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身内からの口撃はダメージが大きいんだよ?
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後日、私は魔力測定の為にお城に来ていた。
父様と、そして今日はクロも一緒に。
魔力測定をする部屋に入ると、そこには既に国王様とアシュの姿があった。
そしてセディも。
「なんでセディもいるの?」
「僕の可愛い妹が魔力測定する場面を、家族としては側で見守りたいじゃない?」
ニコニコと微笑んでいるセディと、そのセディにジト目を向けているアシュ。
アシュの横には国王様と……初めて会う男の人が立っていた。
白金髪にグリーンの瞳。国王とセディはパッチリと大きな目だけど、この人は少し切れ長で、クールな印象のイケメンだ。
「これは、私の弟のクリフォード。魔法に関する機構の長だ。今日は魔力測定に立ち合ってもらう為に呼んだんだ。」
私がクールなイケメンをジッと見つめているのに気付いた国王様が、私に紹介してくれた。
なるほど。どうりでどことなく似ている訳だね。
私がカーテシーをして挨拶をすると、クリフォード様は軽く頷き、「よろしく」と、一言だけ挨拶を返してくれた。
国王様とは違って寡黙なんだね、なんか威厳があるっていうか、偉い人のオーラってやつ?が凄く出ていて、お軽い感じの国王様より、弟のクリフォード様の方がよっぽど国王様っぽく見える。
私の国王様のイメージは、まさにクリフォード様のような人だったんだけどな。
「エリーヌ、僕も叔父上の方が国王っぽいと思うよ。でもね、普段ヘラヘラしていても、アシュになかなか怒れないヘタレでも、一応父上も頑張って仕事してる筈だから、直接は言わないであげてね?」
「えっ?私、口に出してた?」
「ううん。口には出していないけど、顔に出てた。エリーヌは分かりやすいから。」
フフッと、セディが楽しそうに笑う。
やべっ。顔に出ちゃってたか。
「お兄様!お父様がショックを受けているじゃない!いくら宰相がいないと何も出来ないダメダメ国王でも、そんなにハッキリ言われちゃうと傷つくでしょ!」
アシュがセディに怒っているけど……アシュの方が酷くない?……否定出来ないけどね。
「ちょっと宰相!子供達が酷いんですけど!!私、国王だよね?ちゃんと国王しているよね!?」
泣きつく国王を宥めながら、父様がしょうがないなというように小さく溜息を吐いて私達を見た。
「この後の仕事に影響が出てしまうから、本当の事を言うのはそれくらいにしてやってくれないか。コレが使いものにならなくなると、私が困るんでね。」
父様に被害がいくのはよろしくないな。
「「「はーい。」」」
「…………皆が私に冷たい。」
ガックリと肩を落とす国王様をクリフォード様がジッと見つめ、フッと目を細めた。
「兄上、愛されていますね。」
「…………ねえ、今の聞いてた?」
恨めしそうに見る国王様に、クリフォード様は口の端を上げてニヤッと笑ってみせる。
「バカな子ほど可愛いと言うではありませんか。」
「ううっ……。エリーヌ~。身内が皆冷た過ぎるよ~。」
国王様は私をガバッと抱き締め、ギュウギュウと締めつけながらシクシクと泣き始めた。
「ぐ、ぐるじぃ……!」
やめて!!内臓が飛び出ちゃう!!
「こらっ、離せ!!私の可愛い娘だぞっ!バカがうつるではないか!!」
「お父様、離して!側から見ると変態にしか見えないからっ!!」
「父上!!僕だってエリーヌを抱き締めたことが無いのに、先に抱き締めるなんてズルいですよっ!!」
国王様から私を引き剥がそうと、みんなが私を取り囲んでギャイギャイと大騒動だ。
クリフォード様は私達から少し離れた場所でクスクスと楽しそうに笑って高みの見物している。
おいっ!助けろよっ!
あ~っ!!く、首が絞まってるよ!!
なんでもいいから、早く離して~!!!
父様と、そして今日はクロも一緒に。
魔力測定をする部屋に入ると、そこには既に国王様とアシュの姿があった。
そしてセディも。
「なんでセディもいるの?」
「僕の可愛い妹が魔力測定する場面を、家族としては側で見守りたいじゃない?」
ニコニコと微笑んでいるセディと、そのセディにジト目を向けているアシュ。
アシュの横には国王様と……初めて会う男の人が立っていた。
白金髪にグリーンの瞳。国王とセディはパッチリと大きな目だけど、この人は少し切れ長で、クールな印象のイケメンだ。
「これは、私の弟のクリフォード。魔法に関する機構の長だ。今日は魔力測定に立ち合ってもらう為に呼んだんだ。」
私がクールなイケメンをジッと見つめているのに気付いた国王様が、私に紹介してくれた。
なるほど。どうりでどことなく似ている訳だね。
私がカーテシーをして挨拶をすると、クリフォード様は軽く頷き、「よろしく」と、一言だけ挨拶を返してくれた。
国王様とは違って寡黙なんだね、なんか威厳があるっていうか、偉い人のオーラってやつ?が凄く出ていて、お軽い感じの国王様より、弟のクリフォード様の方がよっぽど国王様っぽく見える。
私の国王様のイメージは、まさにクリフォード様のような人だったんだけどな。
「エリーヌ、僕も叔父上の方が国王っぽいと思うよ。でもね、普段ヘラヘラしていても、アシュになかなか怒れないヘタレでも、一応父上も頑張って仕事してる筈だから、直接は言わないであげてね?」
「えっ?私、口に出してた?」
「ううん。口には出していないけど、顔に出てた。エリーヌは分かりやすいから。」
フフッと、セディが楽しそうに笑う。
やべっ。顔に出ちゃってたか。
「お兄様!お父様がショックを受けているじゃない!いくら宰相がいないと何も出来ないダメダメ国王でも、そんなにハッキリ言われちゃうと傷つくでしょ!」
アシュがセディに怒っているけど……アシュの方が酷くない?……否定出来ないけどね。
「ちょっと宰相!子供達が酷いんですけど!!私、国王だよね?ちゃんと国王しているよね!?」
泣きつく国王を宥めながら、父様がしょうがないなというように小さく溜息を吐いて私達を見た。
「この後の仕事に影響が出てしまうから、本当の事を言うのはそれくらいにしてやってくれないか。コレが使いものにならなくなると、私が困るんでね。」
父様に被害がいくのはよろしくないな。
「「「はーい。」」」
「…………皆が私に冷たい。」
ガックリと肩を落とす国王様をクリフォード様がジッと見つめ、フッと目を細めた。
「兄上、愛されていますね。」
「…………ねえ、今の聞いてた?」
恨めしそうに見る国王様に、クリフォード様は口の端を上げてニヤッと笑ってみせる。
「バカな子ほど可愛いと言うではありませんか。」
「ううっ……。エリーヌ~。身内が皆冷た過ぎるよ~。」
国王様は私をガバッと抱き締め、ギュウギュウと締めつけながらシクシクと泣き始めた。
「ぐ、ぐるじぃ……!」
やめて!!内臓が飛び出ちゃう!!
「こらっ、離せ!!私の可愛い娘だぞっ!バカがうつるではないか!!」
「お父様、離して!側から見ると変態にしか見えないからっ!!」
「父上!!僕だってエリーヌを抱き締めたことが無いのに、先に抱き締めるなんてズルいですよっ!!」
国王様から私を引き剥がそうと、みんなが私を取り囲んでギャイギャイと大騒動だ。
クリフォード様は私達から少し離れた場所でクスクスと楽しそうに笑って高みの見物している。
おいっ!助けろよっ!
あ~っ!!く、首が絞まってるよ!!
なんでもいいから、早く離して~!!!
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