幻・骸行進

メカ

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「サマンサ」の話。

連鎖 終

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サマンサの叔母に付いて・・・私が独自に調査した結果を以下にまとめる。

大前提として・・・サマンサの叔母は「既に亡くなっていた。」

詳細は不明だが、サマンサの両親が受けていたとされる嫌がらせが収まった頃には
既に亡くなっていたのだろう。

その調査の一環で、叔母が嵌ったとされる「怪しい宗教」にて
いわゆる「呪い屋代行」のような事まで行っていた事が分かった。

これがまた「阿漕な商売」で
信者から献金を募っては、その信者を裏で「呪っていた」というのだからお笑いである。
そして、不幸が降り掛かれば「献金が足りないからだ、信仰心が薄い」と煽り立て
更なる献金を要求する・・・。というものであった。

これは私の推測だが・・・。

「人を呪わば穴二つ。」

祖父母に金の無心を行っていた叔母は、事あるごとにその無心を断られ
ついには、祖父母を呪う事を計画したのではないか?
そして、亡くなった祖父母の遺産を目当てに、兄夫婦へ接触を図った・・・。

所が、前述した通り「兄夫婦は祖父母の看病の為借金をしていた。」
そして「その支払いに遺産が割り当てられていた」事からトラブルへ発展する。

叔母は兄夫婦であるサマンサの両親を「呪う」と同時に
兄夫婦に「祖父母の件も含めてソレを看破されてしまったのではないか?」

そうして、呪いの代償が叔母へと帰ってしまった。

・・・しかし、兄夫婦も気付くのが遅かった。

まるで「道連れだ!」と言わんばかりに、両親の命も刈り取られてしまったのではないか?

そうして・・・
サマンサの実家には「叔母の執念」だけが残ってしまった。

死して尚、晴れない「金への執着」。
「渇望」「貪欲」「執念」

そういったものが、彼の実家には居座っているのだ。

・・・だからこそ、その実家は「売れない」のだ。
売れそうになると、その気を叔母の執念が全て吸い取ってしまうからだ。

サマンサ夫婦と話をしている際、私が聞いた声に関しても

恐らくは「叔母の声」で間違いないだろう。

叔母の念からすれば
サマンサ夫婦は「労せずして実家を手に入れた。」
この上なく「面白く無い出来事」であっただろう。

自分が生きてさえいれば・・・土地の売却益を毟り取ってでも自身の懐へ納めていたはずだ。
それ故に・・・私の耳に届いたのは怨念めいた低い声だったのだろう。

これらの情報は全て、サマンサ一人に共有し
彼の妻を不安にさせない為
「両親に代替わりした際、地鎮祭が行われていなかったのでは?」という事にして
実家をお祓いする事が決まった。

その後、凡そ一年経って
件の実家は売られ、その収益を彼らは転居費用に充てた。

今現在、彼らは平穏無事に過ごしているそうだ・・・。
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