9 / 29
EP 9
しおりを挟む
豪遊! ドリンクバーで女子会
チャリン、ジャララ……。
シェアハウスのリビングで、私は震える手で『本日のギャラ』をテーブルに広げていた。
空き缶一杯に詰まった銅貨と、数枚の銀貨。
そして、焼き鳥の串(タレ)と、缶ビール(飲みかけ)。
〆て、銀貨5枚と銅貨40枚。
日本円にして、およそ9,000円の大金だ。
「か……稼いだ……稼ぎましたわ……!」
鼻の穴は少し痛い。広場の酔っぱらいたちに笑われた記憶は、一生消えない黒歴史として刻まれた。
けれど、この重みは本物だ。
パンの耳でも、雑草でもない。私が自分の芸(と鼻の穴)で掴み取った、正真正銘の報酬!
私はガバッと顔を上げ、リビングでくつろいでいた二人に向かって高らかに宣言した。
「キャルルさん! ルナさん! 支度をなさい!」
「ん? どうしたのリーザちゃん。鼻の頭、赤くない?」
「あら、また泥遊びですの? その小銭の山は……」
私は二人の言葉を遮り、ビシッと窓の外を指さした。
「今日は私の奢りですわ! あの『タロウキング』で、祝勝会(女子会)を開きますのよーッ!!」
◇
夜のファミリーレストラン『タロウキング』。
そこは、私たち庶民にとっての『王宮』だ。
煌々と輝くネオンサイン。ガラス越しに見える幸せそうな家族連れ。そして何より、店内から漂うハンバーグの香り。
「さあ、入りますわよ! 今日は私がスポンサーですもの、胸を張りなさい!」
私は二人を従えて、自動ドアをくぐった。
店員さんに案内され、ボックス席に座る。
メニューを開く瞬間、私は一瞬だけ緊張で指が震えたが、今日の私は一味違う。所持金9,000円の女だ。
「好きなものを頼んでよろしくてよ! ……あ、でもステーキは重いから、夜はやめた方がいいですわね。美容のために」
私はさりげなく牽制球を投げつつ、メニューの『サイドメニュー』ページを開いた。
「この『山盛りフライドポテト(メガ盛り)』! これをみんなでシェアしましょう! そして……全員、『ドリンクバー』をつけてくださいまし!」
「わーい! ポテト! ドリンクバー!」
「どりんくばー……? それは、飲み放題の泉ということですの?」
キャルルさんが無邪気に喜び、ルナさんが不思議そうに首を傾げる。
私はフフンと鼻を鳴らした(まだ少し痛い)。
「そうですわルナさん。あそこにある機械から、好きな色のジュースを、好きなだけ飲んでいい……。これぞ地上の錬金術、無限の泉ですわ!」
◇
注文を終えると、私たちはドリンクバーコーナーへ向かった。
ここからが私の腕の見せ所だ。
「見ていてくださいまし。このメロンソーダに、カルピスソーダを2:1の割合で混ぜる……。名付けて『エメラルド・スプラッシュ』!」
「おおー! 色が綺麗!」
「なるほど、調合ですのね。では私は……このオレンジ色の液体と、黒い液体(コーラ)を混ぜて……」
ルナさんが実験のような手つきでボタンを押す。
出来上がった謎の泥水色ドリンクを一口飲み、「……複雑な味がしますわ」と微笑んだ。
キャルルさんは全種類のボタンを同時に押そうとして店員さんに止められている。
席に戻ると、山盛りのフライドポテトが到着していた。
揚げたての熱々。塩が効いた黄金色のスティック。
「「「かんぱーい!!」」」
私たちはプラスチックのコップを合わせた。
私はメロンソーダを一気に煽る。シュワシュワとした炭酸が、歌い疲れた喉に染み渡る。
そしてポテトを一本掴み、ケチャップをたっぷりつけて口へ放り込む。
「んん~っ! ジャンクな味! 最高ですわ!」
雑草サラダにはない、油と塩の暴力的な旨味。
これが、勝者の味だ。
「リーザちゃん、今日のお仕事すごかったんだね! こんなご馳走してくれるなんて!」
「ええ、まあね! 広場を熱狂の渦に巻き込んできましたわ!」
私はポテトをかじりながら、鼻の穴に五円玉を詰めたことは伏せて武勇伝を語った。
「観客たちが涙を流して(笑いすぎて)おひねりを投げてくれたんですの。やっぱり、本物の歌は心に届くんですわね……」
「すごいですわリーザさん。私も聴きに行きたかったです」
「(ルナさんには絶対に見せられない……!)」
私は冷や汗を流しながら、話を逸らした。
「こ、これはまだ第一歩ですわ! いつか国立タロウ・ドームを満員にして、貴方たちを最前列のVIP席に招待しますからね!」
「うん! 楽しみにしてる!」
「ふふ、その時は私が魔法で花火を打ち上げて差し上げますわ」
キャルルさんがニコニコとポテトを頬張り、ルナさんが優雅に謎ドリンクをお代わりする。
ああ、幸せだ。
誰かにご飯を奢るなんて、この国に来て初めてだ。
パンの耳をかじる惨めな夜じゃない。
友達と笑って、お腹いっぱいポテトを食べて、甘いジュースを飲む。
こんな時間が、ずっと続けばいいのに。
◇
二時間後。
私たちはドリンクバーでタプタプになったお腹を抱えて、店を出た。
お会計は銀貨2枚ちょっと。
私はレジで、銀貨をチャリンと置いた。
「お釣りはいりませんわ(銅貨1枚だけど)。寄付してくださいな」
店員さんにウィンクをして、私は風を切って自動ドアを抜けた。
夜風が心地よい。
財布の中には、まだ銀貨3枚が残っている。
これだけあれば、しばらくはパンの耳生活から脱出できるかもしれない。
「楽しかったねー! また行こうね!」
「ええ。地上の文化、堪能いたしましたわ」
三人で並んで、夜道を歩く。
シェアハウス『メゾン・ド・キャロット』の灯りが見えてきた。
私のお城。私の帰る場所。
今日は最高の一日だった。
仕事も成功したし、お腹もいっぱいだし、友達とも仲良くなれた。
何の憂いもない。
そう、完璧な一日――。
……ん?
マンションのエントランスに、人影が見える。
街灯の下、優雅に丸テーブルを広げ、ティーセットを並べている女性の姿が。
「あら、おかえりなさい。皆様ご機嫌麗しゅう」
その女性――大家のリベラ様は、聖母のような微笑みで私たちを出迎えた。
手には、分厚い台帳と、電卓。
そして、テーブルの上には一枚の紙が置かれている。
『家賃請求書』と書かれた、死の宣告書が。
「あ……」
私の思考が停止した。
今日が何日か。
そういえば、月末……だったかしら?
「リーザさん? 顔色が優れませんわね。……今月分のお家賃、もちろんご用意できてますわよね?」
リベラ様が、カップをソーサーにコトッと置いた。
その音が、私の心臓を止めた。
財布の中には、銀貨3枚。
家賃は、金貨3枚(銀貨30枚分)。
……足りない。
圧倒的に、足りない。
「ひぃっ……!」
天国から地獄へ。
ドリンクバーの甘い余韻が、一瞬で恐怖の苦味へと変わっていく。
私の本当の戦いは、ここからだったのだ。
チャリン、ジャララ……。
シェアハウスのリビングで、私は震える手で『本日のギャラ』をテーブルに広げていた。
空き缶一杯に詰まった銅貨と、数枚の銀貨。
そして、焼き鳥の串(タレ)と、缶ビール(飲みかけ)。
〆て、銀貨5枚と銅貨40枚。
日本円にして、およそ9,000円の大金だ。
「か……稼いだ……稼ぎましたわ……!」
鼻の穴は少し痛い。広場の酔っぱらいたちに笑われた記憶は、一生消えない黒歴史として刻まれた。
けれど、この重みは本物だ。
パンの耳でも、雑草でもない。私が自分の芸(と鼻の穴)で掴み取った、正真正銘の報酬!
私はガバッと顔を上げ、リビングでくつろいでいた二人に向かって高らかに宣言した。
「キャルルさん! ルナさん! 支度をなさい!」
「ん? どうしたのリーザちゃん。鼻の頭、赤くない?」
「あら、また泥遊びですの? その小銭の山は……」
私は二人の言葉を遮り、ビシッと窓の外を指さした。
「今日は私の奢りですわ! あの『タロウキング』で、祝勝会(女子会)を開きますのよーッ!!」
◇
夜のファミリーレストラン『タロウキング』。
そこは、私たち庶民にとっての『王宮』だ。
煌々と輝くネオンサイン。ガラス越しに見える幸せそうな家族連れ。そして何より、店内から漂うハンバーグの香り。
「さあ、入りますわよ! 今日は私がスポンサーですもの、胸を張りなさい!」
私は二人を従えて、自動ドアをくぐった。
店員さんに案内され、ボックス席に座る。
メニューを開く瞬間、私は一瞬だけ緊張で指が震えたが、今日の私は一味違う。所持金9,000円の女だ。
「好きなものを頼んでよろしくてよ! ……あ、でもステーキは重いから、夜はやめた方がいいですわね。美容のために」
私はさりげなく牽制球を投げつつ、メニューの『サイドメニュー』ページを開いた。
「この『山盛りフライドポテト(メガ盛り)』! これをみんなでシェアしましょう! そして……全員、『ドリンクバー』をつけてくださいまし!」
「わーい! ポテト! ドリンクバー!」
「どりんくばー……? それは、飲み放題の泉ということですの?」
キャルルさんが無邪気に喜び、ルナさんが不思議そうに首を傾げる。
私はフフンと鼻を鳴らした(まだ少し痛い)。
「そうですわルナさん。あそこにある機械から、好きな色のジュースを、好きなだけ飲んでいい……。これぞ地上の錬金術、無限の泉ですわ!」
◇
注文を終えると、私たちはドリンクバーコーナーへ向かった。
ここからが私の腕の見せ所だ。
「見ていてくださいまし。このメロンソーダに、カルピスソーダを2:1の割合で混ぜる……。名付けて『エメラルド・スプラッシュ』!」
「おおー! 色が綺麗!」
「なるほど、調合ですのね。では私は……このオレンジ色の液体と、黒い液体(コーラ)を混ぜて……」
ルナさんが実験のような手つきでボタンを押す。
出来上がった謎の泥水色ドリンクを一口飲み、「……複雑な味がしますわ」と微笑んだ。
キャルルさんは全種類のボタンを同時に押そうとして店員さんに止められている。
席に戻ると、山盛りのフライドポテトが到着していた。
揚げたての熱々。塩が効いた黄金色のスティック。
「「「かんぱーい!!」」」
私たちはプラスチックのコップを合わせた。
私はメロンソーダを一気に煽る。シュワシュワとした炭酸が、歌い疲れた喉に染み渡る。
そしてポテトを一本掴み、ケチャップをたっぷりつけて口へ放り込む。
「んん~っ! ジャンクな味! 最高ですわ!」
雑草サラダにはない、油と塩の暴力的な旨味。
これが、勝者の味だ。
「リーザちゃん、今日のお仕事すごかったんだね! こんなご馳走してくれるなんて!」
「ええ、まあね! 広場を熱狂の渦に巻き込んできましたわ!」
私はポテトをかじりながら、鼻の穴に五円玉を詰めたことは伏せて武勇伝を語った。
「観客たちが涙を流して(笑いすぎて)おひねりを投げてくれたんですの。やっぱり、本物の歌は心に届くんですわね……」
「すごいですわリーザさん。私も聴きに行きたかったです」
「(ルナさんには絶対に見せられない……!)」
私は冷や汗を流しながら、話を逸らした。
「こ、これはまだ第一歩ですわ! いつか国立タロウ・ドームを満員にして、貴方たちを最前列のVIP席に招待しますからね!」
「うん! 楽しみにしてる!」
「ふふ、その時は私が魔法で花火を打ち上げて差し上げますわ」
キャルルさんがニコニコとポテトを頬張り、ルナさんが優雅に謎ドリンクをお代わりする。
ああ、幸せだ。
誰かにご飯を奢るなんて、この国に来て初めてだ。
パンの耳をかじる惨めな夜じゃない。
友達と笑って、お腹いっぱいポテトを食べて、甘いジュースを飲む。
こんな時間が、ずっと続けばいいのに。
◇
二時間後。
私たちはドリンクバーでタプタプになったお腹を抱えて、店を出た。
お会計は銀貨2枚ちょっと。
私はレジで、銀貨をチャリンと置いた。
「お釣りはいりませんわ(銅貨1枚だけど)。寄付してくださいな」
店員さんにウィンクをして、私は風を切って自動ドアを抜けた。
夜風が心地よい。
財布の中には、まだ銀貨3枚が残っている。
これだけあれば、しばらくはパンの耳生活から脱出できるかもしれない。
「楽しかったねー! また行こうね!」
「ええ。地上の文化、堪能いたしましたわ」
三人で並んで、夜道を歩く。
シェアハウス『メゾン・ド・キャロット』の灯りが見えてきた。
私のお城。私の帰る場所。
今日は最高の一日だった。
仕事も成功したし、お腹もいっぱいだし、友達とも仲良くなれた。
何の憂いもない。
そう、完璧な一日――。
……ん?
マンションのエントランスに、人影が見える。
街灯の下、優雅に丸テーブルを広げ、ティーセットを並べている女性の姿が。
「あら、おかえりなさい。皆様ご機嫌麗しゅう」
その女性――大家のリベラ様は、聖母のような微笑みで私たちを出迎えた。
手には、分厚い台帳と、電卓。
そして、テーブルの上には一枚の紙が置かれている。
『家賃請求書』と書かれた、死の宣告書が。
「あ……」
私の思考が停止した。
今日が何日か。
そういえば、月末……だったかしら?
「リーザさん? 顔色が優れませんわね。……今月分のお家賃、もちろんご用意できてますわよね?」
リベラ様が、カップをソーサーにコトッと置いた。
その音が、私の心臓を止めた。
財布の中には、銀貨3枚。
家賃は、金貨3枚(銀貨30枚分)。
……足りない。
圧倒的に、足りない。
「ひぃっ……!」
天国から地獄へ。
ドリンクバーの甘い余韻が、一瞬で恐怖の苦味へと変わっていく。
私の本当の戦いは、ここからだったのだ。
0
あなたにおすすめの小説
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
週二回更新になります。お気に入り・感想、宜しくお願いします。
五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~
よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】
多くの応援、本当にありがとうございます!
職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。
持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。
偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。
「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。
草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。
頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男――
年齢なんて関係ない。
五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!
35年ローンと共に異世界転生! スキル『マイホーム』で快適5LDK引きこもり生活 ~数学教師、合気道と三節根で異世界を論破する~
月神世一
ファンタジー
紹介文
「結婚しよう。白い壁の素敵なお家が欲しいな♡」
そう言われて35年ローンで新築一戸建て(5LDK)を買った直後、俺、加藤真守(25歳)は婚約者に捨てられた。
失意の中、猫を助けてトラックに轢かれ、気づけばジャージ姿の女神ルチアナに異世界へと放り出されていた。
「あげるのは『言語理解』と『マイホーム』でーす」
手に入れたのは、ローン残高ごと召喚できる最強の現代住宅。
電気・ガス・水道完備。お風呂は全自動、リビングは床暖房。
さらには貯めたポイントで、地球の「赤マル」から「最新家電」までお取り寄せ!?
森で拾った純情な狩人の美少女に胃袋を掴まれ、
罠にかかったポンコツ天使(自称聖騎士)が居候し、
競馬好きの魔族公爵がビールを飲みにやってくる。
これは、借金まみれの数学教師が、三節根と計算能力を武器に、快適なマイホームを守り抜く物語。
……頼むから、家の壁で爪を研ぐのはやめてくれ!
無能と追放された鑑定士の俺、実は未来まで見通す超チートスキル持ちでした。のんびりスローライフのはずが、気づけば伝説の英雄に!?
黒崎隼人
ファンタジー
Sランクパーティの鑑定士アルノは、地味なスキルを理由にリーダーの勇者から追放宣告を受ける。
古代迷宮の深層に置き去りにされ、絶望的な状況――しかし、それは彼にとって新たな人生の始まりだった。
これまでパーティのために抑制していたスキル【万物鑑定】。
その真の力は、あらゆるものの真価、未来、最適解までも見抜く神の眼だった。
隠された脱出路、道端の石に眠る価値、呪われたエルフの少女を救う方法。
彼は、追放をきっかけに手に入れた自由と力で、心優しい仲間たちと共に、誰もが笑って暮らせる理想郷『アルカディア』を創り上げていく。
一方、アルノを失った勇者パーティは、坂道を転がるように凋落していき……。
痛快な逆転成り上がりファンタジーが、ここに開幕する。
没落した建築系お嬢様の優雅なスローライフ~地方でモフモフと楽しい仲間とのんびり楽しく生きます~
土偶の友
ファンタジー
優雅な貴族令嬢を目指していたクレア・フィレイア。
しかし、15歳の誕生日を前に両親から没落を宣言されてしまう。
そのショックで日本の知識を思いだし、ブラック企業で働いていた記憶からスローライフをしたいと気付いた。
両親に勧められた場所に逃げ、そこで楽しいモフモフの仲間と家を建てる。
女の子たちと出会い仲良くなって一緒に住む、のんびり緩い異世界生活。
公爵令嬢やめて15年、噂の森でスローライフしてたら最強になりました!〜レベルカンストなので冒険に出る準備、なんて思ったけどハプニングだらけ〜
咲月ねむと
ファンタジー
息苦しい貴族社会から逃げ出して15年。
元公爵令嬢の私、リーナは「魔物の森」の奥で、相棒のもふもふフェンリルと気ままなスローライフを満喫していた。
そんなある日、ひょんなことから自分のレベルがカンストしていることに気づいてしまう。
「せっかくだし、冒険に出てみようかしら?」
軽い気持ちで始めた“冒険の準備”は、しかし、初日からハプニングの連続!
金策のために採った薬草は、国宝級の秘薬で鑑定士が気絶。
街でチンピラに絡まれれば、無自覚な威圧で撃退し、
初仕事では天災級の魔法でギルドの備品を物理的に破壊!
気づけばいきなり最高ランクの「Sランク冒険者」に認定され、
ボロボロの城壁を「日曜大工のノリ」で修理したら、神々しすぎる城塞が爆誕してしまった。
本人はいたって平和に、堅実に、お金を稼ぎたいだけなのに、規格外の生活魔法は今日も今日とて大暴走!
ついには帝国の精鋭部隊に追われる亡国の王子様まで保護してしまい、私の「冒険の準備」は、いつの間にか世界の運命を左右する壮大な旅へと変わってしまって……!?
これは、最強の力を持ってしまったおっとり元令嬢が、その力に全く気づかないまま、周囲に勘違いと畏怖と伝説を振りまいていく、勘違いスローライフ・コメディ!
本人はいつでも、至って真面目にお掃除とお料理をしたいだけなんです。信じてください!
小さな貴族は色々最強!?
谷 優
ファンタジー
神様の手違いによって、別の世界の人間として生まれた清水 尊。
本来存在しない世界の異物を排除しようと見えざる者の手が働き、不運にも9歳という若さで息を引き取った。
神様はお詫びとして、記憶を持ったままの転生、そして加護を授けることを約束した。
その結果、異世界の貴族、侯爵家ウィリアム・ヴェスターとして生まれ変ることに。
転生先は優しい両親と、ちょっぴり愛の強い兄のいるとっても幸せな家庭であった。
魔法属性検査の日、ウィリアムは自分の属性に驚愕して__。
ウィリアムは、もふもふな友達と共に神様から貰った加護で皆を癒していく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる