アナスタシア世界

アナスタシア世界 その３

エルフの国：【世界樹の森（エル・ユグドラ）】
​～過保護な神と、黄金の鳥籠～
​1. 国家概要
​国名: 神聖樹国エル・ユグドラ（通称：世界樹の森）
​場所: 大陸西部を覆う巨大な森林地帯の中心。
​政治体制: 「神権君主制」。世界樹の意思を聞く「巫女姫（女王）」が治めるが、実質的な支配者は世界樹そのもの。
​絶対中立の理由:
​鉄壁の防衛: 森に一歩でも敵意を持って踏み込めば、無数の*「ポーン（歩兵）」が起動し、養分として吸収される。過去、帝国軍10万が「神隠し」に遭い、全滅ではなく「肥料」になった歴史がある。
​資源の自給自足: 世界樹の根が地脈からマナやレアメタルを吸い上げ、果実として食料も無限に湧く。「働かなくても生きていける」楽園。
​2. 真実：【ヤンデレ世界樹（マザー）】
​『愛しているわ、私の子（エルフ）たち。外の世界なんて危ないだけ……ずっと私の胎内（森）にいなさい……』
​世界樹の正体: 超高位の植物知性体。エルフたちを「愛玩動物（ペット）」や「我が子」として溺愛している。
​鳥籠の支配:
​エルフたちが飢えないよう全てを与えるが、それは「外の世界に興味を持たせないため」の飼い殺し政策。
​官僚や長老たちは、「我々は家畜なのでは？」と薄々感づいているが、口に出せば世界樹の根に締め上げられる（物理）ため、沈黙を貫いている。
​ルナへの態度: ルナのことは特に溺愛しているが、「可愛い子には旅をさせよ（でも死なないように最強のボディガードをつけるわ）」という歪んだ教育方針で送り出した。
​3. 次期女王候補：ルナ・シンフォニア
​「あ、綺麗な石！ 金塊に変えておじいちゃんにあげようっと♪（市場崩壊の音）」
​種族: ハイエルフ（王族）
​年齢: 20歳（エルフとしては若輩）
​外見:
​金糸の髪、宝石のような緑の瞳。歩くだけで花が咲くような、絵に描いたような深窓の令嬢。
​しかし、その手には世界樹の枝で作られた至宝「ユグドラシルの杖」が握られている。
​性格:
​ド天然・純真無垢: 悪気ゼロで大惨事を引き起こすタイプ。「みんなが笑顔になればいいな」と思って行動する。
​致命的な方向音痴: 「トイレに行ってくる」と言って城を出て、気づけば隣国（タロウ王国）の国境に立っているレベル。空間認識能力がバグっている。
​能力：【世界樹の寵愛（アース・フェイバリット）】
​全属性・自然魔法: 規格外の出力。くしゃみをしただけで台風が発生しそうになる。
​物質変換（錬金術）:
​道端の石ころを「純金」や「宝石」に変えられる。
​制約: 世界樹の魔力でコーティングしているだけなので、「3日経つと元の石に戻る」。
​被害: これを知らずに貧しい人にあげてしまい、換金した商人が3日後に「詐欺だ！」と激怒するトラブルが多発。タロウ王国の経済省ブラックリスト筆頭。
​善意の破壊活動:
​「道が汚れているわ」→ 土ゴーレムを召喚して掃除させる → 力加減ができずアスファルトごと剥がして道路陥没。
​「お腹すいてるの？」 → 超高級メロンを魔法で大量生産し無料配布 → 農家の野菜が売れなくなり暴動寸前。
​4. 執事兼ツッコミ役：ネギオ
​「お嬢様、それは慈善活動ではありません。テロです。（パコーン！）」
​種族: ポーン（ルナ専用特別カスタム機）
​外見:
​スタイリッシュな燕尾服を着た紳士。ただし、頭部や手足の一部は植物。
​常に眼鏡（伊達）をクイッと上げている。
​経歴:
​ルナを守るために世界樹が生み出した最高傑作。
​人間社会でルナが困らないよう、タロウ王国の「人材ギルド」に潜入し、「執事検定1級」を首席で取得した努力家。
​装備：【聖剣・アオネギ（青葱）】
​外見: どう見てもスーパーで売っている太くて立派な「長ネギ」。
​正体: 世界樹の若枝が変化したもの。鋼鉄より硬く、しなやか。
​用途:
​ツッコミ: ルナがボケた（危険な魔法を使おうとした）瞬間、光の速さで頭をひっぱたくハリセン。
​戦闘: 剣として振るえば岩をも断つ。ネギの汁が目に入ると悶絶する追加効果付き。
​戦闘形態（フォーム・チェンジ）:
執事服が破け、本来のポーンの能力を開放する。
​ルーク（鉄壁執事）: 巨大な樹木となり、ルナへの攻撃を完全遮断。「私の屍を越えていきなさい（死なないけど）」
​ナイト（ケンタウロス執事）: 下半身が馬になり、ルナを背に乗せて迷子現場から高速離脱する。
​ビショップ（殲滅執事）: 「お掃除の時間です」。ネギから極太レーザーを放つ。
​性格:
​毒舌敬語: ルナに対して容赦ないダメ出しをする。「お嬢様の脳内はお花畑ですか？ ああ、物理的に花が咲いていますね」
​隠れデレ: なんだかんだルナを娘のように大切に思っている。また、タロウ（同郷の匂いがする）や、苦労人の族長ドラグラスとは「被害者の会」として仲が良い。