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第四章 新たな秩序
EP 41
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不死鳥式・地雷探知法
【天魔窟・地下1階】
一歩足を踏み入れた瞬間、空気が変わった。
壁には無数の穴、床には怪しい継ぎ目、天井からは今にも落ちてきそうな巨大な刃。
キュルリンの言葉通り、ここは「一歩でも進めば致死率100%」の殺意に満ちた迷宮だった。
「…………」
太郎は入り口で立ち止まり、腕を組んで考え込んだ。
「ねぇ、みんな。よくよく考えたらさ」
太郎は深刻な顔でパーティーメンバーを見渡した。
「僕は『弓使い』兼『補給係』。ライザは『剣士』。サリーは『魔法使い』だよね?」
「はい。私は最強の剣士です」
ライザが胸を張る。
「私は無敵の魔法使いですわ」
サリーも杖を掲げる。
「だよね。……つまり、このパーティー、**『シーフ(盗賊)』**的な人が居ないよね?」
沈黙が流れた。
ダンジョン攻略において、罠を発見し解除するシーフは必須。
特にこんな即死トラップだらけの場所で、罠探知役がいないのは自殺行為に等しい。
「あら、そんな心配事ですの?」
フレアが優雅に髪をかき上げた。
「私に職業なんて、そんな俗世な物なんて有りませんわ。私は超絶に美しい、最高の『不死鳥(フェニックス)』なんですもの♡ 罠なんて関係ありませんわ」
その言葉を聞いた瞬間。
太郎、ライザ、サリーの脳内で、電流のような閃きが走った。
「……不死鳥」
太郎が呟く。
「……死なない」
サリーが目を細める。
「……なるほど」
ライザが頷く。
三人の視線が、一点に集中した。
「え?」
フレアは首を傾げた。
三人が、満面の(しかし目の奥が笑っていない)笑みを浮かべて、ジリジリと近づいてくる。
「え? え? なんですの? その『便利な道具を見つけた』みたいな目は……?」
太郎がフレアの肩に優しく手を置いた。
「フレア。君は美しい。そして何より、頑丈だ」
「ほ、褒められている気がしませんわ!?」
「頼んだよ、先頭(リーダー)」
グイッ。
太郎たちは、フレアを先頭に立たせた。
「も、もしかして……私を『盾』にするつもり!? 人柱にするつもりですの!?」
「大丈夫、大丈夫」
太郎がサムズアップする。
「君ならできる。信じてる」
「死なないんだから、減るもんじゃありませんし♡」
サリーが悪魔のような微笑みを浮かべる。
「異議なし。最も効率的な『罠解除法』です」
ライザが剣の泥を払うように言った。
「い、いやあああああああッ!!」
フレアが抵抗しようとしたが、背中を押された。
タタッ。
彼女の足が、怪しい床のタイルを踏んだ。
カチッ。
無慈悲なスイッチ音が響く。
「あ」
シュパパパパパパパパパパッ!!!!!
壁の穴から、数百本の毒矢が一斉に発射された。
回避不能の豪雨。
「ギャアアアアアアアアッ!!」
フレアはハリネズミになった。
直後、彼女の体から紅蓮の炎が噴き上がる。
ボォォォォン!!
「……ッハ! 生き返りましたわ! ……って、痛いですわよ!? 死ぬほど痛かったですわよ!?」
灰から再生したフレアが涙目で抗議する。
しかし、太郎たちは冷静だった。
「よし、矢のトラップは弾切れだ。進もう」
「流石はフレアさん。良い仕事しますわね」
「素晴らしい耐久性です」
三人は、まだ煙が出ているフレアの後ろを悠々と歩いていく。
「扱いが雑ぅぅぅぅ!!」
その後も――。
ドゴォォォン!!(巨大鉄球が直撃)
「ぶべラッ!? ……復活!! もう嫌ぁぁ!」
ジュワァァァ……(溶解液のシャワー)
「肌が溶けるぅぅ!? ……再生!! エステ代請求しますわよ!!」
ガブリッ!!(ミミックに噛まれる)
「頭かじられてます! 頭かじられてますわー!!」
天魔窟に、不死鳥の絶叫と再生の炎が絶え間なく輝いた。
世界最強の「無限残機タンク」を得た太郎一行は、キュルリンの想定を遥かに超えるスピードで、罠を(物理的に)踏み潰しながら進んでいくのであった。
【天魔窟・地下1階】
一歩足を踏み入れた瞬間、空気が変わった。
壁には無数の穴、床には怪しい継ぎ目、天井からは今にも落ちてきそうな巨大な刃。
キュルリンの言葉通り、ここは「一歩でも進めば致死率100%」の殺意に満ちた迷宮だった。
「…………」
太郎は入り口で立ち止まり、腕を組んで考え込んだ。
「ねぇ、みんな。よくよく考えたらさ」
太郎は深刻な顔でパーティーメンバーを見渡した。
「僕は『弓使い』兼『補給係』。ライザは『剣士』。サリーは『魔法使い』だよね?」
「はい。私は最強の剣士です」
ライザが胸を張る。
「私は無敵の魔法使いですわ」
サリーも杖を掲げる。
「だよね。……つまり、このパーティー、**『シーフ(盗賊)』**的な人が居ないよね?」
沈黙が流れた。
ダンジョン攻略において、罠を発見し解除するシーフは必須。
特にこんな即死トラップだらけの場所で、罠探知役がいないのは自殺行為に等しい。
「あら、そんな心配事ですの?」
フレアが優雅に髪をかき上げた。
「私に職業なんて、そんな俗世な物なんて有りませんわ。私は超絶に美しい、最高の『不死鳥(フェニックス)』なんですもの♡ 罠なんて関係ありませんわ」
その言葉を聞いた瞬間。
太郎、ライザ、サリーの脳内で、電流のような閃きが走った。
「……不死鳥」
太郎が呟く。
「……死なない」
サリーが目を細める。
「……なるほど」
ライザが頷く。
三人の視線が、一点に集中した。
「え?」
フレアは首を傾げた。
三人が、満面の(しかし目の奥が笑っていない)笑みを浮かべて、ジリジリと近づいてくる。
「え? え? なんですの? その『便利な道具を見つけた』みたいな目は……?」
太郎がフレアの肩に優しく手を置いた。
「フレア。君は美しい。そして何より、頑丈だ」
「ほ、褒められている気がしませんわ!?」
「頼んだよ、先頭(リーダー)」
グイッ。
太郎たちは、フレアを先頭に立たせた。
「も、もしかして……私を『盾』にするつもり!? 人柱にするつもりですの!?」
「大丈夫、大丈夫」
太郎がサムズアップする。
「君ならできる。信じてる」
「死なないんだから、減るもんじゃありませんし♡」
サリーが悪魔のような微笑みを浮かべる。
「異議なし。最も効率的な『罠解除法』です」
ライザが剣の泥を払うように言った。
「い、いやあああああああッ!!」
フレアが抵抗しようとしたが、背中を押された。
タタッ。
彼女の足が、怪しい床のタイルを踏んだ。
カチッ。
無慈悲なスイッチ音が響く。
「あ」
シュパパパパパパパパパパッ!!!!!
壁の穴から、数百本の毒矢が一斉に発射された。
回避不能の豪雨。
「ギャアアアアアアアアッ!!」
フレアはハリネズミになった。
直後、彼女の体から紅蓮の炎が噴き上がる。
ボォォォォン!!
「……ッハ! 生き返りましたわ! ……って、痛いですわよ!? 死ぬほど痛かったですわよ!?」
灰から再生したフレアが涙目で抗議する。
しかし、太郎たちは冷静だった。
「よし、矢のトラップは弾切れだ。進もう」
「流石はフレアさん。良い仕事しますわね」
「素晴らしい耐久性です」
三人は、まだ煙が出ているフレアの後ろを悠々と歩いていく。
「扱いが雑ぅぅぅぅ!!」
その後も――。
ドゴォォォン!!(巨大鉄球が直撃)
「ぶべラッ!? ……復活!! もう嫌ぁぁ!」
ジュワァァァ……(溶解液のシャワー)
「肌が溶けるぅぅ!? ……再生!! エステ代請求しますわよ!!」
ガブリッ!!(ミミックに噛まれる)
「頭かじられてます! 頭かじられてますわー!!」
天魔窟に、不死鳥の絶叫と再生の炎が絶え間なく輝いた。
世界最強の「無限残機タンク」を得た太郎一行は、キュルリンの想定を遥かに超えるスピードで、罠を(物理的に)踏み潰しながら進んでいくのであった。
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