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番外編
ほのぼの日常編2 くもさんはともだちのおまけ(ロニー視点)
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「ジェリンド様、もうお休みの時間ではありませんか。僕がお部屋にお邪魔するのは……」
にこにこと僕の手を引くジェリンド様より、僕達の後ろを歩くジェリンド様付きの使用人達の視線が怖くて何とか逃げようと控えめに声を掛けた。
僕はウィンストン家では招かれざる客でしかないと思う。
お義母様を大切にしなかった父の子供なのだから、歓迎される筈が無いと思う。
昨日お義母様とお義父様はネルツ家の霊廟に僕を連れて行ってくれた。
霊廟は棺を埋葬する時以外あまり中まで入らないで、近くにあるネルツ家専用の小さな神殿で祈る事が殆どだそうだ。けれどお義母様は、暫くネルツ家に戻って来られないからと僕に両親へのお参りをさせてくれたんだ。
両親へのお参りが出来たのはありがたかったけれど、お義父様は少し複雑そうな顔をしていた。
ありがたいと思いながらも、僕も少し複雑な気持ちだった。
お義母様はしばらくお参りに来られない僕に気を遣ってくれたんだ、優しい人だから他意はないって分かっているけれど、お義母様の前で両親が眠る霊廟に祈りを捧げるのは何だが申し訳ない気持ちになってしまった。
それはリチャードと話をしたせいでもあった。
お義母様が僕を霊廟に連れて来てくれる少し前、僕はリチャードにお別れを言いに彼の部屋に行き、彼の懺悔を聞かされてきたんだ。
それは何度も聞かされていた話だった。父とリチャードがお義母様に毒を盛った事、僕の母とリチャードの関係、僕は罪の子だということを忘れてはいけないこと。
リチャードは自分の行いを悔いていた。
僕の母を愛するあまり、お義母様の命も心も蔑ろにしていいと考えていたのは間違いだったと、僕の両親は神の怒りを買い命を落としたのだ。自分のこの苦しみもきっと神の怒りだと、繰り返し繰り返し言い続け、熱と体の痛みから僕が目の前にいることも半分分かっていない様子で、僕は両親の罪を背負って生まれこれから一生生きていくのだと、まるで呪いでも掛ける様に言い続けた。
リチャードとはもう会う事はないだろう、彼は息をするのも辛そうで今にも息絶えてしまいそうだった。
僕がネルツ家に戻る日が来るかどうか分からないけれど、僕はもうリチャードとは会わない。
正しくない生まれの、罪の子は、違う家の系譜に入るんだ。
「ロニーはぼくのへやにとまるのだ。お父様からきょかをいただいたんだ」
リチャードとの別れを思い出して憂鬱な気持ちになっていたら、ジェリンド様は予想外の言葉を口にして僕を驚かせた。
「ジェリンド様のお部屋に泊るのですか? 僕は平民ですよ。ニール様がそんな事をお許しになったのですか?」
驚いて思わず後ろを振り返ると、使用人達が小さく頷いた。
それを認めていないとか、不快に思っているとか、優秀過ぎるウィンストン家の使用人の表情から判断出来ない。
でも「すでにロニー様のお着替えはジェリンド様のお部屋に運んでございます」と使用人の一人に言われてしまえば、僕は嫌だとは言えなかった。
「ともだちといっしょにねむるのははじめてだ。ロニーはそういうけいけんはあるのか?」
「いいえ、ございません」
「それでは、たがいにはじめてだな」
マチルディーダと一歳しか違わない筈のジェリンド様は、ウィンストン家の教育なのかこの年の子供にしては難しい言葉を使う。
嬉しそうに僕に微笑みかけながら、綺麗な歩き方で廊下を歩いて行くのだから凄いと思う。
この年齢の頃、僕はただの悪ガキだった。
母は僕を貴族の子にするつもりは無かったんだと、ジェリンド様を見ているとそう思う。
ジェリンド様は背筋をまっすぐにして歩くし、食事の所作もとても綺麗だ。
マチルディーダだって、拙いけれど礼儀作法通りに食事をする。
昔の僕は野生児そのものだった。
ぶらぶらと足をぶらつかせながら椅子に座り、音を立ててスープを啜っていたし、カチャカチャどころかガチャガチャと騒がしい音を立てながら食事をしていたんだから。
母は頭が良かったらしいのに僕の教育に全く力を入れていなかったのは、父の妻と認められる日は来ないと知っていたからなんだろう。
父が家にいない日、これは父には秘密だと僕に約束させながら家の近くに住む子供達と遊ばせてくれた母は、貴族の子として生きる僕の未来は考えていなかったとしか思えない。
「ロニーは、ブレガこうしゃくの家の子供になるときいたが、ほんとうなのか?」
「はい。公爵様とニール様が縁を繋いで下さいました。僕の様な者には過ぎた幸せだと思っております」
「そうか、ブレガこうしゃくはおじぃさまのゆうじんだときいたが、ロニーはほんとうにブレガこうしゃくの子供になるのか」
ジェリンド様はさすがに僕の立場を詳しく知らないのだろう。
単純に平民の僕が侯爵家の養子になるのを驚いている様だった。
「お父様はロニーがブレガ侯爵の家になれたら、あそびに行ってもいいと言って下さった」
「ジェリンド様が来て下さるのですか?」
「そうだ。あそびに行くのはたのしみだ。それにロニーはともだちだから、ぼくがお茶会をひらくときはしょうたいをするから」
楽しみだと何度も繰り返すジェリンド様にお礼を言いながら、僕は使用人達の視線を感じていた。
「お茶会等招待されたことはありません」
「そうか! マチルディーダはまだおさないからしょうたいできないけれど、ロニーにあうときはマチルディーダのようすをおしえてあげる。やくそくする」
急に立ち止まると、ジェリンド様は僕の手を握った。
「マチルディーダにあえなくなるの、すごくさみしいと思う」
「ジェリンド様」
「アデライザといっしょにいたいのに、お父様もおじぃさまもダメっていう。ぼくはあいたくてもあえない」
アデライザと離れたくないと泣いたジェリンド様は、僕の辛さが分かるのだろう。
だから、マチルディーダの様子を教えてやると言ってくれたんだ。
「ロニーがブレガこうしゃくの子供になったら、ぼくとアデライザよりもあえないだろう? だからぼくがおしえてあげるから、たのしみにしていて」
「ありがとうございます。ジェリンド様」
小さな体で胸を張っている姿は、ニール様をそのまま小さくした様に見えてなんだか可笑しかったけれど。
こんな小さな子が僕の気持ちを思って考えてくれている事が嬉しかった。
「ともだちだから、あたりまえだ。つらいことやかなしいことがあったら、えんりょせずに僕にてがみをかいて。もちろんたのしいときもどんなべんきょうをしたかでもいい」
「ジェリンド様に手紙を?」
つい使用人の方に視線を向けると、うんうんと頷いている。
「ぼ、僕はてがみをかくれんしゅうちゅうなんだ、だからたくさんよむのもたいせつなんだっ」
戸惑っていると言い訳の様にジェリンド様は早口でそう言い始めた。
「あまり字が上手くありませんが、失礼にならないでしょうか」
戸惑いの理由を違う事にして尋ねると、ジェリンド様は笑顔になって頷いてくれた。
「しつれいなんてない。ロニーはしんぱいしょうだな。えんりょせずにてがみがかけるよう、びんせんをたくさんよういした。そうだな」
「はい。ジェリンド様のご所望の物はすべて用意してございます」
「あの、用意……?」
すべてというのは、何だろう。
首を傾げながら、使用人の一人がジェリンド様に返事をしているのを聞きながら、ジェリンド様と手を繋ぎ彼の部屋へと行って驚いた。
「便箋と封筒、インクとガラスペンでございます。それから乗馬服と乗馬用の長靴、ダンス用の靴と練習着それと」
「あの、お義父様とお義母様も十分な物を用意して下さいました。ジェリンド様からこんなに頂くのは……」
山の様にテーブルの上に箱が積まれ、使用人達が一つ一つ蓋を開け中を見せてくれたのだから、驚くなという方が無理だった。
「おじうえとおばうえがおやとしてよういするのはあたりまえだ。これはともだちとしてのおくりものだから、えんりょは不要だ」
「で、ですが」
「いいか、きぞくはあなどられてはならないのだ。ウィンストン家の子である僕はロニーのともだちだ。それをロニーはうまくつかわなくてはいけない」
「上手く使う?」
「アデライザは僕のこんやくしゃだ。ロニーはマチルディーダのこんやくしゃこうほだ。それはつまり僕達がしょうらい兄弟になるということだ」
僕は婚約者候補でしかないのに、ジェリンド様は真剣な顔で僕を諭している。
「へいみんだからとえんりょするのは、きょうでおわりだ。ロニーはこれからこうしゃく家のいちいんになるのだから、どうどうとしていなければいけない。これを向こうの家でしようにんたちに見せるとき、ともだちからのおくりものだとはっきりというんだ。ロニーのうしろにだれがいるのかはっきりとわからせるんだ」
「僕の後ろに」
「ひんぱんにてがみをよこせと言われたと、なんでもないようにいうんだ。いいか、これはめいれいだ」
両手を組んで、ジェリンド様は胸を張る。
ジェリンド様は、僕が肩身の狭い思いをしない様に考えてくれたのだろうか。
こんなに幼いのに、そんなことを考えてくれたんだろうか。
「ジェリンド様ありがとうございます」
「ふん。れいなんていらない。ともだちのしあわせをかんがえるのはあたりまえだからな」
そう言いながら嬉しそうにしているジェリンド様に、僕は思わず抱き着いてしまったんだ。
※※※※※※
ヤンデレ仲間ジェリンドからの餞でした。
考えていて入れられなかったエピソード、我慢できずに書いてしまいました。
にこにこと僕の手を引くジェリンド様より、僕達の後ろを歩くジェリンド様付きの使用人達の視線が怖くて何とか逃げようと控えめに声を掛けた。
僕はウィンストン家では招かれざる客でしかないと思う。
お義母様を大切にしなかった父の子供なのだから、歓迎される筈が無いと思う。
昨日お義母様とお義父様はネルツ家の霊廟に僕を連れて行ってくれた。
霊廟は棺を埋葬する時以外あまり中まで入らないで、近くにあるネルツ家専用の小さな神殿で祈る事が殆どだそうだ。けれどお義母様は、暫くネルツ家に戻って来られないからと僕に両親へのお参りをさせてくれたんだ。
両親へのお参りが出来たのはありがたかったけれど、お義父様は少し複雑そうな顔をしていた。
ありがたいと思いながらも、僕も少し複雑な気持ちだった。
お義母様はしばらくお参りに来られない僕に気を遣ってくれたんだ、優しい人だから他意はないって分かっているけれど、お義母様の前で両親が眠る霊廟に祈りを捧げるのは何だが申し訳ない気持ちになってしまった。
それはリチャードと話をしたせいでもあった。
お義母様が僕を霊廟に連れて来てくれる少し前、僕はリチャードにお別れを言いに彼の部屋に行き、彼の懺悔を聞かされてきたんだ。
それは何度も聞かされていた話だった。父とリチャードがお義母様に毒を盛った事、僕の母とリチャードの関係、僕は罪の子だということを忘れてはいけないこと。
リチャードは自分の行いを悔いていた。
僕の母を愛するあまり、お義母様の命も心も蔑ろにしていいと考えていたのは間違いだったと、僕の両親は神の怒りを買い命を落としたのだ。自分のこの苦しみもきっと神の怒りだと、繰り返し繰り返し言い続け、熱と体の痛みから僕が目の前にいることも半分分かっていない様子で、僕は両親の罪を背負って生まれこれから一生生きていくのだと、まるで呪いでも掛ける様に言い続けた。
リチャードとはもう会う事はないだろう、彼は息をするのも辛そうで今にも息絶えてしまいそうだった。
僕がネルツ家に戻る日が来るかどうか分からないけれど、僕はもうリチャードとは会わない。
正しくない生まれの、罪の子は、違う家の系譜に入るんだ。
「ロニーはぼくのへやにとまるのだ。お父様からきょかをいただいたんだ」
リチャードとの別れを思い出して憂鬱な気持ちになっていたら、ジェリンド様は予想外の言葉を口にして僕を驚かせた。
「ジェリンド様のお部屋に泊るのですか? 僕は平民ですよ。ニール様がそんな事をお許しになったのですか?」
驚いて思わず後ろを振り返ると、使用人達が小さく頷いた。
それを認めていないとか、不快に思っているとか、優秀過ぎるウィンストン家の使用人の表情から判断出来ない。
でも「すでにロニー様のお着替えはジェリンド様のお部屋に運んでございます」と使用人の一人に言われてしまえば、僕は嫌だとは言えなかった。
「ともだちといっしょにねむるのははじめてだ。ロニーはそういうけいけんはあるのか?」
「いいえ、ございません」
「それでは、たがいにはじめてだな」
マチルディーダと一歳しか違わない筈のジェリンド様は、ウィンストン家の教育なのかこの年の子供にしては難しい言葉を使う。
嬉しそうに僕に微笑みかけながら、綺麗な歩き方で廊下を歩いて行くのだから凄いと思う。
この年齢の頃、僕はただの悪ガキだった。
母は僕を貴族の子にするつもりは無かったんだと、ジェリンド様を見ているとそう思う。
ジェリンド様は背筋をまっすぐにして歩くし、食事の所作もとても綺麗だ。
マチルディーダだって、拙いけれど礼儀作法通りに食事をする。
昔の僕は野生児そのものだった。
ぶらぶらと足をぶらつかせながら椅子に座り、音を立ててスープを啜っていたし、カチャカチャどころかガチャガチャと騒がしい音を立てながら食事をしていたんだから。
母は頭が良かったらしいのに僕の教育に全く力を入れていなかったのは、父の妻と認められる日は来ないと知っていたからなんだろう。
父が家にいない日、これは父には秘密だと僕に約束させながら家の近くに住む子供達と遊ばせてくれた母は、貴族の子として生きる僕の未来は考えていなかったとしか思えない。
「ロニーは、ブレガこうしゃくの家の子供になるときいたが、ほんとうなのか?」
「はい。公爵様とニール様が縁を繋いで下さいました。僕の様な者には過ぎた幸せだと思っております」
「そうか、ブレガこうしゃくはおじぃさまのゆうじんだときいたが、ロニーはほんとうにブレガこうしゃくの子供になるのか」
ジェリンド様はさすがに僕の立場を詳しく知らないのだろう。
単純に平民の僕が侯爵家の養子になるのを驚いている様だった。
「お父様はロニーがブレガ侯爵の家になれたら、あそびに行ってもいいと言って下さった」
「ジェリンド様が来て下さるのですか?」
「そうだ。あそびに行くのはたのしみだ。それにロニーはともだちだから、ぼくがお茶会をひらくときはしょうたいをするから」
楽しみだと何度も繰り返すジェリンド様にお礼を言いながら、僕は使用人達の視線を感じていた。
「お茶会等招待されたことはありません」
「そうか! マチルディーダはまだおさないからしょうたいできないけれど、ロニーにあうときはマチルディーダのようすをおしえてあげる。やくそくする」
急に立ち止まると、ジェリンド様は僕の手を握った。
「マチルディーダにあえなくなるの、すごくさみしいと思う」
「ジェリンド様」
「アデライザといっしょにいたいのに、お父様もおじぃさまもダメっていう。ぼくはあいたくてもあえない」
アデライザと離れたくないと泣いたジェリンド様は、僕の辛さが分かるのだろう。
だから、マチルディーダの様子を教えてやると言ってくれたんだ。
「ロニーがブレガこうしゃくの子供になったら、ぼくとアデライザよりもあえないだろう? だからぼくがおしえてあげるから、たのしみにしていて」
「ありがとうございます。ジェリンド様」
小さな体で胸を張っている姿は、ニール様をそのまま小さくした様に見えてなんだか可笑しかったけれど。
こんな小さな子が僕の気持ちを思って考えてくれている事が嬉しかった。
「ともだちだから、あたりまえだ。つらいことやかなしいことがあったら、えんりょせずに僕にてがみをかいて。もちろんたのしいときもどんなべんきょうをしたかでもいい」
「ジェリンド様に手紙を?」
つい使用人の方に視線を向けると、うんうんと頷いている。
「ぼ、僕はてがみをかくれんしゅうちゅうなんだ、だからたくさんよむのもたいせつなんだっ」
戸惑っていると言い訳の様にジェリンド様は早口でそう言い始めた。
「あまり字が上手くありませんが、失礼にならないでしょうか」
戸惑いの理由を違う事にして尋ねると、ジェリンド様は笑顔になって頷いてくれた。
「しつれいなんてない。ロニーはしんぱいしょうだな。えんりょせずにてがみがかけるよう、びんせんをたくさんよういした。そうだな」
「はい。ジェリンド様のご所望の物はすべて用意してございます」
「あの、用意……?」
すべてというのは、何だろう。
首を傾げながら、使用人の一人がジェリンド様に返事をしているのを聞きながら、ジェリンド様と手を繋ぎ彼の部屋へと行って驚いた。
「便箋と封筒、インクとガラスペンでございます。それから乗馬服と乗馬用の長靴、ダンス用の靴と練習着それと」
「あの、お義父様とお義母様も十分な物を用意して下さいました。ジェリンド様からこんなに頂くのは……」
山の様にテーブルの上に箱が積まれ、使用人達が一つ一つ蓋を開け中を見せてくれたのだから、驚くなという方が無理だった。
「おじうえとおばうえがおやとしてよういするのはあたりまえだ。これはともだちとしてのおくりものだから、えんりょは不要だ」
「で、ですが」
「いいか、きぞくはあなどられてはならないのだ。ウィンストン家の子である僕はロニーのともだちだ。それをロニーはうまくつかわなくてはいけない」
「上手く使う?」
「アデライザは僕のこんやくしゃだ。ロニーはマチルディーダのこんやくしゃこうほだ。それはつまり僕達がしょうらい兄弟になるということだ」
僕は婚約者候補でしかないのに、ジェリンド様は真剣な顔で僕を諭している。
「へいみんだからとえんりょするのは、きょうでおわりだ。ロニーはこれからこうしゃく家のいちいんになるのだから、どうどうとしていなければいけない。これを向こうの家でしようにんたちに見せるとき、ともだちからのおくりものだとはっきりというんだ。ロニーのうしろにだれがいるのかはっきりとわからせるんだ」
「僕の後ろに」
「ひんぱんにてがみをよこせと言われたと、なんでもないようにいうんだ。いいか、これはめいれいだ」
両手を組んで、ジェリンド様は胸を張る。
ジェリンド様は、僕が肩身の狭い思いをしない様に考えてくれたのだろうか。
こんなに幼いのに、そんなことを考えてくれたんだろうか。
「ジェリンド様ありがとうございます」
「ふん。れいなんていらない。ともだちのしあわせをかんがえるのはあたりまえだからな」
そう言いながら嬉しそうにしているジェリンド様に、僕は思わず抱き着いてしまったんだ。
※※※※※※
ヤンデレ仲間ジェリンドからの餞でした。
考えていて入れられなかったエピソード、我慢できずに書いてしまいました。
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