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晩餐会
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その日の夜、国王主催の晩餐会が行われた。
その目的は、第一王女ジュナの王族復帰を祝う事である。
この日ばかりは、隣国や名も知らぬ国々から要人たちが集まり宴を我が物顔で楽しんでいる。
「遠路遥々やって来たお客人方!今宵、我が国において一人の姫君が王族に復帰した。
その記念すべき事柄を共に祝うべく、集まってくれた皆様を我々は快く受け入れ
もてなしをさせていただく!互いの一層の繁栄を願って!・・・乾杯!」
「ふん、王族復帰と言っても一ヶ月も遅れているじゃないか。父上は何故あの娘を重用しているのか。」
「兄上、ソレ僻みですかぁ?」
「オービス!貴様、兄に向って!」
「兄とは言え、双子。指図される筋合いもございませんな。」
第三王子「オービス」
第二王子のジャンセの双子の弟であり、兄のジャンセとは打って変わり
自由奔放・気まぐれを絵に描いたような性格の青年である。
また、双子といっても二卵性双生児であり、容姿は全く似ていない。
「あっはは。お兄様方ったらこんな晩にまでいがみ合い?おかっし~。」
「マ、マリエッタまで・・・。」
第五王女「マリエッタ」
王族の末っ子であり、年齢は10歳。兄弟に負けじと背伸びをしたがるも
言葉遣いなどには拙さが残り、よく小馬鹿にされる。
しかし、兄弟の中では一番の甘え上手であり常に状況が味方をしているような娘。
「お、ドチビもそう思うか。そうかそうか。やはり王に相応しいのは兄上より私だな。」
「オービスお兄様!ドチビというのはレディに失礼です事よ!」
「ん?どこにレディが居るんだ?すまん。俺には見えんなぁ~。」
「オービス兄様、可愛いマリエッタをからかわないで下さいな。」
「あぁ・・・すまん。エナ。ついな。」
第四王女「エナ」
年齢14歳。幼き頃に起きた事故により、車いす生活を送っている。
この事故に関係したジャンセ・オービスは共に罪悪感からか、彼女の言葉には弱い。
昔から、二人の間に挟まれることが多く
兄弟の中では一番、大人びた思考の持ち主として成長している。
「エナ、外は寒くないか?」
「えぇ、大丈夫よ。ジャンセ兄様。」
「あぁ~あ、また始まったぞ、兄上のエナ贔屓が。」
「お兄様ってばいっつもそう。私たちの事眼中にないのかしら。」
「ん?・・・兄上、アレ。」
「どうした?」
「アレって、ジュナお姉様の騎士になった者ですよね?」
「あいつが?」
「たしか・・・名前は、そう。ブレアだ。」
「ブレア?あの最弱騎士か!?」
「宴だというのに、全身紺色の着物なんて無粋ねぇ。」
「・・・。」
「え?兄上?」
ブレアを見つけたジャンセは彼に向って直進し始めた。
「おい!そこの騎士!」
「・・・拙者に何か?」
「貴様、姉上の騎士だろう?」
「・・・如何にも。」
「貴様!姉上に恥をかかせるつもりか!そんな薄汚い恰好で出歩くなど!」
「これは・・・失礼。しかし、聞き及んでいた御仁とは思えぬな・・・。」
「何!?」
「貴殿が弟君のジャンセ殿であろう?姫からは貴殿は姫を嫌っていると聞き及んでいた故。」
「そういう問題ではない!貴様、王族に恥をさらせと言うのか!」
「手厳しい・・・。しかし、拙者。この着物しか持ち合わせが・・・。」
「なにぃ!」
「兄様!」
「・・・エナ?」
「あまりその者を追い詰めないで下さいまし。皆さん見ていらっしゃいますのよ。」
「・・・。」
「それに、その方はお姉様の騎士。お姉様が其れで良しとするなら我々には決定権はありません。」
「しかし、エナ!」
「ジャンセ兄様。」
「・・・。失礼したな。今の事は忘れろ。」
「お兄様、カッコ悪ぅ~。」
「・・・マリエッタまで・・・。」
一波乱起きた晩餐会も・・・今、幕を開けた。
その目的は、第一王女ジュナの王族復帰を祝う事である。
この日ばかりは、隣国や名も知らぬ国々から要人たちが集まり宴を我が物顔で楽しんでいる。
「遠路遥々やって来たお客人方!今宵、我が国において一人の姫君が王族に復帰した。
その記念すべき事柄を共に祝うべく、集まってくれた皆様を我々は快く受け入れ
もてなしをさせていただく!互いの一層の繁栄を願って!・・・乾杯!」
「ふん、王族復帰と言っても一ヶ月も遅れているじゃないか。父上は何故あの娘を重用しているのか。」
「兄上、ソレ僻みですかぁ?」
「オービス!貴様、兄に向って!」
「兄とは言え、双子。指図される筋合いもございませんな。」
第三王子「オービス」
第二王子のジャンセの双子の弟であり、兄のジャンセとは打って変わり
自由奔放・気まぐれを絵に描いたような性格の青年である。
また、双子といっても二卵性双生児であり、容姿は全く似ていない。
「あっはは。お兄様方ったらこんな晩にまでいがみ合い?おかっし~。」
「マ、マリエッタまで・・・。」
第五王女「マリエッタ」
王族の末っ子であり、年齢は10歳。兄弟に負けじと背伸びをしたがるも
言葉遣いなどには拙さが残り、よく小馬鹿にされる。
しかし、兄弟の中では一番の甘え上手であり常に状況が味方をしているような娘。
「お、ドチビもそう思うか。そうかそうか。やはり王に相応しいのは兄上より私だな。」
「オービスお兄様!ドチビというのはレディに失礼です事よ!」
「ん?どこにレディが居るんだ?すまん。俺には見えんなぁ~。」
「オービス兄様、可愛いマリエッタをからかわないで下さいな。」
「あぁ・・・すまん。エナ。ついな。」
第四王女「エナ」
年齢14歳。幼き頃に起きた事故により、車いす生活を送っている。
この事故に関係したジャンセ・オービスは共に罪悪感からか、彼女の言葉には弱い。
昔から、二人の間に挟まれることが多く
兄弟の中では一番、大人びた思考の持ち主として成長している。
「エナ、外は寒くないか?」
「えぇ、大丈夫よ。ジャンセ兄様。」
「あぁ~あ、また始まったぞ、兄上のエナ贔屓が。」
「お兄様ってばいっつもそう。私たちの事眼中にないのかしら。」
「ん?・・・兄上、アレ。」
「どうした?」
「アレって、ジュナお姉様の騎士になった者ですよね?」
「あいつが?」
「たしか・・・名前は、そう。ブレアだ。」
「ブレア?あの最弱騎士か!?」
「宴だというのに、全身紺色の着物なんて無粋ねぇ。」
「・・・。」
「え?兄上?」
ブレアを見つけたジャンセは彼に向って直進し始めた。
「おい!そこの騎士!」
「・・・拙者に何か?」
「貴様、姉上の騎士だろう?」
「・・・如何にも。」
「貴様!姉上に恥をかかせるつもりか!そんな薄汚い恰好で出歩くなど!」
「これは・・・失礼。しかし、聞き及んでいた御仁とは思えぬな・・・。」
「何!?」
「貴殿が弟君のジャンセ殿であろう?姫からは貴殿は姫を嫌っていると聞き及んでいた故。」
「そういう問題ではない!貴様、王族に恥をさらせと言うのか!」
「手厳しい・・・。しかし、拙者。この着物しか持ち合わせが・・・。」
「なにぃ!」
「兄様!」
「・・・エナ?」
「あまりその者を追い詰めないで下さいまし。皆さん見ていらっしゃいますのよ。」
「・・・。」
「それに、その方はお姉様の騎士。お姉様が其れで良しとするなら我々には決定権はありません。」
「しかし、エナ!」
「ジャンセ兄様。」
「・・・。失礼したな。今の事は忘れろ。」
「お兄様、カッコ悪ぅ~。」
「・・・マリエッタまで・・・。」
一波乱起きた晩餐会も・・・今、幕を開けた。
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