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第117話 深まる謎
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「ふぅ……」
ロルフは宿の椅子に深く腰掛け、大きくため息をついた。
机の上に置かれた、ギルド協会からの感謝状に目を向ける。
これは大きな被害を未然に防いだとして、トワイライトに贈られたものだ。
四人は嬉しそうだったし、ギルドが評価されるのもありがたいことだが……同時に、大きな気がかりもあった。
「『封印の魔物』、か……」
自然と眉間にしわが寄る。
これは一般には伏せられているが、先の『眠りの魔法の魔物』は、フリット付近に封印されていたはずの魔物だったそうだ。
そして、ギルド協会が魔物の襲撃があったあの日、国が管理していた封印の情報が紛失していたという事実と、同様に各所で発生しているという封印の魔物の被害。
こうなると、マーガレット教授との蜘蛛の魔物の一件も、偶然とは思えない。
「一体、誰が……何のために……?」
呟いてみても、答えが浮かぶものでもない。
ロルフは頭を軽く振って、その横に置かれた書類の束に目をやった。
これはレンの作った魔導クロスボウ、『ワイバーン』の設計図であり、取扱説明書だ。
空の魔物を貫いた遠距離射撃は見事だったが、実はそれ以外にも魔法による半自動装填や複数の矢の同時発射など有用な機能が備わっており、すっかりマイアの愛用武器となっている。
そしてレンといえば、あの事件の後、改めて例の遺跡についての報告を受けた。
『この特殊な魔石を魔力源としていると考えれば、地点を指定した瞬間移動のような魔法も、原理的には可能です。ただ、お二人の言っていたように……位置を指定しなくても起動したこと、また帰ってこれたことを考えると、二点間の移動にしか使えないものと思われます。』
『なるほど。どこにでも行けるような、便利な魔法では無いってことか……』
『はい、そうなんですけど……実は、他の大型の遺跡でも、似たようなサークルが見つかってるんです。それも、一つの遺跡に一つずつ。』
『! ということは、それらもどこか、別の遺跡に繋がっているのか?』
『もちろん、その可能性もあります。でも、利便性を考えると……こう。』
レンはホワイトボードの真ん中に円を描き、その周囲に小さな円をいくつか描くと、それぞれを中心の円へと線でつないだ。
『僕は……各遺跡のサークルが、“全ての遺跡に繋がる複数のサークルを持った、一つの遺跡”へ繋がっている、と考えています。』
『……!』
『僕らは、その仮定の遺跡を……中央遺跡と名付けました。ここに再び至ることができれば――全ての遺跡の謎を、解き明かすことができるかもしれません。』
――全ての、遺跡の、謎――
また、ずいぶんと話が大きくなったものだ。
ロルフは小さく息を吐くと、閉じていた目をゆっくりと開いた。
ふと、机の端に置かれた、三枚目の紙が目に入る。
「あとは、シロ……か。」
ロルフはそれを手に取って掲げ、下から覗き込むようにして見上げた。
それは、マイアが用意してくれた、絵のようなものだ。
簡素に描かれたシロの体に、新たに『賢者の眼』で見えるようになったという、黒い魔力の流れが書き込まれている。
正直、マイアの目に新たな力が覚醒した、ということ自体も驚きなのだが、この図を見たときの驚きはその比ではなかった。
以前、レイナとの調査で、シロの体の中には何らかの『異物』が埋め込まれていることが分かっていたのだが、その位置が――この図の中心――黒い魔力の流れの中心と、完全に一致していたのだ。
つまり、シロに埋め込まれている“何か”は、マイアが新たに感知できるようになったという、“黒い魔力の発生源”である可能性がでてきたのである。
……とはいえ、黒い魔力の正体についても、それを発生させる物質についても、今のところ心当たりはない。
そもそも、シロ自身も封印の魔物であって、まだ分かっていないことが多いのだ。
「情報は、増えてるはずなんだがなぁ……」
ロルフは再び大きくため息をつき、手に持っていた絵を机に置くと、窓の外へ目をやった。
わからないことばかりが、増えていく。
何か……少しでいい。ヒントでもあれば……。
+++
「う~ん、今日は思ったより、早く終わったねぇ。」
「キュ~~イ!」
伸びをするエトのマントから顔を出して、シロが一鳴きした。
「でも、リーシャとマイアがほとんど倒しちゃったのだ。ズルいのだ!」
「しょうがないでしょ、クエストなんだから。それにアンタの武器、下手に使うと地形めちゃくちゃにしちゃうでしょーが。」
ぶー、と頬を膨らませるスゥに、リーシャがやれやれと首をふる。
その横から、マイアがひょこっと顔を出した。
「必殺技は、めったに使わないのがかっこいいのですよ。スゥ。」
「ひ、必殺技……? なるほど、そうかもなのだ……!」
「……マイア、なんか扱いが上手くなってきたわね。」
「ふふ、なんのことです? リーシャ。」
小声でいうリーシャに、マイアは微笑みながら首を傾けた。
それを見て、エトもくすりと笑った。
四人はクエストの帰り、ギルド協会への道を歩いていた。
クインシールドでの事件の後、トワイライトは当初の予定通り、周囲のBランククエストを順調に消化している。
最初はあんなに苦労していたBランクの魔物も、今ではほとんど危なげもなく倒せるようになった。
個人としても、チームとしても、どんどん強くなっていってるのが実感できる。
きっと、四人いれば、どんな敵だって……それこそ、あの遺跡のゴーレムだって、倒せるに違いない。
そんな気さえした。
「……ふふっ」
無性に嬉しくなって、少し前まで駆け出し、皆の方をくるりと振り向く。
シロもマントから首を出して、嬉しそうに羽を伸ばした。
「ね、このあと、どうしよう?」
「うーん、夜ご飯には、まだ早いわよね。」
「一旦宿に戻って、マスターと合流しますか?」
そんな話をしていた、その時。
結構な速さで大型の馬車がやってきて、エトの背後でぴたりと停まった。
「へっ……?」
驚いて、すぐにそちらを振り向く。
バン! と勢いよく扉が開いたかと思うと、中から一人の少女が飛び出し、石畳へと優雅に着地した。
「……白い竜、とても縁起がよさそうですわ。セバス!」
「承知いたしました。カレンお嬢様。」
少女は可憐に立ち上がると、ぱちんと指をはじく。
すると今度は、何やらトランクケースを持った老人が隣に降り立った。
「さ、商談ですわよ。」
四人がぽかんとしていると、カレンと呼ばれた少女はこちらに開いた手を差し出した。
「そちらの竜、言い値で買い取らせていただきますわ~!!」
「え、ええええーっ?!」
シロはマントから出した頭を、こてんと傾けた。
「きゅい?」
ロルフは宿の椅子に深く腰掛け、大きくため息をついた。
机の上に置かれた、ギルド協会からの感謝状に目を向ける。
これは大きな被害を未然に防いだとして、トワイライトに贈られたものだ。
四人は嬉しそうだったし、ギルドが評価されるのもありがたいことだが……同時に、大きな気がかりもあった。
「『封印の魔物』、か……」
自然と眉間にしわが寄る。
これは一般には伏せられているが、先の『眠りの魔法の魔物』は、フリット付近に封印されていたはずの魔物だったそうだ。
そして、ギルド協会が魔物の襲撃があったあの日、国が管理していた封印の情報が紛失していたという事実と、同様に各所で発生しているという封印の魔物の被害。
こうなると、マーガレット教授との蜘蛛の魔物の一件も、偶然とは思えない。
「一体、誰が……何のために……?」
呟いてみても、答えが浮かぶものでもない。
ロルフは頭を軽く振って、その横に置かれた書類の束に目をやった。
これはレンの作った魔導クロスボウ、『ワイバーン』の設計図であり、取扱説明書だ。
空の魔物を貫いた遠距離射撃は見事だったが、実はそれ以外にも魔法による半自動装填や複数の矢の同時発射など有用な機能が備わっており、すっかりマイアの愛用武器となっている。
そしてレンといえば、あの事件の後、改めて例の遺跡についての報告を受けた。
『この特殊な魔石を魔力源としていると考えれば、地点を指定した瞬間移動のような魔法も、原理的には可能です。ただ、お二人の言っていたように……位置を指定しなくても起動したこと、また帰ってこれたことを考えると、二点間の移動にしか使えないものと思われます。』
『なるほど。どこにでも行けるような、便利な魔法では無いってことか……』
『はい、そうなんですけど……実は、他の大型の遺跡でも、似たようなサークルが見つかってるんです。それも、一つの遺跡に一つずつ。』
『! ということは、それらもどこか、別の遺跡に繋がっているのか?』
『もちろん、その可能性もあります。でも、利便性を考えると……こう。』
レンはホワイトボードの真ん中に円を描き、その周囲に小さな円をいくつか描くと、それぞれを中心の円へと線でつないだ。
『僕は……各遺跡のサークルが、“全ての遺跡に繋がる複数のサークルを持った、一つの遺跡”へ繋がっている、と考えています。』
『……!』
『僕らは、その仮定の遺跡を……中央遺跡と名付けました。ここに再び至ることができれば――全ての遺跡の謎を、解き明かすことができるかもしれません。』
――全ての、遺跡の、謎――
また、ずいぶんと話が大きくなったものだ。
ロルフは小さく息を吐くと、閉じていた目をゆっくりと開いた。
ふと、机の端に置かれた、三枚目の紙が目に入る。
「あとは、シロ……か。」
ロルフはそれを手に取って掲げ、下から覗き込むようにして見上げた。
それは、マイアが用意してくれた、絵のようなものだ。
簡素に描かれたシロの体に、新たに『賢者の眼』で見えるようになったという、黒い魔力の流れが書き込まれている。
正直、マイアの目に新たな力が覚醒した、ということ自体も驚きなのだが、この図を見たときの驚きはその比ではなかった。
以前、レイナとの調査で、シロの体の中には何らかの『異物』が埋め込まれていることが分かっていたのだが、その位置が――この図の中心――黒い魔力の流れの中心と、完全に一致していたのだ。
つまり、シロに埋め込まれている“何か”は、マイアが新たに感知できるようになったという、“黒い魔力の発生源”である可能性がでてきたのである。
……とはいえ、黒い魔力の正体についても、それを発生させる物質についても、今のところ心当たりはない。
そもそも、シロ自身も封印の魔物であって、まだ分かっていないことが多いのだ。
「情報は、増えてるはずなんだがなぁ……」
ロルフは再び大きくため息をつき、手に持っていた絵を机に置くと、窓の外へ目をやった。
わからないことばかりが、増えていく。
何か……少しでいい。ヒントでもあれば……。
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「う~ん、今日は思ったより、早く終わったねぇ。」
「キュ~~イ!」
伸びをするエトのマントから顔を出して、シロが一鳴きした。
「でも、リーシャとマイアがほとんど倒しちゃったのだ。ズルいのだ!」
「しょうがないでしょ、クエストなんだから。それにアンタの武器、下手に使うと地形めちゃくちゃにしちゃうでしょーが。」
ぶー、と頬を膨らませるスゥに、リーシャがやれやれと首をふる。
その横から、マイアがひょこっと顔を出した。
「必殺技は、めったに使わないのがかっこいいのですよ。スゥ。」
「ひ、必殺技……? なるほど、そうかもなのだ……!」
「……マイア、なんか扱いが上手くなってきたわね。」
「ふふ、なんのことです? リーシャ。」
小声でいうリーシャに、マイアは微笑みながら首を傾けた。
それを見て、エトもくすりと笑った。
四人はクエストの帰り、ギルド協会への道を歩いていた。
クインシールドでの事件の後、トワイライトは当初の予定通り、周囲のBランククエストを順調に消化している。
最初はあんなに苦労していたBランクの魔物も、今ではほとんど危なげもなく倒せるようになった。
個人としても、チームとしても、どんどん強くなっていってるのが実感できる。
きっと、四人いれば、どんな敵だって……それこそ、あの遺跡のゴーレムだって、倒せるに違いない。
そんな気さえした。
「……ふふっ」
無性に嬉しくなって、少し前まで駆け出し、皆の方をくるりと振り向く。
シロもマントから首を出して、嬉しそうに羽を伸ばした。
「ね、このあと、どうしよう?」
「うーん、夜ご飯には、まだ早いわよね。」
「一旦宿に戻って、マスターと合流しますか?」
そんな話をしていた、その時。
結構な速さで大型の馬車がやってきて、エトの背後でぴたりと停まった。
「へっ……?」
驚いて、すぐにそちらを振り向く。
バン! と勢いよく扉が開いたかと思うと、中から一人の少女が飛び出し、石畳へと優雅に着地した。
「……白い竜、とても縁起がよさそうですわ。セバス!」
「承知いたしました。カレンお嬢様。」
少女は可憐に立ち上がると、ぱちんと指をはじく。
すると今度は、何やらトランクケースを持った老人が隣に降り立った。
「さ、商談ですわよ。」
四人がぽかんとしていると、カレンと呼ばれた少女はこちらに開いた手を差し出した。
「そちらの竜、言い値で買い取らせていただきますわ~!!」
「え、ええええーっ?!」
シロはマントから出した頭を、こてんと傾けた。
「きゅい?」
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