幻・骸行進

メカ

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「堂島君」の話。

「入らずの間」 1

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新たな友「堂島君」が話を聞いたとされる学生「菊池」は
彼に改めてメールを送ってきた。

数回のメールのやり取りにて「入らずの間」の全貌を聴く事となった。

1 家族はその部屋に対して長居する事を勧めない。
2 扉の開閉や出入りは基本的に自由である。
3 稀に客人が泊まる事もあった。

此処までについては、私の章でも語った出来事だが
それ以降に出てきた話というのが奇妙な体験なのだそうだ。

「菊池」は当時、興味本位から「入らずの間」に長時間滞在しようと試みた。
とは言う物の、祖父母宅へは容易に足を運べず
年に数回、そのチャンスかあればいい。
タイミングによっては、せっかく祖父母宅を訪れても
その「チャレンジ」の事をすっかり忘れていたりと、すぐに実行とは至らなかった。
そんな折、要約チャレンジを果たし・・・その時の記憶を元に
菊池はメールを行ってきた。

「あの部屋は、単独では殆ど入った事が在りません。
祖父母に軽く忠告されるから。というのもありますが
何より『入ろうと思わない』んですよ。
堂島さんは『開かずの間』を引き合いに出していましたが
そういうのとは違って、無感情なんです。
部屋が怖いとか、気分が悪くなるとかそういうものは一切ないんですが
無感情のまま、なぜか部屋を避けるというか。
そもそも、なぜ部屋に入ろうとすると忠告を受けるのか、祖父母に聞いたこともありますが
その理由も至極、単純なもので
『客間を汚さない様に』との事だったんです。
祖父母も何かを隠している様な素振りは一切ありませんでしたし
僕もそれ以上の事は聞けませんでしたが。

数年ほど前に『入らずの間』について調べようと
友人を祖父母宅に呼んで、お泊り会的な事を行いました。
そこで、奇妙な事が起きたんです。

夕食を摂って、客間で友人とゲームを行って遊んでいたんです。
その頃は、祖父母が差し入れにとデザートを運んできてくれたり
友人たちと交代で入浴したりで、気にならなかったんですが・・・。

夜10時ころを回った時だったと思います。
祖父母は就寝していたので、ゲームの音量や会話の声に気を使いながら
友人たちと世間話をしていたんですが『気付いたら、朝でした。』」

このメールを見た時、堂島君は「どこに」異変が起きていたのか
さっぱり分からなかったという。

実際に、私の所にも
「菊池」を名乗る少年が送ってきたとされるメールが
そのまま添付されてきたが・・・。

かくいう私も、このメールを見た時
自分自身、脳内で疑問符を持っていた。

その回答を、堂島君に要求するほどに・・・。
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