アナスタシア世界

始祖竜

封印されし禁忌：【始祖竜クロノ・ヴァーハ】
​～時を統べる者、全ての魔獣の頂点～
​1. 概要
​個体名: 始祖竜クロノ・ヴァーハ（通称：始祖竜）
​分類: 竜種・突然変異体（ミュータント・ドラゴン）
​現状: 「卵」の状態に退行し、世界のどこかで眠っている。
​危険度: 測定不能（Catastrophe）。孵化した瞬間、世界のパワーバランスが崩壊する。
​2. 能力：【孵化した幼体】のスペック
​「生まれたばかりの赤ん坊」の状態ですら、以下の能力を有し、成長すれば星そのものを喰らい尽くすとされる。
​① 【時空支配（クロノ・ドミネイター）】
​始祖竜最大にして最悪の権能。対象の「時間」を自在に操作する。
​時間逆行（リワインド）:
​自身が受けたダメージを「なかったこと」にする。
​敵の攻撃を「放つ前」に戻す。
​破壊された肉体を即座に再生する。
​時間加速（フォワード）:
​対象の時間を数百年進め、一瞬で「老衰死」あるいは「風化」させる。
​自身の速度を加速させ、事実上の「瞬間移動」を行う。
​制約:
​「同格の存在」には無効: 三柱の調停者（デューク、フレア、フェンリル）、女神ルチアナ、魔王ラスティア、獣王レオ、そして規格外のスキルを持つタロウやリュウに対しては、時間の強制操作が通じない（単純な物理攻撃としては通る）。
​② 【終焉の咆哮（ジェネシス・ブレス）】
​威力: 一撃で「水爆（核兵器）」並みの熱量と破壊力を生む純粋エネルギー波。
​効果: 着弾点の半径数十キロメートルが消滅し、更地になる。放射能汚染のような後遺症はないが、空間そのものが削り取られる。
​③ 【万魔の王権（ロード・オブ・ビースト）】
​効果: 世界中の「魔獣」「モンスター」に対し、強制的な命令権を持つ。
​影響: 孵化すると、世界中のモンスター（野生のワイバーンからスライムまで）が始祖竜の下へ集結し、人類・魔族・獣人すべてを敵とした「世界魔獣大戦」が勃発する。
​3. 歴史：【覇権戦争の悪夢】
​かつての栄光
​数千年前、竜人族の中に生まれた突然変異体。
竜人族は彼を「絶対神」として崇め、その力を背景に大陸統一へ乗り出した。
​対始祖竜同盟（アンチ・オリジン）
​始祖竜の力が「神（ルチアナ）」の管理すら超えようとしたため、当時の三代勢力が一時休戦し、結託した。
​天使軍: 結界による時間の固定化。
​魔族軍: 全魔力を注いだ対消滅魔法。
​三柱の調停者:
​デューク: 正面から殴り合い、ブレスを受け止める。
​フレア: 傷ついた仲間を無限再生させる。
​フェンリル: 時間操作の隙をついて肉体を食いちぎる。
​結末：【卵への退行】
​この総力戦により、始祖竜は肉体を維持できなくなり、自らを守るために硬質な殻に閉じこもり、「卵」へと姿を変えた。
その後、封印の衝撃で時空の彼方へ飛ばされ、行方不明となった。
​4. 現在の【卵】の所在
​公式には「行方不明」だが、実は極めて身近で、危険な場所にある。
​卵の外見
​直径50センチほどの、黒曜石のように艶のある球体。
​表面には、時計の文字盤のような幾何学模様がうっすらと浮かび、脈動している。
​非常に重く、触れるとほんのり温かい。