異世界転生×ユニークスキル マイホームで無双する!?【TOP10入り感謝!】

月神世一

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第二章 神竜の守護者

EP 63

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ルリィに手を引かれ、アルカは、とぼとぼと教室へと向かった。
教室の中では、先ほどのドッジボール事件の恐怖が、まだ生々しく残っている。子供たちは、ひそひそと囁き合い、時折、不安そうな顔で校庭のクレーターを見つめていた。
ガラリ、と教室のドアが開く。
アルカとルリィが入ってきたのを見て、教室の空気が、一瞬で凍りついた。
特に、アルカの神の如き力の間近で目撃してしまったドドスとキリュウは、椅子に座ったまま、びくびくと体を震わせている。
「な、なんだよ……!」
「こっちに来るんじゃねぇよ……!」
二人は、恐怖を隠すために、必死に虚勢を張った。
その二人の前に、ルリィが、アルカを守るようにして、一歩前に出る。
「皆、違うの!」ルリィは、一生懸命、震える声で訴えかけた。「アルカちゃんは、自分の力がどれだけ凄いのか、知らなかっただけなの!悪気はなかったの!だから、これからは、きちんとするから……!」
ルリィの言葉に、アルカは、ぎゅっと唇を噛んだ。
自分が、謝らなければ。マモルに言われたからじゃない。今、目の前で怖がっている、友達になるはずだった子たちに、伝えなければ。
「こ、怖がらせて……ご、ご、ご……」
言葉が、うまく出てこない。恐怖と、後悔と、悲しさで、喉が震えてしまう。
そんなアルカの背中を、ルリィが、ぽん、と優しく叩いた。
「アルカちゃん」
その、小さな温かさに、アルカは、勇気を振り絞った。
そして、床に頭がつくほど、深く、深く、頭を下げた。
「怖がらせて、ごめんなさいっ!」
その、魂からの謝罪。
聞いていたドドスとキリュウは、顔を見合わせ、おずおずと口を開いた。
「ほ、本当か……?もう、あんなことしないか?」
「お、俺たちのこと……い、苛めたりしないか……?」
アルカは、ばっと顔を上げた。その瞳は、涙でいっぱいだった。
「しない!絶対にしないよ!私、みんなと……みんなと、仲良くしたい……!」
その、必死の訴えに、嘘がないこと。
ドドスとキリュウにも、それが、ちゃんと伝わった。
二人の顔から、すっと恐怖の色が消えていく。そして、ドドスが、にかっと笑った。
「……分かった!信じるぜ!今日から、俺たちは友達だ!」
「うん!よろしくな、アルカ!」
キリュウも、照れくさそうに、でも、力強く頷いた。
その言葉を聞いて、ルリィが「皆……!」と、嬉しそうに声を上げる。
「……ありがとう……!ありがとう……!」
アルカの瞳から、再び涙が溢れ出した。それは、安堵と、喜びと、感謝の涙だった。
教室の他の子供たちも、その様子を見て、ほっとしたように、アルカの周りに集まり始めた。
その光景を、マモルは、教室の入り口から、ずっと見守っていた。
子供たちに囲まれ、泣きながらも、嬉しそうに笑っているアルカの姿。
その姿を、マモルは、自分のことのように、誇らしく、そして、優しく見つめていた。
「(……良かったな、アルカ)」
それは、神竜アルカが、初めて、自らの力で、かけがえのない「絆」を手に入れた、記念すべき一日となった。
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