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薬師ギルドの歴史は深い。らしい。
らしい、というのは当然誰も実情を知らないからだ。
500年とも、1000年とも言われているが正しい歴史は誰も知らない。
初代設立者はクレストン・オーマリヌという女性らしい。
通称【大賢者】。
まぁ、僕には全くもって関係のない話なんだけど。
日和見荘から表通りに向かうにつれ、段々と風景が変わる。
スラム地区は主にバラック小屋が並ぶ。
日和見荘近辺は漆喰と木の建物が多い。
薬師ギルドの裏手あたりは徐々に石を使った建物が多くなり始め、薬師ギルドをはじめとした表通りは全て石のみで建てられている。当然全ての建物に結界が施されており、どの建物も綺麗なものだ。
この世界は命が軽い。
戦争も勿論ある。
故に、それぞれの建物はそれほど手を加えられていない。
空撃されれば壊れてしまうからだ。
薬師ギルドに正しい歴史が伝わっていない一つの要因でもある。
歴史などにかまけている余裕が誰にも無いのだろう。
そんな事を残す暇があるのなら、少しでも技術発展に努めろ、という事らしい。
その代わりと言っていいのかわからないけど、補助機能が異常に発展している。
自動施錠機能しかり、自動消臭機能しかり、自動サイズ補正しかり…。
自動清掃機能などもある。日和見荘には、勿論付いていない。
表通りに近づくにつれて行きかう人たちの服装も段々と小綺麗なものに変わっていく。
僕の服装は表通りを歩いていても、衛兵に呼び止められないギリギリ、といったところか。
性格の悪い衛兵なら止められるかもしれない。
どんな難癖を付けられるかわかったものではない。
少しずつ広がっていく華やかさとは裏腹に、僕の視線は少しずつ下へと向いていく。
薬師ギルドのある表通りに出る頃には、完全に足元しか見ていない。
ぶつからないように時折すぐ前を見る以外は、極力周囲を見ないようにする。
難癖を付けてくるのは、必ずしも衛兵だけだとは限らないのだ。
とにもかくにも、この世界は命が軽い。
不用意な発言や挙動は控えるべきだ。
落ちる時は一瞬で落ちるし、一歩間違えば命も落とす。
まずは今日を生きること。
今日を生き抜いたなら、明日を生き抜くこと。
これらがこの世界を生きていく上での最低限の素養だと僕は思っている。
人に殺される?魔物に殺される?不意の事故で死ぬ?
何があるかわからない。死ぬ時は驚くほどにあっさりと死んでしまう。
僕はそんな人たちをいくらでも見てきた。
僕は、生きること、を楽観的には考えられないタチなのだ。
表通りに出ておよそ5分歩いたところに薬師ギルドはある。
総石造りで建てられたそれは、見た目にも重厚さを感じさせる。
三階建てで建てられていて、一階はロビーや買取所、二階は蔵書庫、三階は職員フロアとなっているらしい。
ちなみに僕は二階より上に入った事はない。
蔵書庫の閲覧には規定以上のランクが必要となっており、僕はその規定には程遠いからだ。
受付をしているリリアさんに聞いた事があるだけだ。
せめて二階に上がれるくらいにはランクを上げてこい、と何度言われた事だろうか。
その日が来ることを僕が一番願っているんだけど。
そんな薬師ギルドには入口が二つある。
一般入口と、限定入口だ。
僕は限定入口にしか入れない。その入口は一般入口と比べて狭く、粗末で、そしていつでも人で溢れている。
矛盾しているようだが、そういう事だ。
一般の基準は、規定ランク以上の人たちの事を指す。
規定ランクに到達していない者は一般とはみなされない。
要は、薬師ギルドにおいて冒険者として見てもらえないという事だ。
そして、僕のような冒険者が規定ランクに到達する可能性は限りなく低いシステムに成っていたりする。
限定入口はそういった規定ランクに満たない者たちでいつでも溢れている。
特に朝から昼にかけてはひどい。
ひっきりなしに人が出入りし、喧噪も匂いも酷い。
限定入口は素材さえ持っていれば誰でも売ることが出来る。
もちろん、素材の良し悪しで値段は大きく上下するが。
そして限定入口に出入りする冒険者のほとんどは粗暴で、採集してくる素材は悪い。
それらには理由もそれなりにあるが。
申し訳程度に付けられた両開き扉はすでに開け放たれたままとなっていた。
中を少しだけ覗いてみる。
3つの買取カウンターはすでに満席となっていたが、1つしかない受付カウンターは空いていた。
その空席に見知った顔を見つける。
向こうも気づいたようだ。
いじっていた前髪から手を離すと、視線を目前に椅子に落とした。
どうやら座れと言っているらしい。
見知った顔、リリアさんのカウンターに腰を下ろし、頭を下げた。
「おはようございます」
「ん」
リリアさんは人によって極端に対応の差が上下に激しい。
僕は言わずとも下だ。
カウンターの上にはペン立てといくつかの書類以外には何もない。
粗末なものだ。得てして限定入口から入った先のものは押しなべて粗末だが。
「今日も採集に行こうと思います」
「どうせミライ草とライミ草の採集でしょ?」
「はい、その二つのつもりです」
「常時依頼なんだからわざわざ来なくてもいいじゃない」
「依頼だけで言えばそうですけど、何か変わった事があると怖いですから…」
「そんなんだからいつまで経っても【薬草屋】って呼ばれるのよ」
「たとえ蔑称で呼ばれているとしても、僕は生き残りたいですから」
「アンタのそれじゃあ、ほんとに生きてるだけじゃない。私なら嫌よ」
「でも、僕にはこれしかありませんから…」
僕の言葉にリリアさんは鼻で笑うと、紙を一枚僕に向かって放るように渡してきた。
「最近夜になると壁外で盗賊が出るらしいわ。前から盗賊はいたけど最近は特に危ないんだってさ。アンタは夜に壁外に出る事は無いから関係ないけどね」
渡された紙にはここ最近で起きた盗賊による事件が書かれていた。
金品等を奪われた上、惨たらしく殺されているらしい。
「そもそも夜に壁外にいる時点で殺してくださいって言ってるようなもんだけどね」
壁外とは、所謂都市の外の事だ。
スラムなどの貧困地区は実はまだマシな方で、もっとも悲惨なのが壁外に住む人たちの事を指す。もはや人として認識されておらず、昨日までそこにいたのに、翌日になれば無惨に殺されている事など日常。
領主からも住民として認められていない。
日没と同時に都市の門は閉められてしまう。闇夜の中で壁外の人たちが魔物に襲われようが盗賊に襲われようが門番達は一切何もしない。
いないものとして認識されているがゆえだ。
盗賊注意の紙を渡すと、リリアさんは僕にさっさと席から立てと言いたげにそっぽを向いてしまった。
立ち上がって頭を下げると僕はその場から離れる。
リリアさんは、ふんっ、と言いながら僕に少しだけ視線を送ると、もう僕への興味は失われたようだった。
僕は買取カウンター待ちの列に並びながら、リリアさんからもらった紙に再度目を落とす。
そこにはこの1週間で4度の盗賊被害があり、全ての被害者が惨たらしく殺されているとの事だった。
無論、被害者は全て殺されているので、目撃情報などもない。人数も不明。
とにかく気を付けろ、という情報だけだった。
有難いことだ…。
僕は視線を少しだけリリアさんに向ける。
すでに次の冒険者が座っており、先程よりもはるかに良い表情で対応していた。
どうやら受付カウンターに用があるわけではなく、リリアさんにちょっかいを出しているだけのようだ。
リリアはそんな冒険者ににこやかに対応している。
リリアは素っ気なく対応したが、それでも最低限の情報を渡してくれていた。
盗賊注意の情報はギルドとして必ず渡さなければいけない類のものではない。
この世界には人権など鼻から無いのだ。
生きるか死ぬか、それは誰にもわからない。日々を生きている当の本人次第だ。
だからこそ、貪欲に、敏感にならなければ、とも思う。
少しでも鈍くなった途端、自分もいつこの世から去る事があるかわからないのだ。
気付けば買取カウンターの順番になっていた。
僕は昨日採集したいくばくかのミライ草とライミ草を納品し、雀の涙ほどの金を貰い、買取担当職員から鼻で笑われながら逃げるように薬師ギルドを去った。
僕のように薬師ギルドにしか足を向けない冒険者は、基本的にいない。
皆、魔物討伐や護衛などの依頼と掛け合わせていくばくかの素材を採集し薬師ギルドに納品するだけだ。
なので一向にランクは上がらないし、そもそも上げようとも思っていない。
一部の冒険者は薬師ギルドと専属契約をして希少価値の高い採集ばかりを請ける者もいるが、それも珍しい。それにそういった冒険者は限定入口には来ない。
一般入口から出入りするからだ。
買取カウンターは常時混んでいるにも関わらず、受付カウンターに閑古鳥が鳴いているにはそういった背景があるからだった。
僕が【薬草屋】と蔑まれているように、リリアさんもまた【亜人】と裏で呼ばれている事を僕は知っていた。
らしい、というのは当然誰も実情を知らないからだ。
500年とも、1000年とも言われているが正しい歴史は誰も知らない。
初代設立者はクレストン・オーマリヌという女性らしい。
通称【大賢者】。
まぁ、僕には全くもって関係のない話なんだけど。
日和見荘から表通りに向かうにつれ、段々と風景が変わる。
スラム地区は主にバラック小屋が並ぶ。
日和見荘近辺は漆喰と木の建物が多い。
薬師ギルドの裏手あたりは徐々に石を使った建物が多くなり始め、薬師ギルドをはじめとした表通りは全て石のみで建てられている。当然全ての建物に結界が施されており、どの建物も綺麗なものだ。
この世界は命が軽い。
戦争も勿論ある。
故に、それぞれの建物はそれほど手を加えられていない。
空撃されれば壊れてしまうからだ。
薬師ギルドに正しい歴史が伝わっていない一つの要因でもある。
歴史などにかまけている余裕が誰にも無いのだろう。
そんな事を残す暇があるのなら、少しでも技術発展に努めろ、という事らしい。
その代わりと言っていいのかわからないけど、補助機能が異常に発展している。
自動施錠機能しかり、自動消臭機能しかり、自動サイズ補正しかり…。
自動清掃機能などもある。日和見荘には、勿論付いていない。
表通りに近づくにつれて行きかう人たちの服装も段々と小綺麗なものに変わっていく。
僕の服装は表通りを歩いていても、衛兵に呼び止められないギリギリ、といったところか。
性格の悪い衛兵なら止められるかもしれない。
どんな難癖を付けられるかわかったものではない。
少しずつ広がっていく華やかさとは裏腹に、僕の視線は少しずつ下へと向いていく。
薬師ギルドのある表通りに出る頃には、完全に足元しか見ていない。
ぶつからないように時折すぐ前を見る以外は、極力周囲を見ないようにする。
難癖を付けてくるのは、必ずしも衛兵だけだとは限らないのだ。
とにもかくにも、この世界は命が軽い。
不用意な発言や挙動は控えるべきだ。
落ちる時は一瞬で落ちるし、一歩間違えば命も落とす。
まずは今日を生きること。
今日を生き抜いたなら、明日を生き抜くこと。
これらがこの世界を生きていく上での最低限の素養だと僕は思っている。
人に殺される?魔物に殺される?不意の事故で死ぬ?
何があるかわからない。死ぬ時は驚くほどにあっさりと死んでしまう。
僕はそんな人たちをいくらでも見てきた。
僕は、生きること、を楽観的には考えられないタチなのだ。
表通りに出ておよそ5分歩いたところに薬師ギルドはある。
総石造りで建てられたそれは、見た目にも重厚さを感じさせる。
三階建てで建てられていて、一階はロビーや買取所、二階は蔵書庫、三階は職員フロアとなっているらしい。
ちなみに僕は二階より上に入った事はない。
蔵書庫の閲覧には規定以上のランクが必要となっており、僕はその規定には程遠いからだ。
受付をしているリリアさんに聞いた事があるだけだ。
せめて二階に上がれるくらいにはランクを上げてこい、と何度言われた事だろうか。
その日が来ることを僕が一番願っているんだけど。
そんな薬師ギルドには入口が二つある。
一般入口と、限定入口だ。
僕は限定入口にしか入れない。その入口は一般入口と比べて狭く、粗末で、そしていつでも人で溢れている。
矛盾しているようだが、そういう事だ。
一般の基準は、規定ランク以上の人たちの事を指す。
規定ランクに到達していない者は一般とはみなされない。
要は、薬師ギルドにおいて冒険者として見てもらえないという事だ。
そして、僕のような冒険者が規定ランクに到達する可能性は限りなく低いシステムに成っていたりする。
限定入口はそういった規定ランクに満たない者たちでいつでも溢れている。
特に朝から昼にかけてはひどい。
ひっきりなしに人が出入りし、喧噪も匂いも酷い。
限定入口は素材さえ持っていれば誰でも売ることが出来る。
もちろん、素材の良し悪しで値段は大きく上下するが。
そして限定入口に出入りする冒険者のほとんどは粗暴で、採集してくる素材は悪い。
それらには理由もそれなりにあるが。
申し訳程度に付けられた両開き扉はすでに開け放たれたままとなっていた。
中を少しだけ覗いてみる。
3つの買取カウンターはすでに満席となっていたが、1つしかない受付カウンターは空いていた。
その空席に見知った顔を見つける。
向こうも気づいたようだ。
いじっていた前髪から手を離すと、視線を目前に椅子に落とした。
どうやら座れと言っているらしい。
見知った顔、リリアさんのカウンターに腰を下ろし、頭を下げた。
「おはようございます」
「ん」
リリアさんは人によって極端に対応の差が上下に激しい。
僕は言わずとも下だ。
カウンターの上にはペン立てといくつかの書類以外には何もない。
粗末なものだ。得てして限定入口から入った先のものは押しなべて粗末だが。
「今日も採集に行こうと思います」
「どうせミライ草とライミ草の採集でしょ?」
「はい、その二つのつもりです」
「常時依頼なんだからわざわざ来なくてもいいじゃない」
「依頼だけで言えばそうですけど、何か変わった事があると怖いですから…」
「そんなんだからいつまで経っても【薬草屋】って呼ばれるのよ」
「たとえ蔑称で呼ばれているとしても、僕は生き残りたいですから」
「アンタのそれじゃあ、ほんとに生きてるだけじゃない。私なら嫌よ」
「でも、僕にはこれしかありませんから…」
僕の言葉にリリアさんは鼻で笑うと、紙を一枚僕に向かって放るように渡してきた。
「最近夜になると壁外で盗賊が出るらしいわ。前から盗賊はいたけど最近は特に危ないんだってさ。アンタは夜に壁外に出る事は無いから関係ないけどね」
渡された紙にはここ最近で起きた盗賊による事件が書かれていた。
金品等を奪われた上、惨たらしく殺されているらしい。
「そもそも夜に壁外にいる時点で殺してくださいって言ってるようなもんだけどね」
壁外とは、所謂都市の外の事だ。
スラムなどの貧困地区は実はまだマシな方で、もっとも悲惨なのが壁外に住む人たちの事を指す。もはや人として認識されておらず、昨日までそこにいたのに、翌日になれば無惨に殺されている事など日常。
領主からも住民として認められていない。
日没と同時に都市の門は閉められてしまう。闇夜の中で壁外の人たちが魔物に襲われようが盗賊に襲われようが門番達は一切何もしない。
いないものとして認識されているがゆえだ。
盗賊注意の紙を渡すと、リリアさんは僕にさっさと席から立てと言いたげにそっぽを向いてしまった。
立ち上がって頭を下げると僕はその場から離れる。
リリアさんは、ふんっ、と言いながら僕に少しだけ視線を送ると、もう僕への興味は失われたようだった。
僕は買取カウンター待ちの列に並びながら、リリアさんからもらった紙に再度目を落とす。
そこにはこの1週間で4度の盗賊被害があり、全ての被害者が惨たらしく殺されているとの事だった。
無論、被害者は全て殺されているので、目撃情報などもない。人数も不明。
とにかく気を付けろ、という情報だけだった。
有難いことだ…。
僕は視線を少しだけリリアさんに向ける。
すでに次の冒険者が座っており、先程よりもはるかに良い表情で対応していた。
どうやら受付カウンターに用があるわけではなく、リリアさんにちょっかいを出しているだけのようだ。
リリアはそんな冒険者ににこやかに対応している。
リリアは素っ気なく対応したが、それでも最低限の情報を渡してくれていた。
盗賊注意の情報はギルドとして必ず渡さなければいけない類のものではない。
この世界には人権など鼻から無いのだ。
生きるか死ぬか、それは誰にもわからない。日々を生きている当の本人次第だ。
だからこそ、貪欲に、敏感にならなければ、とも思う。
少しでも鈍くなった途端、自分もいつこの世から去る事があるかわからないのだ。
気付けば買取カウンターの順番になっていた。
僕は昨日採集したいくばくかのミライ草とライミ草を納品し、雀の涙ほどの金を貰い、買取担当職員から鼻で笑われながら逃げるように薬師ギルドを去った。
僕のように薬師ギルドにしか足を向けない冒険者は、基本的にいない。
皆、魔物討伐や護衛などの依頼と掛け合わせていくばくかの素材を採集し薬師ギルドに納品するだけだ。
なので一向にランクは上がらないし、そもそも上げようとも思っていない。
一部の冒険者は薬師ギルドと専属契約をして希少価値の高い採集ばかりを請ける者もいるが、それも珍しい。それにそういった冒険者は限定入口には来ない。
一般入口から出入りするからだ。
買取カウンターは常時混んでいるにも関わらず、受付カウンターに閑古鳥が鳴いているにはそういった背景があるからだった。
僕が【薬草屋】と蔑まれているように、リリアさんもまた【亜人】と裏で呼ばれている事を僕は知っていた。
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