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第2章
怒りの炎帝
しおりを挟む男達に襲われた私の前に立つオズワルド皇子。どういう事?
「何故貴方が・・・・」
口を開く私の顔を、オズワルド皇子はしゃがみ込み見つめますわ。ちょっと!近すぎですわよ!吐息が鼻先にかかって・・・・っていつまで私に触れているのです!?腫物に触れるかのように・・・・なぞるから・・・・ふわっこそばゆい?いえっなんだかそれとは違った感覚がっ
「ーっ!」
首筋に触れられ、思わず痛みが。ナイフで脅された時に少し切れてしまったのね。ーってオズワルド皇子?貴方、体温が異常な程上がってなくて?というか、いつもと違ってドス黒い炎というかオーラというか・・・・。
「アイツらか。」
「はい?」
「彼奴等が、ヤッタンダナ?」
えっと。この首筋のかすり傷の事かしら?
そっと手で首筋を擦りますわ。そんな私の手首を、見たオズワルド皇子の目が、色を失いましたわ。え?なんで?
「腕に痣も・・・・そうか。ヴィクトリアに触れ、傷まで付けたのか・・・・・・」
ーあの~。オズワルド皇子?目が・・・・目がものすご~く据わってますわ。皇子のなさる目ではなくってよ?それ、人殺しの・・・・・・。
「消し炭にしてやる。」
ゆらりと立ち上がると、蹲るゲス夫ABに向かって片手を翳すオズワルド皇子。
「俺のヴィクトリアに触れたその罪。万死に値する。跡形もなく消し去ってくれよう。」
ーオズワルド皇子。私、何度も言いますが、貴方のヴィクトリアではなくってよ??
「ひっ!」
「ひぇっ!!こいつも魔力持ちか!?」
「喜べゴミ屑。俺様直々に罪を昇華してやる。俺様の紅蓮の炎に焼かれて消えろ。」
【紅き炎よ。我の怒りをその身に宿し、蒼き炎へと昇華せよ。身を焦がし、飲む込み、焼き尽くせ・・・・クリムゾンフ・・・・「だめですわー!!!」
「おいっ!?ヴィクトリア!!」
慌ててオズワルド皇子に抱きつき、止めますわ。だめ、人殺しなんてダメ!オズワルド皇子が、今、此処で、ソレをするべきじゃありませんわ。怒りに身を任せて命を奪うだなんて・・・・そんな事、絶対に駄目!
「離せ、ヴィクトリア!俺は此奴等を」
「いけませんわ!貴方がソレをしては!」
「あんな下衆な輩を怒りのままに滅するなんて、いけません。人の命を奪う時は、怒りでなく冷静な心で」
王になる貴方に、人の命を奪うな等と綺麗事は言いませんわ。何より、民の命を預かる身になるのですもの。だからこそ、奪う事に慣れて欲しくない。感情のままに屠るなら、それは暴君ですわ。
それに、感情のまま人を殺す皇子街道を突き進まれるなんて、恐ろしすぎですわ!ええ、確信しましたのよ。オズワルド皇子は殺し屋よ!あの目が物語っていますわ。
このまま数年後に、断罪イベント!怒りに身を任せ「俺様のフィロスを虐げた罪!万死に値する!!死を持って償え!!」って焼き殺されるとか・・・・なんて火炙りend!こんがりくっきり消し炭にされるだなんて!!ヴィクトリア焼失!!焼死千万!!
ー私、貴方に殺されるなんて真平ごめんですのよ!だから、人殺し、ダメ!絶対!
「貴方を人殺しには、させませんわ!」
ですから、この腕は離しませんわよ!しっかり抑え付け身動きの取れないように・・・・って
「あっつ!?」
ちょっと!オズワルド皇子の腕、尋常でなく熱いのですけど!?っというか燃えてません!?えぇっ!?なに!?どうしたの!?怒りの炎が具現化!!ですの!?
「ヴィ・・ヴィクトリア・・・・」
「なんですの?」
「お前っ・・・・その格好・・・・それに腕にその・・・・お前のむむむむ・・・・」
えっ?私の格好?
「あっ・・・・。」
今日は、白と黒のシンプルなバイカラーワンピですわ。どこもおかしくは・・・・って・・・・透け濡れ!!ギャーーーーー!!!!ラベンダー色のレースのブラが、うっすら見えちゃってますわー!!!
ーボフン!!!
発火するオズワルド皇子と、羞恥のあまり滝汗が流れる私。
体質の改善を切に願いますわ!
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