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スライムを狩ってみよう4
「どうするゲルト君、少し側に近づいてみるかな」
スライムの説明の後、馬車に積んであった木製の槍の扱い方を習った。
これで核を突くのが一般的らしい。
何度か扱ってみて最初は振り回されていただけだったのがマシになった頃、ニルスさんが声を掛けてきた。
槍の練習の間、スライムは殆ど移動してはいなかった。
移動してると思うのが気のせいなのかって程に動いてないんだ。
練習しながら探索を使って確認していたけれど、本当に殆ど動きがないんだもん。
スライムって寝たりするんだろうか? あれってもしかして寝てる?
「槍の練習で疲れてはいないかの?」
「少し休んでから行きましょうか?」
「ウヅ不安か? スライムは襲ってくることはないから安心していて大丈夫だからな」
ニルスさんとマリアさんの気遣いは多分過保護なレベルで、ゲルトさんのはそれの上を行っている気がする。
だけど、そうされるのが何だか嬉しくて、心の奥がもぞもぞしてしまう。
「大丈夫です。あの、皆さんが一緒だから。それに疲れてもいません」
俺、一人で生きてくつもりだったのにもう甘えまくってるな。いいのかなこんなに甘やかされて。
今後が心配になるけれど、甘やかされている今が嬉しいのも本当だから余計に困るんだ。
「よし、じゃあ行こうか」
「二人も馬車に乗って」
「俺、歩きます!」
体力つけようと決心したんだから、歩ける時は歩きたい。まだ日も高いしスライムはそんなに離れた場所じゃない。
「ウヅ駄目だ」
「どうしてですか?」
「今日は昼過ぎ頃には町に着くつもりなんだから、あまり時間は掛けられない。スライムを狩るのは予定外なんだから、移動には時間を掛けるべきじゃない」
「あ」
俺自分の事だけ考えていた。
すでに槍の練習で時間を使ってるんだもん、これってニルスさん達には無駄な時間なんだ。
「ごめんなさい。俺、自分の事しか考えていませんでした。俺の為に皆さんの時間使ってたんですね」
それを考えたら先日の手紙の時だってそうだ。
俺が大泣きして、三人を困らせた。
今更どうしようもないけれど、大泣きしたのはかなり困らせたと思う。
だって、手紙を読みだしたと思ったら大泣きだもん。
本当に申し訳ない話だ。
「いいのよ。急ぐ旅ではないのだし」
「そうじゃの、宿を取る都合があるから遅くなるのは困るが、スライムを狩る程度で時間はそう掛からないじゃろうし、ウヅキ君気にせんでいいんじゃよ。さあ二人共乗りなさい」
「はい」
「ゲルト君も」
「分かりました」
ちょっとしょんぼりして馬車に乗り込む。
乗り込んでどこに座ろうと、ちょっと考えてしまう。
「ウヅ」
「……ゲルトさん」
ゲルトさんに手招きされ、胡座をかいた膝の上に座る。
俺が座ったのを確認して、ニルスさんは馬車を動かし始めた。
俺が抱っこされてる理由って、馬車がすごく揺れるからなんだよね。
揺れというか振動になれてない俺には結構キツイんだ。
「キツイ言い方してしまったか?」
「え? いいえ。教えて貰えて良かったです。俺わりと周りが見えなくなる方だし、世間知らずだし。だから、あの呆れたりしないでこれからも教えて貰えたら、嬉しいというか。よろしくお願いします」
うわあ、俺図々しいかな。
間違ってたら教えてとか、何様だよ俺。
こういう時どう言えばいいのか、分からない。
コミュニケーション能力低過ぎなんだよな、俺。
「良かった」
突然俺のお腹に腕が回されて、肩のところにゲルトさんは顎を載せそのまま話し始める。
「え」
「俺は言い方がキツイから。ウヅを怖がらせたかと不安になった」
「怖がったりしません」
怖がるどころか、密着度が高すぎてドキドキしてる。
自分のしっぽを両手で抱きしめて、緊張を誤魔化してるんだ。
「俺が泣いてばっかりいるから弱虫だと思ってるのかもしれないけど、そんなに怖がってばかりいないですよ」
三人共優しいってわかってて怖がるわけない。
抱っこされる度に固まるのは、慣れて無いから緊張してるだけだ。
皆が優しすぎるから、俺が図々しくなりすぎないように気をつけなきゃ。
「そうか」
「はい。スライム狩り頑張りますから、見ててくださいね」
「ああ、勿論だ」
そう言うとゲルトさんの顔は離れて、普通の抱っこの体勢に戻っていった。
ああ、俺どれだけゲルトさんにドキドキしてたらいいんだろう。
これから初めて魔物を狩るというのに、最弱のスライムでも俺には初の魔物狩りだっていうのに。
落ち着け俺、こんなんじゃ呆れられちゃうぞ。
狩りの緊張以外のところで焦る俺を乗せ、馬車はスライムかいる場所へと進んでいくのだった。
スライムの説明の後、馬車に積んであった木製の槍の扱い方を習った。
これで核を突くのが一般的らしい。
何度か扱ってみて最初は振り回されていただけだったのがマシになった頃、ニルスさんが声を掛けてきた。
槍の練習の間、スライムは殆ど移動してはいなかった。
移動してると思うのが気のせいなのかって程に動いてないんだ。
練習しながら探索を使って確認していたけれど、本当に殆ど動きがないんだもん。
スライムって寝たりするんだろうか? あれってもしかして寝てる?
「槍の練習で疲れてはいないかの?」
「少し休んでから行きましょうか?」
「ウヅ不安か? スライムは襲ってくることはないから安心していて大丈夫だからな」
ニルスさんとマリアさんの気遣いは多分過保護なレベルで、ゲルトさんのはそれの上を行っている気がする。
だけど、そうされるのが何だか嬉しくて、心の奥がもぞもぞしてしまう。
「大丈夫です。あの、皆さんが一緒だから。それに疲れてもいません」
俺、一人で生きてくつもりだったのにもう甘えまくってるな。いいのかなこんなに甘やかされて。
今後が心配になるけれど、甘やかされている今が嬉しいのも本当だから余計に困るんだ。
「よし、じゃあ行こうか」
「二人も馬車に乗って」
「俺、歩きます!」
体力つけようと決心したんだから、歩ける時は歩きたい。まだ日も高いしスライムはそんなに離れた場所じゃない。
「ウヅ駄目だ」
「どうしてですか?」
「今日は昼過ぎ頃には町に着くつもりなんだから、あまり時間は掛けられない。スライムを狩るのは予定外なんだから、移動には時間を掛けるべきじゃない」
「あ」
俺自分の事だけ考えていた。
すでに槍の練習で時間を使ってるんだもん、これってニルスさん達には無駄な時間なんだ。
「ごめんなさい。俺、自分の事しか考えていませんでした。俺の為に皆さんの時間使ってたんですね」
それを考えたら先日の手紙の時だってそうだ。
俺が大泣きして、三人を困らせた。
今更どうしようもないけれど、大泣きしたのはかなり困らせたと思う。
だって、手紙を読みだしたと思ったら大泣きだもん。
本当に申し訳ない話だ。
「いいのよ。急ぐ旅ではないのだし」
「そうじゃの、宿を取る都合があるから遅くなるのは困るが、スライムを狩る程度で時間はそう掛からないじゃろうし、ウヅキ君気にせんでいいんじゃよ。さあ二人共乗りなさい」
「はい」
「ゲルト君も」
「分かりました」
ちょっとしょんぼりして馬車に乗り込む。
乗り込んでどこに座ろうと、ちょっと考えてしまう。
「ウヅ」
「……ゲルトさん」
ゲルトさんに手招きされ、胡座をかいた膝の上に座る。
俺が座ったのを確認して、ニルスさんは馬車を動かし始めた。
俺が抱っこされてる理由って、馬車がすごく揺れるからなんだよね。
揺れというか振動になれてない俺には結構キツイんだ。
「キツイ言い方してしまったか?」
「え? いいえ。教えて貰えて良かったです。俺わりと周りが見えなくなる方だし、世間知らずだし。だから、あの呆れたりしないでこれからも教えて貰えたら、嬉しいというか。よろしくお願いします」
うわあ、俺図々しいかな。
間違ってたら教えてとか、何様だよ俺。
こういう時どう言えばいいのか、分からない。
コミュニケーション能力低過ぎなんだよな、俺。
「良かった」
突然俺のお腹に腕が回されて、肩のところにゲルトさんは顎を載せそのまま話し始める。
「え」
「俺は言い方がキツイから。ウヅを怖がらせたかと不安になった」
「怖がったりしません」
怖がるどころか、密着度が高すぎてドキドキしてる。
自分のしっぽを両手で抱きしめて、緊張を誤魔化してるんだ。
「俺が泣いてばっかりいるから弱虫だと思ってるのかもしれないけど、そんなに怖がってばかりいないですよ」
三人共優しいってわかってて怖がるわけない。
抱っこされる度に固まるのは、慣れて無いから緊張してるだけだ。
皆が優しすぎるから、俺が図々しくなりすぎないように気をつけなきゃ。
「そうか」
「はい。スライム狩り頑張りますから、見ててくださいね」
「ああ、勿論だ」
そう言うとゲルトさんの顔は離れて、普通の抱っこの体勢に戻っていった。
ああ、俺どれだけゲルトさんにドキドキしてたらいいんだろう。
これから初めて魔物を狩るというのに、最弱のスライムでも俺には初の魔物狩りだっていうのに。
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