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第二章 マリアナ攻略
EP 12
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『赤い海(キルゾーン)』と『時間(コスト)』
1943年11月20日 05時00分 - タラワ環礁・ベティオ島
夜明け前の静寂を、アメリカ軍の「それ」が、引き裂いた。
戦艦3隻、巡洋艦5隻、駆逐艦多数からなる、圧倒的な「鉄槌(てっつい)」。
人類史上、類を見ない規模の「艦砲射撃」だった。
ズズズズズ……ドゴォォォン!!
島が、揺れた。
いや、島そのものが、根こそぎ「消し飛んで」いく。
海岸線に築かれた「はず」の、日本軍の水際陣地(トーチカ)は、最初の30分で、文字通り「蒸発」した。
地下10メートル。
柴崎司令官は、坂上真一の『教科書(マニュアル)』を、握りしめていた。
(……来た。
本当に、『教科書』の、1行目と、同じ『地獄』が、来た)
凄まじい振動と、爆音。
部下たちが、恐怖に震えている。
「……耐えろ」
柴崎は、マイクに、全軍壕(バンカー)へ向けて、叫んだ。
「坂上顧問の『予言』通りだ!
敵の『嵐』は、必ず、止む!
それまで、『狸寝入り』を、続けろ!
我らの『戦場』は、
『陸(おか)』には、あらず!
――『海(うみ)』に、あり!」
08時30分。艦砲射撃、停止。
静寂が、戻った。
米軍の偵察機が、上空を旋回し、「敵陣地、完全に沈黙」と、打電した。
米軍(マリーン)の兵士たちは、これで「終わり」だと思った。
「楽な仕事(イージー・ワーク)だ」と、笑った。
09時10分。
米軍の上陸第一波が、開始された。
だが、彼らは、
坂上の『教科書』の、
「第二条」に、
直面する。
「……なっ!?」
上陸用舟艇(ヒギンズ・ボート)の、操舵手が、叫んだ。
「……リーフだ!
潮が、引いている!
『小潮(ネップ・タイド)』だ!」
ガガガッ!
次々と、舟艇が、環礁(リーフ)に、
乗り上げ、「座礁」していく。
砂浜までは、まだ、500メートルもある。
「……クソッ!」
海兵隊の隊長が、叫んだ。
「総員、降ろせ!
歩いて、渡るぞ!
日本の『砲』は全部沈黙している!」
腰まで、水に浸かりながら、
数千の海兵隊員が、
ライフルを頭上に掲げ、
「無防備」に「歩き」始めた。
彼らは、
坂上が『赤い海(キルゾーン)』と、名付けた
「死の海域」に、足を踏み入れた。
地下壕の、柴崎が、
潜望鏡でその「光景」を確認した。
(……来た。『教科書』の、
『第四条』。
敵キルゾーンに、
侵入――)
柴崎はマイクを掴んだ。
「――『宴(うたげ)』を、
始めろ」
「―――全軍、
照準『固定(プリセット)』、
撃ち方、
―――始めェェェッ!!」
次の瞬間。
「全滅した」はずの、
ベティオ島の「地下」から、
隠されていた全ての「モーター(迫撃砲)」、
「九九式機関砲」、
そしてLVT(装甲車)を貫通できる、
「30ミリ対空砲(水平射撃用)」が、
一斉に火を噴いた。
弾丸は「砂浜」には、一発も落ちない。
全ての「砲弾」が、
計算され尽くした、
「赤い海(キルゾーン)」
――水深1.5メートルで、
立ち往生している、
米海兵隊の、
「頭上」と「胴体」に、
吸い込まれていった。
「―――!?!?」
米軍の、無線が、
「絶叫」で、
埋め尽くされた。
「……う、撃たれている!
どこからだ!?
砂浜じゃない!
海が、
海が、
爆発している!」
「……ぎゃああああ!」
「……ママ!
ママァァァ!!」
それは、「戦闘」ではなかった。
一方的な、「虐殺」だった。
艦砲射撃を、無傷で、
やり過ごした、
日本軍の「全火力」が、
最も「無力」な「瞬間の」、
米軍兵士に、降り注いだ。
第一波は、
砂浜に、たどり着くことすら、できず「全滅」した。
「……馬鹿な」
沖合の、米艦隊司令部(ターナー提督)は、
絶句した。
「……日本軍は、
生きている……!
いや、……我々が、
『どこに』『いつ』上陸するかを『知っていた』
としか、
思えん……!!」
第二波、第三波も、
地獄に、
送り込まれた。
リーフを越えられる「LVT(装甲車)」も、
待ち構えていた「30ミリ砲」の、水平射撃で、
次々と、「串刺し」に、されていく。
タラワの海は、「血」で、赤く、染まった。
1943年11月23日 - タラワ(陥落)
三日間の、死闘の末。
米軍は、
圧倒的な「物量」と、
「火炎放射器」という「最終兵器」で、
地下壕の、
柴崎司令官と、
全守備隊を、「焼き尽くし」、
タラワを、「制圧」した。
日本軍守備隊は、
捕虜十数名を除き、
「全滅(玉砕)」した。
1943年11月25日 - 呉工廠・坂上執務室
坂上は、
タラワ守備隊、
「玉砕」の、電文を、読んでいた。
その「最後」に、
柴崎司令官からの、
「最後の電文」が、
添えられていた。
『――坂上顧問。
貴官ノ『教科書』、
実ニ、
見事ナリ。
我ラ、
ココニ玉砕ス。
ダガ、
敵(マリーン)ノ血モ、
流シ尽クシタリ。
……コレデ、
『時間(マリアナ)』ヲ、
稼ゲマシタカ――』
「…………」
坂上は目を閉じ、タラワで「消費」された、数千の「命」に、敬礼した。
そこへ、
山本五十六が、入ってきた。
彼の手には、
米軍の「プロパガンダ放送(短波無線)」を、
傍受した、
「記録」が、
あった。
「……坂上君。
君の、『時間稼ぎ(ちえんせんじゅつ)』は、
『成功』だ」
山本は、その「記録」を、
読み上げた。
「米軍、タラワを『制圧』と発表。
……だが、
その『損害』、死傷者、
――『3,000名』。
(※史実の損害を、遥かに上回っていた)
たった『76時間』の戦闘で、
ガダルカナルの『6ヶ月』に、
匹敵する、『出血』だ」
米軍(ニミッツ)は、
「勝利」に、戦慄した。
「『タラワの悪夢』」
「『赤い砂浜』」
米国内の「世論」は、
「こんな『勝利』を、あと、何十回、繰り返すのか!?」
と、
沸騰した。
「……ニミッツは、『躊躇(ためら)』う」
坂上は、海図の、
「次」の「島(マーシャル)」を、指差した。
「史実(れきし)では、
この『2ヶ月後(1944年1月)』に、
米軍は、
『マーシャル(クェゼリン)』に、上陸する。
……だが、
この『タラワの地獄(コスト)』を、
見た後では、
……米軍は、
『準備(じゅんび)』に、
『倍』の、時間を、かける」
坂上は、呉の、
『秋水(ジェット)』
『VT信管(たま)』
『ゴジラ・ネット(あみ)』の、「最終工程表」を、見た。
「……タラワの『犠牲』が、俺たちに、
『数ヶ月』の、『時間』を、
くれた。……間に合う」
坂上は、「本当の決戦場」
――「マリアナ諸島(サイパン)」を、
強く、睨みつけた。
「――B-29(しにがみ)よ。
お前が、東京の『空』に、来る、『10秒前』に、
俺の『槍(しゅうすい)』が、
必ず、お前の『心臓』を、突き破ってやる」
坂上の「プロジェクト」は、
タラワの「血」を、「燃料」にして、
「タイムリミット(マリアナ)」
へと最終コーナーを駆け抜けていく。
1943年11月20日 05時00分 - タラワ環礁・ベティオ島
夜明け前の静寂を、アメリカ軍の「それ」が、引き裂いた。
戦艦3隻、巡洋艦5隻、駆逐艦多数からなる、圧倒的な「鉄槌(てっつい)」。
人類史上、類を見ない規模の「艦砲射撃」だった。
ズズズズズ……ドゴォォォン!!
島が、揺れた。
いや、島そのものが、根こそぎ「消し飛んで」いく。
海岸線に築かれた「はず」の、日本軍の水際陣地(トーチカ)は、最初の30分で、文字通り「蒸発」した。
地下10メートル。
柴崎司令官は、坂上真一の『教科書(マニュアル)』を、握りしめていた。
(……来た。
本当に、『教科書』の、1行目と、同じ『地獄』が、来た)
凄まじい振動と、爆音。
部下たちが、恐怖に震えている。
「……耐えろ」
柴崎は、マイクに、全軍壕(バンカー)へ向けて、叫んだ。
「坂上顧問の『予言』通りだ!
敵の『嵐』は、必ず、止む!
それまで、『狸寝入り』を、続けろ!
我らの『戦場』は、
『陸(おか)』には、あらず!
――『海(うみ)』に、あり!」
08時30分。艦砲射撃、停止。
静寂が、戻った。
米軍の偵察機が、上空を旋回し、「敵陣地、完全に沈黙」と、打電した。
米軍(マリーン)の兵士たちは、これで「終わり」だと思った。
「楽な仕事(イージー・ワーク)だ」と、笑った。
09時10分。
米軍の上陸第一波が、開始された。
だが、彼らは、
坂上の『教科書』の、
「第二条」に、
直面する。
「……なっ!?」
上陸用舟艇(ヒギンズ・ボート)の、操舵手が、叫んだ。
「……リーフだ!
潮が、引いている!
『小潮(ネップ・タイド)』だ!」
ガガガッ!
次々と、舟艇が、環礁(リーフ)に、
乗り上げ、「座礁」していく。
砂浜までは、まだ、500メートルもある。
「……クソッ!」
海兵隊の隊長が、叫んだ。
「総員、降ろせ!
歩いて、渡るぞ!
日本の『砲』は全部沈黙している!」
腰まで、水に浸かりながら、
数千の海兵隊員が、
ライフルを頭上に掲げ、
「無防備」に「歩き」始めた。
彼らは、
坂上が『赤い海(キルゾーン)』と、名付けた
「死の海域」に、足を踏み入れた。
地下壕の、柴崎が、
潜望鏡でその「光景」を確認した。
(……来た。『教科書』の、
『第四条』。
敵キルゾーンに、
侵入――)
柴崎はマイクを掴んだ。
「――『宴(うたげ)』を、
始めろ」
「―――全軍、
照準『固定(プリセット)』、
撃ち方、
―――始めェェェッ!!」
次の瞬間。
「全滅した」はずの、
ベティオ島の「地下」から、
隠されていた全ての「モーター(迫撃砲)」、
「九九式機関砲」、
そしてLVT(装甲車)を貫通できる、
「30ミリ対空砲(水平射撃用)」が、
一斉に火を噴いた。
弾丸は「砂浜」には、一発も落ちない。
全ての「砲弾」が、
計算され尽くした、
「赤い海(キルゾーン)」
――水深1.5メートルで、
立ち往生している、
米海兵隊の、
「頭上」と「胴体」に、
吸い込まれていった。
「―――!?!?」
米軍の、無線が、
「絶叫」で、
埋め尽くされた。
「……う、撃たれている!
どこからだ!?
砂浜じゃない!
海が、
海が、
爆発している!」
「……ぎゃああああ!」
「……ママ!
ママァァァ!!」
それは、「戦闘」ではなかった。
一方的な、「虐殺」だった。
艦砲射撃を、無傷で、
やり過ごした、
日本軍の「全火力」が、
最も「無力」な「瞬間の」、
米軍兵士に、降り注いだ。
第一波は、
砂浜に、たどり着くことすら、できず「全滅」した。
「……馬鹿な」
沖合の、米艦隊司令部(ターナー提督)は、
絶句した。
「……日本軍は、
生きている……!
いや、……我々が、
『どこに』『いつ』上陸するかを『知っていた』
としか、
思えん……!!」
第二波、第三波も、
地獄に、
送り込まれた。
リーフを越えられる「LVT(装甲車)」も、
待ち構えていた「30ミリ砲」の、水平射撃で、
次々と、「串刺し」に、されていく。
タラワの海は、「血」で、赤く、染まった。
1943年11月23日 - タラワ(陥落)
三日間の、死闘の末。
米軍は、
圧倒的な「物量」と、
「火炎放射器」という「最終兵器」で、
地下壕の、
柴崎司令官と、
全守備隊を、「焼き尽くし」、
タラワを、「制圧」した。
日本軍守備隊は、
捕虜十数名を除き、
「全滅(玉砕)」した。
1943年11月25日 - 呉工廠・坂上執務室
坂上は、
タラワ守備隊、
「玉砕」の、電文を、読んでいた。
その「最後」に、
柴崎司令官からの、
「最後の電文」が、
添えられていた。
『――坂上顧問。
貴官ノ『教科書』、
実ニ、
見事ナリ。
我ラ、
ココニ玉砕ス。
ダガ、
敵(マリーン)ノ血モ、
流シ尽クシタリ。
……コレデ、
『時間(マリアナ)』ヲ、
稼ゲマシタカ――』
「…………」
坂上は目を閉じ、タラワで「消費」された、数千の「命」に、敬礼した。
そこへ、
山本五十六が、入ってきた。
彼の手には、
米軍の「プロパガンダ放送(短波無線)」を、
傍受した、
「記録」が、
あった。
「……坂上君。
君の、『時間稼ぎ(ちえんせんじゅつ)』は、
『成功』だ」
山本は、その「記録」を、
読み上げた。
「米軍、タラワを『制圧』と発表。
……だが、
その『損害』、死傷者、
――『3,000名』。
(※史実の損害を、遥かに上回っていた)
たった『76時間』の戦闘で、
ガダルカナルの『6ヶ月』に、
匹敵する、『出血』だ」
米軍(ニミッツ)は、
「勝利」に、戦慄した。
「『タラワの悪夢』」
「『赤い砂浜』」
米国内の「世論」は、
「こんな『勝利』を、あと、何十回、繰り返すのか!?」
と、
沸騰した。
「……ニミッツは、『躊躇(ためら)』う」
坂上は、海図の、
「次」の「島(マーシャル)」を、指差した。
「史実(れきし)では、
この『2ヶ月後(1944年1月)』に、
米軍は、
『マーシャル(クェゼリン)』に、上陸する。
……だが、
この『タラワの地獄(コスト)』を、
見た後では、
……米軍は、
『準備(じゅんび)』に、
『倍』の、時間を、かける」
坂上は、呉の、
『秋水(ジェット)』
『VT信管(たま)』
『ゴジラ・ネット(あみ)』の、「最終工程表」を、見た。
「……タラワの『犠牲』が、俺たちに、
『数ヶ月』の、『時間』を、
くれた。……間に合う」
坂上は、「本当の決戦場」
――「マリアナ諸島(サイパン)」を、
強く、睨みつけた。
「――B-29(しにがみ)よ。
お前が、東京の『空』に、来る、『10秒前』に、
俺の『槍(しゅうすい)』が、
必ず、お前の『心臓』を、突き破ってやる」
坂上の「プロジェクト」は、
タラワの「血」を、「燃料」にして、
「タイムリミット(マリアナ)」
へと最終コーナーを駆け抜けていく。
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