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長編特集
宿題 その1
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これは、中学三年生の時に起きた恐怖体験である。
その年の夏休みも、多くの宿題を出され、我々学生は悲鳴を上げていた。
特に、我々を苦しめたのは
社会科の教師から毎年、三年生だけが出される宿題。
それが、歴史についてのグループ研究である。
しかも、最悪なのは
小学生が作る、模造紙一杯情報を詰め込んだ一枚。ではダメだ。という事。
社会科の教師は言う。
「お前らは、小学生とは違うんだ。一皮むけた発表方法を期待している。」
グループの編成は、最低でも3人。最大で5人。となっていた。
しかし、その実
このグループ編成には「ある仕掛け」が用意されていた。
教師はグループ編成が終わると、こう告げたのだ。
「必ず、全員が同じような容量を調べ、発表すること。」
つまり、グループ内での手抜きが許されなくなったのだ。
結果として
3人の班においては
人数による「楽な部分」が無くなり、一人に掛かる調べ物の総量はやや増える。
その上、人数が居ない分、意見などの量も減りワンマンな体制を生みやすい。
方や、5人の編成では
発表と言う面では、楽になるものの
意見交換などが纏まりにくく、取り掛かるまでに時間を要する。
といった、それぞれの班特有の難点が生まれたのである。
そして・・・肝心の自分の班は「3人編成」を選ぶ事となった。
中学に上がり、親しくなった「増田(仮名)」。
幼稚園時代から中の良い「遠藤(仮名)」。
この二人と組む事になったのだ。
夏休みに入る残り僅かな中で、我々3人は放課後などを使い
常に、この宿題についてディスカッションを重ねていました。
発表方法などは直ぐに決まった物の、我々3人を最後まで悩ませたのは
「何の事柄について調べるか。」という事でした。
夏休みに入っても、肝心の課題を定める事が出来なかった我々は
各自各々、ネットを使い、気になるものをピックアップする手法に変え
夏休みに入ってから4日後に、集まり話し合いを再開する事になりました。
ですが、3人が持ってきた案は年代も出来事もバラバラで妥協点が見つからず
困っていました。
すると、「増田」の一言によって決定したのが
「キリスト教」についての歴史。でした。
「俺達の持ってきた案に、唯一共通している物がキリスト教は関わってた頃合いだよ。」
当初は、キリスト教をメインの柱とし、各々の調べたい事を纏めるつもりでした。
しかし、残念な事に、我々の前に発表が決まっているグループが
それに該当する調べ物を始めていたのです。
このままでは埒が明かない。そう思った時、私は
ある種の合同発表について考えました。
というのも、我々の前に発表するグループは
日本にキリスト教が持ち込まれた経緯などについてまとめていた為
そのグループと連絡を取り合い
逆に、我々はキリスト教が日本に馴染まなかった生い立ちについて
探り、2つのグループの発表を一連の流れにしようと考えたのです。
もう一つのグループも、その案を快諾。
我々は、それぞれ何処から何処までを調べる。などを情報交換しながら
課題に取り掛かる事にしたのです。
今思えば、あの魔の出来事は此処から既に、始まっていました・・・。
その年の夏休みも、多くの宿題を出され、我々学生は悲鳴を上げていた。
特に、我々を苦しめたのは
社会科の教師から毎年、三年生だけが出される宿題。
それが、歴史についてのグループ研究である。
しかも、最悪なのは
小学生が作る、模造紙一杯情報を詰め込んだ一枚。ではダメだ。という事。
社会科の教師は言う。
「お前らは、小学生とは違うんだ。一皮むけた発表方法を期待している。」
グループの編成は、最低でも3人。最大で5人。となっていた。
しかし、その実
このグループ編成には「ある仕掛け」が用意されていた。
教師はグループ編成が終わると、こう告げたのだ。
「必ず、全員が同じような容量を調べ、発表すること。」
つまり、グループ内での手抜きが許されなくなったのだ。
結果として
3人の班においては
人数による「楽な部分」が無くなり、一人に掛かる調べ物の総量はやや増える。
その上、人数が居ない分、意見などの量も減りワンマンな体制を生みやすい。
方や、5人の編成では
発表と言う面では、楽になるものの
意見交換などが纏まりにくく、取り掛かるまでに時間を要する。
といった、それぞれの班特有の難点が生まれたのである。
そして・・・肝心の自分の班は「3人編成」を選ぶ事となった。
中学に上がり、親しくなった「増田(仮名)」。
幼稚園時代から中の良い「遠藤(仮名)」。
この二人と組む事になったのだ。
夏休みに入る残り僅かな中で、我々3人は放課後などを使い
常に、この宿題についてディスカッションを重ねていました。
発表方法などは直ぐに決まった物の、我々3人を最後まで悩ませたのは
「何の事柄について調べるか。」という事でした。
夏休みに入っても、肝心の課題を定める事が出来なかった我々は
各自各々、ネットを使い、気になるものをピックアップする手法に変え
夏休みに入ってから4日後に、集まり話し合いを再開する事になりました。
ですが、3人が持ってきた案は年代も出来事もバラバラで妥協点が見つからず
困っていました。
すると、「増田」の一言によって決定したのが
「キリスト教」についての歴史。でした。
「俺達の持ってきた案に、唯一共通している物がキリスト教は関わってた頃合いだよ。」
当初は、キリスト教をメインの柱とし、各々の調べたい事を纏めるつもりでした。
しかし、残念な事に、我々の前に発表が決まっているグループが
それに該当する調べ物を始めていたのです。
このままでは埒が明かない。そう思った時、私は
ある種の合同発表について考えました。
というのも、我々の前に発表するグループは
日本にキリスト教が持ち込まれた経緯などについてまとめていた為
そのグループと連絡を取り合い
逆に、我々はキリスト教が日本に馴染まなかった生い立ちについて
探り、2つのグループの発表を一連の流れにしようと考えたのです。
もう一つのグループも、その案を快諾。
我々は、それぞれ何処から何処までを調べる。などを情報交換しながら
課題に取り掛かる事にしたのです。
今思えば、あの魔の出来事は此処から既に、始まっていました・・・。
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