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悪神とはなんだろう
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「こちらが悪神の像がある部屋でございます」
オベイの案内で俺達は再びティタの部屋にやってきた。
軽くだけどご飯を食べ大神官と話しをしている間に俺の魔力は完全復活したんだろうか、回復魔法を掛けたせいもあるかもしれないけれど無茶苦茶元気になっていた。
精神的に疲れたと感じていたのは魔力が減りすぎていただけだったのかもしれない。
ゲームの様にMP100/1500なんて数値が出てくるわけではないから、体感でしかないのだけれど、こういうのってどうやって他の人は知るんだろう。
「大神官、悪神の像を見た事は」
「何度もございます」
「直接触れても障りはないのか」
「障りとは」
部屋に入る前に大神官に確認する。
なにせ、悪神の像を鑑定した結果がとんでもなかったのだ。
悪神の像(悪魔ディアーブロイの像)
天の使いを殺し悪神となった、元は神の使いと伝えられるディアーブロイの像。
人間の体にヤギの様な細長い顔に大きな角を持つ。手足の先は山羊の蹄の様になっている。
獣の血を媒体に祈りを捧げることで、憎い相手に呪いを掛けられると信じられている。
像に触れる事で怨念を受ける。
あらかじめ最上級の聖水を摂取した者が、聖なる火で像を燃やす以外には像を破壊できない。
「具体的に何か問題があったわけでは無いが、像を見た時に感じたのだ。触れてはいけないものだと」
像に触れると怨念を受けるとか、呪いを掛けられる像の持つ怨念って怖くないか?
俺、おばけとか前世でも苦手な方だったんだよなあ。
「それは禍々しいものですから。殿下の様に魔力が強い方ですとそう感じる事もあるのかもしれません」
「悪神の像とはやはり禍々しいものなのですか」
「神の像は、信仰の対象です。この国の信仰は竜神と言われるリユエンダリュウ神を信仰するものが殆どです。私がお仕えするのもリユエンダリュウ神ですし、その像は神殿の中に安置されています」
「そうですね。リユエンダリュウ神を信じ、その使いと言われるシエル様を信じるものが多いでしょう」
リユエンダリュウ神はこの国の祖となった竜だとも言われる神だ。
この国、リエンダール国の名前の由来でもある。
殆どの国民は、リユエンダリュウ神を信仰し、王家の祖である竜も神竜と崇める。
実際に王家の祖の竜が神と言われるものだったかなんて分らない。
ちなみに、シェル様は人々へ神様の言葉を伝える方だと教典には記されている。
美しい金の髪を風になびかせ、白い翼で空を舞う様に飛び、神様の言葉を人々へ伝えるらしい。神竜リユエンダリュウ神は少し雄々しい感じを強調された人の像であるのに対し、その像の傍に仕える様に配置されるシェル様の像は、白い大きな翼が印象的な女性的な像となっている事が多いらしい。
「像というのは信仰を集めやすいのです。こういう考えは良く無いのかもしれませんが、神殿の祭壇にリユエンダリュウ神だと言って大きな石を安置して信仰が集まると思われますか?」
「人々が願い奉るなら、像の方でしょうね」
日本人の記憶がある俺には、鏡だろうと岩だろうと信仰の対象になっちゃうけれど、宗教として分りやすいのは像なんだろうなと思い大神官に同意する。
リユエンダリュウ神の像は分かり易いのだ。
竜という絶対的な強さを誇る魔物、それが神となったのがリユエンダリュウ神。
制御出来ない強さは恐怖だが、それが神となり崇める対象となれば人々は安心する。強いから守ってくれる。信仰することで幸せをもたらしてくれるとそう信じられる。
実際信仰して何か変わるのかと言えば変わらないだろうけれど、でも心の安寧って大事だとも思うからまあ、信仰って多分大事なんだろう。
「像に集まる信仰は、それは神の力となります。悪神にもそれは言える事です。清い信仰は清い力となり、悪の心を持つ信仰は、害となる。悪の心で祈った像は、その悪の心を集め禍々しい存在になるのです。ご存知ですか、人は油断すると悪へと心が動くのです。清く正しい心と信仰を持ち維持するのは強い信念が必要ですが、悪い怠惰な心、自分より富のあるもの幸のあるものを妬む心を育てるのは簡単です。それは人が人である以上避けて通る事が出来ない部分で、でもそれを良しとしてしまうと人は人として生きてはいけない。
祈りとは救いであり浄化でもある。怠惰な心を反省し改心する事が祈りだと私は考えます。怠惰や嫉みは人々の心の闇です。悪神の像は人のそういう闇の部分を集めるのです」
いきなりの宗教論に面食らいながら、俺は曖昧な笑みを浮かべる。
前世で父さんが「いいか、もし何かの場で初対面の人と会話しなくちゃいけなくなったら、宗教と政治と野球の話しはしたら駄目だぞ」と言っていた。なんかそれに通じるものがあるのかもしれない。
王家に生まれ育ったら、有無を言わさずリユエンダリュウ神を信仰するし、この国の信仰の殆どがそうだからあまり気にした事がなかったけれど、神官って結構ヤバい存在なのかもしれない。
まあ、神官なんだから自分が仕える神を盲信するのは正しいのかもしれないけれど。
この勢いで、大神官は神官を育て神官は信者を育てているのだとしたらちょっと怖い。
前世日本人だった俺、日本人の殆どがそうなのか、俺がそうだったのかは兎も角、トイレにも神様がなんて感じに万の神の存在を曖昧に信じて、お正月には神社に初詣、お盆お彼岸にはお寺にあるお墓にお参り、だけどハロウィンとかクリスマスをイベントとして楽しむなんてことをやっていた俺にはちょっとこの世界の宗教観は重すぎる。
「悪神の像は人のそういう闇の部分を集めるのか」
俺の前世の宗教観は兎も角、悪神の像だ。
俺の鑑定結果にある『獣の血を媒体に祈りを捧げることで、憎い相手に呪いを掛けられる』というのをティタがやっていたかどうか、それによって話しがだいぶ変わってくる。
もし呪っていたとしたら、その相手はエバーナなのかもしれない。
ティタがエバーナを呪う。
呪われたエバーナの行く末は? 俺がゲームの通りのエルネクトで、エバーナに将来失望していくなら、エバーナが呪われていてもティタにより傀儡化されていても気がついたりはしないだろう。
「信仰とは恐ろしいものなのですね。私は悪神の像を生まれて初めて見たもので、余計にそう感じたのかもしれませんが、あの像は禍々しく触れただけで呪いを受けそうに感じました。ですから神殿に助けを求めた方がいいのではと考えたのです」
というか鑑定結果の『あらかじめ最上級の聖水を摂取した者が、聖なる火で像を燃やす以外には像を破壊できない』が気になったんだけれど。
大神官は本当に悪神の像を破壊出来るのか、破壊出来なくても何か対応出来るのか。
内心心配になりながら、俺は大神官の答えを待った。
☆☆☆☆☆
なんだか面白くないエピソードが続いてますが、あと二、三話で終わりますのでこのままお付き合いいただけると嬉しいです。
花粉が飛び交いコロナが心配なこの時期ですが、皆様体調はいかがですか。
私は連日の残業でふらふらです。
毎日帰りが十時過ぎ。
そこから夕飯で、悲しいかな体重が増えてます(TT)
早く話を進めて、エバーナとエルネクトのラブラブが書きたいです。
エピソードしては退屈な話しが続きますが、これも今後必要な流れなのでもう少し皆様お付き合いいただけたら良いなあ。
オベイの案内で俺達は再びティタの部屋にやってきた。
軽くだけどご飯を食べ大神官と話しをしている間に俺の魔力は完全復活したんだろうか、回復魔法を掛けたせいもあるかもしれないけれど無茶苦茶元気になっていた。
精神的に疲れたと感じていたのは魔力が減りすぎていただけだったのかもしれない。
ゲームの様にMP100/1500なんて数値が出てくるわけではないから、体感でしかないのだけれど、こういうのってどうやって他の人は知るんだろう。
「大神官、悪神の像を見た事は」
「何度もございます」
「直接触れても障りはないのか」
「障りとは」
部屋に入る前に大神官に確認する。
なにせ、悪神の像を鑑定した結果がとんでもなかったのだ。
悪神の像(悪魔ディアーブロイの像)
天の使いを殺し悪神となった、元は神の使いと伝えられるディアーブロイの像。
人間の体にヤギの様な細長い顔に大きな角を持つ。手足の先は山羊の蹄の様になっている。
獣の血を媒体に祈りを捧げることで、憎い相手に呪いを掛けられると信じられている。
像に触れる事で怨念を受ける。
あらかじめ最上級の聖水を摂取した者が、聖なる火で像を燃やす以外には像を破壊できない。
「具体的に何か問題があったわけでは無いが、像を見た時に感じたのだ。触れてはいけないものだと」
像に触れると怨念を受けるとか、呪いを掛けられる像の持つ怨念って怖くないか?
俺、おばけとか前世でも苦手な方だったんだよなあ。
「それは禍々しいものですから。殿下の様に魔力が強い方ですとそう感じる事もあるのかもしれません」
「悪神の像とはやはり禍々しいものなのですか」
「神の像は、信仰の対象です。この国の信仰は竜神と言われるリユエンダリュウ神を信仰するものが殆どです。私がお仕えするのもリユエンダリュウ神ですし、その像は神殿の中に安置されています」
「そうですね。リユエンダリュウ神を信じ、その使いと言われるシエル様を信じるものが多いでしょう」
リユエンダリュウ神はこの国の祖となった竜だとも言われる神だ。
この国、リエンダール国の名前の由来でもある。
殆どの国民は、リユエンダリュウ神を信仰し、王家の祖である竜も神竜と崇める。
実際に王家の祖の竜が神と言われるものだったかなんて分らない。
ちなみに、シェル様は人々へ神様の言葉を伝える方だと教典には記されている。
美しい金の髪を風になびかせ、白い翼で空を舞う様に飛び、神様の言葉を人々へ伝えるらしい。神竜リユエンダリュウ神は少し雄々しい感じを強調された人の像であるのに対し、その像の傍に仕える様に配置されるシェル様の像は、白い大きな翼が印象的な女性的な像となっている事が多いらしい。
「像というのは信仰を集めやすいのです。こういう考えは良く無いのかもしれませんが、神殿の祭壇にリユエンダリュウ神だと言って大きな石を安置して信仰が集まると思われますか?」
「人々が願い奉るなら、像の方でしょうね」
日本人の記憶がある俺には、鏡だろうと岩だろうと信仰の対象になっちゃうけれど、宗教として分りやすいのは像なんだろうなと思い大神官に同意する。
リユエンダリュウ神の像は分かり易いのだ。
竜という絶対的な強さを誇る魔物、それが神となったのがリユエンダリュウ神。
制御出来ない強さは恐怖だが、それが神となり崇める対象となれば人々は安心する。強いから守ってくれる。信仰することで幸せをもたらしてくれるとそう信じられる。
実際信仰して何か変わるのかと言えば変わらないだろうけれど、でも心の安寧って大事だとも思うからまあ、信仰って多分大事なんだろう。
「像に集まる信仰は、それは神の力となります。悪神にもそれは言える事です。清い信仰は清い力となり、悪の心を持つ信仰は、害となる。悪の心で祈った像は、その悪の心を集め禍々しい存在になるのです。ご存知ですか、人は油断すると悪へと心が動くのです。清く正しい心と信仰を持ち維持するのは強い信念が必要ですが、悪い怠惰な心、自分より富のあるもの幸のあるものを妬む心を育てるのは簡単です。それは人が人である以上避けて通る事が出来ない部分で、でもそれを良しとしてしまうと人は人として生きてはいけない。
祈りとは救いであり浄化でもある。怠惰な心を反省し改心する事が祈りだと私は考えます。怠惰や嫉みは人々の心の闇です。悪神の像は人のそういう闇の部分を集めるのです」
いきなりの宗教論に面食らいながら、俺は曖昧な笑みを浮かべる。
前世で父さんが「いいか、もし何かの場で初対面の人と会話しなくちゃいけなくなったら、宗教と政治と野球の話しはしたら駄目だぞ」と言っていた。なんかそれに通じるものがあるのかもしれない。
王家に生まれ育ったら、有無を言わさずリユエンダリュウ神を信仰するし、この国の信仰の殆どがそうだからあまり気にした事がなかったけれど、神官って結構ヤバい存在なのかもしれない。
まあ、神官なんだから自分が仕える神を盲信するのは正しいのかもしれないけれど。
この勢いで、大神官は神官を育て神官は信者を育てているのだとしたらちょっと怖い。
前世日本人だった俺、日本人の殆どがそうなのか、俺がそうだったのかは兎も角、トイレにも神様がなんて感じに万の神の存在を曖昧に信じて、お正月には神社に初詣、お盆お彼岸にはお寺にあるお墓にお参り、だけどハロウィンとかクリスマスをイベントとして楽しむなんてことをやっていた俺にはちょっとこの世界の宗教観は重すぎる。
「悪神の像は人のそういう闇の部分を集めるのか」
俺の前世の宗教観は兎も角、悪神の像だ。
俺の鑑定結果にある『獣の血を媒体に祈りを捧げることで、憎い相手に呪いを掛けられる』というのをティタがやっていたかどうか、それによって話しがだいぶ変わってくる。
もし呪っていたとしたら、その相手はエバーナなのかもしれない。
ティタがエバーナを呪う。
呪われたエバーナの行く末は? 俺がゲームの通りのエルネクトで、エバーナに将来失望していくなら、エバーナが呪われていてもティタにより傀儡化されていても気がついたりはしないだろう。
「信仰とは恐ろしいものなのですね。私は悪神の像を生まれて初めて見たもので、余計にそう感じたのかもしれませんが、あの像は禍々しく触れただけで呪いを受けそうに感じました。ですから神殿に助けを求めた方がいいのではと考えたのです」
というか鑑定結果の『あらかじめ最上級の聖水を摂取した者が、聖なる火で像を燃やす以外には像を破壊できない』が気になったんだけれど。
大神官は本当に悪神の像を破壊出来るのか、破壊出来なくても何か対応出来るのか。
内心心配になりながら、俺は大神官の答えを待った。
☆☆☆☆☆
なんだか面白くないエピソードが続いてますが、あと二、三話で終わりますのでこのままお付き合いいただけると嬉しいです。
花粉が飛び交いコロナが心配なこの時期ですが、皆様体調はいかがですか。
私は連日の残業でふらふらです。
毎日帰りが十時過ぎ。
そこから夕飯で、悲しいかな体重が増えてます(TT)
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