只今、異世界王子たちのメイドをやっています!

Blue moon

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第2幕

国王陛下とご対面!?

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「んっ…」
カーテンから差し込む日差しで起きた私は、少しの間ぼんやりしていた。
奈古兄、今日の朝ごはんはなんですか。
そう声に出そうとしたとき、
ガチャ
「おはようございます。成さん。」
扉の方に目をやると、綺麗な紫髪をした青年がそこに立っていた。
「…ぇえ?」
思わず私は声が裏返ってしまった。
一体これは? ん?
そしてよくよく物事を整理してみると、私は何らかの理由で〔異世界〕へ来てしまった事を思い出した。
「朝から仕事は沢山ありますが、今日はこの城のお仕事についてあなたに教えたいと思います。」
「は、い…?」
「では早速着替えてください。時間はあまりありませんよ。」
ニコっと笑いながら話しかけている青年。ああ、癒されます。
「えっと、確かあなたは…」 
「え~!ひ、ひどいですよ!僕の名前を忘れるなんて!リゲル様が説明してくださったのに…」
と言いため息をつく青年。
「じゃあ、改めまして僕はカーラ・ネイソン。ここの主ギルバレン国王様に仕える従順な執事です。と、言ってもほぼレオン様達の側近なんですが、、」
といい少し恥じらいながらも自己紹介をするカーラさん。
「私は川岸成。知ってるかもしれませんが礼儀として自己紹介します。」
「ふふっ、変なとこ几帳面なんですね。」
そう言って笑うと、カーラさんは私の服を渡してくれた。
「ありがとうございます。」
私は早速着替えようと、いつの間にか着替えられていた白のシャツを脱ごうとした。
「へっ!?なな成さん!!?」
すると青年は赤面をして手で顔を覆い隠した。
「?あの、何か?」
「何か?じゃないです!僕の前で堂々と着替えないでくださいよ!」
バタンッ!
そういうとカーラさんは部屋から出ていった。
あ、彼が男だということを忘れていた。
声はリゲル様ほど低くないし、男だと忘れるほどちょうどいい美声だったので…
そうこうしているうちに私は着替えを済ませた。

・~・~・~・~・

「こちらがレオン様の私室。そしてこの向かいのドアがリゲル様やカシオス様が来る予定の空き部屋で…」
私はその後、カーラさんと一緒にバカ広いこの城内を説明を聞きながら回っていた。
初めて訪れたときからすごく大きいとは思ってたけれど、中はまるで迷路ですね。
「成さん!ここはこの国いちの大きさを誇る厨房ですよ!ぼ、僕はあまり料理は出来ないので…ここには腕利きの料理人がいるんです!」
そう言うと、カーラさんは厨房の奥へ小走りで駆け出して行ってしまった。
入口で呆然と立っていると、
「すみません!ちょっと時間がかかってしまいました。こちらがこの厨房のコックジェフィロスです!」
すると入口から私の背の二倍はある大男が出てきた。
髪はなく、代わりに立派な筋肉を持っていて目がギョロリとしている。
その手にはナイフ、もう片方には赤い…血!?
その姿に硬直していると、
「ジェフィロス、この子が今日から入った王子様方のメイド成さんです。仕事の前に挨拶をと思いまして、」
挨拶の代わりに握りつぶされてしまいますよカーラさん。
すると、大きな体は前かがみになり私をじっくり見た。
ギョロリ
「お前が…王子達の…」
その男はゆっくりと喋った。
「がーっはっはっはっ!」
いきなり大声で笑いだしたかと思ったら、
「そうかそうか!あんたがあの王子様方の馬車の前に飛び出してきたとかいうバカ娘か!クックック、お前もやるなあ!」
バカ、娘?
一体どう言うことでしょう?

・~・~・~・~・

「さっきは悪かった、俺はジェフィロス。この厨房のコックだ。みんなからは凄腕ジェフィと呼ばれてる。こう見えても食材の扱いには慣れているもんでねぇ。」
樽のようなものにドカリと座り込んで仕事中だというのに酒を飲んでいるのはその名の通りジェフィロスである。
「全く、ジェフィロスは仕事中の酒をあれほどやめろと言ったのにやめる気配もないですよね!」
「あぁ?まあいいじゃねぇかカーナさんよぉ!」
「僕はカーラです!」
この二人、何かと仲がいいんですね。
「この度ここで働かせてもらう川岸 成です。よろしくお願いします。」
「挨拶とはァ!礼儀がなってる嬢ちゃんだことお!」
「あなたはもう少し礼儀を覚え直したほうがいいんじゃないですか?」
「あ?なんだとぉ?おらぁ、これでもちゃーんと仕事はこなしてんだよぉ!」
「いいですか?僕は礼儀と言ったんです。仕事なんて誰でもこなしています!」
「んだとぉ!?やんのかカーマ!!」
「だーかーらー!僕はカーラ!ラ!」
二人の間に火花が散っているが、なんというか見てて面白いです。カーラさん、ジェフィさん、面白いものをありがとうございました。

・~・~・~・~・

「すみません、成さん。お見苦しいところを…」
「いえ、そんなこと無かったですよ。」
「あ、ありがとうございます!ジェフィのやつ毎回あんな感じではないんですよ。彼の料理は絶品ですし!だけど、最近元気がないと思ったら「女にフラれたーー!」って大声で泣き出しちゃって。」
あんな大男さんなのに中身は涙脆い人なんですね。
そんなことを考えていると、
「成さん!次は外に行きますよ。」
そういうと、私とカーラさんはこの城の正面にもあたる大きな門から城の外へと出て行った。
「うわぁ…」
そこには花や緑が咲き誇る大きな庭園があった。その真ん中には通路がまっすぐと街に繋がる門までのびていた。
「ここは庭園コンテストで優勝したほど美しい庭ですよ。」
「庭園…コンテスト?」
「はい、五つの国の中の王の所持する庭園の中で、どこが一番美しい庭園か決めるコンテストです。」
「へぇー。たしかにここは空気も澄んでいるし、緑と花の色合いが綺麗ですね。」
「ですよねっ?!僕もそう思います!」
カーラさんは興奮した様子で私に語りかけてきた。
「僕の家も花屋だったんです。母は育てることに愛を注いでいるぐらいで、でも父はそんな母を嫌っていて…そして遂に怒った父は家ごと燃やし自分は逃げ、母は逃げ遅れた僕を助けるために火の中へ飛び込んで……」
カーラさんはとても憎しみのこもった顔をして話していた。
「…ッ!す、すみません。こんな話やめましょう。だから僕はこの庭を見る度に母を思い出すんです。なのでここは僕にとってとても幸せな時間をくれる至福の場所なんです。」
さっきの顔とは別にとても幸せな顔をするカーラさんを見て、私まで心が安らいできました。
「さて!案内は以上です!街の方には…また後日行きましょう!では早速、次は仕事内容です!」
その後私は掃除用具の場所や、厨房でのお仕事。あらゆるメイドとしての仕事をカーラさんから伝授した。
それがほぼ私のいた世界での家事だということは言わないでおこう。
「仕事内容は以上です!なにかまた他に聞きたいことがあったら聞いてくださいね!」
「はい、ありがとうございます。カーラさん。」
「あ、さん付けしなくて結構ですよ!僕のことは気安くカーラと言ってくださいね。」
「はい。分かりました。」
カーラさん、じゃなくカーラと少しは馴染めたようです。

・~・~・~・~・

その後、私はほうきと雑巾を手に城中を駆け巡りあらゆる箇所を掃除した。
「ふぅ、これで大体は終わったかな。」
「おい。」
一息ついていると、後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。
そして振り向くと…
「あ、変態メガネ。」
「誰が変態だ。貴様その口縫ってやるぞ。」
リゲル様だった。
「どうだ、下僕としての仕事は。」
「はい。まあまあ、充実しております。」
「それは良かったな。」
無愛想な声で返事をしたリゲル様。
一体何をしに?
「何か御用でしょうか?」
「ん?あぁ、実は今日あれこれ城から持ってきたんだが量が多くてな。困っていたところお前がいたから……」
あ、なるほど。
それを私に運ばせようとしてますね。
「お願いしてもいいよな?」
キランと眩しい笑顔で頼んできたリゲル様。
うっ、その笑顔の裏にはやらなければお前がどうなるか分かっているだろうという言葉が隠れているのですよね。
「分かりました。お部屋だけ教えてもらってもよろしいでしょうか?」
「あー、それならレオンの部屋の前だから分かりやすいであろう。」 
「あ、分かりました。」
よいしょっ
結構重い荷物ですね。一体何が…
ヨロッ
あ、これ倒れる。どうしましょう。
そう思った時、
「おいっ!?」
トンッ
思わず目をつぶってしまった私はゆっくりと瞼を開けた。
目の前には真顔で私の肩を支えているリゲル様。 
これは、どういう?
「ったく、もう少し周りを見ろ。」
「ありがとうございます。」
まさかリゲル様、私を守るために……
「私の荷物に傷でもついたらどうしてくれるんです?」
あ、そっちですか。
リゲル様の冷徹さを身にしみ直して私は部屋へと荷物を運んだ。
ドサッ
「ふぅ~…」
あまりの重さに全ては持てず、私は結局部屋と階段を五往復ほどした。
つまり今の私は死にそうです。
「終わったか?下僕の仕事も少しは身についているではないか。」
言わせておけばこの変態メガネは…
「では、私は掃除や皿洗いなどございますので、」
早くリゲル様の側を離れたいがために私はそそくさとその場から離れようとした。
「失礼しま、」
「なーる!」
ガバッと後ろから誰かさんに抱きつかれてしまいました。
この声も聞いたことあります。
「おい、レオン女性に対していきなり抱きつくなど、礼儀がなってないぞ。」
重い荷物を持たせるのもどうかと思いますよ。
「え~いいじゃーん!成もこっちの方が嬉しいよー!ねっ?成!」
「いえ、全くもって嬉しくありません。」
「ガーン!ひどい!ひどいよ成~!僕のハートの壊れる音がした!」
「お前それが本当なら死んでいるぞ。」
的確なツッコミ、ナイスですリゲル様。
「むぅ~!」
「それより、お前はなんでここに来たんだ?」
「あ、父様が一度成に会いたいそうだから、呼びに来たんだよ?」
「国王さまですか?」
「なっ!?なぜ、成に?!」
「分からないけど興味本意じゃなーい?さ、行こっ!成!」
そういうと、リゲル様がよびとめてるのを気にする素振りもなくレオン様は私の手を引っ張り廊下を駆け出した。

・~・~・~・~・

「国王陛下!レオン様がお見えになっております。」
「うむ。入れ。」
「失礼します。父様。願いの通り川岸成を連れて参りました。」
「それは誠か!?」
「はい、こちらに…」
わたしはなすがままの状態で国王陛下ことギルバレン様の前へ差し出された。
ギルバレン国王陛下。
見た目は四十半ばの歳らしく顔に小じわが出来ている。
髪はボサボサであちこちにはねている。
だが綺麗な金色でレオン様にとてもよく似ていた。
「ほほう、この娘がレオンたちの馬車の前へ出てきた娘ということか?」
「はい。」
「ふむ…だがなぜこんな手伝い娘のような格好をしているんだ?」 
「実は、その件の見返りとしてリゲルが成に僕達の下僕として働いてもらおうという提案を出して…」
下僕って……まあそうですね。はい認めますよ、私は下僕です。
「なるほどな…成?と申したか?」
「はい。国王陛下。」
「そなたは本当にそのような仕事を受け持ちこやつらの面倒をみることになってもいいのだな?」
「父様、何故そのような質問を……」
「静かにしておれ、レオン。」
冷たい目で言った一言で、場の温度が一気に下がったことはそこにいた全てのものが理解した。
「私は強要させるのが好きじゃなくてな。確かにそなたが馬車の前へと飛び出したのは悪いことだ。だがだからと言い、その見返りとしてそなたを下僕として扱うのはどうかと思うのだよ。」
私はその言葉を聞き、この人のことを街の人々やこの国の人はもっと敬うべきだと思った。
私の生きてる世界では、言ってしまえば地位と権力が全てだ。
上のものが下を支配し、下のものはそれに従う他ない。
それに逆らえば、それ相応の罰を受ける。
だが、この国王にはそんな概念ないのではないかと言うほど真っ直ぐな瞳で私の目を見て話して下さっている。
私は返す言葉をすぐに決めることが出来た。
「国王陛下、それほどまでの考えをお持ち下さり感謝します。ですが、私がしてしまった失敗は自分で償う。そう母から教わったのです。それが出来ない人は、反省もしてなければ将来ろくな大人にならない、と。」
ギルバレン国王は虚をつかれたように大きく目を見開いた。
そして優しく微笑んで言った。
「そうか。そなたが良いのならば構わない。レオン。」
「…は、はい!!」
呆気に取られていたレオン様は素っ頓狂な声を上げて返事をした。
「残りの四人にも伝えておけ。この娘はお前らの下僕として働くことを望んだ。ならば思う存分使ってやれと。」
そうそう、私は下僕をのぞ……ん?
望んだ?使う?!
「はい!父様!それでは失礼させていただきます!」
話が終わるとレオン様は来た時とおなじように私の腕を掴み早足で廊下へでた。
「成、父様を笑顔にするなんて凄いね。久々に見たなぁ…。」
レオン様は虚ろな眼差しで上を向いて考えていた。
「あのレオン様?」
「……!あっ、ごめんね。少し考えこんじゃって。さ!父様のお許しもでたし三人のもとに戻るよ成!」
笑顔に私を引いていくレオン様。
まだ本格的なげぼ……メイドの仕事は出来ていないかもしれないけれど、この世界にきたからには全力でやらないと。
私は決意をしてレオン様と一緒に三人の元へと急いだ。

~次回予告~

「成ってば本当に凄いよね!父様をあんな笑顔にするなんて!」
「なにっ!?成が…まさか!あいつ実は裏で国王陛下を脅していて言う事を聞かせているのか!?」
「え、リゲル?」
「絶対そうに違いない!そんなこと以外で国王陛下が、笑いかけるなど!成には罰を受けてもらうしかないようだな。」
「ちょっ、リゲル待って!」
「あ、お二人共どうしたのですか?」
「成、今からお前はこの街を五十周走れ。いいな?」
「あ、はい。分かり…ってん?んんん??」 
「リゲルの勘違い馬鹿!!ってことで次回は成が街に行ってみるよ!」
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