18 / 21
EP 18
しおりを挟む
1923年(大正12年)9月1日、夜。
箱根の「要塞」は、未だ余震に揺れていた。
「……ハァッ……ハァッ……」
児玉源太郎(71歳)が、ついに鞴(ふいご)の手を止めた。
坂上真一(63歳)は、SDR(ソフトウェア無線機)からの「偽の勅令(ちょくれい)」の送信を停止し、即座にノートPCをシャットダウンした。
水力発電所は無事だったが、渓流から引き込む「水冷システム」が余震でダメージを受け、冷却能力が低下していた。坂上が行った「偽の勅令放送」という高負荷な処理は、児玉の「手動冷却(ふいご)」が無ければ、CPUを即座に焼き切っていただろう。
山小屋は、PCの停止と共に、不気味な静寂に包まれた。
坂上は、黒い画面に映る自分の顔を見た。
彼が守ろうとした「祖父の記憶」――広島の「キノコの雲」の画像データは、もう、どこにもない。
「……終わった」
坂上は、自分の「戦う動機」の一部が、物理的に『欠落』したことを痛感していた。
「……いや、終わっていない」
児玉が、荒い息の下で、旧式の電信機を指差した。
彼が密かに東京に放っていた「間諜(スパイ)」からの返信が、ノイズ混じりに入り始めていた。
『……帝都、未ダ混乱』
『……ダガ、陸軍ノ一部隊ガ“謎ノ無線傍受”ヲ理由ニ、出動ヲ停止セリ』
『……“天ノ声(てんのこえ)”ノ噂、軍上層部ニ広ガル。統制、一時的ニ回復ス』
「……効いた、か」
坂上の「偽の勅令」は、暴走しかけた軍部を「停止(フリーズ)」させることに成功した。
児玉は、その「隙」を突いて、「流言飛語(デマ)である」という「事実」を、自らの人脈(永田鉄山ら合理主義者)を通じて流し込んだ。
史実で起きたはずの、震災直後の大規模な虐殺は、最小限に食い止められた。
「坂上君」
児玉は、水を飲み干し、坂上を見た。「貴様の『神の声』は、確かに歴史を『修正』した。だが……代償も大きかったようだな」
坂上は、PCの筐体(きょうたい)を撫でた。
「……SSD(記憶媒体)の劣化が、加速している。高負荷をかけたせいで、物理的にチップがイカれ始めた」
「キノコの雲」の画像データだけではない。
データベースのあちこちで、「欠落(ロスト)」が始まっていた。
「……もう、無理はさせられん」
坂上は、このPCが「神の目」であると同時に、触れれば壊れる「ガラス細工」でもあることを、改めて認識した。
時は流れた。1928年(昭和3年)。
日本は、関東大震災からの復興を遂げ、束の間の「モダン都市」の享楽に浸っていた。
箱根の山小屋。
坂上真一は、68歳の老人となっていた。
彼の「聖域」は、児玉の手によって、さらに厳重な「陸軍技術研究所・箱根分室」となっていた。
あの日以来、坂上はPCの「高負荷な使用」――AIによる未来予測シミュレーションや、SDRによる「欺瞞送信(ジャミング)」を、固く禁じていた。
彼の仕事は、劣化したSSD(記憶媒体)から、まだ読み出せる「未来の警告(テキストデータ)」を、紙に書き写すことだけになっていた。
「……まるで、写経だな」
PCは、もはや「神の目」ではなく、「虫食いだらけの古い経典」だった。
その日、児玉源太郎(76歳)が、軍服姿で山小屋を訪れた。
彼は、坂上の救命処置と現代医学の知識(アスピリンの常用など)により、史実の死を乗り越え、今や陸軍の「長老(フィクサー)」として、隠然たる力を持っていた。
「……『種』の報告だ」
児玉が、火鉢にあたりながら言った。
「まず、海軍(ウミ)の山本五十六。彼は、ロンドン軍縮会議の予備交渉で、対米強硬派を抑えるのに必死だ。貴様の『航空主兵論』は、彼の中で完全に根付いている。彼は『空母』こそが未来だと信じ、大艦巨砲(ながと・むつ)の“病”と戦っている」
「……良い傾向だ」
「次に、陸軍(リク)の永田鉄山。彼も、貴様の『国家総力戦』のレポートをバイブルとし、陸軍の『近代化』『機械化』を推し進めている。彼が中枢にいる限り、『精神論』の暴走はある程度、抑えられるだろう」
「……だが」
坂上が、最も懸念する男の名を出す。「石原莞爾は?」
児玉は、苦い顔をした。
「……それだ。石原は、貴様の『戦車と航空機による電撃戦』のレポートを、例の『最終戦争論』と結びつけ、今や『関東軍』の作戦参謀として、満州にいる」
坂上は、壁に貼った年表の「1931年: 満州事変」という文字を睨んだ。
「……奴が、やるのか」
「ああ。奴は、満州の『資源』こそが、永田の言う『国家総力戦』と、自らの『最終戦争』の鍵だと信じ込んでいる。……そして、永田もまた、石原の『暴走』を、内心で『期待』している節がある。資源確保のためにな」
最悪のシナジーだった。
坂上が蒔いた「合理性(永田)」と「技術(石原)」が、日本を「大陸侵略」という「史実通りの破滅」へと、逆に後押しし始めていた。
「止めなければ……」
坂上は、PCの電源を入れた。「石原の『謀略』の具体的な計画を、SDRで傍受し……」
その時。
PCの画面全体が、激しいノイズに覆われた。
SSD(記憶媒体)の警告(ウォーニング)マークが、点滅ではなく「点灯」に変わった。
『CRITICAL ERROR: SSD LIFE, 10% REMAINING』
(致命的エラー: SSDの残り寿命、10%)
「……もう、終わりか」
坂上は、絶望した。
「坂上君!」
児玉が、画面に映る「別の警告」を指差した。
それは、坂上が「写経」し終える前に、データが「欠落」し始めた、次の「巨大な分岐点」の警告だった。
【1929年 10月 24日】
【警告: 世界恐慌(グレート・デプレッション)】
【詳細データ: ニューヨーク株式市場(ウォール街)……(以下、データ欠落により判読不能)……】
「……なんだと」
坂上は、その日付を見た。「あと、一年もない。世界経済が、崩壊する」
「キノコの雲」の画像は消えた。
「ヴェルサイユ条約」の詳細は消えた。
そして今、「世界恐慌」の「発生メカニズム(なぜ、どうやって)」に関する詳細データが、目の前で『欠落(ロスト)』した。
彼の手元には、「1929年10月24日」という『日付』と、『世界恐慌』という『名前』だけが残された。
「……児玉さん」
坂上は、血の気が引くのを感じた。
「俺は……『経済的な地震』が、いつ来るかだけが分かる、ただの予言者になってしまった」
「そして、この『経済地震』こそが、石原莞爾の『暴走(満州事変)』の、最後の引き金になるんだ……!」
箱根の「要塞」は、未だ余震に揺れていた。
「……ハァッ……ハァッ……」
児玉源太郎(71歳)が、ついに鞴(ふいご)の手を止めた。
坂上真一(63歳)は、SDR(ソフトウェア無線機)からの「偽の勅令(ちょくれい)」の送信を停止し、即座にノートPCをシャットダウンした。
水力発電所は無事だったが、渓流から引き込む「水冷システム」が余震でダメージを受け、冷却能力が低下していた。坂上が行った「偽の勅令放送」という高負荷な処理は、児玉の「手動冷却(ふいご)」が無ければ、CPUを即座に焼き切っていただろう。
山小屋は、PCの停止と共に、不気味な静寂に包まれた。
坂上は、黒い画面に映る自分の顔を見た。
彼が守ろうとした「祖父の記憶」――広島の「キノコの雲」の画像データは、もう、どこにもない。
「……終わった」
坂上は、自分の「戦う動機」の一部が、物理的に『欠落』したことを痛感していた。
「……いや、終わっていない」
児玉が、荒い息の下で、旧式の電信機を指差した。
彼が密かに東京に放っていた「間諜(スパイ)」からの返信が、ノイズ混じりに入り始めていた。
『……帝都、未ダ混乱』
『……ダガ、陸軍ノ一部隊ガ“謎ノ無線傍受”ヲ理由ニ、出動ヲ停止セリ』
『……“天ノ声(てんのこえ)”ノ噂、軍上層部ニ広ガル。統制、一時的ニ回復ス』
「……効いた、か」
坂上の「偽の勅令」は、暴走しかけた軍部を「停止(フリーズ)」させることに成功した。
児玉は、その「隙」を突いて、「流言飛語(デマ)である」という「事実」を、自らの人脈(永田鉄山ら合理主義者)を通じて流し込んだ。
史実で起きたはずの、震災直後の大規模な虐殺は、最小限に食い止められた。
「坂上君」
児玉は、水を飲み干し、坂上を見た。「貴様の『神の声』は、確かに歴史を『修正』した。だが……代償も大きかったようだな」
坂上は、PCの筐体(きょうたい)を撫でた。
「……SSD(記憶媒体)の劣化が、加速している。高負荷をかけたせいで、物理的にチップがイカれ始めた」
「キノコの雲」の画像データだけではない。
データベースのあちこちで、「欠落(ロスト)」が始まっていた。
「……もう、無理はさせられん」
坂上は、このPCが「神の目」であると同時に、触れれば壊れる「ガラス細工」でもあることを、改めて認識した。
時は流れた。1928年(昭和3年)。
日本は、関東大震災からの復興を遂げ、束の間の「モダン都市」の享楽に浸っていた。
箱根の山小屋。
坂上真一は、68歳の老人となっていた。
彼の「聖域」は、児玉の手によって、さらに厳重な「陸軍技術研究所・箱根分室」となっていた。
あの日以来、坂上はPCの「高負荷な使用」――AIによる未来予測シミュレーションや、SDRによる「欺瞞送信(ジャミング)」を、固く禁じていた。
彼の仕事は、劣化したSSD(記憶媒体)から、まだ読み出せる「未来の警告(テキストデータ)」を、紙に書き写すことだけになっていた。
「……まるで、写経だな」
PCは、もはや「神の目」ではなく、「虫食いだらけの古い経典」だった。
その日、児玉源太郎(76歳)が、軍服姿で山小屋を訪れた。
彼は、坂上の救命処置と現代医学の知識(アスピリンの常用など)により、史実の死を乗り越え、今や陸軍の「長老(フィクサー)」として、隠然たる力を持っていた。
「……『種』の報告だ」
児玉が、火鉢にあたりながら言った。
「まず、海軍(ウミ)の山本五十六。彼は、ロンドン軍縮会議の予備交渉で、対米強硬派を抑えるのに必死だ。貴様の『航空主兵論』は、彼の中で完全に根付いている。彼は『空母』こそが未来だと信じ、大艦巨砲(ながと・むつ)の“病”と戦っている」
「……良い傾向だ」
「次に、陸軍(リク)の永田鉄山。彼も、貴様の『国家総力戦』のレポートをバイブルとし、陸軍の『近代化』『機械化』を推し進めている。彼が中枢にいる限り、『精神論』の暴走はある程度、抑えられるだろう」
「……だが」
坂上が、最も懸念する男の名を出す。「石原莞爾は?」
児玉は、苦い顔をした。
「……それだ。石原は、貴様の『戦車と航空機による電撃戦』のレポートを、例の『最終戦争論』と結びつけ、今や『関東軍』の作戦参謀として、満州にいる」
坂上は、壁に貼った年表の「1931年: 満州事変」という文字を睨んだ。
「……奴が、やるのか」
「ああ。奴は、満州の『資源』こそが、永田の言う『国家総力戦』と、自らの『最終戦争』の鍵だと信じ込んでいる。……そして、永田もまた、石原の『暴走』を、内心で『期待』している節がある。資源確保のためにな」
最悪のシナジーだった。
坂上が蒔いた「合理性(永田)」と「技術(石原)」が、日本を「大陸侵略」という「史実通りの破滅」へと、逆に後押しし始めていた。
「止めなければ……」
坂上は、PCの電源を入れた。「石原の『謀略』の具体的な計画を、SDRで傍受し……」
その時。
PCの画面全体が、激しいノイズに覆われた。
SSD(記憶媒体)の警告(ウォーニング)マークが、点滅ではなく「点灯」に変わった。
『CRITICAL ERROR: SSD LIFE, 10% REMAINING』
(致命的エラー: SSDの残り寿命、10%)
「……もう、終わりか」
坂上は、絶望した。
「坂上君!」
児玉が、画面に映る「別の警告」を指差した。
それは、坂上が「写経」し終える前に、データが「欠落」し始めた、次の「巨大な分岐点」の警告だった。
【1929年 10月 24日】
【警告: 世界恐慌(グレート・デプレッション)】
【詳細データ: ニューヨーク株式市場(ウォール街)……(以下、データ欠落により判読不能)……】
「……なんだと」
坂上は、その日付を見た。「あと、一年もない。世界経済が、崩壊する」
「キノコの雲」の画像は消えた。
「ヴェルサイユ条約」の詳細は消えた。
そして今、「世界恐慌」の「発生メカニズム(なぜ、どうやって)」に関する詳細データが、目の前で『欠落(ロスト)』した。
彼の手元には、「1929年10月24日」という『日付』と、『世界恐慌』という『名前』だけが残された。
「……児玉さん」
坂上は、血の気が引くのを感じた。
「俺は……『経済的な地震』が、いつ来るかだけが分かる、ただの予言者になってしまった」
「そして、この『経済地震』こそが、石原莞爾の『暴走(満州事変)』の、最後の引き金になるんだ……!」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
「魔物の討伐で拾われた少年――アイト・グレイモント」
(イェイソン・マヌエル・ジーン)
ファンタジー
魔物の討伐中に見つかった黄金の瞳の少年、アイト・グレイモント。
王宮で育てられながらも、本当の冒険を求める彼は7歳で旅に出る。
風の魔法を操り、師匠と幼なじみの少女リリアと共に世界を巡る中、古代の遺跡で隠された力に触れ——。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる