骨は指骨です」江遠が言い淀み、「土の中にリング(指輪)があったんです」
その僅かな光はドローンの目を欺き、重大な危険を招く。
「カチッ」と音を立てたのは、二人の刑事が鋤で斬りつけ始めた時のことだった。
若々しい灌木は抵抗もなく切り倒された。
「保護植物ではないから移植の要求もないわ」植物学者たちは異議を唱えない。
林の樹は密集し、避ける場所を作れば逆に空き地ができてしまうのだ。
「ワン」と警犬が二度吠えた。
刑事は振り返り笑いながら鋤を激しく振るう。
農作業に慣れていない様子で十数回斬りつけた結果、灌木の外側部分だけが切り出された。
三分四か時、地表に浅い穴を作った。
水浸しにならない程度なら小便二杯分。
酒を注ぐ基準では男四杯分が限界だった。
「結構疲れたわね、一人じゃ無理よ」鋤を次に待機していた刑事に渡すと、後者は黙って受け取り鋤を振るい始めた。
疲れたら交代し続けた。
範囲が広がった頃には別の刑事が鍬で土を掘り出す。
この過程は退屈さから長く感じられたが、カメラ越しに観察する学者たちにとっては苦もなく続いた。
この場所、この位置は江遠と皆の協力で法医学植物学技術で発見したのだ。
植物学者にとってこれは新たな領域の拡張だった。
実際には80年代に既に進展していたが、江遠のようなレベルを世間に示すのは初めてのことだ。
「ジョー生莉」が指導教授スレアの隣で周囲の専門家たちを見ながらささやいた。
「見つからなかったらどうしよう……」
「実験で結果が出ない場合どうする?」
スレアは反問した。
「冷凍庫にでも入れとく?」
「まあ同じようなものよ」スレアは生徒を一瞥した。
面接時にジョー生莉の熊大を見逃したことを後悔していた。
彼女が社会経験のない無知な発言をするたび、つい苛立んでしまう。
ジョー生莉は少々退屈に感じていた。
「見つかったらカッコいいよね」
「そうだわ、多くの植物学者が興味を持つはずよ」スレア自身もその分野に関心のある研究者だった。
現在の状況では関心を持つ人が増えているのは悪いことではない。
ジョー生莉はより個人的なことを考えていた。
「法医学植物学がDNAのように普及したら、どれだけの職場が生まれるだろう。
警察署が植物学者を競って招聘するようになるわ。
専門学校卒で警備技術員とか、楽チンよ」
「尽想好事、DNAが普及するにはまずPCRのような機器の普及が必要だわ。
植物学なら顕微鏡くらいかしら?花粉は人が拾うしかないんだもの。
江遠が皆に死体を掘り出す見せ物をしている理由、知ってる?」
ジョーセリが驚いて訊く。
「彼は人間たちに花粉を拾い集めさせたいの?」
「当然よ。
死体を掘り出したところで事件解決にはならないわ。
解決するには植物学が必要なの。
この地表の状況を見れば、連翹がこんな太さになるまで5年くらいかしら?そんな古い死体なら、事件は解決しないんじゃない?」
ジョーセリは腕組みをして江遠を見上げ、周囲の専門家たちをちらりと見た。
「じゃあ貴女は皆が江遠の意図を知っていると言っているのかい?」
「みんな推測しているはずよ」
「それでも参加する人がいるのはなぜ?」
「関係者からの招待だからさ。
断ればいいだけだし、無理に来させられないわ。
江遠が見せ物をするなら、技術で引きつけるんだもの。
あくまで自発的に来る人間だけだわ」
「逆に正大になったのかな?」
スー・レイは笑った。
「でも時間と労力をかけて学ぶ必要があるからね。
法医植物学の問題点もそこにあるのよ。
研究内容や範囲がまだ明確でないからこそ、機会なんだわ。
もし標準化されたら、専門家を呼べばいいだけさ」
ジョーセリは唇を尖らせた。
指導教授に批判されるのは日常茶飯事だ。
スー・レイは周囲の学者たちを見回しただけで口を閉じた。
発展期の分野には利益があるもの。
法医植物学が盛んになれば、プロジェクト資金の問題もすぐに解決するわ。
もしジョーセリが言う通り全国の警察が法医植物学に依頼すれば、DNAのようなレベルではなく微量証拠検査室のように各県に一つ設立されるくらいで、無数の共同研究が生まれるはずよ。
異なる都道府県の植物の鑑定、分布……さらに大きなプロジェクトとして、全省の植物をデジタル化する作業……
「ワン」とスピーカーから犬の鳴き声が響いた。
スコップを持った警察官たちも次々と動きを止めた。
「何か見つけたぞ」一人の警官が土に手を突っ込んだ。
「灰白色のものが出てきたわ」
「カメラを近づけて」と言いながら、彼は同事にカメラを引き寄せさせつつ掘り続けた。
数度揺らすと、会議室のプロジェクターに骨の画像が映し出された。
警官たちが手でかき分けているうちに、露出した骨は20~30センチほどあった。
「人間の?」
会議室の中で最も焦っているのはチー・チャン・エーだった。
しかし、骨が見つかってもプロの刑事として即断はできない。
人骨である確率は経験的にも数学的にも低いからだ。
喜好吃素(ベジタリアン)の友人は白い牛腿骨を線で切って塩漬けにしアルミホイルで包んで生焼けにする姿を見たことがない。
猪筒子骨くらいは見たことがあるはずだが、そのような骨が人間のものと誤認されるケースも少なくない。
深山老林(やまぼそりん)に埋まった遺体が人間ではないという根拠は? 神経病患者と殺人犯の割合を議論する必要があるからだ。
場の植物学者たちは江遠を見つめる。
彼らもベジタリアンで、こんなに肉食的な光景を目にする機会が少なかったのだ。
「もう少し掘り出して比率を見てみよう」江遠は即断せず慎重に答えた。
カメラの解像度は高くなく土の中の骨は全貌を見せない…江遠は九割の確信を持っていたが、焦る必要はない。
死体もそう思っているだろう。
学者たちが興味津々で我慢しているのは承知だ。
現場の数名の警察官たちは手袋を着けて膝まずいて手掘り作業に従事するのみ。
警犬訓練士だけは不用心な動作を見せないよう特別扱いされる。
なぜなら犬の爪が傷つくと困るからだ。
やがて新たな小骨片が出てきたところで江遠はマイクに向かって「基本的には人間の遺体だと判断しました。
我々が最初に疑った埋設場所を確定した!」
下方の緊張した空気が一気に緩和される。
人々は声の大きさも様々に議論し始めた。
「殺人死体ですか?」
専門用語を使わない質問が飛び出す。
江遠は「ほぼ犯罪に関連していると見ている。
殺人かどうかは帰って調べないと分からない」
「植物学をこんな風に使うとは…文献で見たことはあるが、実際の現場で見るというのは本当に目から鱗だ」学者が感嘆し賛同の声が続出する。
「でも全体的に見れば発見は難しい。
植物の生育環境と遺体の関係は十分条件ではない」
「そうはいかない。
法医学植物学は実践的な学問だから、今日のように警犬や刑事の人的投入を組み合わせれば100%の確信を得なくてもいいんだ」
「そうだね。
江遠さんが複数の場所を特定したのは明らかにこの森にはそれだけの遺体があるわけではないからだ」
学者たちが笑い出す。
戚昌業は笑わず重い表情をしている。
彼はその土地の住所が報告書で何度も登場していたのに、その関連性に気づかなかったのだ。
若い博士生が興味深げに「江法医(さん)人間の遺体と見分けたのはなぜですか? 私も少し法医学を学んだことがあるのですが、長骨や小骨だけでは判別しにくい気がする…」
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