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存在を認めないのは6
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「呆れないのですか、私を情けない男だと思わないのですか」
「どうして情けないというの」
ディーンは私を疑っているのでしょう。
私の心が揺らいでいると、ディーンを呆れ嫌うのだと諦めているのでしょう。
ディーンは何も悪くないというのに、実の母と兄に理不尽な暴力を振るわれていたと言うのに。
「イバンはお義母様の配下ではないわ、何故彼がそんな事を? お義父様もご存知だったの?」
「いいえ、知らないと思います。イバンは鞭打つ時に絶対に旦那様にこの事を話してはいけませんよ。もし旦那様がこの事を知ればあなたに失望するでしょう。そう言って私を脅していましたから」
「なぜお義父様が失望するの? するならお義母様とピーターにでしょう」
お義父様は公平な人ではないかもしれませんが、理不尽すぎる暴挙はしない方です。
真面目に勉学に励んでいたであろうディーンに失望するなどないでしょう。
「ダニエラはそう言って下さるのですね」
私に慣れて少し口調が砕けていたディーンの言葉が、残念ながら元に戻っています。
私が気安くと言ったわけではなく、彼が私を義理の姉ではなく未来の妻として見始めた故の口調の変化が、なぜかここにきて元に戻っています。
これは良く無い兆候ではないでしょうか。
「私は公平な判断をするわ。話を聞く限り可笑しいのも悪いのもお義母様達よ」
「本当ですか、私は悪くありませんか?」
「もしもあなたに悪いところがあるとするなら、私を頼らず甘えないところね。凄く残念だわ」
氷の様に冷たい手をしながら、それでも私に呆れられたくなくて必死に取り繕おうとするのは大人なのだから当たり前なのかもしれませんが、それでは彼の心は救われないでしょう。
そうして我慢し続けているから、他人からの愛情を疑い、いつか自分の息子に母親と同じことをするのではないかと怯え続けることになってしまったのでしょう。
「頼る? あなたに甘えていいのですか? こんな私にそんな幸せが許されるのですか」
ディーンの縋るような目は、何故かロニーの目の様に見えました。
両親を失い寂しさに泣く子供、絶対に自分の味方でいてくれる者を必要としている一人ぼっちの子供の目です。
「ディーン、私以外に甘えては駄目よ。あなたを甘やかしていいのは私だけ」
泣きそうな顔、その頬に手を添えると彼の指先の様に頬も冷たくなっていました。
「そんな過去があったというのによく頑張ったわねディーン。イバンに近付き話すのは怖かったでしょう。知らなかったとはいえ無理強いしてしまって申し訳無かったわ。私を許してくれる?」
優しく頬を撫でながらそう言えば、ディーンは目を細めながら私の手に自分の手を重ねました。
「許すなんて、あなたは何も悪くありません。あなたが一緒でしたから耐えられました」
「ありがとう。ディーン、あなたは優しい人ね」
「優しいと言って下さるのですか、頑張ったと褒めて下さいますか」
「ええ、あなたはとても頑張ったわ。恐怖を堪えてとても偉かったわね。そして私を許してくれる、優しい人ね」
私より年上の彼を偉かったと褒めるのはおかしい気がしますが、ロニーを良い子だと褒める様に彼を誉めてもいいのではないかと考え始めていました。
「あなたはとても優しい人よ、とても……ね」
ピーターは一見優しげな人でしたし、善人にも見えていましたが、その実そうではありませんでした。
私は馬鹿で、父と兄の指示通り嫁ぎ何の疑問も持たずに妻として生きてきただけでした。
ピーターに妻として寄り添っているつもりで、本当の彼を知ろうともせず、知るチャンスもなく偽りの笑顔を本当だと思っていただけでした。
「兄と比べていますか?」
「ええ」
私が躊躇いなく頷くと、ディーンは分かりやすく悲しげな目で私を見つめます。
でも見つめるだけで、私を非難したりはしません。
それは私を信じているからではなく、諦めているからなのでしょう。
「比べるでしょう? だってあなたの方が良いと思うのだから、これからも事ある毎にきっと比べてしまうわ。前の夫は酷かったと」
「私の方が、良いから比べるのですか?」
「ええ、あなたはとても優しいわ。それに健気だし正直だと思うわ。それにとっても可愛い人ね」
褒める度にディーンの目が戸惑い、視線が泳ぐのを私は笑顔で見守りながら慎重に言葉を選びます。
笑顔の裏で必死に計算し、彼の表情を考えを見誤ら無い様に観察し続けます。
一つでも言葉を間違ってしまえば、彼はゲームの通りのヤンデレになるかもしれないのですから。
「あなたの好ましいところを見つける度に、私はピーターとあなたを比べるわ。そうして思うのよ、以前の夫は酷い人だったけれどディーンは素敵だと。こんな素敵な人に愛されるのは幸せだと」
「本当に?」
「そうやって不安そうにしている顔、好きよ。私に好かれたくてたまらないのよね。愛して欲しい?」
「愛して欲しいに決まっているでしょう。私がどれだけあなたに愛されたいか、あなたはちっとも理解してくれていないのですね。あなたをどれだけ愛しているのか分かっていないのですね。さっきロニーの頭を撫でるあなたに、そんなことしないで欲しいと縋りたくなる程だというのに」
嫌になるくらいに分かってしまう。
彼が私に求めているのは、自分を愛して欲しいという思いだけ。
それが女として求められているようには、思えなくなりつつあるけれどそれでも今はいいのかもしれない。
「馬鹿ねえ、約束したでしょう? あなたを喜ばせるのも泣かせるのも幸せにするのも私だと。私だけだと、もう忘れてしまったのかしら? ロニーは子供よあなたとは比べられないわ。だから忘れないで」
「忘れていません」
「ならばあなたは私の約束を信じ、ただ私を愛していればいいのよ。子供を虐待するかもなんてどうなるか分からない未来を心配をする時間があるのなら、どうしたら早く王都の仕事を引き継いで、私との蜜月を過ごせるかを考えなくてはいけないわ」
選択肢を誤ってはいないでしょうか、私には見えない選択肢、それを一つでも間違えて選んでしまえば私の未来にあるのは破滅です。
「蜜月、あなたと」
「そうよ、あなたがまず考えないといけないのは、私に贈る初めてのドレス、初めての首飾り、あなたの妻になる私を自分の好みにどんな風に着飾わせてくれるの? 私は夫を亡くしたばかりだけれど、新しい夫なら喪服以外のものを着せられるのよ」
不思議な話で不謹慎な話でもありますが兄嫁だった女がそのまま弟の妻になった場合、妻が前夫の喪に服すのは弟との婚姻が成立した時点で不要になります。
これはこの国独自の考えで、これをおかしいと言う声も昨今ではあるようですが、多分私の父と兄は全く気にしないでしょうし、お義父様も同じでしょう。
「あなたを私が着飾るのですか?」
「どうして疑問になるの? 妻を着飾るのは夫の役目でしょう。ピーターは一度もそれをしなかったけれど、あなたは私を愛しているのだから、夫の役目を果たしてくれるでしょう?」
「あなたがそれを許してくださるなら。本当に私が贈ったものを身に着けてくれるのですか。私が選んであなたにドレスを贈っていいのですか」
分かりやすくディーンの気持ちが浮上してきました。
なる程、ゲームのディーンはこうやってヒロインの気持ちを確認し続け、ヒロインが選択肢を誤るとヤンデレと化すのでしょう。
「最初の贈り物は、あなたの瞳の色の物がいいわ」
ピーターとディーンは兄弟ですが、瞳の色が違います。
夫婦なのですから互いの瞳の色の宝飾品を身に着けてもおかしくはありません。
もっとも、私はピーターの瞳の色のものなど何一つ持ってはいませんが。
「はい、では初めての贈り物として私の瞳の色の宝石を使った首飾りを贈らせてください」
「楽しみにしているわ。そうね私の希望を言えば普段使いが出来るものだと嬉しいわ」
「普段使いですか?」
分かりやすくディーンは不満そうな顔に変わります。
最初の贈り物ですから、豪華なものにしたかったのでしょう。
「あなたが初めて贈ってくれる、あなたの瞳の色の宝飾品なのだから、私がいつも身に着けられるものがいいの。社交の場に使えるような豪奢なものは勿論素敵だけれど、そういうものはドレスに合わせて変えるでしょう」
「私が贈る装飾品を、いつもあなたが身に着けて下さるのですか。私は本当に自分の瞳の色の宝石を選びますよ、それをいつも身に着けてくれるのですか。……そんな……これは夢なのでしょうか」
そこでどうして声が震えるのか分かりませんし、夢だと何故思うのでしょう。
この人本当にヤンデレなのでしょうか。
私を疑い始めたら最後、本当に破滅エンドになるのでしょうか。
「あなたの初めての贈り物だもの、社交の場以外ではいつも身に着けるわ。そうだ私もあなたに私の瞳の色の宝飾品を贈るわね、勿論いつも着けてくれるでしょう?」
「はい。ああ、ダニエラあなたは本当に私を幸せにして下さるのですね」
蕩けるような顔をしているディーンに微笑みながら、私はこれから先正しい選択肢を選び続けられるのか不安になっていたのです。
「どうして情けないというの」
ディーンは私を疑っているのでしょう。
私の心が揺らいでいると、ディーンを呆れ嫌うのだと諦めているのでしょう。
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「私は公平な判断をするわ。話を聞く限り可笑しいのも悪いのもお義母様達よ」
「本当ですか、私は悪くありませんか?」
「もしもあなたに悪いところがあるとするなら、私を頼らず甘えないところね。凄く残念だわ」
氷の様に冷たい手をしながら、それでも私に呆れられたくなくて必死に取り繕おうとするのは大人なのだから当たり前なのかもしれませんが、それでは彼の心は救われないでしょう。
そうして我慢し続けているから、他人からの愛情を疑い、いつか自分の息子に母親と同じことをするのではないかと怯え続けることになってしまったのでしょう。
「頼る? あなたに甘えていいのですか? こんな私にそんな幸せが許されるのですか」
ディーンの縋るような目は、何故かロニーの目の様に見えました。
両親を失い寂しさに泣く子供、絶対に自分の味方でいてくれる者を必要としている一人ぼっちの子供の目です。
「ディーン、私以外に甘えては駄目よ。あなたを甘やかしていいのは私だけ」
泣きそうな顔、その頬に手を添えると彼の指先の様に頬も冷たくなっていました。
「そんな過去があったというのによく頑張ったわねディーン。イバンに近付き話すのは怖かったでしょう。知らなかったとはいえ無理強いしてしまって申し訳無かったわ。私を許してくれる?」
優しく頬を撫でながらそう言えば、ディーンは目を細めながら私の手に自分の手を重ねました。
「許すなんて、あなたは何も悪くありません。あなたが一緒でしたから耐えられました」
「ありがとう。ディーン、あなたは優しい人ね」
「優しいと言って下さるのですか、頑張ったと褒めて下さいますか」
「ええ、あなたはとても頑張ったわ。恐怖を堪えてとても偉かったわね。そして私を許してくれる、優しい人ね」
私より年上の彼を偉かったと褒めるのはおかしい気がしますが、ロニーを良い子だと褒める様に彼を誉めてもいいのではないかと考え始めていました。
「あなたはとても優しい人よ、とても……ね」
ピーターは一見優しげな人でしたし、善人にも見えていましたが、その実そうではありませんでした。
私は馬鹿で、父と兄の指示通り嫁ぎ何の疑問も持たずに妻として生きてきただけでした。
ピーターに妻として寄り添っているつもりで、本当の彼を知ろうともせず、知るチャンスもなく偽りの笑顔を本当だと思っていただけでした。
「兄と比べていますか?」
「ええ」
私が躊躇いなく頷くと、ディーンは分かりやすく悲しげな目で私を見つめます。
でも見つめるだけで、私を非難したりはしません。
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「ええ、あなたはとても優しいわ。それに健気だし正直だと思うわ。それにとっても可愛い人ね」
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「本当に?」
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嫌になるくらいに分かってしまう。
彼が私に求めているのは、自分を愛して欲しいという思いだけ。
それが女として求められているようには、思えなくなりつつあるけれどそれでも今はいいのかもしれない。
「馬鹿ねえ、約束したでしょう? あなたを喜ばせるのも泣かせるのも幸せにするのも私だと。私だけだと、もう忘れてしまったのかしら? ロニーは子供よあなたとは比べられないわ。だから忘れないで」
「忘れていません」
「ならばあなたは私の約束を信じ、ただ私を愛していればいいのよ。子供を虐待するかもなんてどうなるか分からない未来を心配をする時間があるのなら、どうしたら早く王都の仕事を引き継いで、私との蜜月を過ごせるかを考えなくてはいけないわ」
選択肢を誤ってはいないでしょうか、私には見えない選択肢、それを一つでも間違えて選んでしまえば私の未来にあるのは破滅です。
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分かりやすくディーンの気持ちが浮上してきました。
なる程、ゲームのディーンはこうやってヒロインの気持ちを確認し続け、ヒロインが選択肢を誤るとヤンデレと化すのでしょう。
「最初の贈り物は、あなたの瞳の色の物がいいわ」
ピーターとディーンは兄弟ですが、瞳の色が違います。
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もっとも、私はピーターの瞳の色のものなど何一つ持ってはいませんが。
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「楽しみにしているわ。そうね私の希望を言えば普段使いが出来るものだと嬉しいわ」
「普段使いですか?」
分かりやすくディーンは不満そうな顔に変わります。
最初の贈り物ですから、豪華なものにしたかったのでしょう。
「あなたが初めて贈ってくれる、あなたの瞳の色の宝飾品なのだから、私がいつも身に着けられるものがいいの。社交の場に使えるような豪奢なものは勿論素敵だけれど、そういうものはドレスに合わせて変えるでしょう」
「私が贈る装飾品を、いつもあなたが身に着けて下さるのですか。私は本当に自分の瞳の色の宝石を選びますよ、それをいつも身に着けてくれるのですか。……そんな……これは夢なのでしょうか」
そこでどうして声が震えるのか分かりませんし、夢だと何故思うのでしょう。
この人本当にヤンデレなのでしょうか。
私を疑い始めたら最後、本当に破滅エンドになるのでしょうか。
「あなたの初めての贈り物だもの、社交の場以外ではいつも身に着けるわ。そうだ私もあなたに私の瞳の色の宝飾品を贈るわね、勿論いつも着けてくれるでしょう?」
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