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最終話、華守人に戻る時
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将門から始まり、キュウに代わってからも朝陽は泣かされっぱなしだった。
正常位で揺さぶられ、埋められた陰茎と共に入れられたキュウの長い指が、朝陽の前立腺を捉えて微弱に調整した妖力を流し込む。
「や、だ。もっ、やぁあ! キュウ……ッ、それ、や……あ、もう……お願っ、イってぇえええ‼︎」
ただでさえもヒートと媚薬入りローションで高められている熱を煽るように、妖力をまとわり付かせた長い指に前立腺を擦られる。奥の方は差し込まれた陰茎で緩く突かれ、朝陽は潮を噴きながら嬌声を上げていた。
「キュウてホントSだよね」
そう言ったオロに向けてキュウが顔を上げる。
「そう? だって朝陽って可愛くてついついさぁ……虐めたくならない? て、朝陽……ッ、締め過ぎ」
ビクビクと体を震わせて、朝陽が絶頂を迎える。バックに体勢を変えて、朝陽の腰を掴むとキュウは律動を早めた。
「や、ああああ! イッてる……っイッてるから、そんなに突くなぁああ‼︎」
どんどん締め付けが酷くなる内部の動きに逆らえ切れずに、キュウが頸に噛みつきながらイクと朝陽もまた中でイッた。
「次、オロ?」
キュウが聞くと、オロが首を振る。
「ボク、みんなに突かれてトロトロになってる朝陽見てるのが好きだから最後でいい」
初めてセックスした時から4Pだったからか、オロはオロで妙な性癖の扉を開いていた。
「その性癖もどうかと思うんだけど」
「いいんだよ。ボクは朝陽を甘やかしたい」
朝陽可愛い、と連発しながら蕩けた朝陽の顔中に口付け、オロが満面の笑みを浮かべている。代わりに次の晴明に後ろから突かれながら首筋を甘噛みされ、朝陽の体が戦慄く。またヒート状態になった朝陽の目がとろりと潤んだ。
「晴明~晴明~」
「ふふ。朝陽、オレは甘やかしてあげようか?」
コクリと頷いた朝陽を確認して、ゆったりとした動きで晴明が動き始める。だが、突かれる度に朝陽の腰がユラユラと揺れ始めた。
「ああ、ん、晴明……、ふ……、あ……っ、ダメ……だ。足りなっ、ああ……ッん、もっと……ッ欲しい」
「さっき散々キュウに虐められてたのに?」
「あ、ん、いい……っ、欲しい」
晴明が薄く笑んだと思った瞬間だった。抜けそうになる手前まで引き抜かれ、一気に奥まで押し込まれる。
「ひ、ん! あっあああ!」
激しさを纏った動きに、朝陽がイッた。
「駄目だよ朝陽。ほら、もっと力を抜いてご覧? これでは一回だけじゃ済まなくなるよ」
「う、そ。ぁ、あああ! や……無理。無理ぃ……ッ、一回だけって……約束……ッしたぁあ!」
「でもこれじゃ具合良すぎてオレが萎えないのは知っているだろう? ほら、力を抜いて足開いてからもっとお尻も上げてごらん?」
合図するように一度軽く尻たぶを叩かれると、朝陽の体が震えた。
おずおずと動き出し、言われた通りに足を開いてお尻だけを高く上げると、晴明が抽挿を繰り返す。散々中に出された精液と仕込まれたローションがグチュグチュと音を立てて室内に響いた。音にまで感じてしまい朝陽の腰にまた力が入った。
「朝陽、口開けろ」
「ん、ぐっ」
将門のモノが咥内に入り込んできて、朝陽は大きく顎を開いた。肉厚の舌が陰茎に絡みつくのに合わせて将門が腰を動かし始める。
「あ。中が締まった」
「クク、さっさとイケ」
ニギハヤヒの手が伸びて朝陽の陰茎に絡み、オロが伸ばした手は朝陽の胸元を弄った。キュウが朝陽の頸で遊び始めて、朝陽の体が短く何度も痙攣を繰り返す。
「んっ、ん……ぅ、んんーーっ‼︎」
同時に全ての性感帯を弄られて、朝陽が思わず将門の陰茎から口を離した。
タイミング悪く吐き出された精液が朝陽の顔面を汚し、直後晴明が朝陽の頸に噛み付いてイった。
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