79 / 83
魔物肉を食べよう
しおりを挟む「子供の口では少し食べにくいだろうが、魔力を回復するには最適な物だ」
「これは」
思いがけず料理の許可を頂いて、小躍りしたい気持ちを抑えながら父上と話しをしていたらインゲイジが食事を運んできた。
食事する部屋は決められている。
朝食と昼食は一人で食事する場合は自室にある専用の部屋、母上達と一緒なら母上のお部屋近くにある食事用の部屋、父上も一緒の場合は家族用の晩餐の部屋が基本だ。
今居るのは父上の執務室の隣にある私的な応接に使う部屋で、一応公務よりは私用の部屋ではあるけれどお茶なら兎も角、ちゃんとした食事をするには適してはいない作りだから、ここで食事をと言われるとちょっと戸惑ってしまう。
なにせ、ソファーセットだからテーブルが低い。
食事というのはきちんと背筋を伸ばしてするものだから、ゴレロフ侯爵家でリリーナ先生と食べた様な軽食とは違う、ちゃんとした料理をまともな姿勢で食べるのは難しかった。
「父上」
「今は余がいるだけ、少し位行儀が悪くても見逃そう」
インゲイジと一緒に料理を運んできた父上の侍従、今はどちらもいない。
食事を給仕のメイドでは無く、この二人が運んできたのがまず異例だしテーブルにスープも主菜も副菜もパンも飲み物も全部まとめて出されるのも、メニューの内容を見ると珍しい。
ちなみに、父上の前にあるのは紅茶のカップだけ、俺の前だけに食事が並んでいる。
「ありがとうございます」
有り難いことに、スープは両手付のカップに注がれている。
前世のテーブルマナーはちょっと自信がないから同じかどうか分らないけれど、この世界の場合両手付のカップに入っているスープは手に持ってスプーンで飲んでいい事になっている。正式な晩餐ではこのタイプのカップは出てこない。
学校の昼食で、軽食っぽいメニューの時に出てくる程度だ。
このスープカップが使われているという事は、この食事内容では本来ありえないが軽食扱いだということだ。
「今日の恵みに感謝致します」
軽く手を組み目を閉じ祈りを捧げてから、前屈みにならない様に気をつけながらスープカップを手に取り、スプーンで中身をすくう。
スープはトマト味をベースに千切りにしたタマネギとニンジンが入っているもので、俺の好物だった。先程の父上の話を聞いた後だと、これは俺の為のスープなんだと実感してなんだか嬉しいような申し訳ないような気持ちになる。
「空腹はかなりの筈だが、魔力切れを起したばかりなのだからゆっくり食べるのだぞ」
「はい」
通常の晩餐は、一品ずつ運ばれ完食してから次の物が出てくるけれど、軽食扱いのメニューの場合はそれぞれを少しずつ食べ、同じ様に食べていかないといけない。
前世で言うところの三角食べって奴だ。前世の学校給食でそういう食べ方の指導はされなかったけど、なんとなくそういう言い方してたっていう記憶がある。
「このスープが先程の話のものなのですね」
「そうだな」
スープを一口飲んだら、もの凄い飢餓感が襲ってきてスプーンで一口ずつなんてのじゃなく直接カップに口を付けて一気に飲み干してしまいたい衝動に駆られたけれど、理性をフル動員して堪える。少し位行儀が悪くても見逃すと言われていても限度がある。前世の様に空腹の勢いに任せた食べ方をしたら、驚くより呆れられるだろう。
「幼い頃の私の希望を叶えて下さった母上に感謝致します」
カップをテーブルに置き、両手を組み祈りの形を取る。
これは相手に敬意を表して感謝していると伝える礼だ。スープを一口飲んで飢餓感が増した。何でもかんでも口に入れて飲み込みたいという欲求を抑えて、母上へ感謝の祈りを捧げる。
母上は王妃としての公務や社交で常に忙しい、それは俺が幼い頃も同じだろう。なのに、俺の我が儘を叶え少しでも多く食べさせようと考えてくれていたのだ。
俺自身にその記憶はない。強い要望を出していたのかどうかすら覚えていない。でも、幼い俺が希望したトマト味のスープやケーキを母上が作ってくれたのだ。
「いいから食べなさい。空腹は辛いだろう」
「ありがとうございます」
パンを手に取り、一口大にするとバターを付けて口に運ぶ。
ゆっくりと噛んで、焦るなと自分に言い聞かせながら飲み込む。
掌より少し小さめの丸パンだ。こんなのバターを塗りたくって直接齧り付きたい。そしてスープをがぶ飲みして、肉も大口で頬張って食べるんだ。
食べたい今すぐ。こんなゆっくり食べてられない。その欲求を必死に抑えてゆっくりと味わう。
「父上は魔力切れの経験はおありですか」
「若い頃に一度だけある。魔力切れまではいかずとも、それに近い状態になった事も何度もある」
それなら分るだろうか、この飢餓感。
「食したものがすぐに消えてしまうように感じるのは、当り前の事でしょうか」
「それは食べ物に含まれる僅かな魔力を体が吸収しているからだと言われている。今のお前の体はカラカラに乾いた土と同じ。少し位水分を与えても、すぐに乾いてしまうだろう。あれと同じ事が今エルネクトの体の中で起きているのだ。作法など気にせずに食べなさい」
父上が話しているから、食べる手を止め顔を見つめているとそう促された。
「はい」
パンを食べたら副菜。そして主菜。それが順番だけれどどうしても早く食べたくて肉にナイフを入れた。
「固い、これは何の肉でしょう。初めて見る様に思いますが」
脂身が多そうな割に見た目からにも固そうに見える、味付けされ焼かれただけの肉は多分初めて食べるものだと思う。いつもの感覚でナイフを使ったら上手く切れず、かなり力を入れて何度もナイフを動かすはめになった。
「これは魔物の肉だ」
「魔物、ですか」
言われて焼いた肉の方を思わず鑑定をすると、ビックリな内容が鑑定結果として出てきた。
キングオークの三枚肉のステーキ
キングオークのあばら骨周辺の肉。
皮、赤身と脂身が3層になっているので三枚肉と呼ばれる。
脂身が多く、こってりとした味わい。
オークの肉は独特の風味があり癖が強いが、魔力を多く含むキングオークの肉はさらに癖が強い為、狩った後薬草などを使い十日程熟成させる必要があるが、少し熟成が足りない為固い。
小程度の魔力回復効果がある。
オーク肉と異なりキングオークの肉は、王都周辺では討伐数が少ない為冒険者ギルドでも高値で取引されている。高級肉である。
高級肉、というか冒険者ギルドで取引とか聞くとファンタジーな世界なんだなって今更ながらに思う。
俺だって魔法が使えるんだから、ファンタジーな世界にいる魔法使いで王子なわけだけど。
「魔物の肉は初めて食べるかと思います」
「そうだろう。子供の体には魔力を多く含んだ魔物肉は過ぎた物なのだ、だから普段の食事には出される事はない。だが、お前の口に合わずとも残さず食すのだ。体の為だ薬だと思え」
口に合わないを前提に話す父上の言葉に顔が引きつりそうになるのを堪えながら、副菜の方を鑑定する。父上が魔力を流してくれたお陰で、鑑定位なら使えるまでには回復してきたから、続けて鑑定しても大丈夫だろう。
ワイバーンの肩肉と野菜のゼリー寄せ
魔力の強いワイバーンの肩肉を柔らかく煮込み、細かく切ったニンジン、インゲンと共にコンソメのゼリーで固めた物。
ワイバーンの肉は脂身が少ないが滋養に優れていて中程度の魔力回復効果と中程度の体力回復効果がある。
ワイバーンを狩れるのは上級冒険者のみで構成されたパーティーのみの為、最高級品扱いで冒険者ギルドでは取引される。と鑑定が出た。
キングオークもワイバーンも魔力回復効果があるのか、ワイバーンは体力も回復するらしい。しかも最高級品扱いの魔物肉、まさに今の俺の体を気遣った料理ということだ。
「魔物肉、私の体を気遣って下さったのですね」
本来なら、治癒師が体を癒やすべきなのだけど、そうせずに食事で回復を促そうとしているのは何故なのか。意識を失ってゴレロフ侯爵家に治癒師を呼べなかったのは分るけれど、なぜここにも呼べないのか。
疑問に思いながらキングオークのステーキを口にする。
最初に感じたのは薬草、臭み消しのハーブの香と胡椒の香り、その後ちょっと獣っぽい様な独特の匂いが口の中に広がった。
「……」
噛んでも噛んでも飲み込めそうにない。
もう少し小さく切れば良かったと後悔しても遅いので、一生懸命に噛む。
子供の歯ではこの肉はちょっと固すぎるし、噛めば噛むほど癖のあるキングオークの肉の匂いが口の中に充満する。
食感で言えば、ビーフジャーキーの厚切りだろうか。
一口でこれでは皿に盛られた物全部食べたら、顎が疲れてしまいそうだ。
腐っても王子なので、こんな固いもの今まで食べた事無かったから顎も発達していないのかもしれない。
「個性的な味がしますね、魔力回復出来そうです」
これは父上の心配の証なのだからと、頑張って飲み込んでそう言って笑みを作る。
前世のファンタジーものだと、オークって豚肉に似た味とか表現されいてた覚えがあるけれどこれ、そういう味じゃ無い。
なんだろ、使っている薬草が悪いのか?
固すぎる食感が悪いのか?
「子供の口には向いていないだろうな。だが魔力は回復する」
「そうですね。分かります」
飲み込んだ瞬間、魔力を吸収した様な感じはするが食べにくい。
憂鬱な気持ちで、今度はワイバーンの方にナイフを入れる。
ステーキの肉がキングオークだと言わないのは、父上が何の肉だか知らないのかそれとも子供の俺が驚かない様にしているのか……だ。
「こちらは鶏ではないのですか」
「こちらも魔物肉だ。魔力回復と体力回復の効果があると言われる肉だ」
「魔力回復と体力回復の効果」
俺の鑑定結果と同じ効果が分っているらしいのは、誰かの鑑定結果からなんだろうかそれとも経験からなんだろうか、その辺りが分らないまま、一口食べてみるとこちらは癖がなくてホッとした。
キングオークもワイバーンもどちらも食べにくかったら、正直辛い。
何せ疲れているのだ。食事で体力を使いたくない。
もう少し体が回復したら、侯爵家で使った回復魔法をまた使ってみよう。あれは精神力にも効いてた気がする。ただの回復魔法の筈だけど。
「食べながらでいい、叔母上の手紙にペカルルド公爵の手紙が入っていた。あれを見つけたのはエルネクトだそうだが、誠か」
「はい」
「中身は読んだか」
「はい」
「そうか」
「あの」
父上に失礼にならない様気をつけながら、食事を続け必死にキングオークの肉を飲み込む。癖のある味と肉の固さを克服すればキングオークの肉は確かに俺の魔力を回復してくれる様だった。ワイバーンの肉は食べやすいが、こちらは量が少ない。でも魔力も体力も食べた瞬間に回復してくれる感覚がある。
「ペカルルド公爵は、ゴレロフ侯爵夫人の侍女にエバーナ嬢を害する様指示していた様だな」
「え」
「手紙にそう記してあった。エバーナ嬢がお前から嫌われる様に仕向けていき、婚約を破棄させるかそれが上手くいかない場合は、薬を使い徐々に体を弱らせる様にと」
「私が読んだ手紙には、私がエバーナを嫌う様にとだけ書いてありましたが、その他にも指示があったのですか」
ガチャリとつい音を立ててしまい、慌てて謝罪する。
動揺して、乱暴にスープカップをテーブルに置いてしまったせいで、少し周囲に飛び散ってしまった。
「手紙は何通かあった。その全部に目を通したが、最初の指示と思われるものをお前は読んだのだろう、その後に届いたと思われる物には、婚約破棄が上手くいかない場合の指示がされていた。今日のゴレロフ侯爵家での騒動は、その指示を受けお前がエバーナ嬢に呆れる様仕向けたものの様だな」
「それがあのドレスと、スープ」
ティタはペカルルド公爵の指示によって騒動を起していた。
いくらゴレロフ侯爵が屋敷に寄りつかなかったとはいえ、あのティタという侍女は好き勝手やり過ぎているし、ペカルルド公爵のあんな手紙を引き出しにしまうだけで済ましていたなんて、ゴレロフ侯爵は舐められすぎているな。
「ペカルルド公爵家にお前を婿にと考えている様だな。あの家には持たぬ者とは言え嫡男がいるというのに。諦めきれぬのだろうな」
「諦めきれぬとは」
持たぬ者って何だろう。諦めきれぬとは?
首を傾げながら俺は、父上の言葉を待つしか無かった。
☆☆☆☆
ちょっとミスがあり、後半書き直しました。
申し訳ありません。
12
あなたにおすすめの小説
魅了魔法…?それで相思相愛ならいいんじゃないんですか。
iBuKi
恋愛
サフィリーン・ル・オルペウスである私がこの世界に誕生した瞬間から決まっていた既定路線。
クロード・レイ・インフェリア、大国インフェリア皇国の第一皇子といずれ婚約が結ばれること。
皇妃で将来の皇后でなんて、めっちゃくちゃ荷が重い。
こういう幼い頃に結ばれた物語にありがちなトラブル……ありそう。
私のこと気に入らないとか……ありそう?
ところが、完璧な皇子様に婚約者に決定した瞬間から溺愛され続け、蜂蜜漬けにされていたけれど――
絆されていたのに。
ミイラ取りはミイラなの? 気付いたら、皇子の隣には子爵令嬢が居て。
――魅了魔法ですか…。
国家転覆とか、王権強奪とか、大変な事は絡んでないんですよね?
いろいろ探ってましたけど、どうなったのでしょう。
――考えることに、何だか疲れちゃったサフィリーン。
第一皇子とその方が相思相愛なら、魅了でも何でもいいんじゃないんですか?
サクッと婚約解消のち、私はしばらく領地で静養しておきますね。
✂----------------------------
不定期更新です。
他サイトさまでも投稿しています。
10/09 あらすじを書き直し、付け足し?しました。
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
偽聖女として私を処刑したこの世界を救おうと思うはずがなくて
奏千歌
恋愛
【とある大陸の話①:月と星の大陸】
※ヒロインがアンハッピーエンドです。
痛めつけられた足がもつれて、前には進まない。
爪を剥がされた足に、力など入るはずもなく、その足取りは重い。
執行官は、苛立たしげに私の首に繋がれた縄を引いた。
だから前のめりに倒れても、後ろ手に拘束されているから、手で庇うこともできずに、処刑台の床板に顔を打ち付けるだけだ。
ドッと、群衆が笑い声を上げ、それが地鳴りのように響いていた。
広場を埋め尽くす、人。
ギラギラとした視線をこちらに向けて、惨たらしく殺される私を待ち望んでいる。
この中には、誰も、私の死を嘆く者はいない。
そして、高みの見物を決め込むかのような、貴族達。
わずかに視線を上に向けると、城のテラスから私を見下ろす王太子。
国王夫妻もいるけど、王太子の隣には、王太子妃となったあの人はいない。
今日は、二人の婚姻の日だったはず。
婚姻の禍を祓う為に、私の処刑が今日になったと聞かされた。
王太子と彼女の最も幸せな日が、私が死ぬ日であり、この大陸に破滅が決定づけられる日だ。
『ごめんなさい』
歓声をあげたはずの群衆の声が掻き消え、誰かの声が聞こえた気がした。
無機質で無感情な斧が無慈悲に振り下ろされ、私の首が落とされた時、大きく地面が揺れた。
勘当された悪役令嬢は平民になって幸せに暮らしていたのになぜか人生をやり直しさせられる
千環
恋愛
第三王子の婚約者であった侯爵令嬢アドリアーナだが、第三王子が想いを寄せる男爵令嬢を害した罪で婚約破棄を言い渡されたことによりスタングロム侯爵家から勘当され、平民アニーとして生きることとなった。
なんとか日々を過ごす内に12年の歳月が流れ、ある時出会った10歳年上の平民アレクと結ばれて、可愛い娘チェルシーを授かり、とても幸せに暮らしていたのだが……道に飛び出して馬車に轢かれそうになった娘を助けようとしたアニーは気付けば6歳のアドリアーナに戻っていた。
転生先がヒロインに恋する悪役令息のモブ婚約者だったので、推しの為に身を引こうと思います
結城芙由奈@コミカライズ3巻7/30発売
恋愛
【だって、私はただのモブですから】
10歳になったある日のこと。「婚約者」として現れた少年を見て思い出した。彼はヒロインに恋するも報われない悪役令息で、私の推しだった。そして私は名も無いモブ婚約者。ゲームのストーリー通りに進めば、彼と共に私も破滅まっしぐら。それを防ぐにはヒロインと彼が結ばれるしか無い。そこで私はゲームの知識を利用して、彼とヒロインとの仲を取り持つことにした――
※他サイトでも投稿中
私は貴方を許さない
白湯子
恋愛
甘やかされて育ってきたエリザベータは皇太子殿下を見た瞬間、前世の記憶を思い出す。無実の罪を着させられ、最期には断頭台で処刑されたことを。
前世の記憶に酷く混乱するも、優しい義弟に支えられ今世では自分のために生きようとするが…。
俺の婚約者が可愛すぎる件について ~第三王子は今日も、愚かな自分を殴りたい~
salt
恋愛
ぐらりと視界が揺れて、トラヴィス・リオブライド・ランフォールドは頭を抱えた。
刹那、脳髄が弾けるような感覚が全身を襲い、何かを思い出したようなそんな錯覚に陥ったトラヴィスの目の前にいたのは婚約したばかりの婚約者、フェリコット=ルルーシェ・フォルケイン公爵令嬢だった。
「トラ……ヴィス、でんか…っ…」
と、名前を呼んでくれた直後、狂ったように泣きだしたフェリコットはどうやら時戻りの記憶があるようで……?
ライバルは婚約者を傷つけまくった時戻り前の俺(八つ裂きにしたい)という話。
或いは性根がダメな奴は何度繰り返してもダメという真理。
元サヤに見せかけた何か。
*ヒロインターンは鬱展開ですので注意。
*pixiv・なろうにも掲載しています
疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる