763 / 776
0800
第0844話 キーポイント
しおりを挟む
未明。
一列車で百数十キロ離れた月洋村に到着した一行は、一部の警官が収集可能な監視ビデオを回収し刑事警察本部へ送り返す作業を開始。
残りの人員は新たな監視カメラ捜索と電話連絡による資料取得を続けた一方で、江遠と共に再検証を行うグループも存在した。
現在ではこの事件が単なる運要素を含む通常犯罪であることがほぼ確定しており、柳景輝は追加人員増強の指示を出さなかった。
彼は食事を済ませて画像捜査班の事務室で待機していた。
たまに現場視察に出かけることもあったが、それは犯意推測を構築するためだった。
しかし今回は江遠による二度目の検証後も新たな発見はなく、柳景輝が見るべきものとは到底思えなかったため、足を運ばなかった。
深夜の事務室は逆に賑わいを見せていた。
画像捜査官たちは緊急召集で到着した。
本部レベルの画像捜査官が夜更かしするのは稀なことだった。
通常は重大事件や指導官の知人を盗難被害に遭わせた場合のみである。
組織規模が大きくなるほど規律が厳しく、刑事警察本部クラスでは昼間勤務が基本となる。
例外は江遠のような超一流専門家が関わる案件だけだった。
最初の監視ビデオが届いた時点で余温書が駆けつけたように、他の警官も続々と集まった。
「実践的に見るべきだ」というのは指導官の会議での発言ではなく、彼らが実際に取組む姿勢を示すものだった。
例えば指導官が美しい女性部下と話している場合、男性部下は仲介者としての立場で……指導官が技術員に敬意を払っているなら、部下たちはより巧妙な手段を考える。
余温書が江遠に莫大な費用を投入し、さらに彼の未解決事件チームから精鋭警官を借り入れていることは、どの警察署でも痛手となる規模だった。
その投資自体が余温書の判断力を示していた。
午前2時。
江遠は長陽市に戻り画像捜査班へ直行した。
往復車中で二度寝したにもかかわらず精神状態は良好。
事務室に入ると水を飲みながら「李彦民の住居が第一現場の可能性もある」と述べた。
この発言は表面上と変わりなかったが、実際には意味合いが異なっていた。
場にいた警官たちだけが技術警察の隠語として理解していた。
「可能性があるが証拠がない」を言い換えれば、それは「可能性はあるが確証を得られない」ということだった。
この矛盾は不自然にも思えたが、実際には厳格な証拠主義と人間的判断のバランス問題だった。
証拠は市民が警察に求める保護というよりは、あくまで基準である。
証拠なしで結論を出すことは冤罪を生むリスクがある。
しかし人間としての警官は必ずしも証拠のみに基づいて判断するわけではない。
例えば学生が一学期分の授業を受けた場合、確実な根拠がないにもかかわらず「XXは馬鹿だ」と判断することと同じである。
柳景輝が「詳しく説明してくれ」と頼んだ瞬間、余温書と馬継洋たちの姿勢が一変した。
江遠は現場調査から得た推測を次々と語り始めた。
「被害者の寝室には床に敷かれたカーペットがあった可能性があります。
地面の足跡が不規則なため、李彦民が殴打されて倒れた直後にその上に転がったと考えられます。
加害者はそれを丸めて一括で運び出したのでしょう」
江遠は手を広げて続けた。
「ただこの推測を裏付ける証拠はない。
時間が経過しすぎているからです。
彼の部屋は日当たりが良いので」
柳景輝が「被害者の身体に繊維質の痕跡は?」
と尋ねると、江遠は答えた。
「羊毛製カーペットなら芦原で残存しないでしょう。
そのような環境では天然高分子繊維であるウールも湿気と雨で分解されてしまいます」
馬継洋がため息をついた。
「高級素材ほど逆に役立たないものですね。
もし買っていたとしても」
牧志洋が代わって答えた。
「カーペットを購入した本人は、死ぬ場所として想定していなかったのかもしれません」
馬継洋は.thumbを立てて言った。
「その発言はなかなか論理的だね」
江遠が強調するように続けた。
「もう一つ重要な点。
李彦民の寝室にはかつてカーペットがあったと記録されていますが、彼が死亡した直前までに敷かれていたかどうかは不明です。
彼はほとんど親戚との交流がなく、交際相手もほぼ恋人関係にならなかった」
柳景輝が鋭く問うた。
「ではその生理的問題はどう解決していたのか?」
江遠は少し驚いて周囲を振り返りながら答えた。
「自用のものは見当たらず、コンドーム二つだけがありました。
自分で処理したのか?」
柳景輝が笑みを浮かべた。
「もしかしたら過去に愛人があったのかもしれないね。
近親相姦や賭博で盗難という犯罪パターンは、無関係な殺害より説明しやすいからね。
例えば王室の乱のようなケースなら」
王伝星が眉をひそめた。
「でも有夫者の女性と?そんな刺激的な関係ってあり得るのか?自分で恋人を作らないで他人の妻を選ぶなんて」
牧志洋が反論した。
「もしかしたら本物の愛だったのかもしれないよ」
柳景輝は鼻を鳴らして言った。
「本当なら離婚すればいいのに。
現代ではそれほど珍しいことじゃないでしょう。
例えば唐玄宗のようなケースでさえあるんだからね」
「だから、村の事件が些細なことだと思ってるんじゃない。
それはあなたたちが村のことを深く知らないからなんだ。
本当に深く知れば分かるだろう。
村には些細なことで揉めるものもあれば、父を殺して土地を奪い、兄を毒殺して姉に迫り、母を欺き妹を犯すような重大な因縁めいた事件もあるんだ」
柳景輝は若い警察官の視野を広げるために意図的に話を切り上げた
「もちろんこの事件は最初は知人犯行から始まったが、今はまた知人犯行に戻りそうだ。
現段階ではまだ監視カメラの映像を見るしかない。
明日朝になったら村の人々に聞き取りに行く必要があるだろう」
「じゃあ監視カメラを見始めよう」江遠は高麗参茶を抱えながらモニターワールドの後ろに座り、画像解析班の警察官が操作を始めた
父の江遠はたまに健康法について研究する習慣があった。
夕食時に江遠に電話で「今日は徹夜勤務だね」と伝えたと知ると、すぐに長陽市にある親しい茶店に連絡し高麗参茶を煮て送りつけた
江遠は当然ながら拒まず、参茶を飲みながら監視カメラの映像を見守っていた。
村から集められた監視カメラの質は千差万別で画質の良悪もさることながら設置位置が適切でないものも多い。
車両ナンバーすら完全に撮影できていないケースさえあった
画像解析班にはそのような映像を読み取る専用ソフトがある。
特に車両関連の監視カメラ映像に関しては比較的成熟した解決策があった。
盗難車や未登録車、あるいはナンバープレートが隠された車両の特定など
また車両の経路も判断材料の一つだった。
例えばある車が急に速度を落としたりある場所で周回する場合、または何度も同じ交差点を通る場合などは人間が見ても気づきにくいがソフトなら短時間でリスト化できる
江遠はまずそのような疑わしい車両から見ていく。
いくつかの嫌疑車を選別し一時的に記録した後、午後の車両に集中して観察を続けた
彼は死亡時間についてより具体的な予測を持っていたがそれを口にはしなかった。
この死体の状態が複雑すぎるため正確性は70%程度しかなかったが、それが妨げることもなかった。
江遠はまずその時間帯に焦点を当てていた
参茶をすする音とgulpという音が繰り返される中で江遠は疑わしい車両のナンバーをメモした。
疑う理由は多岐にわたった。
走行方向、車種、車内人数などなど
彼がメモしたナンバーは100を超え、朝になったら警察官がそのリストに基づいて再び聞き取りを行うことになるだろう
もしもその結果何も得られなければ徐泰寧を動員する可能性もある
一列車で百数十キロ離れた月洋村に到着した一行は、一部の警官が収集可能な監視ビデオを回収し刑事警察本部へ送り返す作業を開始。
残りの人員は新たな監視カメラ捜索と電話連絡による資料取得を続けた一方で、江遠と共に再検証を行うグループも存在した。
現在ではこの事件が単なる運要素を含む通常犯罪であることがほぼ確定しており、柳景輝は追加人員増強の指示を出さなかった。
彼は食事を済ませて画像捜査班の事務室で待機していた。
たまに現場視察に出かけることもあったが、それは犯意推測を構築するためだった。
しかし今回は江遠による二度目の検証後も新たな発見はなく、柳景輝が見るべきものとは到底思えなかったため、足を運ばなかった。
深夜の事務室は逆に賑わいを見せていた。
画像捜査官たちは緊急召集で到着した。
本部レベルの画像捜査官が夜更かしするのは稀なことだった。
通常は重大事件や指導官の知人を盗難被害に遭わせた場合のみである。
組織規模が大きくなるほど規律が厳しく、刑事警察本部クラスでは昼間勤務が基本となる。
例外は江遠のような超一流専門家が関わる案件だけだった。
最初の監視ビデオが届いた時点で余温書が駆けつけたように、他の警官も続々と集まった。
「実践的に見るべきだ」というのは指導官の会議での発言ではなく、彼らが実際に取組む姿勢を示すものだった。
例えば指導官が美しい女性部下と話している場合、男性部下は仲介者としての立場で……指導官が技術員に敬意を払っているなら、部下たちはより巧妙な手段を考える。
余温書が江遠に莫大な費用を投入し、さらに彼の未解決事件チームから精鋭警官を借り入れていることは、どの警察署でも痛手となる規模だった。
その投資自体が余温書の判断力を示していた。
午前2時。
江遠は長陽市に戻り画像捜査班へ直行した。
往復車中で二度寝したにもかかわらず精神状態は良好。
事務室に入ると水を飲みながら「李彦民の住居が第一現場の可能性もある」と述べた。
この発言は表面上と変わりなかったが、実際には意味合いが異なっていた。
場にいた警官たちだけが技術警察の隠語として理解していた。
「可能性があるが証拠がない」を言い換えれば、それは「可能性はあるが確証を得られない」ということだった。
この矛盾は不自然にも思えたが、実際には厳格な証拠主義と人間的判断のバランス問題だった。
証拠は市民が警察に求める保護というよりは、あくまで基準である。
証拠なしで結論を出すことは冤罪を生むリスクがある。
しかし人間としての警官は必ずしも証拠のみに基づいて判断するわけではない。
例えば学生が一学期分の授業を受けた場合、確実な根拠がないにもかかわらず「XXは馬鹿だ」と判断することと同じである。
柳景輝が「詳しく説明してくれ」と頼んだ瞬間、余温書と馬継洋たちの姿勢が一変した。
江遠は現場調査から得た推測を次々と語り始めた。
「被害者の寝室には床に敷かれたカーペットがあった可能性があります。
地面の足跡が不規則なため、李彦民が殴打されて倒れた直後にその上に転がったと考えられます。
加害者はそれを丸めて一括で運び出したのでしょう」
江遠は手を広げて続けた。
「ただこの推測を裏付ける証拠はない。
時間が経過しすぎているからです。
彼の部屋は日当たりが良いので」
柳景輝が「被害者の身体に繊維質の痕跡は?」
と尋ねると、江遠は答えた。
「羊毛製カーペットなら芦原で残存しないでしょう。
そのような環境では天然高分子繊維であるウールも湿気と雨で分解されてしまいます」
馬継洋がため息をついた。
「高級素材ほど逆に役立たないものですね。
もし買っていたとしても」
牧志洋が代わって答えた。
「カーペットを購入した本人は、死ぬ場所として想定していなかったのかもしれません」
馬継洋は.thumbを立てて言った。
「その発言はなかなか論理的だね」
江遠が強調するように続けた。
「もう一つ重要な点。
李彦民の寝室にはかつてカーペットがあったと記録されていますが、彼が死亡した直前までに敷かれていたかどうかは不明です。
彼はほとんど親戚との交流がなく、交際相手もほぼ恋人関係にならなかった」
柳景輝が鋭く問うた。
「ではその生理的問題はどう解決していたのか?」
江遠は少し驚いて周囲を振り返りながら答えた。
「自用のものは見当たらず、コンドーム二つだけがありました。
自分で処理したのか?」
柳景輝が笑みを浮かべた。
「もしかしたら過去に愛人があったのかもしれないね。
近親相姦や賭博で盗難という犯罪パターンは、無関係な殺害より説明しやすいからね。
例えば王室の乱のようなケースなら」
王伝星が眉をひそめた。
「でも有夫者の女性と?そんな刺激的な関係ってあり得るのか?自分で恋人を作らないで他人の妻を選ぶなんて」
牧志洋が反論した。
「もしかしたら本物の愛だったのかもしれないよ」
柳景輝は鼻を鳴らして言った。
「本当なら離婚すればいいのに。
現代ではそれほど珍しいことじゃないでしょう。
例えば唐玄宗のようなケースでさえあるんだからね」
「だから、村の事件が些細なことだと思ってるんじゃない。
それはあなたたちが村のことを深く知らないからなんだ。
本当に深く知れば分かるだろう。
村には些細なことで揉めるものもあれば、父を殺して土地を奪い、兄を毒殺して姉に迫り、母を欺き妹を犯すような重大な因縁めいた事件もあるんだ」
柳景輝は若い警察官の視野を広げるために意図的に話を切り上げた
「もちろんこの事件は最初は知人犯行から始まったが、今はまた知人犯行に戻りそうだ。
現段階ではまだ監視カメラの映像を見るしかない。
明日朝になったら村の人々に聞き取りに行く必要があるだろう」
「じゃあ監視カメラを見始めよう」江遠は高麗参茶を抱えながらモニターワールドの後ろに座り、画像解析班の警察官が操作を始めた
父の江遠はたまに健康法について研究する習慣があった。
夕食時に江遠に電話で「今日は徹夜勤務だね」と伝えたと知ると、すぐに長陽市にある親しい茶店に連絡し高麗参茶を煮て送りつけた
江遠は当然ながら拒まず、参茶を飲みながら監視カメラの映像を見守っていた。
村から集められた監視カメラの質は千差万別で画質の良悪もさることながら設置位置が適切でないものも多い。
車両ナンバーすら完全に撮影できていないケースさえあった
画像解析班にはそのような映像を読み取る専用ソフトがある。
特に車両関連の監視カメラ映像に関しては比較的成熟した解決策があった。
盗難車や未登録車、あるいはナンバープレートが隠された車両の特定など
また車両の経路も判断材料の一つだった。
例えばある車が急に速度を落としたりある場所で周回する場合、または何度も同じ交差点を通る場合などは人間が見ても気づきにくいがソフトなら短時間でリスト化できる
江遠はまずそのような疑わしい車両から見ていく。
いくつかの嫌疑車を選別し一時的に記録した後、午後の車両に集中して観察を続けた
彼は死亡時間についてより具体的な予測を持っていたがそれを口にはしなかった。
この死体の状態が複雑すぎるため正確性は70%程度しかなかったが、それが妨げることもなかった。
江遠はまずその時間帯に焦点を当てていた
参茶をすする音とgulpという音が繰り返される中で江遠は疑わしい車両のナンバーをメモした。
疑う理由は多岐にわたった。
走行方向、車種、車内人数などなど
彼がメモしたナンバーは100を超え、朝になったら警察官がそのリストに基づいて再び聞き取りを行うことになるだろう
もしもその結果何も得られなければ徐泰寧を動員する可能性もある
0
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
【完結】『80年を超越した恋~令和の世で再会した元特攻隊員の自衛官と元女子挺身隊の祖母を持つ女の子のシンクロニシティラブストーリー』
M‐赤井翼
現代文学
赤井です。今回は「恋愛小説」です(笑)。
舞台は令和7年と昭和20年の陸軍航空隊の特攻部隊の宿舎「赤糸旅館」です。
80年の時を経て2つの恋愛を描いていきます。
「特攻隊」という「難しい題材」を扱いますので、かなり真面目に資料集めをして制作しました。
「第20振武隊」という実在する部隊が出てきますが、基本的に事実に基づいた背景を活かした「フィクション」作品と思ってお読みください。
日本を護ってくれた「先人」に尊敬の念をもって書きましたので、ほとんどおふざけは有りません。
過去、一番真面目に書いた作品となりました。
ラストは結構ややこしいので前半からの「フラグ」を拾いながら読んでいただくと楽しんでもらえると思います。
全39チャプターですので最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
それでは「よろひこー」!
(⋈◍>◡<◍)。✧💖
追伸
まあ、堅苦しく読んで下さいとは言いませんがいつもと違って、ちょっと気持ちを引き締めて読んでもらいたいです。合掌。
(。-人-。)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる