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三十五、新しい立場(完結)
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一礼して三槌屋の元を辞し、銅吉は裏長屋に帰った。
「おみなちゃん……」
路地で、上坪と太助と左門次に半ば囲まれるようにして、おみながはにかみながら立っていた。肉体的にはいつも以上に痩せ細り、やつれてはいるが、彼女の両目にはしかと生命力を感じさせる力強さがこもっていた。
「おおっ、銅吉。ご覧の通りだ」
いつになく弾んだ声で、上坪が銅吉を迎えた。
「銅吉さん。ご心配をおかけしました」
おみなが、しっかりした口調で感謝し、深々とお辞儀した。
「快気祝いで一杯やるか」
太助が陽気にいい放った。
「一杯どころか、万杯だ」
左門次が、珍しく軽口を叩いた。
「おいおい、まだ病みあがりだし、当面俺は参加できんぞ。仕事が溜まっているんだ」
上坪が、苦笑しながら断った。
「お父様、お仕事は私が手伝いますからご遠慮なく行ってきて下さいな」
「う、うむっ。まあ、それは……」
「おみなちゃんは主役だから、外せないよ」
銅吉が指摘すると、おみなは頬を赤く染めて両手で挟んだ。
「とにかく、近い内にやりましょう」
太助は満面の笑みを浮かべて食いさがった。
「良かろう。近い内にな」
根負けした上坪が約束し、一同は盛大に笑った。
その晩。
質素な夕食をすませ、寝床の支度をしかけた銅吉の部屋で、戸口を叩く音がした。
「どなた」
「たみです」
他人が呼ぶときは、『お』がつく。本来の名前は『たみ』である。
銅吉は、即座に戸を開けた。
「遅くにすみません」
「いえ、こちらこそ。私の方から首尾を報告せねばならないのに、どうにも疲れきっていまして」
それは、本音というより現実だった。
「もう、寝るところでしたか」
「いや、まだです。とにかく上がって下さい」
「はい」
立ち話は論外だから、中に招くのは当然……といいたいが。自分の部屋に女性を上げて、一対一になるのは生涯初である。
「まずは茶でも……」
おたみが玄関で履物を脱ぐ前に、銅吉は、台所に足を向けかけた。
「おかまいなく。長話にはなりませんから」
「いろいろとお世話になっていて、茶の一杯も出さないわけにはいきませんよ」
「いえ。本当に、いいんです。ごめんなさい」
深刻な口調に、ようやく、銅吉は浮いた気持ちでいるべきではないと察した。
「わかりました。とにかく、座って下さい」
「はい」
こうして、二人は向かいあって座った。
「私は、明日にはここを立ちさります」
「えぇっ」
これをしも仰天せずして、何を仰天するのか。
「今日、旦那様に暇乞いをすませてきました」
「ど、どうして」
「旦那様のご信頼を裏切ったことと、あやかしの話を知ってしまったことからです。もちろん、細かいお話は何もしていません。ただ、お暇したいとだけお話して許されました」
「それは、私が……」
「もちろん。私が銅吉さんの立場でも、必ず同じことをしています。銅吉さんも、また、他の皆様も、一切悪くありません」
「じゃ、じゃあ……」
「実のところ、私一人では旦那様の秘密を探りきられなかったのです。猫又さんが、力添えして下さいました。当然、猫又さんも、他のあやかし達も、責任はありません」
いっぱしの戯作者のくせに、銅吉は、言葉が続かなくなってしまった。
「それに、あやかしを知る人間が、同じ場所に二人いるのは良くないです。うっかり口を滑らせる恐れが、二倍になります」
銅吉は、日ノ本の危機を未然に防いだ。三槌屋に、『日常』という名の刑罰も与えた。にもかかわらず、最も基本的な危機について対策していなかった。
もっとも、仮に対策したところで、おたみの決意は揺らがなかっただろう。客観的には、おたみが裏長屋からいなくなることで、万が一公儀から三槌屋に詮議がかかっても銅吉達には追及のしようがなくなる。三槌屋と田沼家のつながりを銅吉達にもたらしたのは、生身の人間としては、おたみだけなのだから。
だから、それは立派に理性と良識のなせる技であり、銅吉はむしろ感謝して送りださねばならない。
ならないのだが……。
「銅吉さん、他の皆さんによろしくとお伝え願います。木戸番さんにはお話してありますから、夜明け前にはここを出ます」
江戸の庶民は、それほど大仰な家具財産を所有しない。いつでも身軽に引っこししたり落ちついたりする。
「委細承知しました。道中のご無事をお祈りします」
銅吉は、型にはまった決まり文句をいうので精一杯だった。
「勝手なことばかりいって、すみません」
そう締めくくり、おたみは、一礼して立ちあがった。銅吉は、全身の力を振るい、どうにか戸口まで見送った。
戸を閉めて、銅吉はがっくりと玄関に座りこんだ。
おたみがどこへ行くのか、聞いてしまうと未練になる。だから、聞きたい気持ちを必死に抑えつけた。ほとんど意地で、それは貫いた。
『良かったな』
「うわぁっ」
猫又が、部屋で香箱座りになっていた。
『うむ、喜んでいるようで何より』
『喜んでないっ』
ゆっくり感傷に浸ることさえできない。
『良かったな』
もう一度、猫又はいった。
『ちっとも良くない』
『どうしてだ。あたしは、お前が死んでも死体を食べないでやることに決めたんだぞ』
『そっちか』
ずっと忘れていた。
『それだけじゃない。銭霊は、お前から出ていった。三槌屋での最後のやり取りの後に』
『何っ』
やはり、あの感触。嘘ではなかった。
『お前は立派に試練を成しとげた。銭霊の代わりに誉めておいてやる』
『そうか。ありがとう』
ようやく、ようやく銅吉は、肩の荷が降りた。
『代わりに、三槌屋を食ってやる』
『誰の死体でも勝手に食えよ。俺は寝る』
肩の荷が降りるとともに、急に眠くなってきた。
「三槌屋の魂、脂まみれで美味しそうどすなぁ~」
青女房が、うっとりした顔で猫又の隣に現れた。
『つまり、お前は青女房からも解放される』
『そうかいそうかい。日記にでもつければ良かったな』
「そこまでやけっぱちにならなくてもいいじゃないですか」
ろくろ首が、銅吉の隣にきて囁いた。
「いい加減、お前達との腐れ縁も……」
『今宵限りだ』
『え』
猫又を、思わずまじまじと銅吉は眺めた。
『あたし達も、これでお前にはかかわらない。お役ごめんだ、お互いに』
『お役ごめんって……じゃあ、どこに行くんだ』
愚問と知りつつ、おたみには聞けなかった質問を猫又にはした。
『隠り世。お前にはまだ無理だ』
銅吉の次なる質問を見こして、猫又はつけ加えた。隠り世は死者やあやかしにのみ開かれた世界である。
まだという言葉が、まだ生きているからなのか、まだ完全なあやかしではないからなのか。聞きたくてたまらない一方、これほど聞くのが恐ろしいこともない。
『あたし達では、束になっても三槌屋に叶わなかったろう。お前も、少し前までは同じだった。八岐大蛇は、三槌屋にそこまで強い力を与えていた』
『じゃ、じゃあどうして……』
『田沼屋敷でお淀を倒し、お前は名実ともにこの上なく成長した。だからこそ、お前だけが三槌屋を倒せた』
「もう、銅吉さんは一人で立派にやっていけますから」
ろくろ首が、猫又の説明を引きとって、静かに宣言した。
「なら、せめて酒でも……」
そういいつつ、まぶたが鉛のように重くなってきた。
「いえ。せっかくですが、そうのんびりもしていられません。八岐大蛇の封印をかけ直すときに、いろいろと仕事がありますから」
淡々と、ろくろ首は説明した。
「まだ、何かあるのか」
『それはこちらの話だ。とにかく、お前はちゃんとやりとげた』
「また魂が抜かれたくなれば、いつなりと会えますぇ」
訳のわからない主張を、青女房は発した。
『じゃあな』
猫又の言葉を境に、あやかし達は消えた。いくら呼んでも、壁に虚しく言葉が跳ねかえるだけだった。
銅吉は、満ちたりて眠った。
数ヶ月後。
銅吉の新作、『生臭坊主一両之欲転生門院』は大当たりを取った。庶民ばかりか、歌舞伎の演目にまで取りあげられ、版元の三槌屋ともども大いに面目を施した。
三槌屋は、銅吉の待遇を相当に改善した。表通りに家まで与えられ、生活費も数倍は出して貰えるようになった。それらは正当な労働の正当な報酬なので、遠慮なく銅吉は受けとった。また、自分の立場が強化されることで、裏長屋の世話をこれまでより段違いに細かく焼けるようになった。実際、銭がひとりでに浮かぶような状況には一つもなってない。
次の作品について、銅吉は鋭意執筆中である。銭霊が離れ、文字通りふっきれた。さらには、あやかし達との体験そのものが大きな成長の糧となっている。
そして、銅吉の家には、住みこみでおみなが働くようになった。上坪は、おみなもそろそろ年頃だというような台詞を、しきりに漏らすようになったのであった。
終わり
「おみなちゃん……」
路地で、上坪と太助と左門次に半ば囲まれるようにして、おみながはにかみながら立っていた。肉体的にはいつも以上に痩せ細り、やつれてはいるが、彼女の両目にはしかと生命力を感じさせる力強さがこもっていた。
「おおっ、銅吉。ご覧の通りだ」
いつになく弾んだ声で、上坪が銅吉を迎えた。
「銅吉さん。ご心配をおかけしました」
おみなが、しっかりした口調で感謝し、深々とお辞儀した。
「快気祝いで一杯やるか」
太助が陽気にいい放った。
「一杯どころか、万杯だ」
左門次が、珍しく軽口を叩いた。
「おいおい、まだ病みあがりだし、当面俺は参加できんぞ。仕事が溜まっているんだ」
上坪が、苦笑しながら断った。
「お父様、お仕事は私が手伝いますからご遠慮なく行ってきて下さいな」
「う、うむっ。まあ、それは……」
「おみなちゃんは主役だから、外せないよ」
銅吉が指摘すると、おみなは頬を赤く染めて両手で挟んだ。
「とにかく、近い内にやりましょう」
太助は満面の笑みを浮かべて食いさがった。
「良かろう。近い内にな」
根負けした上坪が約束し、一同は盛大に笑った。
その晩。
質素な夕食をすませ、寝床の支度をしかけた銅吉の部屋で、戸口を叩く音がした。
「どなた」
「たみです」
他人が呼ぶときは、『お』がつく。本来の名前は『たみ』である。
銅吉は、即座に戸を開けた。
「遅くにすみません」
「いえ、こちらこそ。私の方から首尾を報告せねばならないのに、どうにも疲れきっていまして」
それは、本音というより現実だった。
「もう、寝るところでしたか」
「いや、まだです。とにかく上がって下さい」
「はい」
立ち話は論外だから、中に招くのは当然……といいたいが。自分の部屋に女性を上げて、一対一になるのは生涯初である。
「まずは茶でも……」
おたみが玄関で履物を脱ぐ前に、銅吉は、台所に足を向けかけた。
「おかまいなく。長話にはなりませんから」
「いろいろとお世話になっていて、茶の一杯も出さないわけにはいきませんよ」
「いえ。本当に、いいんです。ごめんなさい」
深刻な口調に、ようやく、銅吉は浮いた気持ちでいるべきではないと察した。
「わかりました。とにかく、座って下さい」
「はい」
こうして、二人は向かいあって座った。
「私は、明日にはここを立ちさります」
「えぇっ」
これをしも仰天せずして、何を仰天するのか。
「今日、旦那様に暇乞いをすませてきました」
「ど、どうして」
「旦那様のご信頼を裏切ったことと、あやかしの話を知ってしまったことからです。もちろん、細かいお話は何もしていません。ただ、お暇したいとだけお話して許されました」
「それは、私が……」
「もちろん。私が銅吉さんの立場でも、必ず同じことをしています。銅吉さんも、また、他の皆様も、一切悪くありません」
「じゃ、じゃあ……」
「実のところ、私一人では旦那様の秘密を探りきられなかったのです。猫又さんが、力添えして下さいました。当然、猫又さんも、他のあやかし達も、責任はありません」
いっぱしの戯作者のくせに、銅吉は、言葉が続かなくなってしまった。
「それに、あやかしを知る人間が、同じ場所に二人いるのは良くないです。うっかり口を滑らせる恐れが、二倍になります」
銅吉は、日ノ本の危機を未然に防いだ。三槌屋に、『日常』という名の刑罰も与えた。にもかかわらず、最も基本的な危機について対策していなかった。
もっとも、仮に対策したところで、おたみの決意は揺らがなかっただろう。客観的には、おたみが裏長屋からいなくなることで、万が一公儀から三槌屋に詮議がかかっても銅吉達には追及のしようがなくなる。三槌屋と田沼家のつながりを銅吉達にもたらしたのは、生身の人間としては、おたみだけなのだから。
だから、それは立派に理性と良識のなせる技であり、銅吉はむしろ感謝して送りださねばならない。
ならないのだが……。
「銅吉さん、他の皆さんによろしくとお伝え願います。木戸番さんにはお話してありますから、夜明け前にはここを出ます」
江戸の庶民は、それほど大仰な家具財産を所有しない。いつでも身軽に引っこししたり落ちついたりする。
「委細承知しました。道中のご無事をお祈りします」
銅吉は、型にはまった決まり文句をいうので精一杯だった。
「勝手なことばかりいって、すみません」
そう締めくくり、おたみは、一礼して立ちあがった。銅吉は、全身の力を振るい、どうにか戸口まで見送った。
戸を閉めて、銅吉はがっくりと玄関に座りこんだ。
おたみがどこへ行くのか、聞いてしまうと未練になる。だから、聞きたい気持ちを必死に抑えつけた。ほとんど意地で、それは貫いた。
『良かったな』
「うわぁっ」
猫又が、部屋で香箱座りになっていた。
『うむ、喜んでいるようで何より』
『喜んでないっ』
ゆっくり感傷に浸ることさえできない。
『良かったな』
もう一度、猫又はいった。
『ちっとも良くない』
『どうしてだ。あたしは、お前が死んでも死体を食べないでやることに決めたんだぞ』
『そっちか』
ずっと忘れていた。
『それだけじゃない。銭霊は、お前から出ていった。三槌屋での最後のやり取りの後に』
『何っ』
やはり、あの感触。嘘ではなかった。
『お前は立派に試練を成しとげた。銭霊の代わりに誉めておいてやる』
『そうか。ありがとう』
ようやく、ようやく銅吉は、肩の荷が降りた。
『代わりに、三槌屋を食ってやる』
『誰の死体でも勝手に食えよ。俺は寝る』
肩の荷が降りるとともに、急に眠くなってきた。
「三槌屋の魂、脂まみれで美味しそうどすなぁ~」
青女房が、うっとりした顔で猫又の隣に現れた。
『つまり、お前は青女房からも解放される』
『そうかいそうかい。日記にでもつければ良かったな』
「そこまでやけっぱちにならなくてもいいじゃないですか」
ろくろ首が、銅吉の隣にきて囁いた。
「いい加減、お前達との腐れ縁も……」
『今宵限りだ』
『え』
猫又を、思わずまじまじと銅吉は眺めた。
『あたし達も、これでお前にはかかわらない。お役ごめんだ、お互いに』
『お役ごめんって……じゃあ、どこに行くんだ』
愚問と知りつつ、おたみには聞けなかった質問を猫又にはした。
『隠り世。お前にはまだ無理だ』
銅吉の次なる質問を見こして、猫又はつけ加えた。隠り世は死者やあやかしにのみ開かれた世界である。
まだという言葉が、まだ生きているからなのか、まだ完全なあやかしではないからなのか。聞きたくてたまらない一方、これほど聞くのが恐ろしいこともない。
『あたし達では、束になっても三槌屋に叶わなかったろう。お前も、少し前までは同じだった。八岐大蛇は、三槌屋にそこまで強い力を与えていた』
『じゃ、じゃあどうして……』
『田沼屋敷でお淀を倒し、お前は名実ともにこの上なく成長した。だからこそ、お前だけが三槌屋を倒せた』
「もう、銅吉さんは一人で立派にやっていけますから」
ろくろ首が、猫又の説明を引きとって、静かに宣言した。
「なら、せめて酒でも……」
そういいつつ、まぶたが鉛のように重くなってきた。
「いえ。せっかくですが、そうのんびりもしていられません。八岐大蛇の封印をかけ直すときに、いろいろと仕事がありますから」
淡々と、ろくろ首は説明した。
「まだ、何かあるのか」
『それはこちらの話だ。とにかく、お前はちゃんとやりとげた』
「また魂が抜かれたくなれば、いつなりと会えますぇ」
訳のわからない主張を、青女房は発した。
『じゃあな』
猫又の言葉を境に、あやかし達は消えた。いくら呼んでも、壁に虚しく言葉が跳ねかえるだけだった。
銅吉は、満ちたりて眠った。
数ヶ月後。
銅吉の新作、『生臭坊主一両之欲転生門院』は大当たりを取った。庶民ばかりか、歌舞伎の演目にまで取りあげられ、版元の三槌屋ともども大いに面目を施した。
三槌屋は、銅吉の待遇を相当に改善した。表通りに家まで与えられ、生活費も数倍は出して貰えるようになった。それらは正当な労働の正当な報酬なので、遠慮なく銅吉は受けとった。また、自分の立場が強化されることで、裏長屋の世話をこれまでより段違いに細かく焼けるようになった。実際、銭がひとりでに浮かぶような状況には一つもなってない。
次の作品について、銅吉は鋭意執筆中である。銭霊が離れ、文字通りふっきれた。さらには、あやかし達との体験そのものが大きな成長の糧となっている。
そして、銅吉の家には、住みこみでおみなが働くようになった。上坪は、おみなもそろそろ年頃だというような台詞を、しきりに漏らすようになったのであった。
終わり
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面白かったです!
もう、この一言につきます!
途中から、最後まで一気に「読まされた」感があります。
最後のほうになると、続きはどうなる!?
策は上手く行くのか!? おたみさんは?
あやかし達は? 忍びとお淀はどうなる?
などなど、気になってしまって。
それこそ書籍ならばページをめくる手が止まらないって感じでした。
最後のほうで三槌屋がミズチと掛かっているのかな?
とか思いながら、読了させて頂きました。
ともあれ良い結果が得られますよう願っております!!(^^)
(ちょっとネタバレ風味のコメントでごめんなさいm(_ _)m)
わぁーっ、ありがとうございます! ありがとうございます! 花も実もあるご感想で、大いにに報われした!
11話からの展開が面白いです
うおおおぉぉぉっ! ありがとうございます! ありがとうございます! 宇宙一周できるくらいに嬉しいです!