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同族嫌悪じゃないでしょうか?
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「……ついて来ないでもらえますか?」
「やだなぁ。目的地が一緒だったたけで、べつにアークについて来たわけじゃ無いよ。アークこそ、僕の邪魔をしないでくれる?」
「王太子はいつまでウチにいるんです?王太子がずっと城にいないっていうのもどうなんですかね。そろそろお戻りになった方がいいのでは?」
扉を開けると、アーク兄様とセディがニコニコと笑いながらお互いを牽制し合っている。
せっかく扉を開けたのに、部屋の中に入らず入り口に立ったまま口論している2人を見てげんなりしてしまった。
アーク兄様はセディより4歳年上なんだけど、背がセディより少し高いくらい。
魔力循環が悪かったせいでずっと体調が良くなかったから、標準よりちょっと小柄なのかな?
それでも元気になってからは、かなり背も伸びて体も逞しくなったと思うんだけどね。
あれかな、セディがデカイから余計にそう見えるのかな。
セディはまだ10歳なのに150センチ以上はあるんじゃないかな。
こっちは標準より育っちゃってるんじゃない?
華奢そうに見えて、割と体格もしっかりしてるしね。
2人ともまたまだ育ち盛りだから、これからどんどん変わっていくんだろうな。
2人は顔面偏差値がかなり高いから、大人の男性に成長したらモテまくり確定じゃん。
普段の私からすれば、イケメン2人が並んで立っているのは眼福な光景の筈なんだけど、この2人の間にあるギスギス感がそれを邪魔している。
なんとも残念だ。残念なイケメンがここに2人おりますよ。
どことなく雰囲気が似ているから、黙って2人並んで立っていてばとってもお似合い?なんだけどな。
そこら辺のアイドルにだって負けてないよ。
この世界にアイドルなんていないけどね!
私が頭の中でそんな事を考えながらジッと2人を見ていたら、それに気付いた2人に揃って眉を顰められた。
「「何を考えてるの?」」
おおっ。ハモった。
「いや~、残念なイケメン達だなぁって思って……。」
私の発言に、アーク兄様が額に青筋をたてながら私の頬を両手でびろ~んと横に引っ張る。
「ねえ、残念って何?僕はエリーヌの為に結構頑張ってるつもりなんだけど。」
「にいひゃは、いひゃい……」
伸びてる!私の頬っぺたメッチャ伸びてるから!!
アーク兄様の手をタップしても、兄様は全然引っ張るのをやめてくれない。
ちょっと面白くなってきてるでしょ!
私の頬をびろ~んびろ~んしながら楽しそうな顔しちゃってるじゃん!!
「フフッ。アーク、やめてあげたら?まあ、頬が伸びて涙目になっているエリーヌも可愛いから僕的にはいいんだけど。」
アーク兄様の動きがピタリと止まる。
頬を染めてうっとりと微笑むセディを一瞥して、アーク兄様が私を抱き込むとセディから隠した。
「駄目です。見ないで下さい。」
「なんで?べつに何が減るわけでもないし、いいじゃないか。」
「減ります。王太子に見られるとエリーヌ自体が減りますから。」
「そんなわけないじゃない。」
「駄目なものは駄目なんです。」
私をセディから隠すように抱き込んでいるアーク兄様と、そのアーク兄様から私を離そうとするセディ。
そんな攻防が繰り広げられているのを、アシュがソファーに座ったまま冷ややかに見てボソリと呟いた。
「似た者同士ね。」
…………ホント、それな。
「やだなぁ。目的地が一緒だったたけで、べつにアークについて来たわけじゃ無いよ。アークこそ、僕の邪魔をしないでくれる?」
「王太子はいつまでウチにいるんです?王太子がずっと城にいないっていうのもどうなんですかね。そろそろお戻りになった方がいいのでは?」
扉を開けると、アーク兄様とセディがニコニコと笑いながらお互いを牽制し合っている。
せっかく扉を開けたのに、部屋の中に入らず入り口に立ったまま口論している2人を見てげんなりしてしまった。
アーク兄様はセディより4歳年上なんだけど、背がセディより少し高いくらい。
魔力循環が悪かったせいでずっと体調が良くなかったから、標準よりちょっと小柄なのかな?
それでも元気になってからは、かなり背も伸びて体も逞しくなったと思うんだけどね。
あれかな、セディがデカイから余計にそう見えるのかな。
セディはまだ10歳なのに150センチ以上はあるんじゃないかな。
こっちは標準より育っちゃってるんじゃない?
華奢そうに見えて、割と体格もしっかりしてるしね。
2人ともまたまだ育ち盛りだから、これからどんどん変わっていくんだろうな。
2人は顔面偏差値がかなり高いから、大人の男性に成長したらモテまくり確定じゃん。
普段の私からすれば、イケメン2人が並んで立っているのは眼福な光景の筈なんだけど、この2人の間にあるギスギス感がそれを邪魔している。
なんとも残念だ。残念なイケメンがここに2人おりますよ。
どことなく雰囲気が似ているから、黙って2人並んで立っていてばとってもお似合い?なんだけどな。
そこら辺のアイドルにだって負けてないよ。
この世界にアイドルなんていないけどね!
私が頭の中でそんな事を考えながらジッと2人を見ていたら、それに気付いた2人に揃って眉を顰められた。
「「何を考えてるの?」」
おおっ。ハモった。
「いや~、残念なイケメン達だなぁって思って……。」
私の発言に、アーク兄様が額に青筋をたてながら私の頬を両手でびろ~んと横に引っ張る。
「ねえ、残念って何?僕はエリーヌの為に結構頑張ってるつもりなんだけど。」
「にいひゃは、いひゃい……」
伸びてる!私の頬っぺたメッチャ伸びてるから!!
アーク兄様の手をタップしても、兄様は全然引っ張るのをやめてくれない。
ちょっと面白くなってきてるでしょ!
私の頬をびろ~んびろ~んしながら楽しそうな顔しちゃってるじゃん!!
「フフッ。アーク、やめてあげたら?まあ、頬が伸びて涙目になっているエリーヌも可愛いから僕的にはいいんだけど。」
アーク兄様の動きがピタリと止まる。
頬を染めてうっとりと微笑むセディを一瞥して、アーク兄様が私を抱き込むとセディから隠した。
「駄目です。見ないで下さい。」
「なんで?べつに何が減るわけでもないし、いいじゃないか。」
「減ります。王太子に見られるとエリーヌ自体が減りますから。」
「そんなわけないじゃない。」
「駄目なものは駄目なんです。」
私をセディから隠すように抱き込んでいるアーク兄様と、そのアーク兄様から私を離そうとするセディ。
そんな攻防が繰り広げられているのを、アシュがソファーに座ったまま冷ややかに見てボソリと呟いた。
「似た者同士ね。」
…………ホント、それな。
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