転生悪役令嬢の前途多難な没落計画

一花八華

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第1章

what a day!!

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 アルファフォリス学園の学年制度は、4段階。

ウィッツ(初級)
ウィーロック(中級)
ウィザール(中上級)
ウィザードリィ(上級)

基本的に、それぞれを一年間学び単位を獲得。
決められた単位を取得すれば、上へと進級できますわ。

四年で卒業できますのよ。

 功績や単位があれば飛び級して上へと進級も可能ですの。ただ、卒業は四年アルファフォリスで過ごしてから。四年の間で、魔力と精神の安定。自身の将来をきっちり考え進む道を決めていきますの。

 これは、進級できなくても同じですわ。進級できなくても四年で卒業しなくてはいけない。
ウィッツのまま終わる方は、流石にいないようですけど…できるのであれば上を目指したいというのが、人心というものよね。


 国の税金を使って運営されていますもの。学ぶ者には、最高の学びとそれに伴う覚悟を・・・・。

人によって資質は違っていますものね。

年度によって違ってきますけど、基本的に1クラス15名以下。 
A~Eのクラス分けでしてよ。
個々のレベルに合わせて、振り分けられているようですわ。



 因みに、私とハンス、レオニダスは同じクラス。

 ええ。Eクラスよ。

 おかしいわ。才能溢れる私が、この二人へっぽこと一緒だなんて・・・・。あれかしら?学園に行きたくなくて、魔力を隠していたのがいけなかったのかしら・・・・。




「三人、一緒だな!」

扉の前でぼーぜんとする私の肩を、レオニダスがバンバンと叩きますわ。

ちょっと。痛くってよ。この馬鹿力!貴方には、レディへの接し方から教え込む必要がありますわね!

レオニダスお馬鹿犬が一緒という事は、フィロス・インカ・・・・ヒロインも一緒という事ですわね。

 レオニダスは、ヒロインの同級生。クラスメイト枠でしたもの。残念ウキペディア情報ですから、信頼性に欠けますけども・・・・。

因みに、山猿と腹黒はひとつ上のウィーロックAクラス。
最後の攻略対象魔術師は、確か教師枠でしたわ。

・・・・年下癒し系と幼なじみ枠がいないわね。
乙女ゲームとして、詰めが甘いんでなくて?それとも隠れキャラで、でてくるのかしら。

はっ。だめよ!これ以上私の不憫endを増やされてたまるか!ですわ!

例え攻略対象イケメンが増えようとも、私は、私のハンスソコメンを勝ち取って見せますわよ!


◇◇◇


 覚悟を決めて、教室の扉を開けますわ。
さぁ!フィロス・インカヒロイン!ご対面ですわ!全面対決ですってよ!オーッホッホッホッホッホッホ!!

ーバン!!


ーピシャアアン!!

「ふわわわっ!?」

扉を開けた瞬間、私の横を、しなる何かが走りましたわ!

「うわっ!?鞭かよ!!」
「お嬢様!大丈夫ですか!!」

ハンスが慌てて私の前に立ちますわ。

「入学早々に遅刻とは!弛んでいるぞ!貴様等ぁ!!」

雄々しい声が響きましたわ。ハンスの背中越しから、恐る恐るその人物を確認しますわ・・・・。

「ハンス・アバランシェ!レオニダス・フロム!ヴィクトリア・アクヤックだな!」


ーピシャアアン!

なっ何ですの!?
鞭を片手に、怒号される方が教壇に立っていらしてよ!?

眼帯。隻眼。斜めに切り揃えられた黒いボブヘアー。白い肌に真っ赤なルージュ。

その格好は・・・・軍隊?黒い長めのコートに、ヒールの高いブーツ。胸元は、大きくあいていて、スリットの入ったミニスカートから覗く網タイツが…似合いすぎてましてよ!?

ーピシャアアン!

ひっ!また鞭が飛んできますわ!

「愚図愚図するなぁ!この愚鈍共!さっさと席に着け!これ以上待たせるようなら、罰則を課すぞ!」

「はい!!」
「すみません!」
「ごめんなさい!」

「私の命令には、イエスだ!やり直せぇ!」

「「「イエッサー!!!」」」

おかしいですわ?体が直立不動し、口から勝手に言葉が出ますわ??

「よぉしっ!5秒で席に着けぇえ!!」

「「「イエッサー!!!」」」

ザザザザ!ガタガダガダ!ズザザザ!

慌てて席に着き、前をみますわ。
おかしい。おかしいですわ。此処は、アルファフォリスですわよね?魔法学園アルファフォリスで間違いないですわよね?

いつから、軍隊になりましたの???

私、いつの間に軍隊に入隊しましたの??

「男7名。女3名。計10名。…全員揃ったな」

教壇に立つ、隻眼の女傑がその紫色の瞳で私達を見回しましたわ。

えっ?全員?
たった10名ですの?
女子は、3名しかいませんの??

見回して確認したくとも…この方が怖くて、顔が動きませんわ。まるで蛇に睨まれた蛙でしてよ?あぁ…私達…此処で頭から丸呑みされてしまいますのね…。

「私の名前は、ジゼル・シャーウッド!貴様らの教官だ!」

「Mrs.シャーウッドと呼べ!」

ギロリと睨まれ…誰も身動きできませんわ。

「ひよっこ共ぉお!返事わぁあ!!」

「「「「イエッ…サー!!!!!」」」」
 
ーピシャアアン!


としなる教鞭に、全員の身が震えましてよ!

これ…本当に、乙女ゲームですの!?担任教師が、女傑だなんてウキペディアにありませんでしたわよ!?担任は、魔術師で攻略対象では、ありませんでして??

おかしい・・・・色々とおかしくってよ・・・・

「問題児ばかり集めたEクラスだが、私が教官だ。貴様等を一年で矯正してやる。光栄におもえ」


ピシャッっと鞭を手元でたたむと、Mrs.シャーウッドが告げましたわ。

も・ん・だ・い・じ?

今、問題児を集めた…そう仰いまして?

「私は、鬼神として名高いジゼル・シャーウッドだ。貴様等に、最高の教育を施してやる」

 ニヤっと口元を緩め、妖艶に笑うMrs.シャーウッド…背筋にゾクゾクとしたものが走りましてよ?

「私の紹介は、終わったな。後は貴様等で勝手に交流しろ。私は忙しい身でな。失礼する」

カッカッっとヒールの音を響かせ、勇ましくご退場なされますわ。

「ああ。そうだ。クラスの班長を決めねばならなかったな・・・・」

扉に手をかけたMrs.シャーウッドが、こちらに振り返りましたわ。・・・・視線を合わせてはだめよ・・・・合わせたら・・・・コロサレマスワ。

冷や汗が、滝のように流れますわ。
嫌だわ!私・・・・ありえないくらい汗が・・・・えっ?これ、水??

私の周りが、水浸しになっていきますわ!?

ええぇえぇええぇぇぇえ!?

「ーヴィクトリア・アクヤック。お前、魔力が暴走してるぞ」

呆れた声で、Mrs.シャーウッドが私に声をかけましたわ。ああ、これ、魔力の暴走ですのね。余りの恐怖に、私ったら。落ち着きなさい。落ち着くのよ。私。

深呼吸をし、すぐに放水を止めますわ。
Mrs.シャーウッドは、それを見て頷き、視線をまたクラスへと向けましたわ。

ほっ。助かりましたわ。



「ハンス!」
「ハンス・アバランシェ!!」

「はっ!」

「貴様をこのクラスの班長に任命する!」

「イエッサー!!」

「この中で、精神的にも大人なのは、貴様だからな。それとヴィクトリア!お前は、副長だ!いいな!?」

「はひ!?」

「私の命令には、イエスと言ってるだろう!?まぁいい。ヴィクトリアは、その格好をどうにかしろ。男共には、刺激が強すぎるようだ」

ニヤリと笑い、それじゃあな。っとMrs.シャーウッドが、去っていきましたわ。
・・・・まさに、嵐のようでしてよ。

「・・・・ハンスと私が、班長と副長」

問題児だらけのクラス・・・・その責任者・・・・
なんて事なの・・・・

ブルッと寒気がしますわ。

「お嬢様。その・・・・」
「え?」
「これを羽織って下さい。そして、すぐに寮に戻り着替えましょう」

 顔を少し赤らめたハンスが、私にブレザーを被せますわ。

「どうして?」
「どうしてって・・・・ご自身の胸元を」

ハンスの視線を追い、胸元をみますわ。

ー・・・・。
胸元・・・・濡れたせいで透けてますわね。

 私、13歳にしては発育が宜しくてよ。大人っぽいとよく言われましてよ?ただし【外見は】という言葉が、くっついてきますけども・・・・。

 アルファフォリス学園の制服は、男子はダークグリーンのブレザーですが、女子は白を基調としたセーラースタイルですの。とっても可愛いのですわよ。可愛いのですが・・・・

白は、濡れると透けますわよね?

ええ。

ー・・・・。

透け透けで、色々と目も当てられない状況でしてよ!!

「ひゃああぁあぁあぁぁぁあ!!」 

ーバチーン!!!

「ー痛っ!お嬢様!何故!?」

羞恥のあまり、ハンスの頬をはたいてしまいましたわ!

何故!?
何故ですって!!

それは、私が言いたいですわよ!!


本当に今日は、なんて日ですのーーーーー!?





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