吸血鬼を刺殺した

きりしま つかさ

文字の大きさ
41 / 251
0000

第0041話 お頼みごとがある──後ろ盾になってくれ!?「逃げちゃダメだよ!」

しおりを挟む
周元らが真相を知りイザベラ伯爵女様を救出した。

「この子たちと誰が行くか?」

周元が突然質問した。

「それは彼ら自身の選択だ。

」イザベラが一瞬考えた。

「私は自分の領地に連れて行きたい。



「確かにブリードの実験は悪魔的だが、子供たちには罪はない。



「結局これらは私の子らなのよ。

」イザベラが優しくアヅキを撫でながら言った;

ある意味ではアヅキもイザベラの娘だった——

なぜなら彼女もイザベラの血を使っていたからこそ、二人はこんなにも親密だったのだ。

「彼らが望めば私は面倒を見るわ。



——

「お母様と行きたいけど——」

「お父様も欲しい!」

子供たち全員が一斉にイザベラを見た。

イザベラは突然恥ずかしさを感じて——

「でも綺麗で優しい大姉ちゃんも欲しいわ!」

子供たち全員が小ルを指差した。

......

この小ネタはそのまま終わった。

皆でブリードの倉庫を開けた;

それぞれに手頃な銀合金武器を選んだ——

大叔:

「私が『砂漠の鷹』を選ぶと思ってたのか?」

「ノー、ノー、ノー!」

「M500銀合金回転式拳銃、威力は砂漠の鷹の二倍——」

「.50マグヌム銀合金大口径手榴弾を発射する——」

「長い銃身下に白金合金ナイフ兼トングを装着可能;」

「双拳なら私の必殺技槍術で吸血鬼は犬のように斬り捨てる!ハハハ!」

大叔が得々と笑い、場の吸血鬼美女を見忘れた。

気づいた時には遅かった——

「ごめんなさい、イザベラさんではなくて;」

「悪魔的な吸血鬼を指して言ってるんだよ!」

「フン——」イザベラが顔を背けたままだった。

他の人々は大叔ほど多く口を開かなかった——

アヅキ:

「白金合金短剣×4。



アヅキ:

「小ル、武器を選んでないの?」

小ル:

「『ロリータ専用銀合金ミニ手榴弾』×1;」

「『獣用銀合金爪套』×4、黒猫用だよ!」

皆:

「......」

「そんな武器があるのか——」

「それを見つけたなんて凄いね——」

「ミニ手榴弾って何なのさ!」

大叔がツッコミ。

「あいつはそう言うのさ——」

「でも他の武器を使えないんだもの——」

「その大叔さんを無視して、私は君を守るわ——」周元が優しく言った。

「大哥哥様、優しいわ——」

皆:

「......」

「お兄ちゃん、私たちも武器を選んでないぞ?」

大叔は既に超大型の口を開けていた。

周元が選んだ武器をぶった斬りたい気分だった。

「私の?」

「皆さん、選び終えたか?」

「はい——」

「『希望』リンク——!」

周元の叫びと共に;

彼の手にある『希望』厨刀から銀白色の輝きが迸り——

倉庫全体を包み込んだ!

イザベラ:

「!!?」

皆:

「......」

「お兄ちゃん、あまり欲張りすぎだわよ!」

周元は大叔の言葉に答えず、銀白色の光がますます強くなっていく——

突然その光が収束した!

倉庫内の武器全てが消えてなくなった。



『希望』という言葉がまた変化した。

表面の金属光沢に銀色の被膜が広がった。

これは──白銀合金!

...

多少の波乱はあったものの目的は達成された──。

翌日、周元一行はビルドレード秘密倉庫を去る準備を整えた──。

別れ惜しみながらも最終的にはイザベラと子供たちとお別れする必要があった──。

「さようなら──!」

「さようなら──!」

「さようなら、お姉ちゃん──!」

「アヅキちゃんとロウちゃんをよろしくね──!」

最後にイザベラが叫んだ──。

「あとは任せて──!」

...

周元は大叔と双子の少女、ネコを連れて山を越え『希望』を希望島へ護送する旅に出た──。

むしろ冒険の旅──

実際には死闘の逃亡劇だった──!

先頭を駆け抜けているのは黒猫だ──。

鋭敏な四肢と身法で一匹目を突き進める──。

二番手は周元とロウのコンビ──。

周元がロウを背負いながら走り、ロウが萌えキャラクターとして気合を入れる──。

「小黒、頑張れ!」

「周さん、頑張って!」

...

「ふう、大叔はもっと早く──!」

三番手はアヅキ──。

「ふー、はあ、来た──!」

大叔は力のない返事をした──。

怠惰な大叔は当然最後尾に吊るされ、半死状態のように見える──。

のんびりと後ろからついてくる──。

周元が大叔をちらっと振り返り叫んだ──。

「大叔、殿引きはお任せします──!」

「こら──!」

大叔は突然周元の言葉に驚き全身を震わせた──。

走行速度が急激に上がりアヅキを一気に超え──。

ほぼ二番手の周元コンビまで迫り始めた──。

アヅキ:「......」

ロウ:「......」

後方の遅い者を解決したことで、全員のペースは統一された──。

しかし追跡者は現れた──。

四体の巨大な遺伝子合成モンスター、地獄蛛──。

吸血鬼の精血と遺伝子技術で作られた軍用生物の一つ──。

吸血鬼兵士の戦闘や追跡に多用される──。

「きゃー!」

ロウは周元の背中に乗りながら振り返ることもできず──。

大叔は興味津々で、息を切らしながらでも知識を披露した──。

「ふう、巨大な体躯、八つの目と八本の足──」

「視力が鋭く速度も速いので追跡に最適──!」

「剛毛のような硬い剛毛があり、八本の爪先には逆刺がある──」

「毒牙と尾部の毒腺──」

...

「知識広い大叔さんだね──」

「どうやって脱出する?」

周元は平然と褒めつつ質問した──。

実際には決断していたが、意見を聞くためだった──。

「ふう、振り返って一戦──!」

アヅキが強く言った──。

「よし!」

周元が即座に同意した──。

「大ちゃんの味方だわ──」ロウも賛成──。

「ニャー!」

黒猫は合意を示した──。

「おいおい、小僧!あれは地獄蛛だぞ!」

大叔だけが反対意見を述べた──。

「倒さないと追跡され続けるんだ──」

「倒すことで脱出のチャンスがある──」

「まあいいか、順番にやる──」大叔は不満そうに言った──。

「交代で打つ──!」

「ちょうど私の新必殺技を試せる──」

「あとは私の新兵器も──!」

大叔は突然思い出し興奮した──。



しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結保証】科学で興す異世界国家 ~理不尽に死んだ技術者が、「石炭」と「ジャガイモ」で最強を証明する。優秀な兄たちが膝を折るまでの建国譚~

Lihito
ファンタジー
正しいデータを揃えた。論理も完璧だった。 それでも、組織の理不尽には勝てなかった。 ——そして、使い潰されて死んだ。 目を覚ますとそこは、十年後に魔王軍による滅亡が確定している異世界。 強国の第三王子として転生した彼に与えられたのは、 因果をねじ曲げる有限の力——「運命点」だけ。 武力と経済を握る兄たちの陰で、継承権最下位。後ろ盾も発言力もない。 だが、邪魔する上司も腐った組織もない。 今度こそ証明する。科学と運命点を武器に、俺のやり方が正しいことを。 石炭と化学による国力強化。 情報と大義名分を積み重ねた対外戦略。 準備を重ね、機が熟した瞬間に運命点で押し切る。 これは、理不尽に敗れた科学者が、選択と代償を重ねる中で、 「正しさ」だけでは国は守れないと知りながら、 滅びの未来を書き換えようとする建国譚。

【運命鑑定】で拾った訳あり美少女たち、SSS級に覚醒させたら俺への好感度がカンスト!? ~追放軍師、最強パーティ(全員嫁候補)と甘々ライフ~

月城 友麻
ファンタジー
『お前みたいな無能、最初から要らなかった』 恋人に裏切られ、仲間に陥れられ、家族に見捨てられた。 戦闘力ゼロの鑑定士レオンは、ある日全てを失った――――。 だが、絶望の底で覚醒したのは――未来が視える神スキル【運命鑑定】 導かれるまま向かった路地裏で出会ったのは、世界に見捨てられた四人の少女たち。 「……あんたも、どうせ私を利用するんでしょ」 「誰も本当の私なんて見てくれない」 「私の力は……人を傷つけるだけ」 「ボクは、誰かの『商品』なんかじゃない」 傷だらけで、誰にも才能を認められず、絶望していた彼女たち。 しかしレオンの【運命鑑定】は見抜いていた。 ――彼女たちの潜在能力は、全員SSS級。 「君たちを、大陸最強にプロデュースする」 「「「「……はぁ!?」」」」 落ちこぼれ軍師と、訳あり美少女たちの逆転劇が始まる。 俺を捨てた奴らが土下座してきても――もう遅い。 ◆爽快ざまぁ×美少女育成×成り上がりファンタジー、ここに開幕!

処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜

放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!? 「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」 不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。

過労死した俺、異世界で最強農業チートに目覚める。神農具で荒野を楽園に変えたら、エルフや獣人が集まって最高の国ができました

黒崎隼人
ファンタジー
「君、死んじゃったから、異世界で国、作らない?」 ブラック企業で過労死した俺、相川大地。 女神様から授かったのは、一振りで大地を耕し、一瞬で作物を育てる**最強の『神農具』**だった!? 右も左もわからない荒野でのサバイバル。 だけど、腹ペコのエルフ美少女を助け、頼れるドワーフ、元気な猫耳娘、モフモフ神狼が仲間になって、開拓生活は一気に賑やかに! 美味しいご飯とチート農具で、荒野はあっという間に**「奇跡の村」**へ。 これは、ただの農民志望だった俺が、最高の仲間たちと世界を救い、種族の壁を越えた理想の国『アグリトピア』を築き上げる物語。 農業は、世界を救う! さあ、今日も元気に、畑、耕しますか!

役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !

本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。  主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。 その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。  そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。 主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。  ハーレム要素はしばらくありません。

「雑草係」と追放された俺、スキル『草むしり』でドラゴンも魔王も引っこ抜く~極めた園芸スキルは、世界樹すら苗木扱いする神の力でした~

eringi
ファンタジー
「たかが雑草を抜くだけのスキルなんて、勇者パーティには不要だ!」 王立アカデミーを首席で卒業したものの、発現したスキルが『草むしり』だった少年・ノエル。 彼は幼馴染の勇者に見下され、パーティから追放されてしまう。 失意のノエルは、人里離れた「魔の森」で静かに暮らすことを決意する。 しかし彼は知らなかった。彼のスキル『草むしり』は、対象を「不要な雑草」と認識すれば、たとえドラゴンであろうと古代兵器であろうと、根こそぎ引っこ抜いて消滅させる即死チートだったのだ。 「あれ? この森の雑草、ずいぶん頑丈だな(ドラゴンを引っこ抜きながら)」 ノエルが庭の手入れをするだけで、Sランク魔物が次々と「除草」され、やがて森は伝説の聖域へと生まれ変わっていく。 その実力に惹かれ、森の精霊(美女)や、亡国の女騎士、魔王の娘までもが彼の「庭」に集まり、いつしかハーレム状態に。 一方、ノエルを追放した勇者たちは、ダンジョンの茨や毒草の処理ができずに進行不能となり、さらにはノエルが密かに「除草」していた強力な魔物たちに囲まれ、絶望の淵に立たされていた。 「ノエル! 戻ってきてくれ!」 「いや、いま家庭菜園が忙しいんで」 これは、ただ庭いじりをしているだけの少年が、無自覚に世界最強に至る物語。

転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする

ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。 リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。 これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

処理中です...