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第0833話 大きいのを選べ
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「江法医、これらはすべて足跡に関わる事件です!」
ニチャが自らファイルボックスを抱え、「ドン」とテーブルに置いた。
生中継の現場検挿で複数の殺人事件を経験したマレーシア警視庁上下は、ジャン・ウェンへの信頼度が空前の高さに達していた。
しかし彼らが彼女に抱く信頼感は、足跡と血痕に関する技術に集中している。
ジャン・ウェンがマレーシアで発揮した最も顕著な能力は、法医学人類学や植物学、素描など他の分野よりも、やはり足跡と血痕の解析だった。
これら以外にも実績はあるものの、直接的な成果には至らなかった。
ニチャらから見れば、ジャン・ウェンが最も得意とする技術を活用したいという意図があったのは明らかだ。
一方で、足跡に関連する殺人事件が非常に多いことも事実だった。
これは足跡鑑定の最大の利点である。
手袋を着せることで指紋を残さないことは可能だが、足跡を完全に隠す方法は現在の技術では存在しない。
タイル床などでも静電性フィルムを使用すれば、通常の撮影よりも鮮明な足跡が採取できる。
マレーシア警察も足跡を採取していたが、彼らの目的は靴型との照合だった。
ただし重大事件の場合、この手順は必須とされていた。
国内と同様に、マレーシアの大半の案件は単純直接なもので、加害者は現場で逮捕されるか、逃走中に近くで捕まることが多かった。
その場合、犯人の足跡を照合することは価値のある作業だった。
特に足跡鑑定を行う場合は、その価値はさらに高まった。
牧志洋らが去った後、ムチ・シオヤンはため息をついて言った。
「突然だが、海外で事件を解決すると、国内とは次元が違う優位性を感じるね。
この国の犯人は足跡から人物を特定できるなんて知らないんだ」
「国内の犯人たちは知っているのか?」
王伝星がムチ・シオヤンに反問した。
「いや……知らないんじゃないかな? 以前、江隊と仕事をする前はそうだったみたいだ。
当時は足跡鑑定が必要な場合、清河市公安局に送って結果を待つ必要があった。
その際の返事には概ねの年齢や男女別、身長体重が推測され、高・普通・低といった分類もあった」
「陳文明さんだよ。
彼は専門捜査本部の痕跡鑑定班の責任者だった」
ジャン・ウェンも陳文明と何度か仕事をしたことがあるため、うなずいて答えた。
「陳さんの技術は確かだが、安定性に欠ける」
陳文明の足跡鑑定レベルは準専門家級。
つまり現場調査に多くの時間を費やせば専門家級の結論を出すことも可能だが、軽く見ただけではエリート級の判断しかできない。
当然ながら、県警クラスの普通案件には資源が回されない。
一方ジャン・ウェンの足跡鑑定は純粋に超常識的だった。
省庁レベルの専門家データベースでもLV4(準専門家)の鑑定官は数多く存在するが、LV5(専門家)は非常に稀だ。
ジャン・ウェンは足跡鑑定だけでなく他の技術を組み合わせることも可能で、これはまさに「毒蝎子の便」のようなものだった。
フ そしてその足跡鑑定の技術を大マレーシアに持ち込むと…
江遠がファイルをめくると、息をついたように三件四件の事件を一気に読み進めた。
彼は言った。
「何か優位性があるなら、最大の優位性はこれらの事件が足跡専門家によるフィルタリングを経ていない点だ。
いくつか見てみると、確かに足跡鑑定で解決できるケースもある」
「本当に? あるのか?」
現場では警務連絡官チュー・グァンランが積極的に反応した。
彼の視点からすれば、一件でも解決できれば非常に良いことだ。
特にニチャが持ってきたのは全て積年の未解決事件で、その難易度や重要性は現行事件を遥かに超える。
「網は広く、しかし穴がある」異なる国々では表現が変わるかもしれないが、一般人の願望は同じだ。
積年の未解決事件がどれだけ困難であろうとも、警察としては解決したい。
そして何より、誰かが必死になって解決しようとするものだ。
連続して積年の未解決事件を解決することは犯罪者への最大の抑止力となる。
警察の視点からすれば、ほとんどの人々が犯罪に手を染めないのは、善悪美醜という魂の問題ではなく、単純な自己保身的な恐怖によるものだ。
だからこそ、どの国でも積年の未解決事件を解決し続けることは、正常な警察組織の追求であり、社会治安にとって不可欠なものなのだ。
大マレーシアも例外ではない。
チュー・グァンラン警務連絡官は江遠が積年の未解決事件を解決した後、自分が受けるであろう追加の待遇を容易に想像できた。
彼は現在「緊密な関係にある国の警務連絡官」だが、江遠のような存在から頼りになるようになれば、その喜びは二重ではなく三重となるだろう。
江遠もまた積年の未解決事件を解決したいと同意し、「まだ具体的には見ていないが、ニチャが持ってきたこれらの案件は足跡証拠が非常に豊富だ。
理論的には何らかの手掛りを得られるはずだが…」
「しかし?」
チュー・グァンランが眉根を寄せた。
「大マレーシアでは足跡証拠に関する関連システムが少ないため、調査が難しい。
単に犯人の特徴を特定できたとしても、個人を突き止めることはできない」江遠は技術的な問題ではなく資源投入の問題を考えていたのだ。
国内には身分証や警務通勤手帳があり、技術捜査と画像捜査もある。
犯人を特定すれば逮捕は容易だ。
しかし大マレーシアではその段階で多くの問題が発生する。
「そうであればこそ、重要な案件を選ぶべきでしょう」崔小虎が咳払いながら江遠に近づき、唇を動かして言った。
「難易度の差がそれほどないなら、現地警局は影響力のある事件に対してより多くの資源を投入するかもしれない」
「それはどの国でも同じだ」チュー・グァンランがバランスを取るように答えた。
崔小虎はうなずき、「しかし我々には『命案必破』という方針がある。
そして近年の積年の未解決事件はそれほど多くないため、集中して解決に取り組むことができる。
どの一件かが解決されても大功一件だ。
マレーシア警局と我々の認識は異なるだろう」
江遠はゆっくりと頷いた。
彼は犯罪多発地域で同様の感覚を抱いていた。
資源が限られている場合、自然に重大事件に集中するものなのだ。
「名前で言えば、ニチャが持ってきた案件の中でも、ルーン議員の死体事件はその年に最も大々的に取り上げられた事件だった。
この事件が解決しなかったことでマレー警視庁は莫大なプレッシャーをかけられ、メディアから近一年間も非難された。
再開するなら、マレー警察は人力物力を惜しまないだろう」
クードかんりょう(褚冠梁)は長らく警務連絡官として働いていたため、現地警察の事情にも詳しく知っていた。
「議員……マレーシアでの地位は高いんですか? 未解決だったのかな?」
ジャンえん(江遠)とツチオコタ(崔小虎)が目配り合った。
クードかんりょうがうなずきながら続けた。
「ルーンは国会议員であり、権力の座に就いていた。
そのため周囲の人間も権力を持ち、調べる難易度が高いのがマレー警視庁が直面した最大の問題だ。
さらにルーン死亡当日、自宅でパーティーを開催しており、来客が多く、翌日になって泳池脇に溺死体が発見された。
警察は今も犯人を特定できていない」
そう言いながらクードかんりょうが関係資料をめくり、確認した。
「大まかなところはこれだ。
彼らも相当数の人物を調べたが、結局証拠がなく、手当たり次第に終わらせてしまったようだ」
「この事件には政治問題が絡んでいる可能性はないのか?」
ツチオコタが尋ねた。
クードかんりょうが資料を閉じて答えた。
「絡んでいる可能性は高いだろう。
だが我々が言うのは、現地警察が血の道を踏んででも解決したい案件と言えば、必ずしも政治問題に関連しているとは限らない」
「うむ、それでは特にジャンチ(江隊)の安全はどうするか」ワンチェンせい(王传星)は階級こそ低いものの、大らかに尋ねた。
「通常はそうはいかない」クードかんりょうが言い、ツチオコタを見やった。
「各自上層部に報告してみよう。
この事件は多少政治問題に関連しているかもしれないが、表面を通過すれば後は撤退するだけだ。
何かあったら」
ツチオコタはジャンえん(江遠)の方を見た。
「まずは案件を読んでみる」ジャンえん(江遠)が資料を取り上げて読んだ。
この事件が解決の可能性が高い場合、先ほどの議論に意味があるからだ。
そうでなければ時間の無駄だった
前日昨日と本日の病院訪問は順調で、帰宅した
ニチャが自らファイルボックスを抱え、「ドン」とテーブルに置いた。
生中継の現場検挿で複数の殺人事件を経験したマレーシア警視庁上下は、ジャン・ウェンへの信頼度が空前の高さに達していた。
しかし彼らが彼女に抱く信頼感は、足跡と血痕に関する技術に集中している。
ジャン・ウェンがマレーシアで発揮した最も顕著な能力は、法医学人類学や植物学、素描など他の分野よりも、やはり足跡と血痕の解析だった。
これら以外にも実績はあるものの、直接的な成果には至らなかった。
ニチャらから見れば、ジャン・ウェンが最も得意とする技術を活用したいという意図があったのは明らかだ。
一方で、足跡に関連する殺人事件が非常に多いことも事実だった。
これは足跡鑑定の最大の利点である。
手袋を着せることで指紋を残さないことは可能だが、足跡を完全に隠す方法は現在の技術では存在しない。
タイル床などでも静電性フィルムを使用すれば、通常の撮影よりも鮮明な足跡が採取できる。
マレーシア警察も足跡を採取していたが、彼らの目的は靴型との照合だった。
ただし重大事件の場合、この手順は必須とされていた。
国内と同様に、マレーシアの大半の案件は単純直接なもので、加害者は現場で逮捕されるか、逃走中に近くで捕まることが多かった。
その場合、犯人の足跡を照合することは価値のある作業だった。
特に足跡鑑定を行う場合は、その価値はさらに高まった。
牧志洋らが去った後、ムチ・シオヤンはため息をついて言った。
「突然だが、海外で事件を解決すると、国内とは次元が違う優位性を感じるね。
この国の犯人は足跡から人物を特定できるなんて知らないんだ」
「国内の犯人たちは知っているのか?」
王伝星がムチ・シオヤンに反問した。
「いや……知らないんじゃないかな? 以前、江隊と仕事をする前はそうだったみたいだ。
当時は足跡鑑定が必要な場合、清河市公安局に送って結果を待つ必要があった。
その際の返事には概ねの年齢や男女別、身長体重が推測され、高・普通・低といった分類もあった」
「陳文明さんだよ。
彼は専門捜査本部の痕跡鑑定班の責任者だった」
ジャン・ウェンも陳文明と何度か仕事をしたことがあるため、うなずいて答えた。
「陳さんの技術は確かだが、安定性に欠ける」
陳文明の足跡鑑定レベルは準専門家級。
つまり現場調査に多くの時間を費やせば専門家級の結論を出すことも可能だが、軽く見ただけではエリート級の判断しかできない。
当然ながら、県警クラスの普通案件には資源が回されない。
一方ジャン・ウェンの足跡鑑定は純粋に超常識的だった。
省庁レベルの専門家データベースでもLV4(準専門家)の鑑定官は数多く存在するが、LV5(専門家)は非常に稀だ。
ジャン・ウェンは足跡鑑定だけでなく他の技術を組み合わせることも可能で、これはまさに「毒蝎子の便」のようなものだった。
フ そしてその足跡鑑定の技術を大マレーシアに持ち込むと…
江遠がファイルをめくると、息をついたように三件四件の事件を一気に読み進めた。
彼は言った。
「何か優位性があるなら、最大の優位性はこれらの事件が足跡専門家によるフィルタリングを経ていない点だ。
いくつか見てみると、確かに足跡鑑定で解決できるケースもある」
「本当に? あるのか?」
現場では警務連絡官チュー・グァンランが積極的に反応した。
彼の視点からすれば、一件でも解決できれば非常に良いことだ。
特にニチャが持ってきたのは全て積年の未解決事件で、その難易度や重要性は現行事件を遥かに超える。
「網は広く、しかし穴がある」異なる国々では表現が変わるかもしれないが、一般人の願望は同じだ。
積年の未解決事件がどれだけ困難であろうとも、警察としては解決したい。
そして何より、誰かが必死になって解決しようとするものだ。
連続して積年の未解決事件を解決することは犯罪者への最大の抑止力となる。
警察の視点からすれば、ほとんどの人々が犯罪に手を染めないのは、善悪美醜という魂の問題ではなく、単純な自己保身的な恐怖によるものだ。
だからこそ、どの国でも積年の未解決事件を解決し続けることは、正常な警察組織の追求であり、社会治安にとって不可欠なものなのだ。
大マレーシアも例外ではない。
チュー・グァンラン警務連絡官は江遠が積年の未解決事件を解決した後、自分が受けるであろう追加の待遇を容易に想像できた。
彼は現在「緊密な関係にある国の警務連絡官」だが、江遠のような存在から頼りになるようになれば、その喜びは二重ではなく三重となるだろう。
江遠もまた積年の未解決事件を解決したいと同意し、「まだ具体的には見ていないが、ニチャが持ってきたこれらの案件は足跡証拠が非常に豊富だ。
理論的には何らかの手掛りを得られるはずだが…」
「しかし?」
チュー・グァンランが眉根を寄せた。
「大マレーシアでは足跡証拠に関する関連システムが少ないため、調査が難しい。
単に犯人の特徴を特定できたとしても、個人を突き止めることはできない」江遠は技術的な問題ではなく資源投入の問題を考えていたのだ。
国内には身分証や警務通勤手帳があり、技術捜査と画像捜査もある。
犯人を特定すれば逮捕は容易だ。
しかし大マレーシアではその段階で多くの問題が発生する。
「そうであればこそ、重要な案件を選ぶべきでしょう」崔小虎が咳払いながら江遠に近づき、唇を動かして言った。
「難易度の差がそれほどないなら、現地警局は影響力のある事件に対してより多くの資源を投入するかもしれない」
「それはどの国でも同じだ」チュー・グァンランがバランスを取るように答えた。
崔小虎はうなずき、「しかし我々には『命案必破』という方針がある。
そして近年の積年の未解決事件はそれほど多くないため、集中して解決に取り組むことができる。
どの一件かが解決されても大功一件だ。
マレーシア警局と我々の認識は異なるだろう」
江遠はゆっくりと頷いた。
彼は犯罪多発地域で同様の感覚を抱いていた。
資源が限られている場合、自然に重大事件に集中するものなのだ。
「名前で言えば、ニチャが持ってきた案件の中でも、ルーン議員の死体事件はその年に最も大々的に取り上げられた事件だった。
この事件が解決しなかったことでマレー警視庁は莫大なプレッシャーをかけられ、メディアから近一年間も非難された。
再開するなら、マレー警察は人力物力を惜しまないだろう」
クードかんりょう(褚冠梁)は長らく警務連絡官として働いていたため、現地警察の事情にも詳しく知っていた。
「議員……マレーシアでの地位は高いんですか? 未解決だったのかな?」
ジャンえん(江遠)とツチオコタ(崔小虎)が目配り合った。
クードかんりょうがうなずきながら続けた。
「ルーンは国会议員であり、権力の座に就いていた。
そのため周囲の人間も権力を持ち、調べる難易度が高いのがマレー警視庁が直面した最大の問題だ。
さらにルーン死亡当日、自宅でパーティーを開催しており、来客が多く、翌日になって泳池脇に溺死体が発見された。
警察は今も犯人を特定できていない」
そう言いながらクードかんりょうが関係資料をめくり、確認した。
「大まかなところはこれだ。
彼らも相当数の人物を調べたが、結局証拠がなく、手当たり次第に終わらせてしまったようだ」
「この事件には政治問題が絡んでいる可能性はないのか?」
ツチオコタが尋ねた。
クードかんりょうが資料を閉じて答えた。
「絡んでいる可能性は高いだろう。
だが我々が言うのは、現地警察が血の道を踏んででも解決したい案件と言えば、必ずしも政治問題に関連しているとは限らない」
「うむ、それでは特にジャンチ(江隊)の安全はどうするか」ワンチェンせい(王传星)は階級こそ低いものの、大らかに尋ねた。
「通常はそうはいかない」クードかんりょうが言い、ツチオコタを見やった。
「各自上層部に報告してみよう。
この事件は多少政治問題に関連しているかもしれないが、表面を通過すれば後は撤退するだけだ。
何かあったら」
ツチオコタはジャンえん(江遠)の方を見た。
「まずは案件を読んでみる」ジャンえん(江遠)が資料を取り上げて読んだ。
この事件が解決の可能性が高い場合、先ほどの議論に意味があるからだ。
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