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EP 9
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最強の常連客たち
店内の時間は止まっていた。
勇者アレンは、自分の首元に突きつけられた「死」の気配を、まだ理解できていないようだった。
「……は? なんだお前ら。俺は勇者だぞ? 帝国の英雄だぞ?」
アレンは引きつった笑みを浮かべ、震える手で腰の聖剣に触れた。
「平民風情が、勇者様に武器を向けてタダで済むと――」
ガシャアンッ!!
言葉は、轟音にかき消された。
アレンの身体が、紙くずのように宙を舞い、店の壁(強化補修済み)に叩きつけられたのだ。
「ぐ、がぁ……ッ!?」
何が起きたのか、誰にも見えなかった。
ただ、アレンが立っていた場所に、いつの間にか狼王フェンリルが立っていたこと以外は。
「おい、三流」
フェンリルは、アレンが抜こうとした聖剣を、素手で――まるで煎餅でも割るかのように――バキリとへし折っていた。
「俺の食事中に埃を立てるな。ピラーズ焼きに砂が入ったらどうすんだ」
金色の瞳が、底冷えする殺気で細められる。
「ひ、ひぃっ!? お、俺の聖剣エクスカリバー(量産型)が!?」
「あ? なんだその脆い鉄屑。爪楊枝にもなりゃしねぇ」
フェンリルは折れた剣身を放り捨て、鼻を鳴らした。
「おい、次はどいつだ? 魔法使いか?」
アレンの仲間である女魔導師が、悲鳴を上げて杖を構えた。
「く、来るな! 私は宮廷魔導師団の首席卒業生よ! 私の『爆炎魔法(ファイアボール)』を受ければ――」
ジュッ。
彼女が魔法を放つよりも早く、彼女の杖が溶解した。
いや、杖だけではない。彼女が着ていたローブの留め具、指輪、あらゆる金属製品が、一瞬でドロドロに溶け落ちたのだ。
「あ、あつっ!? な、なにこれ!?」
女魔導師は慌てて杖を捨てた。
テラス席から、不死鳥フレアが優雅に歩み寄ってくる。
その手には扇子。その瞳には、汚物を見るような冷徹な光。
「……不愉快ね。宮廷魔導師? その程度の魔力制御でよく首席になれたものだわ」
フレアは溜息交じりに、周囲の空気を支配した。
彼女が歩くたびに、床から赤い彼岸花の幻影が咲き乱れる。
「私の前で『火』を語るなんて、百年早いわよ小娘。……焦げたくなかったら、その汚い口を閉じなさい」
圧倒的な「格」の違い。
魔法使いとしての本能が告げている。目の前の美女は、魔法使いなどという枠に収まる存在ではない。火の化身そのものだと。
女魔導師は腰を抜かし、ガタガタと震え上がった。
「ば、化け物……こいつら、何なんだ……!?」
壁際で起き上がったアレンが、恐怖に染まった顔で叫ぶ。
だが、地獄はまだ終わらない。
シュルルルルッ……!
生き物のように蠢く無数の『蔦』が、アレンの手足を拘束し、空中に吊り上げた。
「ぐ、うぉっ!? なんだこれ!?」
「汚らわしい」
冷徹な声が響く。
カウンターの中から、執事ネギオが歩み出ていた。
その右腕は、既に鋭利なパイルバンカーへと変形し、ドリルのように回転音を上げている。
「お嬢様の高貴な腕に、貴様のような下郎が触れるなど……万死に値します」
「ま、待て! 俺はただ勧誘を……!」
「問答無用。貴様の価値を計算しましたが、肥料以下でした。よって――」
ギィィィン!!
パイルバンカーが唸りを上げ、アレンの眉間に狙いを定める。
「ここで処分(堆肥化)します」
「ひぃぃぃぃぃッ!! 助けてくれぇぇ!!」
勇者の尊厳など見る影もない。
アレンは空中で手足をバタつかせ、無様に命乞いをした。
だが、トドメとなる絶望は、奥の部屋からやってきた。
ドシン、ドシン。
心臓を直接握りつぶされるような重圧。
竜王デュークが、不機嫌MAXの顔で仁王立ちしていた。
「……騒々しい」
彼が軽く睨んだだけで、勇者パーティーの大柄な戦士と僧侶が、泡を吹いて気絶した。
覇気だけで意識を刈り取られたのだ。
デュークは吊り下げられたアレンを見上げ、深く紫煙を吐き出した。
「我は眠いのだ。……貴様らの悲鳴すら耳障りだ」
デュークの口元に、小さな、しかし太陽のように眩い光の粒子が集束していく。
ブレスだ。
本気ではない。くしゃみ程度の一撃だろう。
だが、それをこの至近距離で放てば、アレンどころか、ルミナス帝国の方角にある山脈が一つ消滅する。
「消え失せろ。塵も残さずにな」
死の宣告。
アレンの股間から、じわりと生暖かい液体が漏れ出した。
勇者、失禁。
(……あーあ、床が汚れるなぁ)
カウンターの下で事態を見守っていた俺、レンは、そろそろ潮時だと判断した。
これ以上やると、本当に店ごと消し飛ぶし、死体処理(灰すら残らないが)が面倒だ。
俺はひょこっと顔を出した。
「お客様がたー!! ストーップ!! ストップです!!」
俺の声に、四人の怪物がピタリと止まる。
「店内での戦闘行為は禁止です! それと、ブレス禁止! 店がなくなっちゃいます!」
「……チッ」
「……あら、ごめんなさい」
「……申し訳ありませんオーナー。ついカッとなって」
「……む」
フェンリルは舌打ちし、フレアは扇子を閉じ、ネギオは蔦を解き、デュークは光を飲み込んだ。
ドサッ、とアレンが床に落ちる。
俺はアレンに歩み寄り、ニッコリと笑いかけた。
「というわけで、お客様。当店のお客様がたは、少々気性が荒いようでして」
アレンはガチガチと歯を鳴らしながら、俺と、背後の怪物たちを交互に見た。
もう、彼の中に「平民の店主」などという認識はない。
この男は、魔王や竜王を手懐ける、魔界の支配者か何かだと思っているのだろう。
「お、お……おぼ、覚えてろよぉぉぉ!!」
アレンは気絶した仲間を引きずり、折れた剣も持たずに、脱兎のごとく店から逃げ出した。
その背中は、来た時の威勢の良さが嘘のように小さかった。
◇
嵐が去った店内。
「あーあ、壁にヒビが入っちまった。……ネギオ、修理費の請求書、ルミナス帝国の宮廷宛に送っといてくれ」
「畏まりました。慰謝料込みで、国家予算の一割ほど請求しておきます」
「頼む」
俺はため息をつきながら、散らかった床を片付け始めた。
すると、フェンリルが肉を齧りながらニヤリと笑った。
「へっ、久々に良い見世物だったぜ。あいつ、小便漏らしてたな」
「笑い事じゃないですよ。床掃除は誰がやると思ってるんですか」
「まあまあ。私のお茶も冷めちゃったし、淹れ直してくださる?」
「はいはい、ただいま」
デュークは「飯……」と呟いて、再び席についた。
何事もなかったかのように、日常が戻ってくる。
だが、俺は知っていた。
逃げ帰ったアレンたちが、この恐怖を世界中に拡散することを。
『辺境の屋台には、魔王すら裸足で逃げ出す化け物が巣食っている』
『店主は、古の邪神の化身かもしれない』
そんな噂が、真実と嘘を混ぜこぜにして広まるだろう。
「……ま、客が増えるなら何でもいいか」
俺は開き直り、ベーコンを焼き直した。
香ばしい匂いが漂う。
ここ、『レンの店』は、今日も平和(?)だ。
――そして数日後。
この店が、大陸中の国々から「不可侵条約」を結ばれる『聖地』となることを、俺はまだ知らない。
店内の時間は止まっていた。
勇者アレンは、自分の首元に突きつけられた「死」の気配を、まだ理解できていないようだった。
「……は? なんだお前ら。俺は勇者だぞ? 帝国の英雄だぞ?」
アレンは引きつった笑みを浮かべ、震える手で腰の聖剣に触れた。
「平民風情が、勇者様に武器を向けてタダで済むと――」
ガシャアンッ!!
言葉は、轟音にかき消された。
アレンの身体が、紙くずのように宙を舞い、店の壁(強化補修済み)に叩きつけられたのだ。
「ぐ、がぁ……ッ!?」
何が起きたのか、誰にも見えなかった。
ただ、アレンが立っていた場所に、いつの間にか狼王フェンリルが立っていたこと以外は。
「おい、三流」
フェンリルは、アレンが抜こうとした聖剣を、素手で――まるで煎餅でも割るかのように――バキリとへし折っていた。
「俺の食事中に埃を立てるな。ピラーズ焼きに砂が入ったらどうすんだ」
金色の瞳が、底冷えする殺気で細められる。
「ひ、ひぃっ!? お、俺の聖剣エクスカリバー(量産型)が!?」
「あ? なんだその脆い鉄屑。爪楊枝にもなりゃしねぇ」
フェンリルは折れた剣身を放り捨て、鼻を鳴らした。
「おい、次はどいつだ? 魔法使いか?」
アレンの仲間である女魔導師が、悲鳴を上げて杖を構えた。
「く、来るな! 私は宮廷魔導師団の首席卒業生よ! 私の『爆炎魔法(ファイアボール)』を受ければ――」
ジュッ。
彼女が魔法を放つよりも早く、彼女の杖が溶解した。
いや、杖だけではない。彼女が着ていたローブの留め具、指輪、あらゆる金属製品が、一瞬でドロドロに溶け落ちたのだ。
「あ、あつっ!? な、なにこれ!?」
女魔導師は慌てて杖を捨てた。
テラス席から、不死鳥フレアが優雅に歩み寄ってくる。
その手には扇子。その瞳には、汚物を見るような冷徹な光。
「……不愉快ね。宮廷魔導師? その程度の魔力制御でよく首席になれたものだわ」
フレアは溜息交じりに、周囲の空気を支配した。
彼女が歩くたびに、床から赤い彼岸花の幻影が咲き乱れる。
「私の前で『火』を語るなんて、百年早いわよ小娘。……焦げたくなかったら、その汚い口を閉じなさい」
圧倒的な「格」の違い。
魔法使いとしての本能が告げている。目の前の美女は、魔法使いなどという枠に収まる存在ではない。火の化身そのものだと。
女魔導師は腰を抜かし、ガタガタと震え上がった。
「ば、化け物……こいつら、何なんだ……!?」
壁際で起き上がったアレンが、恐怖に染まった顔で叫ぶ。
だが、地獄はまだ終わらない。
シュルルルルッ……!
生き物のように蠢く無数の『蔦』が、アレンの手足を拘束し、空中に吊り上げた。
「ぐ、うぉっ!? なんだこれ!?」
「汚らわしい」
冷徹な声が響く。
カウンターの中から、執事ネギオが歩み出ていた。
その右腕は、既に鋭利なパイルバンカーへと変形し、ドリルのように回転音を上げている。
「お嬢様の高貴な腕に、貴様のような下郎が触れるなど……万死に値します」
「ま、待て! 俺はただ勧誘を……!」
「問答無用。貴様の価値を計算しましたが、肥料以下でした。よって――」
ギィィィン!!
パイルバンカーが唸りを上げ、アレンの眉間に狙いを定める。
「ここで処分(堆肥化)します」
「ひぃぃぃぃぃッ!! 助けてくれぇぇ!!」
勇者の尊厳など見る影もない。
アレンは空中で手足をバタつかせ、無様に命乞いをした。
だが、トドメとなる絶望は、奥の部屋からやってきた。
ドシン、ドシン。
心臓を直接握りつぶされるような重圧。
竜王デュークが、不機嫌MAXの顔で仁王立ちしていた。
「……騒々しい」
彼が軽く睨んだだけで、勇者パーティーの大柄な戦士と僧侶が、泡を吹いて気絶した。
覇気だけで意識を刈り取られたのだ。
デュークは吊り下げられたアレンを見上げ、深く紫煙を吐き出した。
「我は眠いのだ。……貴様らの悲鳴すら耳障りだ」
デュークの口元に、小さな、しかし太陽のように眩い光の粒子が集束していく。
ブレスだ。
本気ではない。くしゃみ程度の一撃だろう。
だが、それをこの至近距離で放てば、アレンどころか、ルミナス帝国の方角にある山脈が一つ消滅する。
「消え失せろ。塵も残さずにな」
死の宣告。
アレンの股間から、じわりと生暖かい液体が漏れ出した。
勇者、失禁。
(……あーあ、床が汚れるなぁ)
カウンターの下で事態を見守っていた俺、レンは、そろそろ潮時だと判断した。
これ以上やると、本当に店ごと消し飛ぶし、死体処理(灰すら残らないが)が面倒だ。
俺はひょこっと顔を出した。
「お客様がたー!! ストーップ!! ストップです!!」
俺の声に、四人の怪物がピタリと止まる。
「店内での戦闘行為は禁止です! それと、ブレス禁止! 店がなくなっちゃいます!」
「……チッ」
「……あら、ごめんなさい」
「……申し訳ありませんオーナー。ついカッとなって」
「……む」
フェンリルは舌打ちし、フレアは扇子を閉じ、ネギオは蔦を解き、デュークは光を飲み込んだ。
ドサッ、とアレンが床に落ちる。
俺はアレンに歩み寄り、ニッコリと笑いかけた。
「というわけで、お客様。当店のお客様がたは、少々気性が荒いようでして」
アレンはガチガチと歯を鳴らしながら、俺と、背後の怪物たちを交互に見た。
もう、彼の中に「平民の店主」などという認識はない。
この男は、魔王や竜王を手懐ける、魔界の支配者か何かだと思っているのだろう。
「お、お……おぼ、覚えてろよぉぉぉ!!」
アレンは気絶した仲間を引きずり、折れた剣も持たずに、脱兎のごとく店から逃げ出した。
その背中は、来た時の威勢の良さが嘘のように小さかった。
◇
嵐が去った店内。
「あーあ、壁にヒビが入っちまった。……ネギオ、修理費の請求書、ルミナス帝国の宮廷宛に送っといてくれ」
「畏まりました。慰謝料込みで、国家予算の一割ほど請求しておきます」
「頼む」
俺はため息をつきながら、散らかった床を片付け始めた。
すると、フェンリルが肉を齧りながらニヤリと笑った。
「へっ、久々に良い見世物だったぜ。あいつ、小便漏らしてたな」
「笑い事じゃないですよ。床掃除は誰がやると思ってるんですか」
「まあまあ。私のお茶も冷めちゃったし、淹れ直してくださる?」
「はいはい、ただいま」
デュークは「飯……」と呟いて、再び席についた。
何事もなかったかのように、日常が戻ってくる。
だが、俺は知っていた。
逃げ帰ったアレンたちが、この恐怖を世界中に拡散することを。
『辺境の屋台には、魔王すら裸足で逃げ出す化け物が巣食っている』
『店主は、古の邪神の化身かもしれない』
そんな噂が、真実と嘘を混ぜこぜにして広まるだろう。
「……ま、客が増えるなら何でもいいか」
俺は開き直り、ベーコンを焼き直した。
香ばしい匂いが漂う。
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