異世界転生×ユニークスキル マイホームで無双する!?【TOP10入り感謝!】

月神世一

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第二章 神竜の守護者

EP 14

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竜の傲慢と鉄の咆哮
ドランゴ将軍の命を受けた副官ドラグスは、自らが率いる精鋭部隊「竜牙兵団」百名を従え、アルニア公爵領の城門前へと到達した。
竜の鱗をあしらった黒光りする鎧、巨大な戦斧や大剣を携えた屈強な竜人族の兵士たち。その一糸乱れぬ隊列は、ただそこにいるだけで、圧倒的な威圧感を放っていた。
ドラグスは、眼前にそびえる、物理防御と魔法防御が施された真新しい城壁を見上げ、傲慢な笑みを浮かべた。
「ハハハ、見よ!この程度の壁、我ら竜の民の力をもってすれば、赤子の手をひねるようなもの!この勇猛果敢なる軍勢をひと目見れば、城の中にいる人間どもなど、震え上がって城門を開くに違いあるまい!」
彼は、自らの武力に絶対の自信を持ち、交渉など不要、威嚇だけで十分だと考えていた。
「開門せよ!我らは竜王ドラグニール様の使者であるぞ!」
ドラグスは、尊大な声でそう叫び、悠々と城門へと歩を進めようとした。
その瞬間だった。
――チュインッ!
これまで一度も聞いたことのない、鋭く、そして乾いた音が空気を切り裂いた。
それは矢でも魔法でもない、未知のテクノロジーが放つ咆哮の片鱗。
次の瞬間、ドラグスの頬を、灼熱の何かが掠めた。数ミリずれていれば、彼の頭蓋を容易く貫いていたであろう、恐るべき速度と精度の一撃。頬の硬い鱗に、焦げ付いたような一本の線が走り、嗅いだことのない火薬のような匂いが鼻をつく。
「――なっ!?」
ドラグスは、何が起こったのか理解できず、驚愕に目を見開いた。
すると、城壁の上から、冷たく、そして威厳に満ちた声が響き渡った。
「――そこまでだ、竜の使者殿。アルニア公爵領を、随分と見くびられたものだな」
城壁の上に姿を現したのは、王国騎士団の鎧を改良した、公爵領の正式な軍服に身を包んだレオパルド隊長だった。その両脇には、見たこともない鉄の筒――マグナ・ライフルを構えた兵士たちが、ずらりと並んでいる。
「我が主、マモル公爵閣下は、平和を愛する御方だ。だが、その平和を脅かす『力』に対しては、我々は『力』をもって応える。それが、この領地の流儀でな」
「何をふざけたことを!」
ドラグスは、屈辱に顔を歪ませ、愛用の巨大な戦斧「竜牙」を抜き放った。
「その玩具のような鉄の筒で、我ら竜牙兵団に勝てるとでも思うてか!」
レオパルドは、そんなドラグスの姿を冷ややかに見下ろし、静かに右手を上げた。
再び、チュインッ!という鋭い音が響く。
放たれた第二射は、ドラグスが構えた戦斧「竜牙」の、分厚い刀身のど真ん中に着弾した!
パキィィィィィンッ!!
甲高い破壊音と共に、ドワーフの技術の粋を集めて鍛えられたはずの自慢の武器が、まるでガラス細工のように、あっけなく砕け散った。
「ば、馬鹿な……!?ワシの『竜牙』が……!?」
ドラグスは、手元に残されたただの柄を、信じられないという表情で見つめている。
城壁の上では、マグナ・ライフルを構えた兵士たちが、一斉にドラグスとその部隊に照準を合わせていた。その数は、ドラグスが率いてきた兵団の数を遥かに上回っている。
レオパルドは、そんな狼狽える使者に向かって、冷たく言い放った。
「……次は、有りませんぞ? 使者殿?」
その言葉は、これ以上ないほどの、明確な最後通告だった。
ドラグスは、屈辱に唇を噛み締め、震える手で砕けた戦斧の柄を握りしめた。
情報収集?威嚇?とんでもない。
このアルニア公いる公爵領は、自分たちの想像を遥かに超えた、未知の「力」を持つ、底知れぬ場所だった。
彼は、この日、竜人族の傲慢さが、異世界の来訪者がもたらした新たな技術の前に、いとも容易く砕け散るという事実を、その身をもって知ることになったのだった。
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