48 / 122
第48話 刺激的な日常②
しおりを挟む
「シ、シロちゃんが……」
「風邪ーーっ?!」
エトとリーシャは目を見開き、リンゴ用の木箱に入れられたシロと、静電気で髪が逆立ってしまったロルフを、交互に見た。
「ああ……どうも、そうらしい。」
どうにかその髪を元に戻そうと、頭上で両手をいくらか動かしてみるが、あまり効果はない。
やがては諦め、両手を下ろし、溜息をついた。
「キュッシュ!」
「おお、また光ったのだ。」
シロのくしゃみと共に、木箱の中が薄青く光る。
スゥはその前にしゃがみこんで、中の様子をじっと見ていた。
蓋をしていないその木箱の中には、半分ほど藁を敷き詰め、その上から布をかぶせて即席のベッドのようにしてある。
半分は寒くないようにするためだが、もう半分は、この電撃を通さないためだ。
「か、風邪はまだ分かるとして……この雷みたいなのは何よ。」
「まさか竜って、風邪をひくと雷が出るんですか……?」
スゥ以外の二人はそこそこの距離を取って、箱を覗き込んではこちらに視線を送り、動揺を訴えてくる。
まあ、どちらかといえば、こちらの方が正しい反応だろう。
実際、自分もこれには驚いている。
命の危険があるほどのものでは無いにせよ、一抱えほどの小さな竜が、大人一人まともに動けなくなるほどの電撃を出したのだ。
魔物の知識にはそれなりの自信があるロルフだったが、こんな現象は見たことも聞いたこともない。
だが同時に、心当たりがないわけでもなかった。
「いや……流石に、これが竜種の特性だとは考えにくい。となると……」
「と、なると……?」
エトが、ごくりと唾を飲み込む。
ロルフは一度シロに視線を落とし、すぐに顔を上げた。
「おそらくこれは……魔法の、暴発だ。」
そう言うのと同時に、シロの雷が鳴る。
三人はびくりと体を強張らせた後、互いに顔を見合わせた。
「魔法の……」
「暴発……」
「なのだ?」
そのどこへともなく投げかけられた問いに、ロルフは難しい顔で頷いた。
魔法の暴発とは、その名の通り、意図せず魔法を発動させてしまうことを言う。
その危険性は今更説明するまでもないが、魔導士が一番最初に習う内容と言えば、その重大さが分かるだろう。
そもそも魔法とは、魔力を意志の力で自然現象に変換する技術だ。才能の差はあれど、本来は杖や呪文がなくとも使うことはできる。
にもかかわらず杖と呪文を用いる方式が主流なのは、この方式が暴発を防ぐのに最も有効だからだ。
魔導士の杖は一定量の魔力を通す素材で作られており、これを介すことで、精神状態に左右されない安定した魔力を扱うことができる。
さらに、『杖を構え、呪文を唱えることで、魔法を使う』と常に意識して魔法を使うことで、瞬時にイメージを引き出すことができる上、それ以外の状況でうっかり魔法が発動するのを防ぐことができるのだ。
もし素手無詠唱で攻撃魔法が使えてしまうと、風邪で朦朧としている意識のままに、寝ているベッドを吹っ飛ばしかねない。
つまり、シロはそういう状態なのだ。
これに対して、エトとスゥは、よくわからないといった様子で首を傾げていたが、やはりそこは魔導士、リーシャの表情だけは違った。
「待ってよ……。ってことは……シロは、雷魔法を使えるってこと……?」
その発言に、二人もはっとなって、ロルフに顔を向けた。
三人の視線を受け止め、ゆっくりと首を縦に振る。
「ああ。俺も驚いてるが、この状況はそうとしか説明できない。」
「……」
それを聞くと、リーシャは黙り込んでしまった。口元に手を置き、一人で何かを考えているようだ。
驚くのも無理はない。
魔法が使える動物というのは、ものすごく珍しいからだ。
しかもそのほとんどは大型の竜種であり、討伐依頼が出されればSランクがつくような強力な魔物ばかりときている。
もっとも、本当にシロが封印されていた黒竜であれば、Sランクの竜種なわけで、ある意味妥当なのだが――この件については、未だ皆が半信半疑だ。
これを聞いて、今度はスゥとエトが勢いよく身を乗り出してきた。
「凄いのだ! シロ助は超レアなドラゴンだったってことなのだ?!」
「それって、シロちゃんは、魔法で戦ったりもできるんですか?!」
二人とも、両手を握りしめ、目をキラキラと輝かせている。
シロに特殊な力があると分かって、テンションが上がってしまっているようだだ。
ロルフは両手を前に出して、落ち着けと示した。
その気持ちも分からなくはないが、それよりも先に伝えるべきことがあるのだ。
しかし、それを先に口にしたのは、リーシャだった。
「魔力は……大丈夫なの?」
その言葉に、騒いでいた二人は、ぴたりと口を止めた。
リーシャの不安そうな声色に気づいたからだろう。
そしてそれが、まさに目下最大の問題だった。
「……いいや。このままだとシロは、魔力を使い果たしてしまうかもしれない。そうなると、最悪命の危険もある。」
魔物は、魔力を生命活動にも利用している。
魔力の枯渇は、文字通り死活問題だ。
三人の表情が、緊張に固まる。
しんと静まり返った部屋に、シロの弱々しい鳴き声が、微かに響いた。
「――が、手の打ちようがないわけじゃない。」
期待の視線が、一点に集まる。
ロルフはちらりと木箱の中のシロを見て、ゆっくりと腕を組み、目を閉じた。
瞼の裏に、一人の女性の姿が浮かんでくる。
『もし面白い生き物を見つけたら、ぜひとも私のところに持ってきておくれよ?』
その不敵な笑みを思い出すと、自然に眉間にしわが寄る。
できることなら、あいつにはまだ、シロを見せたくなかったのだが――。
ロルフは一度頭を振って、観念したように口を開いた。
「……治せそうな奴に一人、心当たりがある。」
「風邪ーーっ?!」
エトとリーシャは目を見開き、リンゴ用の木箱に入れられたシロと、静電気で髪が逆立ってしまったロルフを、交互に見た。
「ああ……どうも、そうらしい。」
どうにかその髪を元に戻そうと、頭上で両手をいくらか動かしてみるが、あまり効果はない。
やがては諦め、両手を下ろし、溜息をついた。
「キュッシュ!」
「おお、また光ったのだ。」
シロのくしゃみと共に、木箱の中が薄青く光る。
スゥはその前にしゃがみこんで、中の様子をじっと見ていた。
蓋をしていないその木箱の中には、半分ほど藁を敷き詰め、その上から布をかぶせて即席のベッドのようにしてある。
半分は寒くないようにするためだが、もう半分は、この電撃を通さないためだ。
「か、風邪はまだ分かるとして……この雷みたいなのは何よ。」
「まさか竜って、風邪をひくと雷が出るんですか……?」
スゥ以外の二人はそこそこの距離を取って、箱を覗き込んではこちらに視線を送り、動揺を訴えてくる。
まあ、どちらかといえば、こちらの方が正しい反応だろう。
実際、自分もこれには驚いている。
命の危険があるほどのものでは無いにせよ、一抱えほどの小さな竜が、大人一人まともに動けなくなるほどの電撃を出したのだ。
魔物の知識にはそれなりの自信があるロルフだったが、こんな現象は見たことも聞いたこともない。
だが同時に、心当たりがないわけでもなかった。
「いや……流石に、これが竜種の特性だとは考えにくい。となると……」
「と、なると……?」
エトが、ごくりと唾を飲み込む。
ロルフは一度シロに視線を落とし、すぐに顔を上げた。
「おそらくこれは……魔法の、暴発だ。」
そう言うのと同時に、シロの雷が鳴る。
三人はびくりと体を強張らせた後、互いに顔を見合わせた。
「魔法の……」
「暴発……」
「なのだ?」
そのどこへともなく投げかけられた問いに、ロルフは難しい顔で頷いた。
魔法の暴発とは、その名の通り、意図せず魔法を発動させてしまうことを言う。
その危険性は今更説明するまでもないが、魔導士が一番最初に習う内容と言えば、その重大さが分かるだろう。
そもそも魔法とは、魔力を意志の力で自然現象に変換する技術だ。才能の差はあれど、本来は杖や呪文がなくとも使うことはできる。
にもかかわらず杖と呪文を用いる方式が主流なのは、この方式が暴発を防ぐのに最も有効だからだ。
魔導士の杖は一定量の魔力を通す素材で作られており、これを介すことで、精神状態に左右されない安定した魔力を扱うことができる。
さらに、『杖を構え、呪文を唱えることで、魔法を使う』と常に意識して魔法を使うことで、瞬時にイメージを引き出すことができる上、それ以外の状況でうっかり魔法が発動するのを防ぐことができるのだ。
もし素手無詠唱で攻撃魔法が使えてしまうと、風邪で朦朧としている意識のままに、寝ているベッドを吹っ飛ばしかねない。
つまり、シロはそういう状態なのだ。
これに対して、エトとスゥは、よくわからないといった様子で首を傾げていたが、やはりそこは魔導士、リーシャの表情だけは違った。
「待ってよ……。ってことは……シロは、雷魔法を使えるってこと……?」
その発言に、二人もはっとなって、ロルフに顔を向けた。
三人の視線を受け止め、ゆっくりと首を縦に振る。
「ああ。俺も驚いてるが、この状況はそうとしか説明できない。」
「……」
それを聞くと、リーシャは黙り込んでしまった。口元に手を置き、一人で何かを考えているようだ。
驚くのも無理はない。
魔法が使える動物というのは、ものすごく珍しいからだ。
しかもそのほとんどは大型の竜種であり、討伐依頼が出されればSランクがつくような強力な魔物ばかりときている。
もっとも、本当にシロが封印されていた黒竜であれば、Sランクの竜種なわけで、ある意味妥当なのだが――この件については、未だ皆が半信半疑だ。
これを聞いて、今度はスゥとエトが勢いよく身を乗り出してきた。
「凄いのだ! シロ助は超レアなドラゴンだったってことなのだ?!」
「それって、シロちゃんは、魔法で戦ったりもできるんですか?!」
二人とも、両手を握りしめ、目をキラキラと輝かせている。
シロに特殊な力があると分かって、テンションが上がってしまっているようだだ。
ロルフは両手を前に出して、落ち着けと示した。
その気持ちも分からなくはないが、それよりも先に伝えるべきことがあるのだ。
しかし、それを先に口にしたのは、リーシャだった。
「魔力は……大丈夫なの?」
その言葉に、騒いでいた二人は、ぴたりと口を止めた。
リーシャの不安そうな声色に気づいたからだろう。
そしてそれが、まさに目下最大の問題だった。
「……いいや。このままだとシロは、魔力を使い果たしてしまうかもしれない。そうなると、最悪命の危険もある。」
魔物は、魔力を生命活動にも利用している。
魔力の枯渇は、文字通り死活問題だ。
三人の表情が、緊張に固まる。
しんと静まり返った部屋に、シロの弱々しい鳴き声が、微かに響いた。
「――が、手の打ちようがないわけじゃない。」
期待の視線が、一点に集まる。
ロルフはちらりと木箱の中のシロを見て、ゆっくりと腕を組み、目を閉じた。
瞼の裏に、一人の女性の姿が浮かんでくる。
『もし面白い生き物を見つけたら、ぜひとも私のところに持ってきておくれよ?』
その不敵な笑みを思い出すと、自然に眉間にしわが寄る。
できることなら、あいつにはまだ、シロを見せたくなかったのだが――。
ロルフは一度頭を振って、観念したように口を開いた。
「……治せそうな奴に一人、心当たりがある。」
0
あなたにおすすめの小説
追放された俺のスキル【整理整頓】が覚醒!もふもふフェンリルと訳あり令嬢と辺境で最強ギルドはじめます
黒崎隼人
ファンタジー
「お前の【整理整頓】なんてゴミスキル、もういらない」――勇者パーティーの雑用係だったカイは、ダンジョンの最深部で無一文で追放された。死を覚悟したその時、彼のスキルは真の能力に覚醒する。鑑定、無限収納、状態異常回復、スキル強化……森羅万象を“整理”するその力は、まさに規格外の万能チートだった! 呪われたもふもふ聖獣と、没落寸前の騎士令嬢。心優しき仲間と出会ったカイは、辺境の街で小さなギルド『クローゼット』を立ち上げる。一方、カイという“本当の勇者”を失ったパーティーは崩壊寸前に。これは、地味なスキル一つで世界を“整理整頓”していく、一人の青年の爽快成り上がり英雄譚!
「お前は無能だ」と追放した勇者パーティ、俺が抜けた3秒後に全滅したらしい
夏見ナイ
ファンタジー
【荷物持ち】のアッシュは、勇者パーティで「無能」と罵られ、ダンジョン攻略の直前に追放されてしまう。だが彼がいなくなった3秒後、勇者パーティは罠と奇襲で一瞬にして全滅した。
彼らは知らなかったのだ。アッシュのスキル【運命肩代わり】が、パーティに降りかかる全ての不運や即死攻撃を、彼の些細なドジに変換して無効化していたことを。
そんなこととは露知らず、念願の自由を手にしたアッシュは辺境の村で穏やかなスローライフを開始。心優しいエルフやドワーフの仲間にも恵まれ、幸せな日々を送る。
しかし、勇者を失った王国に魔族と内通する宰相の陰謀が迫る。大切な居場所を守るため、無能と蔑まれた男は、その規格外の“幸運”で理不尽な運命に立ち向かう!
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
「お前の代わりはいる」と追放された俺の【万物鑑定】は、実は世界の真実を見抜く【真理の瞳】でした。最高の仲間と辺境で理想郷を創ります
黒崎隼人
ファンタジー
「お前の代わりはいくらでもいる。もう用済みだ」――勇者パーティーで【万物鑑定】のスキルを持つリアムは、戦闘に役立たないという理由で装備も金もすべて奪われ追放された。
しかし仲間たちは知らなかった。彼のスキルが、物の価値から人の秘めたる才能、土地の未来までも見通す超絶チート能力【真理の瞳】であったことを。
絶望の淵で己の力の真価に気づいたリアムは、辺境の寂れた街で再起を決意する。気弱なヒーラー、臆病な獣人の射手……世間から「無能」の烙印を押された者たちに眠る才能の原石を次々と見出し、最高の仲間たちと共にギルド「方舟(アーク)」を設立。彼らが輝ける理想郷をその手で創り上げていく。
一方、有能な鑑定士を失った元パーティーは急速に凋落の一途を辿り……。
これは不遇職と蔑まれた一人の男が最高の仲間と出会い、世界で一番幸福な場所を創り上げる、爽快な逆転成り上がりファンタジー!
追放された私の代わりに入った女、三日で国を滅ぼしたらしいですよ?
タマ マコト
ファンタジー
王国直属の宮廷魔導師・セレス・アルトレイン。
白銀の髪に琥珀の瞳を持つ、稀代の天才。
しかし、その才能はあまりに“美しすぎた”。
王妃リディアの嫉妬。
王太子レオンの盲信。
そして、セレスを庇うはずだった上官の沈黙。
「あなたの魔法は冷たい。心がこもっていないわ」
そう言われ、セレスは**『無能』の烙印**を押され、王国から追放される。
彼女はただ一言だけ残した。
「――この国の炎は、三日で尽きるでしょう。」
誰もそれを脅しとは受け取らなかった。
だがそれは、彼女が未来を見通す“預言魔法”の言葉だったのだ。
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
軽トラの荷台にダンジョンができました★車ごと【非破壊オブジェクト化】して移動要塞になったので快適探索者生活を始めたいと思います
こげ丸
ファンタジー
===運べるプライベートダンジョンで自由気ままな快適最強探索者生活!===
ダンジョンが出来て三〇年。平凡なエンジニアとして過ごしていた主人公だが、ある日突然軽トラの荷台にダンジョンゲートが発生したことをきっかけに、遅咲きながら探索者デビューすることを決意する。
でも別に最強なんて目指さない。
それなりに強くなって、それなりに稼げるようになれれば十分と思っていたのだが……。
フィールドボス化した愛犬(パグ)に非破壊オブジェクト化して移動要塞と化した軽トラ。ユニークスキル「ダンジョンアドミニストレーター」を得てダンジョンの管理者となった主人公が「それなり」ですむわけがなかった。
これは、プライベートダンジョンを利用した快適生活を送りつつ、最強探索者へと駆け上がっていく一人と一匹……とその他大勢の配下たちの物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる