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長編特集
怪室 終 「結論」
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例の一室で迎えた夜。
私は最初に感じていた「違和感の原因」について知る事となった。
それは、日が落ちかけ部屋が暗くなった時だ。
何時もの癖で、カーテンを閉めようと窓に手を伸ばしたのだ・
だが・・・そのカーテンなどあるはずもなく・・・。
そこで異変に気付いたのだ。
そもそも、二ヶ月前まで一家が(一応)住んでいた部屋だ。
つまり、カーテンの一つくらい残っていても可笑しくはないだろう。
そして、私は最初にこの部屋を訪れた時の違和感にも気付く。
「数年間使われてない部屋だぞ・・・埃一つくらいあってもいいだろうが・・・。」
そう、私が部屋に訪れた際
普通であれば業者から
「埃が付く場合がありますので」とスリッパなどを用意されるはずだ。
所が・・・いくら後輩の伊藤が担当したとはいえ
数年間使われていない部屋にスリッパ無しで入ったのは不思議だ。
彼だって仕事柄、そういう準備は抜かりないはずだ。
にも拘らず、我々は一見して「綺麗な部屋だ」と無造作に入ったのだ。
その矛盾に気付いた時
灯りを付けていない夕闇の静けさと自身の導き出した矛盾点で
脳内はパニックに陥った。
私は、慌てて灯りを付け、寝袋を取り出すと
すぐさまその中に全身を包み、恐怖に震えた。
ヘヤガキレイ?・・・アリエナイ。
ダレモハイレナイヘヤヲ?・・・ダレガソウジシテイタ?
そして、そもそも・・・
二か月前、失踪した家族は「夜逃げ」同然でいなくなったのだ。
何かしらの生活跡があっても可笑しくない部屋なのに
それが一切感じられない部屋だ。
クローゼットもそうだ。
清掃業者が入ったにせよ、クローゼットの隅に糸くずや埃くらい残っていても良い筈だ。
だが、それすらないのだ・・・。
冷静さを欠いた私は、落ち着く為にシャワーを浴びる事にした。
シャワーで一息つけば、何事もなかったように考えられるはずだ。・・・と
しかし、更なる恐怖が私を襲うのだ。
シャワーを浴びる前と後で、若干、物の位置がずれているのだ。
言いようも表せない恐怖。
そこに何かが居たのか・・・あるいは見えざる者の力か・・・。
その夜、私は一睡もできなかった。
恐怖に耐えかねた私は、何度かXさんに連絡を試みたが
繋がらなかった。
一秒後には気が狂いそうな中、必死で恐怖を堪え日の出を迎える。
日の光を浴びた私は、安堵から寝ていたが
様子を見に来た伊藤によって起こされた。
帰り際、伊藤の運転する車の中
私は携帯を確認した。
すると・・・
一晩中、Xさんからの着信が履歴に残っていた。
改めて電話を掛け直すと、Xさんは慌てた様子だった。
「一晩中電話かけてたのに出ないから、何かあったのかと心配だったよ。」
「すみません・・・。こちらからも何度か電話したんですが・・・。」
「え?・・・来てないけど・・・。」
その後、Xさんの見解では
例の大学生がまだ、部屋に未練を残し住んでいるのではないか?とのことだった。
無理もない、幼少期を過ごし、自分の青春にも大きく関わった部屋だ。
同時に、その青年は他人によって命を脅かされたかもしれない事実。
それ故に、他人があの部屋に入る事を拒んでいるのかもしれない。
とのことだった。
私の経験上、あそこまで冷ややかな恐怖を感じたのは
後にも先にも、この部屋だけだろう・・・。
私は最初に感じていた「違和感の原因」について知る事となった。
それは、日が落ちかけ部屋が暗くなった時だ。
何時もの癖で、カーテンを閉めようと窓に手を伸ばしたのだ・
だが・・・そのカーテンなどあるはずもなく・・・。
そこで異変に気付いたのだ。
そもそも、二ヶ月前まで一家が(一応)住んでいた部屋だ。
つまり、カーテンの一つくらい残っていても可笑しくはないだろう。
そして、私は最初にこの部屋を訪れた時の違和感にも気付く。
「数年間使われてない部屋だぞ・・・埃一つくらいあってもいいだろうが・・・。」
そう、私が部屋に訪れた際
普通であれば業者から
「埃が付く場合がありますので」とスリッパなどを用意されるはずだ。
所が・・・いくら後輩の伊藤が担当したとはいえ
数年間使われていない部屋にスリッパ無しで入ったのは不思議だ。
彼だって仕事柄、そういう準備は抜かりないはずだ。
にも拘らず、我々は一見して「綺麗な部屋だ」と無造作に入ったのだ。
その矛盾に気付いた時
灯りを付けていない夕闇の静けさと自身の導き出した矛盾点で
脳内はパニックに陥った。
私は、慌てて灯りを付け、寝袋を取り出すと
すぐさまその中に全身を包み、恐怖に震えた。
ヘヤガキレイ?・・・アリエナイ。
ダレモハイレナイヘヤヲ?・・・ダレガソウジシテイタ?
そして、そもそも・・・
二か月前、失踪した家族は「夜逃げ」同然でいなくなったのだ。
何かしらの生活跡があっても可笑しくない部屋なのに
それが一切感じられない部屋だ。
クローゼットもそうだ。
清掃業者が入ったにせよ、クローゼットの隅に糸くずや埃くらい残っていても良い筈だ。
だが、それすらないのだ・・・。
冷静さを欠いた私は、落ち着く為にシャワーを浴びる事にした。
シャワーで一息つけば、何事もなかったように考えられるはずだ。・・・と
しかし、更なる恐怖が私を襲うのだ。
シャワーを浴びる前と後で、若干、物の位置がずれているのだ。
言いようも表せない恐怖。
そこに何かが居たのか・・・あるいは見えざる者の力か・・・。
その夜、私は一睡もできなかった。
恐怖に耐えかねた私は、何度かXさんに連絡を試みたが
繋がらなかった。
一秒後には気が狂いそうな中、必死で恐怖を堪え日の出を迎える。
日の光を浴びた私は、安堵から寝ていたが
様子を見に来た伊藤によって起こされた。
帰り際、伊藤の運転する車の中
私は携帯を確認した。
すると・・・
一晩中、Xさんからの着信が履歴に残っていた。
改めて電話を掛け直すと、Xさんは慌てた様子だった。
「一晩中電話かけてたのに出ないから、何かあったのかと心配だったよ。」
「すみません・・・。こちらからも何度か電話したんですが・・・。」
「え?・・・来てないけど・・・。」
その後、Xさんの見解では
例の大学生がまだ、部屋に未練を残し住んでいるのではないか?とのことだった。
無理もない、幼少期を過ごし、自分の青春にも大きく関わった部屋だ。
同時に、その青年は他人によって命を脅かされたかもしれない事実。
それ故に、他人があの部屋に入る事を拒んでいるのかもしれない。
とのことだった。
私の経験上、あそこまで冷ややかな恐怖を感じたのは
後にも先にも、この部屋だけだろう・・・。
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