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廻・最終話
トモちゃんのお土産 7
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当時、私の手元には「彼」の残した「貯金箱」が手元にあった。
「彼」と再会したあの日
私は、彼から「ソレ」を預かっていたのだ。
「知り合いにプロの方が居る。その人に視てもらおう。」と告げて・・・。
葬儀の終わった後。
私は自室で「ソレ」の入ったビニール袋とにらめっこを行っていた。
「・・・お守り・・・ね。」
彼の話では
その貯金箱には「お守り」が収められている。という話で
他人の気が混じった金銭を「決して入れるな」というトモちゃんの要望。
・・・私はふと「悪い思考」が働いた。
「これに、呪いのモノでも入れりゃ立派な呪物だよな・・・。」
無意識の発言だった。
そして、その発言の後・・・我に返り「冷や汗」が出た。
本当に呪物だったら・・・。
そう考えると、すべての辻褄が合う。
素人でも可能な「最も簡単な呪い返し」は「その呪いを暴く事」である。
私は、慌ててその貯金箱を入念に調べた。
モノは陶器で出来ている。
下に開閉の為の蓋はついていない。
それは即ち「念の逃げ場がない」事を意味している。
見れば見る程「呪物に最適」である。
・・・しかも、私がもう一つ気付いてしまったのは
招き猫の挙げている「手」だ。
右手を挙げている場合は「金銭」を招き
左手を挙げている場合は「人(客人)」を招く。と言われている。
その招き猫が挙げていた手は「左手」だった。
仮にもし・・・この招き猫が呪物として利用されていたとしたら・・・
「人を(不幸へ)誘う案内猫」になっている事に成る・・・。
その最たる形が「死」であろう。
その思考に至った時、私はゾッとした。
『この貯金箱を叩き割り、中に何が収められているか確認しなければ・・・。』
私は直ぐにその思考を、実行に移した。
案の定だ。
中に収められていたのは、お守りではなく
それに近しいサイズまで折られた紙の塊だった。
丁寧に折られたその紙は、テープでぐるぐる巻きに巻かれ
ビニールのポチ袋に入れられているという厳重な閉じ方だ。
私は、紙の折り目に沿ってテープを切り
その紙を開くことに成功した。
・・・・・そこには・・・・・便箋2枚を使った恐ろしい呪詛が延々と描き綴られていた。
その内容の殆どが兄である「彼」に向けられた呪詛だった。
死んだと聞かされていた兄が生きていた。
しかも、家族ぐるみで自分を騙して。
その上、自分が居ないと知るや実家に足を運ぶようになった事。
などなど・・・兄に対する怨みが事細かに記され・・・。
最後の一文に私は凍り付いた。
「いずれ、本当に始末してやる。裏切者。」
そう書かれていたのだ。
結果・・・「彼」の最後は「その一文」をなぞる様に
「不慮の事故に巻き込まれた事故死」であったのだ。
奇しくも、彼は「彼らが謀った通り」の最後を迎えた。
数分間の硬直の後・・・私は直ぐに携帯を取り出し
残る最後の家族「ユウちゃん」へと連絡を入れた・・・。
「彼」と再会したあの日
私は、彼から「ソレ」を預かっていたのだ。
「知り合いにプロの方が居る。その人に視てもらおう。」と告げて・・・。
葬儀の終わった後。
私は自室で「ソレ」の入ったビニール袋とにらめっこを行っていた。
「・・・お守り・・・ね。」
彼の話では
その貯金箱には「お守り」が収められている。という話で
他人の気が混じった金銭を「決して入れるな」というトモちゃんの要望。
・・・私はふと「悪い思考」が働いた。
「これに、呪いのモノでも入れりゃ立派な呪物だよな・・・。」
無意識の発言だった。
そして、その発言の後・・・我に返り「冷や汗」が出た。
本当に呪物だったら・・・。
そう考えると、すべての辻褄が合う。
素人でも可能な「最も簡単な呪い返し」は「その呪いを暴く事」である。
私は、慌ててその貯金箱を入念に調べた。
モノは陶器で出来ている。
下に開閉の為の蓋はついていない。
それは即ち「念の逃げ場がない」事を意味している。
見れば見る程「呪物に最適」である。
・・・しかも、私がもう一つ気付いてしまったのは
招き猫の挙げている「手」だ。
右手を挙げている場合は「金銭」を招き
左手を挙げている場合は「人(客人)」を招く。と言われている。
その招き猫が挙げていた手は「左手」だった。
仮にもし・・・この招き猫が呪物として利用されていたとしたら・・・
「人を(不幸へ)誘う案内猫」になっている事に成る・・・。
その最たる形が「死」であろう。
その思考に至った時、私はゾッとした。
『この貯金箱を叩き割り、中に何が収められているか確認しなければ・・・。』
私は直ぐにその思考を、実行に移した。
案の定だ。
中に収められていたのは、お守りではなく
それに近しいサイズまで折られた紙の塊だった。
丁寧に折られたその紙は、テープでぐるぐる巻きに巻かれ
ビニールのポチ袋に入れられているという厳重な閉じ方だ。
私は、紙の折り目に沿ってテープを切り
その紙を開くことに成功した。
・・・・・そこには・・・・・便箋2枚を使った恐ろしい呪詛が延々と描き綴られていた。
その内容の殆どが兄である「彼」に向けられた呪詛だった。
死んだと聞かされていた兄が生きていた。
しかも、家族ぐるみで自分を騙して。
その上、自分が居ないと知るや実家に足を運ぶようになった事。
などなど・・・兄に対する怨みが事細かに記され・・・。
最後の一文に私は凍り付いた。
「いずれ、本当に始末してやる。裏切者。」
そう書かれていたのだ。
結果・・・「彼」の最後は「その一文」をなぞる様に
「不慮の事故に巻き込まれた事故死」であったのだ。
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