ひとめぼれなので、胃袋から掴みます

佐藤卯月(さとう うづき)は、母親と二人暮らしの高校生だった。
だったというのは、昨日母親がどこかへ逃げてしまい行方知れずになった挙げ句、いつも言い掛かりを付けてくるクラスメイトから猫を守ろうとして歩道橋の階段のてっぺんから突き落とされて、卯月自身が死んでしまったからだった。

『あれ?』

気がつくと俺は白い空間にプカプカ浮いていた。

『僕が管理している世界で暮らしてみない?』

声をかけてきた光の玉に驚いていると、光の玉は自分はある世界の神だと名乗った。
そして、さっき俺がクラスメイトから守った猫だとも。

クラスメイトから守った猫は、偶然地球に遊びに来ていたよその世界の神だったのだ。

『他の世界にいる間は、擬態している動物の能力しか使えないから、僕は君に助けて貰ったんだ。だからこれはお礼とお詫びだよ』

お礼とお詫びと言われたら、拒否するのはなんだか悪い気がして、卯月は有り難く神様の世界に住むことになった。

『赤ん坊からだと大変だから、君の今の年齢こっちに来てもらうよ。体は僕の世界に対応出来るようにするから安心して』

にこにこと笑う神様は、おまけもつけたよと俺を白い空間から送り出したのだった。

18禁展開はウヅキが成人してからです。
だいぶ後半です……。
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