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第98話 失われた武器③
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「……ダメだ。宿の人は、誰も見てないらしい。気を使って家の中に入れてくれた、って訳ではなさそうだ。」
ロルフの話を聞いて、四人は顔を伏せた。
「そんな……じゃあ、やっぱり……」
「そもそも、なんで外にほっぽっておいたのよ。それじゃ盗んでくれって――」
そう言いかけたリーシャは、スゥの顔を見て、ばつが悪そうに言葉を切った。
「まあ、起こってしまったことは仕方ない。皆の活躍で資金はあるからな、次の街で新しい武器を――」
「ダメなのだ!!」
バン、と机に手をついて立ち上がったスゥに、ロルフも他の三人も驚いた。
「スゥは……スゥは、あの斧のおかげで強くなれたのだ。だから……だから……」
スゥは消え入るようにそう言って、また力なく座った。
スゥに限った話ではなく、大剣や槌など重量級の武器は、あまり敵によって使い分けることをしない。スペース的に複数用意するのが難しいというのもあるが、小型武器よりも重量感や距離感を手になじませておく必要があるからだ。
そのためスゥはこのギルドに入ってから、あの戦斧しか使っていない。強い愛着があるというのは、想像に難くない。
「ばちが当たったのだ。スゥが、武器を変えたいなんて思ったから……」
ぽろりと、スゥの膝に雫が落ちる。
その様子をみて、エトたち三人は顔を見合わせ、小さく頷いた。
「……まだ、なくなったと決まったわけではないのです。もう一度、皆で村を探してみましょう。」
「うん、そうだね! 誰かが見てるかもしれないし!」
「しょうがないわね。全員で回っても効率悪いから、手分けするわよ。」
「みんな……」
そういった経緯で、五人はそれぞれ手分けして、村の探索をすることになった。
+++
日も落ちかかる中、スゥは一人、人気のない森の中を進んでいた。
というのも、荷馬車のおっちゃんから、『そういえば、そんな斧を担いだ男が、森に入っていったのを見たな。』という話を聞いたからだ。
それからすぐに森に入って、結構な距離を歩いたと思う。
すると、焚火らしき明かりが見えてきた。
「……! 誰か、いるのだ……?」
抜き足差し足、焚火に近寄ると、近くに馬車とテントのようなものが見えた。
こんなに近くに村があるのに、野宿しようとしてるなんて、少し変だな……と思っていたら、突然自分の足が地面から離れた。
背後から襟をつかまれ、誰かに持ち上げられたのだ。
「……なんだ? いやにちっこいヤツが来たな。」
「グラッツ。油断するなといつも言っているでしょう。小さくとも盗賊、何を隠しているかわかりませんよ。」
「わかってんよ、アル。」
スゥを持ち上げている男は赤茶の短髪で、いかにも肉体派という感じだった。両手にはごつい鉄製のガントレットをつけている。
対してもう一人の眼鏡の男性は細身で、青みがかった長髪。腰のレイピアを抜いて、周囲を警戒していた。
スゥは心底驚いていた。
どちらも急に現れたというか、まったく気配に気づかなかったからだ。
しばらく唖然としていたが、はっと気を取り直し、ばたばたと両手両足を動かす。
「な、何を言ってるのだ! 盗賊はそっちじゃないのだ?! スゥの斧を返すのだ!!」
「はぁ? 何を言って……斧?」
男はびくともしなかったが、その言葉には何か引っかかるものがあるようだった。
「……グラッツ、何か心当たりが?」
「あー……無くは、ない。」
眼鏡の男性は速やかに武器を収め、冷ややかな目でこちらを見た。
話を聞くと、二人はアルバートとグリッツという名で、この付近に出る盗賊を退治するため、国から派遣されてきたらしい。
二人は盗賊のアジトを見つけ、襲撃しようとしたのだが、盗賊に感づかれて逃げられてしまったのだそうだ。
「ま、それでアジトから、奴らのお宝だけ回収してきたってワケだ。ここで野宿してたら、取り返しに来るかもしれないしな。そしたら今度こそとっ捕まえてやる。」
「おお~っ! 凄い作戦なのだ! カッコいいのだ!」
バン、と掲げた腕を叩くグリッツに、スゥは目を輝かせた。
その隣でアルバートは深くため息をついた。
「何を自慢げに言っているのです。そもそも、あなたが門を派手に破壊して、『キングハルバードだ!』なんて名乗るから、盗賊達に逃げられたのですよ。」
「しょうがないだろ? まさかそれだけで逃げる臆病者だとは、思わなかったんだよ。」
「あなたは盗賊を何だと思ってるんです……。」
そう、そしてこの二人は、最強と名高いSランクギルド、『キングハルバード』のメンバーなのだ。
それは強い冒険者を目指していたスゥにとって、まさにヒーローのような存在だった。
「しかし、スゥ。あなたには謝罪せねばなりませんね。うちのバカがとんだご迷惑を。」
「いやー悪い悪い。てっきり、アルが落っことしたのかと思ってな。」
アルバートの冷ややかな視線を躱しつつ、グリッツは二本の戦斧を指さした。
そこにはスゥの武器ともう一つ、それを鏡に映したかのような、左右対称の斧が置かれていた。
つまり、盗賊から回収した品の中に、スゥの斧とそっくりのものがあり――それを村で見つけたグリッツは、自分たちが落としたと思って持って来てしまったというわけだ。
「スゥもびっくりなのだ。まさか、こんなにそっくりの斧が、もう一つあるなんて……」
「ふむ。見たところ遺跡で発掘されたもののようですし、もともと二つで一つの武器だったのかもしれませんね。専門家に聞いてみないと、何とも言えませんが。」
「二つで……一つ……」
そういわれてみると、二つが並んでいることは、とても自然なことのように思えた。
なんとなく、それを両手に持ってみたくなって、スゥは手を伸ばした。
「しかしまぁ、鬼人とはいえ、よくそんな小さい体で、これだけデカい武器を扱えるもんだ。そうだ、小さい鬼人といやぁ……」
そこまで言って、グリッツはふと言葉を切って、アルバートの方を見た。
そして僅かな間をおいて、再び口を開いた。
「なあ、おまえ、兄貴がいたりしないか? 大鎌使いの――」
「えっ? それ……」
スゥは思わず手を止め、二人の方を見た。
しかし、それに答えようとした声は、森に響く奇妙な咆哮に、かき消された。
ロルフの話を聞いて、四人は顔を伏せた。
「そんな……じゃあ、やっぱり……」
「そもそも、なんで外にほっぽっておいたのよ。それじゃ盗んでくれって――」
そう言いかけたリーシャは、スゥの顔を見て、ばつが悪そうに言葉を切った。
「まあ、起こってしまったことは仕方ない。皆の活躍で資金はあるからな、次の街で新しい武器を――」
「ダメなのだ!!」
バン、と机に手をついて立ち上がったスゥに、ロルフも他の三人も驚いた。
「スゥは……スゥは、あの斧のおかげで強くなれたのだ。だから……だから……」
スゥは消え入るようにそう言って、また力なく座った。
スゥに限った話ではなく、大剣や槌など重量級の武器は、あまり敵によって使い分けることをしない。スペース的に複数用意するのが難しいというのもあるが、小型武器よりも重量感や距離感を手になじませておく必要があるからだ。
そのためスゥはこのギルドに入ってから、あの戦斧しか使っていない。強い愛着があるというのは、想像に難くない。
「ばちが当たったのだ。スゥが、武器を変えたいなんて思ったから……」
ぽろりと、スゥの膝に雫が落ちる。
その様子をみて、エトたち三人は顔を見合わせ、小さく頷いた。
「……まだ、なくなったと決まったわけではないのです。もう一度、皆で村を探してみましょう。」
「うん、そうだね! 誰かが見てるかもしれないし!」
「しょうがないわね。全員で回っても効率悪いから、手分けするわよ。」
「みんな……」
そういった経緯で、五人はそれぞれ手分けして、村の探索をすることになった。
+++
日も落ちかかる中、スゥは一人、人気のない森の中を進んでいた。
というのも、荷馬車のおっちゃんから、『そういえば、そんな斧を担いだ男が、森に入っていったのを見たな。』という話を聞いたからだ。
それからすぐに森に入って、結構な距離を歩いたと思う。
すると、焚火らしき明かりが見えてきた。
「……! 誰か、いるのだ……?」
抜き足差し足、焚火に近寄ると、近くに馬車とテントのようなものが見えた。
こんなに近くに村があるのに、野宿しようとしてるなんて、少し変だな……と思っていたら、突然自分の足が地面から離れた。
背後から襟をつかまれ、誰かに持ち上げられたのだ。
「……なんだ? いやにちっこいヤツが来たな。」
「グラッツ。油断するなといつも言っているでしょう。小さくとも盗賊、何を隠しているかわかりませんよ。」
「わかってんよ、アル。」
スゥを持ち上げている男は赤茶の短髪で、いかにも肉体派という感じだった。両手にはごつい鉄製のガントレットをつけている。
対してもう一人の眼鏡の男性は細身で、青みがかった長髪。腰のレイピアを抜いて、周囲を警戒していた。
スゥは心底驚いていた。
どちらも急に現れたというか、まったく気配に気づかなかったからだ。
しばらく唖然としていたが、はっと気を取り直し、ばたばたと両手両足を動かす。
「な、何を言ってるのだ! 盗賊はそっちじゃないのだ?! スゥの斧を返すのだ!!」
「はぁ? 何を言って……斧?」
男はびくともしなかったが、その言葉には何か引っかかるものがあるようだった。
「……グラッツ、何か心当たりが?」
「あー……無くは、ない。」
眼鏡の男性は速やかに武器を収め、冷ややかな目でこちらを見た。
話を聞くと、二人はアルバートとグリッツという名で、この付近に出る盗賊を退治するため、国から派遣されてきたらしい。
二人は盗賊のアジトを見つけ、襲撃しようとしたのだが、盗賊に感づかれて逃げられてしまったのだそうだ。
「ま、それでアジトから、奴らのお宝だけ回収してきたってワケだ。ここで野宿してたら、取り返しに来るかもしれないしな。そしたら今度こそとっ捕まえてやる。」
「おお~っ! 凄い作戦なのだ! カッコいいのだ!」
バン、と掲げた腕を叩くグリッツに、スゥは目を輝かせた。
その隣でアルバートは深くため息をついた。
「何を自慢げに言っているのです。そもそも、あなたが門を派手に破壊して、『キングハルバードだ!』なんて名乗るから、盗賊達に逃げられたのですよ。」
「しょうがないだろ? まさかそれだけで逃げる臆病者だとは、思わなかったんだよ。」
「あなたは盗賊を何だと思ってるんです……。」
そう、そしてこの二人は、最強と名高いSランクギルド、『キングハルバード』のメンバーなのだ。
それは強い冒険者を目指していたスゥにとって、まさにヒーローのような存在だった。
「しかし、スゥ。あなたには謝罪せねばなりませんね。うちのバカがとんだご迷惑を。」
「いやー悪い悪い。てっきり、アルが落っことしたのかと思ってな。」
アルバートの冷ややかな視線を躱しつつ、グリッツは二本の戦斧を指さした。
そこにはスゥの武器ともう一つ、それを鏡に映したかのような、左右対称の斧が置かれていた。
つまり、盗賊から回収した品の中に、スゥの斧とそっくりのものがあり――それを村で見つけたグリッツは、自分たちが落としたと思って持って来てしまったというわけだ。
「スゥもびっくりなのだ。まさか、こんなにそっくりの斧が、もう一つあるなんて……」
「ふむ。見たところ遺跡で発掘されたもののようですし、もともと二つで一つの武器だったのかもしれませんね。専門家に聞いてみないと、何とも言えませんが。」
「二つで……一つ……」
そういわれてみると、二つが並んでいることは、とても自然なことのように思えた。
なんとなく、それを両手に持ってみたくなって、スゥは手を伸ばした。
「しかしまぁ、鬼人とはいえ、よくそんな小さい体で、これだけデカい武器を扱えるもんだ。そうだ、小さい鬼人といやぁ……」
そこまで言って、グリッツはふと言葉を切って、アルバートの方を見た。
そして僅かな間をおいて、再び口を開いた。
「なあ、おまえ、兄貴がいたりしないか? 大鎌使いの――」
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スゥは思わず手を止め、二人の方を見た。
しかし、それに答えようとした声は、森に響く奇妙な咆哮に、かき消された。
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そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
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※小説家になろうにも掲載しています。
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