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EP 6
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迷惑妖精キュルリンの「ダンジョン不法投棄」訴訟
ズズズズズ……ッ!!
突如として、帝都ルミナス全体を揺るがす地響きが襲った。
桜田法律事務所のティーカップがカタカタと震え、リベラは眉をひそめて窓の外を見た。
「……地震? いえ、この魔力の波長は……」
窓から見える景色は、一変していた。
事務所の向かいにある、市民の憩いの場「ルミナス中央公園」。
その緑豊かな敷地が、見るも無残に隆起し、毒々しい紫色の岩肌と、空を突くような巨大な塔(ダンジョン)に変わっていたのだ。
「あらまぁ。……景観条例違反もいいところですわね」
リベラが呆れていると、天井裏からキスケが逆さ吊りで現れた。
「大変だお嬢! ありゃあ『天魔窟(てんまくつ)』の再来だ!」
「天魔窟?」
「世界中を荒らし回ってる災害指定妖精、キュルリンの仕業ですよ! あいつ、また勝手にダンジョンを作りやがった!」
***
事態は深刻だった。
突如出現した超高難易度ダンジョン。
その噂を聞きつけた命知らずの冒険者たちが世界中から殺到し、公園周辺は無法地帯と化した。
深夜まで続く宴会の騒音、道端に捨てられるポーションの空き瓶、そしてダンジョンから溢れ出した魔物が近隣の住宅街を徘徊する始末。
事務所には、近隣住民(主に高級住宅街の貴族たち)からの苦情と依頼が殺到した。
「リベラさん! なんとかして! 怖くて夜も眠れないわ!」
「我が家の地価が暴落だ! 損害賠償を請求したい!」
リベラは依頼書の束をトントンと整え、不敵に微笑んだ。
「承知いたしました。……この桜田リベラが、住民代表として『不法占拠者』を立ち退かせてご覧に入れますわ」
***
ダンジョン『キュルリン・ランド(仮)』入り口。
リベラは日傘を差し、龍魔呂を伴って堂々と足を踏み入れた。
「お嬢、ここから先は魔窟だ。……離れるなよ」
龍魔呂が前に出る。彼は先日の誘拐事件の怪我が完治していないが、それでもその背中は頼もしい。
一歩入ると、そこは空間拡張魔法によって広大な迷宮になっていた。
いきなり、天井から巨大な酸のスライムが降ってくる。
「おっと」
龍魔呂が裏拳でスライムの核を砕く。
さらに、通路の奥からはミノタウロスの群れが突進してきた。
「邪魔だ。……俺たちは『現地視察』に来たんだよ」
ドゴォォォン!!
龍魔呂の赤黒い闘気を纏った回し蹴りが、先頭のミノタウロスの首をへし折り、その巨体が後続を巻き込んでボウリングのピンのように吹き飛んだ。
Sランク級の魔物を雑草のように駆除しながら、二人は最深部を目指す。
「ふむ……。避難経路の確保なし、消火設備の不備、さらに建築基準法違反……。メモしておいてくださいね」
「へいへい。……これ、視察じゃなくて『カチコミ』だろ」
***
最深部、ボス部屋。
そこは、虹色のクリスタルが輝く幻想的な空間だった。
玉座のような岩の上に、手のひらサイズの少女がふよふよと浮いている。
虹色の羽に、愛らしい顔立ち。だがその瞳は、残酷なほどの無邪気さに満ちている。
ユニークスキル【迷宮創造】を持つ妖精、キュルリンだ。
「きゃはは! また冒険者が死んじゃった! もっと強い奴いないの~? ……あ、新しいお客さんだ!」
キュルリンはリベラたちに気づき、空中でクルクルと回った。
「ようこそ『キュルリン・ランド』へ! キミたちも死にに来たの?」
「いいえ。……訴状を届けに来ましたわ」
リベラは優雅にお辞儀をし、一枚の紙を突きつけた。
「都市計画法違反、ならびに廃棄物処理法違反(不法投棄)。……貴女がここにダンジョンを作ったせいで、近隣住民が多大な迷惑を被っています。即刻、この迷宮を撤去し、原状回復なさい」
キュルリンはポカーンとして、それからケラケラと笑った。
「なーにそれ! ボクはみんなを楽しませてるだけだよ? 冒険者も喜んでるし、強い魔物とも遊べるし、最高じゃん! なんで怒られるの?」
悪気ゼロ。
彼女にとって、ダンジョン生成は善意のプレゼントなのだ。これこそが、彼女が災害指定される所以である。
「楽しみ? ……それは結構。ですが、場所をわきまえなさいと言っていますの」
「やーだね! ここはボクの家だもん! 文句があるなら力づくで……」
キュルリンが指を鳴らすと、背後の闇から巨大なドラゴン・ゾンビが姿を現した。
腐臭と瘴気を撒き散らす死の竜。
「あーあ。……交渉決裂か」
龍魔呂がため息をつき、角砂糖を噛み砕く。
彼は一瞬でドラゴンの懐に潜り込んだ。
「指弾(シダン)」
至近距離からの闘気の爆発。
ドラゴンの顎(あぎと)が吹き飛び、巨体が轟音と共に崩れ落ちる。
「えっ……? ボクの最強ペットが……一撃!?」
キュルリンが驚愕に目を見開く。
その目の前に、いつの間にかリベラが立っていた。
彼女はニッコリと笑い、キュルリンの鼻先に「請求書」を突きつける。
「さて。これまでの騒音被害の慰謝料と、原状回復費用……締めて金貨5000枚。払えますか? 払えないなら、このダンジョンの所有権を差し押さえますけれど」
「えぇ~!? そんなお金ないよぉ!」
「でしょうね。……そこで、示談の提案ですわ」
リベラは懐から、別の企画書を取り出した。
『帝都地下ダンジョン・テーマパーク化計画』と書かれている。
「このダンジョン、潰すには惜しい魔力リソースです。そこで、ここを帝都認可の『公営ダンジョン』として登録します」
リベラの提案はこうだ。
1. ダンジョンの入り口に受付を作り、入場料を取る。
2. 内部に「安全地帯(セーフティエリア)」を設け、飲食店や休憩所を作る。
3. 魔物の強さを階層ごとに厳密に管理し、初心者から上級者まで楽しめるようにする。
4. 収益の一部を帝都に納税し、残りをキュルリンの取り分とする。
「これなら、貴女は堂々とダンジョン運営ができますし、住民も『観光地』として潤います。……どうかしら? このまま私達にボコボコにされて追い出されるのと、オーナー社長としてチヤホヤされるの、どちらがお好き?」
キュルリンの目が、金貨のように輝いた。
「オーナー社長……! なにそれ、超面白そう!」
「契約成立ですわね」
リベラは素早く契約書にサインをさせた。
その契約条項には、『管理顧問弁護士として、売上の20%を桜田法律事務所に支払う』という一文が、小さく、しかし明記されていた。
***
数週間後。
元・中央公園は、『ルミナス地下迷宮パーク』としてリニューアルオープンした。
入り口には行列ができ、屋台が並び、帝都の新たな観光名所として賑わっている。
騒音問題は防音結界で解決し、治安も警備員(龍魔呂やキスケ)の巡回で劇的に改善した。
「すごいよリベラちゃん! 今日も満員御礼だ!」
事務所に遊びに来たキュルリンが、売上報告書を持って宙返りする。
リベラは優雅に紅茶を飲みながら、微笑んだ。
「ええ。ウィンウィンの関係(利益誘導)ですわ」
(……ま、これで『神々』が遊びに来る場所も確保できましたしね)
リベラは、このダンジョンの最深部B100Fに、極秘裏に「VIP専用ラウンジ(通称:天魔窟ルミナス支店)」を作らせていた。
そこが、やがて女神や魔王のたまり場となり、リベラの人脈をさらに盤石にすることを、まだ誰も知らない。
「さて、次はどんなトラブルが舞い込んでくることやら」
リベラが窓の外を見下ろすと、そこには早くも、屋台の営業許可を巡って揉めている「ラーメン屋台のイケオジ」の姿が見え隠れしていた。
ズズズズズ……ッ!!
突如として、帝都ルミナス全体を揺るがす地響きが襲った。
桜田法律事務所のティーカップがカタカタと震え、リベラは眉をひそめて窓の外を見た。
「……地震? いえ、この魔力の波長は……」
窓から見える景色は、一変していた。
事務所の向かいにある、市民の憩いの場「ルミナス中央公園」。
その緑豊かな敷地が、見るも無残に隆起し、毒々しい紫色の岩肌と、空を突くような巨大な塔(ダンジョン)に変わっていたのだ。
「あらまぁ。……景観条例違反もいいところですわね」
リベラが呆れていると、天井裏からキスケが逆さ吊りで現れた。
「大変だお嬢! ありゃあ『天魔窟(てんまくつ)』の再来だ!」
「天魔窟?」
「世界中を荒らし回ってる災害指定妖精、キュルリンの仕業ですよ! あいつ、また勝手にダンジョンを作りやがった!」
***
事態は深刻だった。
突如出現した超高難易度ダンジョン。
その噂を聞きつけた命知らずの冒険者たちが世界中から殺到し、公園周辺は無法地帯と化した。
深夜まで続く宴会の騒音、道端に捨てられるポーションの空き瓶、そしてダンジョンから溢れ出した魔物が近隣の住宅街を徘徊する始末。
事務所には、近隣住民(主に高級住宅街の貴族たち)からの苦情と依頼が殺到した。
「リベラさん! なんとかして! 怖くて夜も眠れないわ!」
「我が家の地価が暴落だ! 損害賠償を請求したい!」
リベラは依頼書の束をトントンと整え、不敵に微笑んだ。
「承知いたしました。……この桜田リベラが、住民代表として『不法占拠者』を立ち退かせてご覧に入れますわ」
***
ダンジョン『キュルリン・ランド(仮)』入り口。
リベラは日傘を差し、龍魔呂を伴って堂々と足を踏み入れた。
「お嬢、ここから先は魔窟だ。……離れるなよ」
龍魔呂が前に出る。彼は先日の誘拐事件の怪我が完治していないが、それでもその背中は頼もしい。
一歩入ると、そこは空間拡張魔法によって広大な迷宮になっていた。
いきなり、天井から巨大な酸のスライムが降ってくる。
「おっと」
龍魔呂が裏拳でスライムの核を砕く。
さらに、通路の奥からはミノタウロスの群れが突進してきた。
「邪魔だ。……俺たちは『現地視察』に来たんだよ」
ドゴォォォン!!
龍魔呂の赤黒い闘気を纏った回し蹴りが、先頭のミノタウロスの首をへし折り、その巨体が後続を巻き込んでボウリングのピンのように吹き飛んだ。
Sランク級の魔物を雑草のように駆除しながら、二人は最深部を目指す。
「ふむ……。避難経路の確保なし、消火設備の不備、さらに建築基準法違反……。メモしておいてくださいね」
「へいへい。……これ、視察じゃなくて『カチコミ』だろ」
***
最深部、ボス部屋。
そこは、虹色のクリスタルが輝く幻想的な空間だった。
玉座のような岩の上に、手のひらサイズの少女がふよふよと浮いている。
虹色の羽に、愛らしい顔立ち。だがその瞳は、残酷なほどの無邪気さに満ちている。
ユニークスキル【迷宮創造】を持つ妖精、キュルリンだ。
「きゃはは! また冒険者が死んじゃった! もっと強い奴いないの~? ……あ、新しいお客さんだ!」
キュルリンはリベラたちに気づき、空中でクルクルと回った。
「ようこそ『キュルリン・ランド』へ! キミたちも死にに来たの?」
「いいえ。……訴状を届けに来ましたわ」
リベラは優雅にお辞儀をし、一枚の紙を突きつけた。
「都市計画法違反、ならびに廃棄物処理法違反(不法投棄)。……貴女がここにダンジョンを作ったせいで、近隣住民が多大な迷惑を被っています。即刻、この迷宮を撤去し、原状回復なさい」
キュルリンはポカーンとして、それからケラケラと笑った。
「なーにそれ! ボクはみんなを楽しませてるだけだよ? 冒険者も喜んでるし、強い魔物とも遊べるし、最高じゃん! なんで怒られるの?」
悪気ゼロ。
彼女にとって、ダンジョン生成は善意のプレゼントなのだ。これこそが、彼女が災害指定される所以である。
「楽しみ? ……それは結構。ですが、場所をわきまえなさいと言っていますの」
「やーだね! ここはボクの家だもん! 文句があるなら力づくで……」
キュルリンが指を鳴らすと、背後の闇から巨大なドラゴン・ゾンビが姿を現した。
腐臭と瘴気を撒き散らす死の竜。
「あーあ。……交渉決裂か」
龍魔呂がため息をつき、角砂糖を噛み砕く。
彼は一瞬でドラゴンの懐に潜り込んだ。
「指弾(シダン)」
至近距離からの闘気の爆発。
ドラゴンの顎(あぎと)が吹き飛び、巨体が轟音と共に崩れ落ちる。
「えっ……? ボクの最強ペットが……一撃!?」
キュルリンが驚愕に目を見開く。
その目の前に、いつの間にかリベラが立っていた。
彼女はニッコリと笑い、キュルリンの鼻先に「請求書」を突きつける。
「さて。これまでの騒音被害の慰謝料と、原状回復費用……締めて金貨5000枚。払えますか? 払えないなら、このダンジョンの所有権を差し押さえますけれど」
「えぇ~!? そんなお金ないよぉ!」
「でしょうね。……そこで、示談の提案ですわ」
リベラは懐から、別の企画書を取り出した。
『帝都地下ダンジョン・テーマパーク化計画』と書かれている。
「このダンジョン、潰すには惜しい魔力リソースです。そこで、ここを帝都認可の『公営ダンジョン』として登録します」
リベラの提案はこうだ。
1. ダンジョンの入り口に受付を作り、入場料を取る。
2. 内部に「安全地帯(セーフティエリア)」を設け、飲食店や休憩所を作る。
3. 魔物の強さを階層ごとに厳密に管理し、初心者から上級者まで楽しめるようにする。
4. 収益の一部を帝都に納税し、残りをキュルリンの取り分とする。
「これなら、貴女は堂々とダンジョン運営ができますし、住民も『観光地』として潤います。……どうかしら? このまま私達にボコボコにされて追い出されるのと、オーナー社長としてチヤホヤされるの、どちらがお好き?」
キュルリンの目が、金貨のように輝いた。
「オーナー社長……! なにそれ、超面白そう!」
「契約成立ですわね」
リベラは素早く契約書にサインをさせた。
その契約条項には、『管理顧問弁護士として、売上の20%を桜田法律事務所に支払う』という一文が、小さく、しかし明記されていた。
***
数週間後。
元・中央公園は、『ルミナス地下迷宮パーク』としてリニューアルオープンした。
入り口には行列ができ、屋台が並び、帝都の新たな観光名所として賑わっている。
騒音問題は防音結界で解決し、治安も警備員(龍魔呂やキスケ)の巡回で劇的に改善した。
「すごいよリベラちゃん! 今日も満員御礼だ!」
事務所に遊びに来たキュルリンが、売上報告書を持って宙返りする。
リベラは優雅に紅茶を飲みながら、微笑んだ。
「ええ。ウィンウィンの関係(利益誘導)ですわ」
(……ま、これで『神々』が遊びに来る場所も確保できましたしね)
リベラは、このダンジョンの最深部B100Fに、極秘裏に「VIP専用ラウンジ(通称:天魔窟ルミナス支店)」を作らせていた。
そこが、やがて女神や魔王のたまり場となり、リベラの人脈をさらに盤石にすることを、まだ誰も知らない。
「さて、次はどんなトラブルが舞い込んでくることやら」
リベラが窓の外を見下ろすと、そこには早くも、屋台の営業許可を巡って揉めている「ラーメン屋台のイケオジ」の姿が見え隠れしていた。
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