11 / 11
EP 11
しおりを挟む
浪速の猫商人と、怪しいインフレ
国の安定は、まず「トイレ」と「台所」から。
これは俺、佐藤太郎の統治哲学だ。
だが最近、太郎国の台所事情が少しおかしい。
「……高いな」
俺は変装用の伊達メガネをかけ、王都の商店街を歩いていた。
スーパー『タローマート』の競合店である、地元の個人商店の棚を見る。
石鹸、蝋燭、そして紙。
生活必需品の値段が、先週の3倍近くに跳ね上がっている。
「奥さん、聞いた? またトイレットペーパーが値上がりしたんですって」
「嫌だわぁ。隣の国で戦争でも始まったのかしら?」
主婦たちの不安そうな声が聞こえる。
戦争? まさか。
ウチの国に喧嘩を売ってくる命知らずな国は、もう周辺には残っていないはずだ。
「――チッチッチ。こら戦争ちゃいまっせ、ダンナ」
俺の背後で、軽薄な舌打ちが聞こえた。
振り返ると、そこにいたのは茶トラ模様の猫耳を持つ男。
商売繁盛の前掛けに、丸メガネ。首からは黄金に輝く巨大な算盤を下げている。
ゴルド商会の若き幹部、ニャングルだ。
「よう、ニャングル。儲かってるか?」
「ボチボチでんなぁ。……と言いたいとこやけど、正直笑えまへんわ」
ニャングルは長い尻尾をイライラと揺らしながら、高騰した値札を指差した。
「これ、自然なインフレやありまへん。『買い占め』や」
「買い占め?」
「せや。ここ数日、謎の商人が市場の生活物資を根こそぎ買い漁っとるんですわ。それも、相場の倍の値を提示してな」
ニャングルは黄金の算盤をチャキチャキと弾いた。
「物流を止めて、価格を吊り上げ、市民の不安を煽る。……こら、典型的な『経済テロ』ですわ。タロウ国の足元を揺さぶる気でっしゃろ」
なるほど。
剣や魔法で勝てないから、財布を攻めてきたわけか。
地味だが、一番国民が困るやつだ。
「犯人の目星は?」
「『ガモン商会』いう、最近急成長した流れの商売人や。バックに相当な資金源がおると見た」
ニャングルのメガネの奥が、鋭く光った。
彼は平和主義者だが、金に関しては妥協しない男だ。
「どないします、王様? ウチ(ゴルド商会)の流通網で対抗してもええけど、向こうも金持ってるさかい、泥仕合になりまっせ」
俺は少し考え、そしてニヤリと笑った。
「いや、いいよ。泥仕合なんて面倒くさい」
「ほな、どうするんで?」
「簡単なことだ。『価格破壊』を起こしてやればいい」
俺はジャージのポケットに手を突っ込んだ。
◇
一方その頃。王都の貸し倉庫。
山積みにされた木箱の上で、恰幅のいい男が高笑いしていた。
「クックック……素晴らしい眺めだ」
男の名はガモン。
その正体は、犯罪者集団『ナンバーズ』のNo.3である。
「この国の紙、油、石鹸は全て私が買い占めた。あとは市民が飢え、汚れ、パニックになったところで、通常の10倍の価格で売りさばく!」
ガモンは手にした金貨を弾いた。
彼のユニークスキルは【テレポート】。
各国の安い物資を一瞬で輸送し、暴利を貪ることができる。物流コストゼロの最強の転売ヤーだ。
「タロウ国よ、経済の崩壊と共に沈むがい――む?」
その時、倉庫の外が騒がしいことに気づいた。
ガモンが窓から通りを見下ろすと、そこには信じられない光景が広がっていた。
◇
王都中央広場。
そこには、特設の巨大テントが出現していた。
看板には手書きでこう書かれている。
『タロウマート緊急感謝祭! 持ってけドロボー市!』
「さあさあ、奥さん! 寄ってらっしゃい見てらっしゃい!」
拡声器を持って叫んでいるのは俺だ。
そして横で売り子をしているのは、電卓片手のニャングルである。
「まずはこれ! 主婦の味方『アルミホイル』! 食材を包んで良し、落し蓋にして良し! お値段なんと、銅貨1枚(100円)!」
「続きまして『サランラップ』! 魔法の透明な皮や! ピタッと密着して鮮度長持ち! これも銅貨1枚!」
「さらにさらに! 『ダブル保湿トイレットペーパー(12ロール入り)』! 貴族の尻もイチコロの柔らかさ! 限定1000セット、銅貨3枚!」
広場に集まった主婦たちの目が、猛獣のように輝いた。
「ええっ!? あの『ラップ』が銅貨1枚!?」
「今までの紙は何だったの!? このペーパー、雲みたいにふわふわよ!」
「安い! 安すぎるわ! 1年分ください!」
ドドドドドドッ!!
地響きと共に、主婦たちが殺到する。
俺が発動しているのは、もちろん【100円ショップ】スキルだ。
日本のデフレ時代の象徴である100均グッズ。その品質とコストパフォーマンスは、中世レベルのファンタジー世界においては「オーパーツ」に等しい。
ガモンが買い占めた「ガサガサの紙」や「匂いのキツイ石鹸」など、誰も見向きもしない。
だって、こっちは「フローラルの香りの液体洗剤」が100円なのだから。
◇
「バ、バカな……!」
倉庫の窓からその様子を見ていたガモンは、膝から崩れ落ちた。
「あの品質で……あの価格だと!? 原価割れどころではない! 輸送費はどうなっている!? 人件費は!?」
彼の計算(常識)ではあり得ない現象だ。
スキルで出しているから原価ほぼゼロだなんて、夢にも思うまい。
「お、おい! 誰か買ってくれ! 半額だ! いや、定価でいい!」
ガモンは慌てて自分の商品を売りに出そうとした。
だが、時すでに遅し。
市場はすでに、タロウ印の高品質激安グッズで溢れかえっていた。
誰も、ガモンの粗悪品など見向きもしない。
◇
夕方。
祭りの後の広場で、ニャングルが黄金の算盤を弾いていた。
「……ッシャ! 完売御礼や! 王様、ボロ儲けでっせ!」
「いや、利益はトントンくらいだろ。ほぼ原価で出したし」
「何を言いますのや。これで『ガモン商会』は在庫の山を抱えて破産確定。ウチの独占市場が守られたんやから、実質大勝利ですわ」
ニャングルは悪い顔で笑った。
「あのアホ、今頃倉庫で在庫の山に埋もれて泣いとるんとちゃいますか? ざっと見積もって……金貨1万枚(約1億円)の赤字ですわ」
俺は売れ残った缶コーヒー(微糖)を開け、グイッと飲み干した。
「ま、商売は信用第一ってことだな」
「せやせや。……ところで王様、この『激落ちくん』とかいうスポンジ、あと1万個ほど卸してくれまへんか? ドワーフのおっさんが油汚れ落ちるって泣いて欲しがっとりましてな」
太郎国の経済は、今日も100円グッズによって守られた。
ナンバーズのNo.3、ガモン。
彼はタロウの顔を見ることもなく、ただレシートの数字に敗北したのである。
国の安定は、まず「トイレ」と「台所」から。
これは俺、佐藤太郎の統治哲学だ。
だが最近、太郎国の台所事情が少しおかしい。
「……高いな」
俺は変装用の伊達メガネをかけ、王都の商店街を歩いていた。
スーパー『タローマート』の競合店である、地元の個人商店の棚を見る。
石鹸、蝋燭、そして紙。
生活必需品の値段が、先週の3倍近くに跳ね上がっている。
「奥さん、聞いた? またトイレットペーパーが値上がりしたんですって」
「嫌だわぁ。隣の国で戦争でも始まったのかしら?」
主婦たちの不安そうな声が聞こえる。
戦争? まさか。
ウチの国に喧嘩を売ってくる命知らずな国は、もう周辺には残っていないはずだ。
「――チッチッチ。こら戦争ちゃいまっせ、ダンナ」
俺の背後で、軽薄な舌打ちが聞こえた。
振り返ると、そこにいたのは茶トラ模様の猫耳を持つ男。
商売繁盛の前掛けに、丸メガネ。首からは黄金に輝く巨大な算盤を下げている。
ゴルド商会の若き幹部、ニャングルだ。
「よう、ニャングル。儲かってるか?」
「ボチボチでんなぁ。……と言いたいとこやけど、正直笑えまへんわ」
ニャングルは長い尻尾をイライラと揺らしながら、高騰した値札を指差した。
「これ、自然なインフレやありまへん。『買い占め』や」
「買い占め?」
「せや。ここ数日、謎の商人が市場の生活物資を根こそぎ買い漁っとるんですわ。それも、相場の倍の値を提示してな」
ニャングルは黄金の算盤をチャキチャキと弾いた。
「物流を止めて、価格を吊り上げ、市民の不安を煽る。……こら、典型的な『経済テロ』ですわ。タロウ国の足元を揺さぶる気でっしゃろ」
なるほど。
剣や魔法で勝てないから、財布を攻めてきたわけか。
地味だが、一番国民が困るやつだ。
「犯人の目星は?」
「『ガモン商会』いう、最近急成長した流れの商売人や。バックに相当な資金源がおると見た」
ニャングルのメガネの奥が、鋭く光った。
彼は平和主義者だが、金に関しては妥協しない男だ。
「どないします、王様? ウチ(ゴルド商会)の流通網で対抗してもええけど、向こうも金持ってるさかい、泥仕合になりまっせ」
俺は少し考え、そしてニヤリと笑った。
「いや、いいよ。泥仕合なんて面倒くさい」
「ほな、どうするんで?」
「簡単なことだ。『価格破壊』を起こしてやればいい」
俺はジャージのポケットに手を突っ込んだ。
◇
一方その頃。王都の貸し倉庫。
山積みにされた木箱の上で、恰幅のいい男が高笑いしていた。
「クックック……素晴らしい眺めだ」
男の名はガモン。
その正体は、犯罪者集団『ナンバーズ』のNo.3である。
「この国の紙、油、石鹸は全て私が買い占めた。あとは市民が飢え、汚れ、パニックになったところで、通常の10倍の価格で売りさばく!」
ガモンは手にした金貨を弾いた。
彼のユニークスキルは【テレポート】。
各国の安い物資を一瞬で輸送し、暴利を貪ることができる。物流コストゼロの最強の転売ヤーだ。
「タロウ国よ、経済の崩壊と共に沈むがい――む?」
その時、倉庫の外が騒がしいことに気づいた。
ガモンが窓から通りを見下ろすと、そこには信じられない光景が広がっていた。
◇
王都中央広場。
そこには、特設の巨大テントが出現していた。
看板には手書きでこう書かれている。
『タロウマート緊急感謝祭! 持ってけドロボー市!』
「さあさあ、奥さん! 寄ってらっしゃい見てらっしゃい!」
拡声器を持って叫んでいるのは俺だ。
そして横で売り子をしているのは、電卓片手のニャングルである。
「まずはこれ! 主婦の味方『アルミホイル』! 食材を包んで良し、落し蓋にして良し! お値段なんと、銅貨1枚(100円)!」
「続きまして『サランラップ』! 魔法の透明な皮や! ピタッと密着して鮮度長持ち! これも銅貨1枚!」
「さらにさらに! 『ダブル保湿トイレットペーパー(12ロール入り)』! 貴族の尻もイチコロの柔らかさ! 限定1000セット、銅貨3枚!」
広場に集まった主婦たちの目が、猛獣のように輝いた。
「ええっ!? あの『ラップ』が銅貨1枚!?」
「今までの紙は何だったの!? このペーパー、雲みたいにふわふわよ!」
「安い! 安すぎるわ! 1年分ください!」
ドドドドドドッ!!
地響きと共に、主婦たちが殺到する。
俺が発動しているのは、もちろん【100円ショップ】スキルだ。
日本のデフレ時代の象徴である100均グッズ。その品質とコストパフォーマンスは、中世レベルのファンタジー世界においては「オーパーツ」に等しい。
ガモンが買い占めた「ガサガサの紙」や「匂いのキツイ石鹸」など、誰も見向きもしない。
だって、こっちは「フローラルの香りの液体洗剤」が100円なのだから。
◇
「バ、バカな……!」
倉庫の窓からその様子を見ていたガモンは、膝から崩れ落ちた。
「あの品質で……あの価格だと!? 原価割れどころではない! 輸送費はどうなっている!? 人件費は!?」
彼の計算(常識)ではあり得ない現象だ。
スキルで出しているから原価ほぼゼロだなんて、夢にも思うまい。
「お、おい! 誰か買ってくれ! 半額だ! いや、定価でいい!」
ガモンは慌てて自分の商品を売りに出そうとした。
だが、時すでに遅し。
市場はすでに、タロウ印の高品質激安グッズで溢れかえっていた。
誰も、ガモンの粗悪品など見向きもしない。
◇
夕方。
祭りの後の広場で、ニャングルが黄金の算盤を弾いていた。
「……ッシャ! 完売御礼や! 王様、ボロ儲けでっせ!」
「いや、利益はトントンくらいだろ。ほぼ原価で出したし」
「何を言いますのや。これで『ガモン商会』は在庫の山を抱えて破産確定。ウチの独占市場が守られたんやから、実質大勝利ですわ」
ニャングルは悪い顔で笑った。
「あのアホ、今頃倉庫で在庫の山に埋もれて泣いとるんとちゃいますか? ざっと見積もって……金貨1万枚(約1億円)の赤字ですわ」
俺は売れ残った缶コーヒー(微糖)を開け、グイッと飲み干した。
「ま、商売は信用第一ってことだな」
「せやせや。……ところで王様、この『激落ちくん』とかいうスポンジ、あと1万個ほど卸してくれまへんか? ドワーフのおっさんが油汚れ落ちるって泣いて欲しがっとりましてな」
太郎国の経済は、今日も100円グッズによって守られた。
ナンバーズのNo.3、ガモン。
彼はタロウの顔を見ることもなく、ただレシートの数字に敗北したのである。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
無自覚チートで無双する気はなかったのに、小石を投げたら山が崩れ、クシャミをしたら魔王が滅びた。俺はただ、平穏に暮らしたいだけなんです!
黒崎隼人
ファンタジー
トラックに轢かれ、平凡な人生を終えたはずのサラリーマン、ユウキ。彼が次に目覚めたのは、剣と魔法の異世界だった。
「あれ?なんか身体が軽いな」
その程度の認識で放った小石が岩を砕き、ただのジャンプが木々を越える。本人は自分の異常さに全く気づかないまま、ゴブリンを避けようとして一撃でなぎ倒し、怪我人を見つけて「血、止まらないかな」と願えば傷が癒える。
これは、自分の持つ規格外の力に一切気づかない男が、善意と天然で周囲の度肝を抜き、勘違いされながら意図せず英雄へと成り上がっていく、無自覚無双ファンタジー!
35年ローンと共に異世界転生! スキル『マイホーム』で快適5LDK引きこもり生活 ~数学教師、合気道と三節根で異世界を論破する~
月神世一
ファンタジー
紹介文
「結婚しよう。白い壁の素敵なお家が欲しいな♡」
そう言われて35年ローンで新築一戸建て(5LDK)を買った直後、俺、加藤真守(25歳)は婚約者に捨てられた。
失意の中、猫を助けてトラックに轢かれ、気づけばジャージ姿の女神ルチアナに異世界へと放り出されていた。
「あげるのは『言語理解』と『マイホーム』でーす」
手に入れたのは、ローン残高ごと召喚できる最強の現代住宅。
電気・ガス・水道完備。お風呂は全自動、リビングは床暖房。
さらには貯めたポイントで、地球の「赤マル」から「最新家電」までお取り寄せ!?
森で拾った純情な狩人の美少女に胃袋を掴まれ、
罠にかかったポンコツ天使(自称聖騎士)が居候し、
競馬好きの魔族公爵がビールを飲みにやってくる。
これは、借金まみれの数学教師が、三節根と計算能力を武器に、快適なマイホームを守り抜く物語。
……頼むから、家の壁で爪を研ぐのはやめてくれ!
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
週二回更新になります。お気に入り・感想、宜しくお願いします。
異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~
よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】
多くの応援、本当にありがとうございます!
職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。
持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。
偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。
「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。
草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。
頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男――
年齢なんて関係ない。
五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
ギルドの片隅で飲んだくれてるおっさん冒険者
哀上
ファンタジー
チートを貰い転生した。
何も成し遂げることなく35年……
ついに前世の年齢を超えた。
※ 第5回次世代ファンタジーカップにて“超個性的キャラクター賞”を受賞。
※この小説は他サイトにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる