89 / 119
本編
騒ぎの後はまったりと
しおりを挟む
「大林君はさっきの写真とかどうするつもりなの?」
「あれはまだ、証拠には弱いですから今のところは私のところで保管致します。必要であれば仰ってください」
僕に答えながら、最後だけ雅と佐々木様に向けて言ったみたいだ。
「ある程度の調べはついているが、確証として欲しいな」
「俺もだ」
「では後でデータをまとめてお渡し致します。では私はこれで」
即答する二人に返事をすると大林君はサロンを出ていった。
「そういえば授業に出ずにここに来た理由って、何かあったの?」
さっきのゴタゴタで忘れていたけれど、理由を聞いてなかったんだ。
二人のことだから、先生への許可は取っているだろうけれど。
「あ、ああ。警備の都合で今日はもう休講になるそうだ」
「え」
「さっき担任に呼び出された時に聞いた。今ごろはホームルームで周知されているだろうが、一般校舎は今日は立ち入り禁止だ」
「ここはいいの?」
「あぁ、ここは特別校舎だろ。問題ない」
なんか違和感を覚える話だけど、雅が僕に害のあることするわけないから些細なことなんだろう。
「そうなんだ」
「寮に戻る生徒で混雑するだろうから、ここで昼食を取ってから戻ろうと思ったんだよ」
「あぁ、それなら混雑しちゃうね」
授業が終わっても教室に残って話をしていたり、図書館行ったりする人も多いから、それほど道は混雑しないけれど、今日は皆が一斉に帰るんだもん混むよね。
雅の話に納得していると「先程の言葉は真実なんだな」と佐々木様が笑いながら呟いた。
真実? なんの話だろ?
戸惑い佐々木様の隣に座る舞を見れば、苦笑しながら首を小さく横に振るから、舞関係の話なのかもしれないと納得した。
「雅、僕あまりお腹すいてないからお昼はあまり……」
「朝、果物しか口にしていないだろ、駄目だ」
「でも」
「昼は食べると朝約束しただろ」
「したけど、」
いつも朝はヨーグルトと果物少し程度しか食べないけれど、今朝は本当に食欲が無くて苺三粒とハーブティーだけだったから雅に凄く心配されてしまい、もう少しでお休みさせられるところだった。
お昼は食べると約束して、漸く登校を許されたのだ。
「昨日の夜もまともに食事してないんだぞ」
確かに昨夜食べたのはケーキを少しだけだ。
でも、なんだか食べられる気がしないんだ。
雅に心配掛けてるの申し訳ないけど、食べられそうな気がしない。
「お前結構過保護だな、子供じゃないんだから二、三食食べない位うるさく言うなよ」
「藤四郎様、僕にいつも仰っている事と矛盾されていますよ。なら僕の食事も……」
「お前の食事は小鳥の餌より少ないだろう?あれとは違う」
小鳥の餌、あれって僕のことかな。
確かに舞は少食だし、舞と比べたら僕は結構食べてる方だと思う。
「過保護はどっちだか」
雅が佐々木様をからかう。
二人とも過保護なのは変わらない気がするけど、雅の過保護っぷりが嫌じゃないし、むしろ嬉しいから困っちゃうんだよなあ。
このまま甘えまくってたら、駄目人間になりそうだ。
「うるさい」
「食事のことは兎も角、藤四郎様が過保護なのは僕を思って下さる証の様でとても嬉しいですから、否定しないでください」
「食事は大事だろう。お前は放っておくと何も食べずにいるだろう」
「それは否定できませんが」
「私に気にして欲しくて食べないのなら、膝にのせて三食給餌してやるが」
「藤四郎様、それは僕を甘やかし過ぎです。あまり僕を喜ばせないでください」
「そうか」
なんだか舞いって凄い。
佐々木様の膝に片手を置いて、あんな風に言われたら佐々木様不機嫌そうだけど、きっと内心可愛いなぁって思ってるよね。
それにしても、雅より佐々木様の方が過保護っぽいのはちょっと意外だったな
「どうした?」
「佐々木様が過保護なのが意外で」
過保護なのかな? あれ、僕達の存在忘れてないかな?
「あぁ、でも良いことを聞いた」
「なに?」
「膝にのせて三食給餌」
耳元に囁かれる。
なんでそんな風な話し方するのっ。
なんか背中がモゾモゾしちゃうよ。
嫌なのとは違うけど、落ち着かなくなっちゃうよ。
「えと、何?」
「昼残したら。夜はそうしよう」
クククと笑う雅に僕は鼓動が早くなってしまうのだった。
「あれはまだ、証拠には弱いですから今のところは私のところで保管致します。必要であれば仰ってください」
僕に答えながら、最後だけ雅と佐々木様に向けて言ったみたいだ。
「ある程度の調べはついているが、確証として欲しいな」
「俺もだ」
「では後でデータをまとめてお渡し致します。では私はこれで」
即答する二人に返事をすると大林君はサロンを出ていった。
「そういえば授業に出ずにここに来た理由って、何かあったの?」
さっきのゴタゴタで忘れていたけれど、理由を聞いてなかったんだ。
二人のことだから、先生への許可は取っているだろうけれど。
「あ、ああ。警備の都合で今日はもう休講になるそうだ」
「え」
「さっき担任に呼び出された時に聞いた。今ごろはホームルームで周知されているだろうが、一般校舎は今日は立ち入り禁止だ」
「ここはいいの?」
「あぁ、ここは特別校舎だろ。問題ない」
なんか違和感を覚える話だけど、雅が僕に害のあることするわけないから些細なことなんだろう。
「そうなんだ」
「寮に戻る生徒で混雑するだろうから、ここで昼食を取ってから戻ろうと思ったんだよ」
「あぁ、それなら混雑しちゃうね」
授業が終わっても教室に残って話をしていたり、図書館行ったりする人も多いから、それほど道は混雑しないけれど、今日は皆が一斉に帰るんだもん混むよね。
雅の話に納得していると「先程の言葉は真実なんだな」と佐々木様が笑いながら呟いた。
真実? なんの話だろ?
戸惑い佐々木様の隣に座る舞を見れば、苦笑しながら首を小さく横に振るから、舞関係の話なのかもしれないと納得した。
「雅、僕あまりお腹すいてないからお昼はあまり……」
「朝、果物しか口にしていないだろ、駄目だ」
「でも」
「昼は食べると朝約束しただろ」
「したけど、」
いつも朝はヨーグルトと果物少し程度しか食べないけれど、今朝は本当に食欲が無くて苺三粒とハーブティーだけだったから雅に凄く心配されてしまい、もう少しでお休みさせられるところだった。
お昼は食べると約束して、漸く登校を許されたのだ。
「昨日の夜もまともに食事してないんだぞ」
確かに昨夜食べたのはケーキを少しだけだ。
でも、なんだか食べられる気がしないんだ。
雅に心配掛けてるの申し訳ないけど、食べられそうな気がしない。
「お前結構過保護だな、子供じゃないんだから二、三食食べない位うるさく言うなよ」
「藤四郎様、僕にいつも仰っている事と矛盾されていますよ。なら僕の食事も……」
「お前の食事は小鳥の餌より少ないだろう?あれとは違う」
小鳥の餌、あれって僕のことかな。
確かに舞は少食だし、舞と比べたら僕は結構食べてる方だと思う。
「過保護はどっちだか」
雅が佐々木様をからかう。
二人とも過保護なのは変わらない気がするけど、雅の過保護っぷりが嫌じゃないし、むしろ嬉しいから困っちゃうんだよなあ。
このまま甘えまくってたら、駄目人間になりそうだ。
「うるさい」
「食事のことは兎も角、藤四郎様が過保護なのは僕を思って下さる証の様でとても嬉しいですから、否定しないでください」
「食事は大事だろう。お前は放っておくと何も食べずにいるだろう」
「それは否定できませんが」
「私に気にして欲しくて食べないのなら、膝にのせて三食給餌してやるが」
「藤四郎様、それは僕を甘やかし過ぎです。あまり僕を喜ばせないでください」
「そうか」
なんだか舞いって凄い。
佐々木様の膝に片手を置いて、あんな風に言われたら佐々木様不機嫌そうだけど、きっと内心可愛いなぁって思ってるよね。
それにしても、雅より佐々木様の方が過保護っぽいのはちょっと意外だったな
「どうした?」
「佐々木様が過保護なのが意外で」
過保護なのかな? あれ、僕達の存在忘れてないかな?
「あぁ、でも良いことを聞いた」
「なに?」
「膝にのせて三食給餌」
耳元に囁かれる。
なんでそんな風な話し方するのっ。
なんか背中がモゾモゾしちゃうよ。
嫌なのとは違うけど、落ち着かなくなっちゃうよ。
「えと、何?」
「昼残したら。夜はそうしよう」
クククと笑う雅に僕は鼓動が早くなってしまうのだった。
174
あなたにおすすめの小説
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する幼少中高大院までの一貫校だ。しかし学校の規模に見合わず生徒数は一学年300人程の少人数の学院で、他とは少し違う校風の学院でもある。
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語
平凡な男子高校生が、素敵な、ある意味必然的な運命をつかむお話。
しゅ
BL
平凡な男子高校生が、非凡な男子高校生にベタベタで甘々に可愛がられて、ただただ幸せになる話です。
基本主人公目線で進行しますが、1部友人達の目線になることがあります。
一部ファンタジー。基本ありきたりな話です。
それでも宜しければどうぞ。
陰キャ系腐男子はキラキラ王子様とイケメン幼馴染に溺愛されています!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
まったり書いていきます。
2024.05.14
閲覧ありがとうございます。
午後4時に更新します。
よろしくお願いします。
栞、お気に入り嬉しいです。
いつもありがとうございます。
2024.05.29
閲覧ありがとうございます。
m(_ _)m
明日のおまけで完結します。
反応ありがとうございます。
とても嬉しいです。
明後日より新作が始まります。
良かったら覗いてみてください。
(^O^)
【完結】我が兄は生徒会長である!
tomoe97
BL
冷徹•無表情•無愛想だけど眉目秀麗、成績優秀、運動神経まで抜群(噂)の学園一の美男子こと生徒会長・葉山凌。
名門私立、全寮制男子校の生徒会長というだけあって色んな意味で生徒から一目も二目も置かれる存在。
そんな彼には「推し」がいる。
それは風紀委員長の神城修哉。彼は誰にでも人当たりがよく、仕事も早い。喧嘩の現場を抑えることもあるので腕っぷしもつよい。
実は生徒会長・葉山凌はコミュ症でビジュアルと家柄、風格だけでここまで上り詰めた、エセカリスマ。実際はメソメソ泣いてばかりなので、本物のカリスマに憧れている。
終始彼の弟である生徒会補佐の観察記録調で語る、推し活と片思いの間で揺れる青春恋模様。
本編完結。番外編(after story)でその後の話や過去話などを描いてます。
(番外編、after storyで生徒会補佐✖️転校生有。可愛い美少年✖️高身長爽やか男子の話です)
最弱白魔導士(♂)ですが最強魔王の奥様になりました。
はやしかわともえ
BL
のんびり書いていきます。
2023.04.03
閲覧、お気に入り、栞、ありがとうございます。m(_ _)m
お待たせしています。
お待ちくださると幸いです。
2023.04.15
閲覧、栞、お気に入りありがとうございます。
m(_ _)m
更新頻度が遅く、申し訳ないです。
今月中には完結できたらと思っています。
2023.04.17
完結しました。
閲覧、栞、お気に入りありがとうございます!
すずり様にてこの物語の短編を0円配信しています。よろしければご覧下さい。
無能の騎士~退職させられたいので典型的な無能で最低最悪な騎士を演じます~
紫鶴
BL
早く退職させられたい!!
俺は労働が嫌いだ。玉の輿で稼ぎの良い婚約者をゲットできたのに、家族に俺には勿体なさ過ぎる!というので騎士団に入団させられて働いている。くそう、ヴィがいるから楽できると思ったのになんでだよ!!でも家族の圧力が怖いから自主退職できない!
はっ!そうだ!退職させた方が良いと思わせればいいんだ!!
なので俺は無能で最悪最低な悪徳貴族(騎士)を演じることにした。
「ベルちゃん、大好き」
「まっ!準備してないから!!ちょっとヴィ!服脱がせないでよ!!」
でろでろに主人公を溺愛している婚約者と早く退職させられたい主人公のらぶあまな話。
ーーー
ムーンライトノベルズでも連載中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる