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廻・霊視鑑定人「X氏」の話
「洞穴で啼く女」 1
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今回の話は、心霊スポットとして有名な「ある洞穴」に纏わる話だ。
事の発端は、20代前後の若者数人が彼の元を訪れた事に起因する。
若者の代表「大橋(仮名)」が言う。
「数日前、ある心霊スポットに行った帰りに友人の一人が事故に巻き込まれた。」と。
その友人は当時、入院が必要であった為
その友人に変わって、彼らがやってきたという。
「そいつが言うには、バイクで帰っている最中に女の声がして振り返ったら
急に現れた対向車と衝突したらしいんです。」
事故があったとされる道路は両脇が田んぼとなる田舎道で見晴らしは良かった。
そもそも、彼らが帰ったのは夜中だ。
対向車が居れば、まず遠くからでもフロントライトの灯が見える。
そんな中、衝突のその時まで対向車に気付かない。などある訳がない。
X氏は、彼らの誘導の元
件の心霊スポットへ向かったそうだ。
眼前には川に橋が架かり、その奥に山の絶壁に沿った道路が見える。
絶壁の道路は緩やかな弧を描きながら奥へと繋がり、端の先はその途中に合流している形だ。
更にその奥には小さなトンネルの姿も確認できた。
明るい時間帯であれば、まず間違いなく見晴らしの良い絶景スポットであろう。
だが・・・。
「奥に嫌な気配がある。」
X氏はそう語る。
大橋らと共にトンネルへ向かったが・・・
どうやらX氏が気にしたのは、トンネルではなかった。
トンネルへ向かう道中。
絶壁に沿った道で・・・ふと足が止まる。
そこには、緊急避難用だろうか
幅の狭い階段が、上へ上へと延びていた。
大橋と共に来ていたグループの一人が言う。
「そういえば、あいつ。変な事言ってたよな?」
事故にあった友人は、大橋らと共に
この心霊スポットへ来るのは初めてだった。
にも拘わらず、その友人は会談で歩を止め、こう言ったという。
「この上・・・洞穴があってな。そこに出るらしいぜ。」
それを言い終えた、本人の顔が既に強張っていた。
当然だ。
本来なら知りもしないはずの情報を、ふと口を突いて出た言葉だ。
「・・・なんで知ってるんだろ・・・俺。」
などと言いながら、その友人は振り返りもせず階段を上り始めた。
その場に居たメンバーも奇妙に思いつつ、彼の後を追った。
そして、階段を登り切った先にあったのは
避難経路の脇に、ぽっかりと口の開いた「洞穴」だ。
その洞穴を見たX氏は言う。
「その友達、ここの女性に呼ばれちゃったんだね・・・。」
後の調べで、この「洞穴」が戦時中に「防空壕の代わり」として使われていた
人の手によって掘られた「洞窟」であったのだろう。とX氏は語る・・・。
しかし、その「洞穴」は・・・ただの「防空壕」では終わっていない。とX氏は語る・・・。
事の発端は、20代前後の若者数人が彼の元を訪れた事に起因する。
若者の代表「大橋(仮名)」が言う。
「数日前、ある心霊スポットに行った帰りに友人の一人が事故に巻き込まれた。」と。
その友人は当時、入院が必要であった為
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急に現れた対向車と衝突したらしいんです。」
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そんな中、衝突のその時まで対向車に気付かない。などある訳がない。
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更にその奥には小さなトンネルの姿も確認できた。
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だが・・・。
「奥に嫌な気配がある。」
X氏はそう語る。
大橋らと共にトンネルへ向かったが・・・
どうやらX氏が気にしたのは、トンネルではなかった。
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絶壁に沿った道で・・・ふと足が止まる。
そこには、緊急避難用だろうか
幅の狭い階段が、上へ上へと延びていた。
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この心霊スポットへ来るのは初めてだった。
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当然だ。
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「・・・なんで知ってるんだろ・・・俺。」
などと言いながら、その友人は振り返りもせず階段を上り始めた。
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そして、階段を登り切った先にあったのは
避難経路の脇に、ぽっかりと口の開いた「洞穴」だ。
その洞穴を見たX氏は言う。
「その友達、ここの女性に呼ばれちゃったんだね・・・。」
後の調べで、この「洞穴」が戦時中に「防空壕の代わり」として使われていた
人の手によって掘られた「洞窟」であったのだろう。とX氏は語る・・・。
しかし、その「洞穴」は・・・ただの「防空壕」では終わっていない。とX氏は語る・・・。
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