姫様!最弱剣士が護衛に付くようです!!

メカ

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黒い計画

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「国王陛下、カストロ。報告の為、参陣しました。」

「入れ。」

「は。申し上げます。魔物征伐に向かったジャンセ様は無事、戻られました。
が、しかし。先発で魔物を抑えていた騎兵一名の死亡とストレイ卿、ブレア卿の重体が確認されております。」

「そうか。・・・して、魔物を放った間者については?」

「現在までに間者に繋がる情報は得られていません。・・・申し訳ありません。」

「構わん。それより、二人の騎士の容態についてもう少し詳しく聞かせてもらおう。」

「ストレイ卿におきましては、鎧や盾といった装備のお陰で致命傷はありません。
意識もはっきりしております。しかし、左腕・肋骨など数か所の骨折が見られ、絶対安静です。
ブレア卿は・・・鎧などを用いていなかった為、傷も深く意識も不明な状態です。」

「ふむ・・・。分かった。引き続き、魔物の件。頼んだぞ。」

「承知しました。」

・・・・・。

「失礼するぞ。」

「こ、これは・・・国王陛下。」

「よい、安静にしたまま話を聞かせてくれ。ストレイ卿。」

「私にお話出来る事であれば、なんなりと。」

「ストレイ卿、率直に聞くが・・・今回の魔物の件。そなたはどう見る?」

「・・・仮に、魔物をけしかけた者が居たとして・・・弄ばれたような感覚です。」

「というと?」

「話によれば、ジャイアントオーガを越えた先、アムス草原でインプの群れが居たと
聴き及んでおりますが、もし我々を本気で殲滅するつもりなら、ジャイアントオーガ―2匹で
事足ります。」

「つまり、本気ではなかった。と?」

「自分はそう感じました。それに・・・。」

「ん?申してみよ。」

「征伐部隊の到着が、異様に早かったと思います。」

「どういう事か。」

「征伐部隊が来た時点では、既に騎兵は息絶え、私も窮地に追い込まれていたのは事実です。
しかし、何と言いますか・・・ジャイアントオーガを相手に生きている事が不思議で・・・。」

「ふむ・・・。よくわかった。ストレイ卿。ゆっくり休まれよ。」

「っは。一日も早く復帰し、お役に立って見せます!」

「うむ。期待しているぞ。」

・・・・・。

「マルタン。この書簡をロード・カステロへ届けてはくれまいか。」

「勿論ですとも。陛下。急ぎカステロ卿へ届けましょう。」

「うむ、頼むぞ。」

ストレイ卿の話から推察するに、征伐部隊の動きが早かったのは
先発のブレアがインプの数を予想より多く減らした結果だろうとも思える。
が、それを差し引いてもジャイアントオーガの発生地点まで馬を飛ばしても
ストレイ卿が無事であった事には説明が付かない。
つまり、考えられる選択肢は二つ。
一つは、部隊を半分に分け片方をインプに、残りをジャイアントオーガへ直接向かわせたか。
あるいは、インプを無視したうえで、ジャイアントオーガを先に征伐したのか・・・。
ジャンセに話を聞かねばなるまい。

王は椅子から立ち上がると、ジャンセの居る居室へと歩を進めるのであった。
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