異世界転生×ユニークスキル マイホームで無双する!?【TOP10入り感謝!】

月神世一

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第二章 神竜の守護者

EP 64

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夕暮れの帰り道、涙の意味、そして宝物
アルニアの学校での、波乱に満ちた一日の授業が終わり、マモルとアルカは、二人並んで、夕陽に染まる帰り道を歩いていた。
他の子供たちは、すっかりアルカと打ち解け、「また明日ね、アルカちゃん!」と元気に手を振って帰っていった。
しかし、アルカは、先程までの元気はどこへやら、マモルの少し後ろを、もじもじと、俯き加減でついてくるだけだった。
「どうした?アルカ」
マモルが、その小さな変化に気づいて、優しく声をかける。
アルカは、びくりと肩を震わせると、意を決したように、マモルの大きな手に、自らの小さな手を、そっと重ねた。そして、ぎゅっと、力強く握りしめる。
「……今日のこと……ごめんなさい」
その声は、蚊の鳴くような、か細い声だった。
マモルは、その小さな手を握り返すと、空いている方の手で、アルカの頭を、わしゃわしゃと優しく撫でた。
「……ん。もう気にするな」
そして、マモルは、今日の出来事を、全く違う言葉で言い換えてあげた。
「アルカ。お前、すごいじゃないか。今日、本当の『友達』が、たくさん出来たな」
「……うん……」
アルカは、俯いたまま、小さく頷く。
「これから、あいつらとは、一緒に勉強して、たくさん笑って、そして、時には一緒に泣くこともある。そういう、大切な友達だ」
「……泣く?」
アルカは、不思議そうに顔を上げた。
「うん。アルカが一緒なら、もう、誰も泣かせないもん。アルカが、守ってあげる」
その瑠璃色の瞳には、純粋な決意が宿っている。
マモルは、そんな彼女のいじらしさに、ふっと笑みをこぼした。
「ああ、そうだな。でもな、アルカ。笑っても、泣いても、どっちでも良いんだ。嬉しい時も、悲しい時も、ただ、そばに居てやる優しさがあれば、それでいいんだよ。それが、本当の友達ってやつだ」
それは、マモルが、元の世界で、教師として、生徒たちにずっと伝えたかったことだった。
「……?」アルカは、まだその言葉の本当の意味が分からないのか、不思議そうに首をこてんと傾げた。「よく、わかんない」
「ははは、今はまだ、それでいいさ」
マモルは、再び、アルカの頭を優しく撫でた。
「アルカはな、これから、どんどん『宝物』が増えていくんだ。友達も、思い出も、嬉しい気持ちも、悲しい気持ちも、全部がお前の宝物になる」
マモルは、夕陽に照らされた、活気あるアルニアの街並みを見つめながら、心からの笑顔で言った。
「――楽しみだな、これからが」
「……そうなの?宝物?」
アルカは、まだ、よく分かっていなかった。
でも、隣で笑う、大好きなマモルの顔を見ていたら、なんだか、胸の奥が、ぽかぽかと温かくなった。
「……うん。よくわかんないけど、嬉しい!」
彼女は、マモルの手を、さらに強く、ぎゅっと握り返した。
夕陽が、二人の影を、長く、そして優しく、アルニアの石畳の上に伸ばしていた。
それは、これから始まる、数えきれないほどの「宝物」に満ちた日々の、ほんの始まりの一ページだった。
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